恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ここ数年で一番のお気に入り
文章でここまで色彩豊かで迫力のあるピアノ演奏を表現できるものかと驚きました。登場人物ごとの背景もしっかり深掘りされていて、それがピアノの表現にもあわられている描写が秀逸。人生をかけた血のにじむような努力と、その領域で闘うもの同士だからこそ音楽を通して通じ合える世界がある。オチありきではなく、文体の美しさと表現の豊かさにずっと読んでいたくなるような物語でした。
一気に読んでしまいましたが、最後には「コンクールがもう少しで終わってしまう」という寂しさがこみ上げてきた、読み終わるのが惜しいと思った数少ない小説です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めは、状況を掴むのに精一杯で、
正直、せめてもっとわかりやすい名前を、
建物を端的な情報をと思ってしまいました笑
でも統の登場からどんどんページが進み、
あっという間に読み切りました!
4人とも抱えている背景がかなり重いものなのに、
告白して一夜明けるとあっけらかんとしているのは
この少年時代ならではなのかなと思います。
だからこそ重くなりすぎず、むしろ本音で語り合えた”仲間”になれたんだろうなとも思います。
少年たちはあまりにも大人びていて、
でも保護下でしか生活できない子供で、
それゆえに儚さや危うさがある
それが魅力として表れていました。
きっと素敵な大人になってるんだろうな -
Posted by ブクログ
この作品、恩田作品の中ではあんまり話題になってない気がするんだけど、めちゃくちゃ面白いじゃんか!もっと売らなくていいの!?
恩田陸さんには珍しく、「ロジスティクス」がテーマになった作品で、主人公の結子があくまで沈着に、効率よく、かつ人情を大切にして問題解決していく。本作では結子が大学を卒業するまでを描いているのだけど、意外にもビジネスパーソンに読んでもらいたいような作品。社会人編が続編として出そう。
昔の日本文学みたいに、作者が行間にひょっこり登場して最近考えていることや豆知識を披露する独特の文体も楽しい。ここに来て新境地の文体とは、恩田さんは本当に文学を愛し、愛された人だ。
初期作品には