恩田陸のレビュー一覧

  • チョコレートコスモス

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    あとがき見て、え!続きある!!って喜んだ後、調べて続編まだ出てないんかい!!!!と悲鳴あげた。
    待ってます、恩田陸先生、いつまででも待ちます……

    「蜜蜂と遠雷」に「Spring」と、恩田陸が作り出す天才の話を読んできたけど、恩田陸は本当にもう天才を描くのがうますぎる。
    種類の違う天才、飛鳥と響子の芝居、まだまだ読ませてくださいお願いします……ありがとうございました……欲を言えば「光の帝国」シリーズも何卒……

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    2025年12月29日
  • ユージニア

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     恩田陸版の「藪の中」とでも言うべきか。日本推理作家協会賞受賞作である。北陸のK市で名家の青澤家で催された米寿を祝う席で、十七人が毒殺された。その場にいた人間で生き残ったのは、盲目の少女一人だけ。その後、ある青年が自殺し、その遺書から彼が犯人とされ、一応の解決をみた。

     そして年月を経てさまざまな視点から語られる大量殺人事件。見落とされた「真実」を語る関係者たち。事件の「真相」は、そして「真犯人」は。

     恩田陸さんは、「ストーリーテラー」だ。これだけの数の視点人物を書き分けているだけでもスゴイ。筆力がないとできない。しかも読者に対して、読み進めると「真相らしき」ものに近づいていると思わせて

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    2025年12月27日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    作者の「天才」のイメージに共感した。

    ナサニエル「…作曲家も、演奏家も、みんなさ。元々音楽はそこらじゅうにあって、それをどこかで聴きとって譜面にしてる。…創りだしたんじゃなく、伝えてるだけさ」
    彫刻家「別に造っているわけじゃない、木の中に埋まっている仏様を掘り出しているだけだ」

    どうやってたどり着くのかな。それぞれの頂点に。下巻が楽しみ。

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    2025年12月27日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    文章がすごく綺麗だと思った。そんな大舞台に立ったことはないが、登場人物の感情がありありと書かれていてドキドキするし、どちらかに偏りそうな心情も、大人から少年の書き分けられていて読みやすかった。
    読みやすさではマーガレットとか、そのくらい少女漫画を読んでいるような感覚。
    胸熱くなる小説を読むならこれだと思う。

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    2025年12月24日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    読んでいて辛くなりました。聡子様、ありがとう。お父様、ほんとご立派です。自身がそこにいたような気分になり。暫く動けなかった。

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    2025年12月23日
  • 図書室の海

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    『夜のピクニック』の、のほほんとした青春ストーリーにハマり、その前段『ピクニックの準備』も含んだ短編集なので買ったら、めちゃ裏切られた〜!

    他の短編が凄すぎてピクニック霞む笑

    どれも書き手が違うのか?くらい振り切れているし、後味が、、ね、、(その後を謎に包んで終わるスタイル)

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    2025年12月21日
  • 七月に流れる花

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    七月と八月で一冊になってるほうもあったのに、タイガのこの表紙が可愛くてこっちで読んだ。
    とりあえず八月のほうも一気に読む。

    もともと児童書だったこともあって、恩田陸にしてはわかりやすく謎解きをしてくれている。
    不穏さが漂う夏、不思議な夏の城、流れる花。みどり。
    最高だな恩田陸〜〜

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    2025年12月17日
  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    この作品は、三年に一度選ばれる「サヨコ」という存在を巡る物語です。選ばれた生徒は、誰にも知られずに「あること」を実行しなければならない…。そんな不思議な伝統が受け継がれる高校が、物語の舞台となっています。

    読み進めるうちに強く感じたのは、学校という空間が持つ、あの特有のそわそわとした懐かしい空気感です。代々受け継がれてきた伝説の不気味さと、そこに生きる登場人物たちの瑞々しさ。学生時代にしかないきらめきが溶け合う世界観に、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。

    すべての謎が綺麗に解明されるわけではありませんが、七不思議や都市伝説にわくわくしたあの頃の感覚を思い出してページをめくる手が止まりませ

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    2025年12月17日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    非常に評価が難しい作品。作品自体は解釈の仕方で評価が分かれると思う。
    私は謎の常野一族の一面を垣間見れて面白かったと思う。

    現代ホラーサスペンスというカテゴリになるのだろうか。
    ただ前作の蒲公英草紙との温度差にびっくりしてしまった。


    前作までは一族の光の部分に焦点を当てた物語だった。
    今回は一族の影の部分に焦点を当てた作品として、私は解釈した。
    超能力を持っているが一族が人間である以上、影があるわけだ。

    一節で、「非常灯に照らされた部屋を深海のよう」という表現が気に入った。
    私の中でぼんやりとしていたイメージが言葉にされたようで感動した。
    そして文章の内容が頭の中にイメージとして浮かぶ

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    2025年12月16日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    日本人として避けてはいけない事実に対して、人としてどう向き合うか。
    人は互いに心通わせ生きていく。歴史的な悲劇も「歴史」として目を向け大切に互いで共有しないといけない。

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    2025年12月15日
  • 麦の海に沈む果実

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    ネタバレ

    様々な事件の犯人に仕立て上げられそうになったり、冷静だった理瀬が自分さえ分からなくなった時など、ハラハラが沢山あった。とにかく恩田さんの言葉には情景をリアルに想像させる力がある。黎二が麗子に刺された瞬間は、痛々しくも綺麗だった。

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    2025年12月13日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    惑うことなき古き良き日本人の心が描かれた作品。
    この作品には今を生きぬくための答えの一つが「しまわれている」と思う。

    常野の人は一人一人が特別な能力を持っている。
    この能力を自分のためでなく、人のために使うことが尊敬するところだと思う。

    力を持つものが富や名声を独占する今の世の中だからこそ「響く」と思う。

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    2025年12月10日
  • 私の家では何も起こらない

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    ネタバレ

    丘の上にひっそりとたたずむ家。
    幽霊屋敷とも呼ばれていて、過去に凄惨な事件や事故が多発していた。
    語り手が変わりながら物語が進むゴーストストーリー。
    私はホラーが苦手な方だが、リタイアすることなく最後まで楽しめた。
    喋り口調で進むお話が多くてテンポよく読める。
    家に住み着く幽霊たちがリフォームにやってきた大工の手伝いをする場面が面白かった。
    幽霊は悪い奴ばかりじゃないし、幽霊よりも人間のほうがよっぽど怖い、と不動産屋と大工の掛け合いを読んで感じた。

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    2025年12月07日
  • 夜のピクニック

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    2005年の第二回本屋大賞受賞作。
    80キロを24時間かけて、歩き通す歩行祭。
     ただただ高校生が夜通し歩き通すだけなのに、なんなんだこの満足感は!、、名作と言われるのに納得。
     たった1日の出来事なのに、みんなで語らいながら歩く道のり。それぞれにストーリーがあって、いろんな想いを馳せながら臨む歩行祭。
     自身にも似たような行事があったため、学生時代の自分と重ね合わせて、本書の中の歩行祭で描かれる、肉体的かつ精神的な心情描写には、どこか懐かしさを感じながら読み進めていた。
    素敵な青春小説だった!!

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    2026年03月13日
  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    まだ手を出してなかった恩田陸先生のデビュー作。もっと早く読むべきだった。
    ジュブナイル小説のようなさわやかさと不安定で綻びがある思春期の青少年たちを描くのがこの頃からうまかったんだなぁと衝撃。

    学校という特殊な社会では色んな物事があって、不可解な出来事が起こったりするものだけど蓋を開けてみるとあっけない事実だけがそこにある。何か起こって欲しいとおもっている誰かがいて、何も起こっていないのにそれらしい事象の欠片を周りがはやしたてているだけなのかなとおもった。
    文化祭の「六番目の小夜子」の演劇が如実にこの本のあらすじを端的に表していて、わりと普通のストーリーなのに演じる"生徒"

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    2025年12月04日
  • チョコレートコスモス

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    久々の恩田陸先生。
    文体に慣れるまで50ページ程かかったが
    それ以降は一気読み。
    展開は予想できるが、その過程の書き方が逸材過ぎてずっとワクワクしながら読みました。
    本当に舞台を観ている様で情景がはっきり浮かびます。
    そして、飛鳥と響子の今後を仄めかしているのに
    続きがまだない。なぜ。
    恩田陸さんは凄い勢いで執筆してるイメージなので意外でした。気長に待ってます。と言いたいですが、早く続きが読みたいので今すぐ続編お願いします。

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    2025年12月04日
  • 月の裏側

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    お手本のようなSFモダンホラーだ。間違いない。未読の方は幸せだ。情報など欠片も仕入れずにこの本を手に取り、頁を開け。夢か現かわからない悪夢にうなされる事は間違いない。保証する。
    20年振りに再読してもなお、本書は新鮮だ。奇妙な出来事に直面した登場人物たち、彼らが追っていく事件の一つ一つ、そして明らかになっていく真実と事件の姿……この様に静かに悲鳴をあげたくなった。大口を開けて悲鳴をあげるのではない。息を押し殺して心の中で叫ぶのだ。このねっとりとした、まとわりつくような恐怖は詩的で、郷愁を誘い、魅力的だからタチが悪い。一度取り込まれたら最期だ。もう引き返せない。

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    2025年12月03日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    とりあえず
    梯結子の幼少期から大学生まで

    本人が
    なんとかしなくちゃ
    と感じたことに向き合って行き
    なんとなく なんとかなっていく のが面白い
    結子さんと家族の考え方にはフムフムと
    考える事もあった

    時々唐突に表れる「私」の話も面白い
    「歌子」さんの絡む場面では
    金春屋 ゴメス のイメージが沸き上がり
    別人べつじんと呟きながら読んでいた

    笑えるところも結構あって
    楽しく読めましたよ フフ

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    2025年12月03日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    ネタバレ

    文春文庫の恩田陸の本は、ポップでクスッと笑ってしまう文章なところが好きです。主人公結子の前に立ちはだかる問題に対して、結子の思考回路だけでなく、著者が常々思ってたことが定期的に入ってくるのが読んでいて楽しかったです。
    最後の方では、思ったより長くなっちゃったけど、これは結子が城郭研究会に入ったせいで…と言い訳ぽく話されてて、確かに結子を扱うのは大変だよなぁって勝手に同情してしまいました。笑
    週末の気分転換に最適な本でした!

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    2025年12月01日
  • 麦の海に沈む果実

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    “三月以外の転入生は破滅をもたらす”と言われる湿原に囲まれた全寮制の学園が舞台の、なんとも幻想的な学園ミステリ。

    第四章で『三月は深き紅の淵を』が登場しそこから物語が一気に動き出す。散りばめられた伏線がもれなく回収されたとき緻密に作り上げられた構成にうなった。

    ----光の色を忘れそう

    こういう表現が情景に深みを出していてとても好き。ページをめくるごとにじわじわと『三月の国』の世界に引きずり込まれる感覚が心地よく、物語の中に身を置いて、実際に体感しているかのような少し重たい湿度をまとって味わい尽くした。

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    2025年11月30日