【感想・ネタバレ】三月は深き紅の淵をのレビュー

あらすじ

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に2泊3日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、10年以上探しても見つからない稀覯本(きこうぼん)「三月は深き紅の淵を」の話。たった1人にたった1晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。

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ネタバレ

『三月は深き紅の淵を』という本をめぐって繰り広げられる物語(笑)1~3章までは読みやすくっていい感じですね(笑)本の秘密にかかわる話が良かった(笑)最終章はいきなり展開が変わって幻想的な雰囲気(笑)ちょっと分かりにくくなっていましたが嫌いではないです(笑)物語全体を包む恩田さんの雰囲気が読んでいると気持ちが良くなりますね(笑)

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2025年11月21日

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ネタバレ

久々の恩田陸作品。幻の小説にまつわるミステリー。一章、二章はそこまでクセのない恩田作品だが、三章からはいつもの濃ゆい内容で色んな意味で安心してしまった。本の中にある黒と茶の幻想って実際に書いてるタイトルだよな?って思いながら読んだけど、他のタイトルもそうだったりするんだろうか。どれも面白かったけれど、個人的には三章が好きかな。本人のスタンスが垣間見える四章も結構好き。とても良かった。

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2025年09月22日

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初めての推理小説でした。
何時もより丁寧に読み進んでいく中で展開が予想もつかない流れの中、読書で得られた初めての読後感でした。
凄く良い時間をありがとうございます!

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2024年05月01日

mac

ネタバレ 購入済み

創作について

一部ご紹介します。
・「人類の歴史は掃除の歴史なんだって。
ちょっとでもさぼると、文明なんてすぐに埃に埋もれてしまう」
・「誰でも一生に一冊の本を書けるというのは本当よ。あたしたちは毎日書いているでしょう」
「いいものを読むことは書くことよ。
うんといい小説を読むとね、行間の奥の方に、自分がいつか書くはずのもう一つの小説が見えるような気がするってことない?
それが見えると、あたし、ああ、あたしも読みながら書いてるんだなあって思う。」
・ヘンリー・ダーガーという人がいた。病院の清掃員を生涯の仕事にしていた。地味で目立たぬ男だった。
彼の死後、彼が生前書いていたおびただしい小説が発見された。
それは、子供たちの国。たくさんの子供たちが血みどろのむごたらしい戦争をしている国の物語。
その世界ではヘンリー・ダーガーは子供たちを救い出す救世主であった。
彼は美術の勉強をしたことはなく、広告や絵本や雑誌の絵を写しては組み合わせて、
このグロテスクでいつまでも終わらぬ世界を夜な夜な一人で描き続けていた。
彼はその世界に完全に生きていたのである。
・大量のストーリーが消費されている現代、結局のところ、ゲームの中の虚構は一つのテーマに統合されつつある。
英雄伝説、もしくは英雄になるための成長物語。最も古典的なテーマに立ち戻ろうとしているわけだ。
ゲーム制作者という吟遊詩人が作り出す、古典的なストーリーから派生した様々なバージョンをそれぞれのゲーム機でプレイヤーたちが聞いている。
彼らが聞きたがっているものは、大昔から変わっていないのだ。
・なぜ人間は「よくできた話」に感銘を受けるのだろう。
その感動は収まるところに全てが収まったという快感である。
おそらく、人間には何種類もの物語がインプットされているのだろう。
インプットされた物語と一致すると、ビンゴ(!)状態となる。
フィクションを求めるのは人間の第四の欲望かもしれない。
たぶん、想像力という他の動物にはない才能のためだろう。

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2022年09月30日

購入済み

同作者の中で一番好きなのがこれ。
厳密には、特に2章が素晴らしい。

登場人物二人の、編集者としてのスタンスや
仕事への取組み、物語に対するちょっと過剰な
までの思い入れ、こういったものがギュッと
つまっているシーンがとても好きだ。

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2019年11月20日

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ネタバレ

何度も読み返せるスルメのような本。
おいしいもの食べてくだくだおしゃべり。いいな〜。
ずっと読んでいたくなる、読み心地の良い文章。

四つの章が入れ子構造になっている。
この書籍に書かれている四つの章と、幻の「三月は深き紅の淵を」の内容がリンクしている。
一つの章は後に「黒と茶の幻想」に、もう一つの章は「麦の海に沈む果実」に結実した。
大もとのこの本がやっぱり好きだなあ。

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2025年06月22日

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『三月は深き紅の淵を』という幻の本にまつわる一冊。

一章ではこの本のありかを探していて
二章ではこの本の作者を探していて
三章では二人の少女の死の真相を追い、
(このあたりで、んぬぁ!?ってなる)
四章ではこの本の構想を練っている。

なにを言っているかわからなくなってきたけれど、
これは何度も咀嚼したい作品だった!

印象としてはセピア色でノスタルジック。
最後にガツンと目が覚める物語が差し込まれていて
これが次の『麦の海に沈む果実』に続くというんだから読むしかない。じっくり頭を使って心に落とし込む。これだから恩田さん作品はクセになるんだなぁ。

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2025年10月03日

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大好きな理瀬シリーズの原点(?)のような本。
短編『回転木馬』はそのまま「麦の海」のプロローグだった。

入れ子細工に作中作、あまりにわけのわからない世界観の真ん中に位置する『三月は深き紅の淵を』。
恩田陸のわけのわからなさが癖になってきた今日この頃。

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2025年09月22日

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理瀬シリーズ1作目、と知らず再読。タイトルの三月〜を巡る話で、どの章もめちゃくちゃ面白くて好き。ある家でその小説を探す青年、小説の作者を追って旅をするうちに混沌に迷い込む女性たち、少女2人の転落死を追う人々、理瀬の話と交錯する生み出す作者、どの章も関係なさそうやのに、繋がりどれも興味深く残るのが凄い。恩田陸さんのこの独特の深海ちっくな雰囲気が大好きでこの世界に飲み込まれたい。

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2025年08月04日

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油断した、3章までがすごく綺麗なミステリーだったから4章もその勢いで読んでしまった、恩田陸の怪異的なる文章の海に足を取られてしまった
やーよくこんなメタ発言ばんばんできるな、この作家本当にすごい、十数年ずっと追いかけてしまう

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2025年08月04日

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2025. 2

短編小説。
『三月は深き紅の淵を』という小説を巡り様々な登場人物がその本に対する興味関心を語るストーリー。
その繋がりを最後に集約させ何かが起きることを期待していたが、特になかった。
しかし、三章目の二人の女子高生が展望台から飛び降り死亡する事件が非常に面白かった。
ストーリーが面白い、というよりも序盤に死亡してしまう女子高生の知的で冷静、どこか儚く色気を漂わせる美沙緒の言動や雰囲気が魅力的であった。
彼女を主人公とした長編小説を読む、だけではなく現実に現れほしいと切望するほどに。

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2025年07月17日

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ネタバレ

自分が今読んでいる本と話の中に出てくる本がリンクしているのか、
登場人物たちとの感想と一致していて、
だから4章は本当に読みづらく違うお話?
と混乱した。
個人的にそのことが引っかかってマイナス1。
3章までは面白かった。

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2025年05月17日

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混乱と驚きのパレード
『待っている人々』では、あらすじ通りに話が進みましたが、結末は全くの予想外。作中作構成かと思いきや全く別物で『三月は深き紅の淵を』が2冊!?って感じです笑
『出雲夜想曲』は作者を探し求めに行くストーリーでここでも『三月は深き紅の淵を』の正体はイマイチ分からず…。
『虹と雲と鳥と』では、おそらく『三月は深き紅の淵を』の執筆が始まった様子。
そして 『回転木馬』がほか3つと違いすぎて。恩田さん本人が登場しているように感じ読み進めていくとこの短編が有名な理瀬シリーズの1作目になっているらしくまたまた混乱。
結局終始混乱と驚きの繰り返しでしたが、なぜか読後感はスッキリしていて非常に満足感が高い…。『三月は深き紅の淵を』の正体も分からず作者も分からず(読解力がない笑)でしたが、続く『麦の海に沈む果実』も読みたいと思います!

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2025年05月11日

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「麦の海に沈む果実」に登場する「三月は深き紅の淵を」がタイトルにつけられた本書。
これもまた「三月は深き紅の淵を」を巡る物語で、書き方が不思議だけど、それが恩田陸さんっぽいなぁと思います。
第四章で理瀬が登場して、もしかして「麦の海に沈む果実」は最初こういう展開にしようと思っていたのかなぁと想像しました。黎二が生きていてくれるならこちらの展開のほうがよかったかも。
第四章ではもしかしてこれは恩田陸さん本人のことでは?と思うところもありました。
不思議な物語だけど、一章ずつがっつりその世界に入り込んで読めるのが楽しかったです。

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2025年05月11日

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作者初期の作品。

本書と同じ「三月は深き紅の淵を」という題名の架空の本を巡る4章からなる。

架空の「三月」は「黒と茶の幻想」、「冬の湖」、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、「鳩笛」の4章からなり、作者不明、数十部限定的に私版本として出され、譲渡禁止、貸与は1人にのみ1日だけという制限がついている。

本書の4章はそれぞれ、酔狂な老人たちの「三月」を巡る謎解き、「三月」の作者を追う二人の女性編集者の旅路、自殺した異母高校生姉妹の謎を探る編集者志望の女子大生、「三月」を書こうとする作者のの思索、だが、それぞれの関連はあっても曖昧で「三月」の正解(というものがあれば)は示されない。

第1章で語られる「黒と茶の幻想」は作者が数年後に発表した同名の本と内容が酷似する。

第2章の終わりで女性編集者のうちの1人が「三月」の作者であることが示唆されるが、第3章の女子大生、第4章の「私」との関係はわからない。

第3章には「三月」は直接出て来ず、自殺した女子高生の小説家になりたいという夢を家庭教師の女子大生が引き継ぐことで、「三月」との関係が曖昧に示唆される。

第4章は「三月」の作者である「私」による書き出しの習作と独白、これも作者と思われる「彼女」が出雲を旅しながら巡らす思索、これらとは脈略なく提示される水野理瀬ととある学園の物語、と3乃至4つの旋律がロンドのように繰り返し現れる。
ここでの「三月」は架空のものではなく、章名や簡単に示される内容も本書と一致していて、「私」が試行錯誤する書き出しも「鳩笛」ではなく本書にある「回転木馬」のものであり、本書の入れ子構造を多重のものにしている。
水野理瀬の物語は、これも数年後に出版される「麦の海に沈む果実」の習作となっている。

本書はストーリー展開を楽しむというよりは、謎の多い幻惑的な雰囲気を味わうべきもので、それに嵌まる恩田陸ファンは多いのだろうし、ファンにとってはたまらない一冊だろう。本書についての考察も際限なく続くことと思う。

「黒と茶の幻想」を先に読んでしまったが、やはり出版順に読むべきだった。
「麦の海」も「黒と茶」も本書が書かれた時点で原型はあった。
何なら本書巻末に書かれた「三月」四部作の冒頭はそのまま「黒と茶」のものだ。

文庫版には皆川博子による解説が載っているが、その中途半端さが本書を語ることの難しさを物語っている。

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2024年10月15日

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面白かった。
四つの物語。それぞれ不思議な世界観。
内容が難しいという訳ではないのだが、でもなんだかよく分からない。これはミステリ?なんだ?という気持ちのまま、どんどんと先を読みたくなる、そんな内容でした。

ずっと付きまとう赤い表紙の本
「三月は深き紅の淵を」

不思議でとても引き込まれる。

して、最後の最後に書かれた、
不思議な学園物語。
次に続くシリーズ物だという事なので次も読みたい。

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2024年06月06日

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ネタバレ

タイトルに惹かれて手元に置いた『夜明けの花園』を読む前に、シリーズ順に読むことを勧められた。

「本に作者ってものがいるってことに気付かなかったのね」
ここまで無頓着では無いが、タイトルや装丁で小説を選ぶことが多い。そして読んでいる途中で、なんとなく文体と作者が結びつく。そんな感覚的な読み方で果たして良いのかと、ごくたまに思うことはある。けれども、彼女の言葉で多分良いのだと、まあ良いかと思えた。

理瀬シリーズの最新刊を目指し、四章を目当てに読み進めていたので、純粋に本筋を追えていた自信はない。故に着眼点はズレているかもしれない。けれども、本の所在を早く知りたいと、気がつけば当初の目的はすっかり片隅に追いやられていた。

この物語の物語を読んでいた。前置きが長い上に抽象的な感想だが、これがしっくりきている。
しかしながら、第三章では迷子になりかけた。三章終盤まで純粋にストーリーにハマり、本の所在の意識は消えていたからである。
そして四章。待望の理瀬シリーズに辿り着いたものの、意識は幻の本にあった。そう、あったけれど。ゲーム最中に空気も天候も荒れているが、真隣では気持ちの良さそうな森が広がっていて。描写の対比にしばし読む手が止まる。この場面転換は誰の視点?それとも記憶?と、なんとなく読み進めた。

結局“三月は深き紅の淵を”については分からなかった。でも、物語の物語を読んだという、この感覚的な所感はズレてはいないと思う。しかし自信はないので、いずれかに読み返す所存である。


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2024年04月30日

Posted by ブクログ

今回の作品は「三月は深き紅の淵を」。
タイトルからして意味深淵。
四章から成る構成で、ミステリアスな雰囲気で話は進む。
読者によって、第四章を読み終わった感慨は、人それぞれに受け取り方は変わるのだろうか。

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2024年06月03日

購入済み

麦の海にハマってこちらも読みました。
正直、麦の海が内容も世界観もベストだと思いますが、こちらも関係性があるので読んで良かったです。

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2020年02月14日

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この本は【三月は深き紅の淵を】という本にまつわるお話でした。
第一章はこの本を"待っている人びと"という、
まだ本は実在せず。
第二章では本は実在しており、
第三章ではこれからこの本を書くという
不思議な話。
そして第四章では本を今まさに書くための構想を練るところ?

【三月は深き紅の淵を】を経て
【麦の海に沈む果実】でこの場面はもう、
出来ていると。
恩田さんの本を執筆する方法?を教えてもらえた感じでした。

それにしても【黒と茶の幻想】もかなり単語が出て来たり、早く読みたいです☺️

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

なんとそそられるタイトルでしょうか…。
そんなテンションのまま読み始めたらビックリ、
内容構成がややこしすぎる…!!笑

第二章までは普通のミステリーとして読めてたけど、
第三章で少し方向性が変わり、第四章でアクセル全開。

あらすじ通りに進んできたはずなのに、
気づいたら全く違う出口に出た感じ。

経験が浅いから何とも言えないけど、
ある程度ミステリーを読んでる人向けかな?

言葉にするのが難しい、不思議な体験でした。

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2025年08月02日

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章ごとに雰囲気ががらり変わり、4冊の本を読んだ気分です
第四章は難しかったけれど、恩田さんの頭の中を覗いたよう
小説とはなにか考えさせられる作品でした

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2025年04月09日

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読むのにめっちゃ時間がかかってしまった。
1つの本を主人公に物語が作られてるところは設定として面白かった。

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2025年03月19日

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理瀬シリーズと呼ばれてる、この本をとても読みたかった。麦の海に沈む果実から読んで、もう理瀬達がでてくるのが待ち遠しくて待ち遠しくて読み進めていたら、理瀬達が登場するのはちょっとでしたね。
まだ読んでない理瀬シリーズがあるので、どう繋がっていくのか楽しみです。

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2024年12月23日

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大好きな理瀬がなかなか出てこないよーと思いながらも面白くてあっという間に読み終わった。
第四章の彼女は恩田陸のこと?三月は深き紅の淵をの作者?色々考察できて楽しい。第一章では幻の本は存在していないことに、第二章では書いた人も読んだ人も存在していた、第三章は書きたいと思ってる人がいた?ってこと???

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2024年08月07日

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たった1人に一晩だけ貸すことができる本、『三月は深き紅の淵を』。その本を巡る4本の話。
第一章は『待っている人々』。会社の会長宅に招待を受けた男性が、屋敷内にあるとされるが10年以上探しても見つからないという本探しに巻き込まれる。
第二章は『出雲夜想曲』。『三月は深き紅の淵を』の作者を求めて、2人の編集者の女性が夜行列車で出雲へ向かう。
第三章は『虹と雲と鳥と』。2人の少女が公園の展望台から落下して亡くなった。2人の間に何があったのか。少女の元家庭教師の女性と元彼氏の少年が解き明かそうとする。
第四章は『回転木馬』。『三月は深き紅の淵を』を書こうとする女性を描いた話。

確かこの間読んだ『27000冊ガーデン』だったと思うが、タイトルが上がっていたので読んでみた。恩田陸作品は一時嵌って読んでいたけれど、最後が今ひとつはっきりしないと感じたのは相変わらずだった。一章から三章はともかく、四章は何がしたかったのかよくわからなかった。一章が一番後味いい感じ。

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2024年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全四章から構成されており、幻想的な作品でした。一章〜三章はギリギリ理解できましたが、四章はとても抽象的で、場面がコロコロ変わるので追っていくことが難しかったです。

一章〜三章の雰囲気は結構好みでしたね。

今回の作品はそこまで私に刺さりませんでしたが、作者の情景描写や感性のレベルは本当に高いと思います。私が作者と同じ景色を見たとしても到底あんな描写はできません。
プロ中のプロだと思いました。

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2024年07月03日

Posted by ブクログ

文庫版で改めて読み直し。私にはやはりよくわからないところがあったけど、雰囲気が好みのお話もありました。シリーズ化しているようなので是非読んでみたいです。

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2024年06月28日

Posted by ブクログ

書店で気になり手に取った一冊が
シリーズ物だったので、
それを読むための手始め。

短編集かと思いきや
三月は深き紅の淵を
このタイトルがねっとりからみついて
それぞれは関係ないのになぜか一つのストーリーを読んだような不思議な感覚。

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2024年06月25日

Posted by ブクログ

分からないところがたくさんの本でした。
解説サイトを見てやっとおぼろげに理解した感じ。話と話の間に別の話がはさまれていて、同タイトルの別の話が出てきたりと、難しいです。
実は、かなーり前に読んだ本だけど、ある程度覚えていると思って再読したら…こんな話だっけ。理解度がかなり落ちて、意味が分からない、繋がらない、頭で映像化できないところが多かった。昔は、この感じをわくわくしながら読んだ気がするのだが、今は困惑するばかり。
本の内容より自分の変化に驚いた。

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2024年05月28日

Posted by ブクログ

4章で構成されており、それぞれが異なるテイストの物語。ある一冊の本を巡ることが共通している。他の人のレビューにあったように4章が曲者だった。ただ、理瀬の話は引き込まれたのでシリーズを読んでみたいと思った。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

十数年ぶりの再読なのだがすっかり失念していたので、初読みと変わらず;

「三月は深き紅の淵を」を巡る4つの物語。

現実と空想が入り混じっているような感じを強く受ける。
まさに幻想的。

特に第四章は四苦八苦!
とにかく話が飛ぶ飛ぶ(^_^;)
うっかりしてると置いてきぼり。
(第一章の中で、幻の『三月~』の第四章についてが語られるが、まさに今読んでるこの本の第四章そのものの印象であることにハッとした)
おまけに密度の濃い作品でもある。
適当に読み流したら、あとで(何だっけ?)となるから大変。

…しかし読むのに構えすぎた。
余計なことをたくさん考えてしまってひどく疲れた。
深読み・前知識の気にしすぎというやつである。
純粋に読めば良い。
そして(あれ?)と思ったりデジャ・ビュ的なものを感じたら、それがこの作品の醍醐味なのだろうと思う。

とはいえ、今回読んでみて第一章と第二章の話が興味をそそられた。

そして幻の『三月は深き紅の淵を』がやはり読みたくなるから不思議だ。

※ちなみに私はこの作品の前に、
「麦の海に沈む果実」「黄昏の百合の骨」を読んだ。
他の方のレビューでこの作品に「理瀬」が少し出てくると書いてあったので、その方がいいかも…と独断で。
…次は「朝日のようにさわやかに」を再読予定。

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2024年07月02日

Posted by ブクログ

不思議不思議な本だった。こういう話も書けるなんて、引き出しがたくさんある人なんだ。結構好きかも。

前に読んでたんだ。すっかり忘れてまた読んでしまった。そして前の自分の感想に唖然。今回読んで、1、2章はよかったけど、3章は別の物語かと、4章は混乱してしまった。結構苦手かも。いい加減な私に言われたくないですね。

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2024年06月13日

購入済み

ダメ!しんどい

恩田陸さんの作品は蜜蜂と遠雷?に継いで2作目だったと思いますが、文体が古臭くて1/5くらいでダウンしちゃいます。
年寄りの面白くも何ともない会話がダラダラ続いて、ごめんなさい、この作品は3度目くらいの読み直しでしたが、やはり1章途中でダウン。。

作者が男か女か?みたいなクダリがありますが、この小説の作者は間違いなく女、しかも年寄りです。

まだ未読で購入済みの作品も何冊かありますが、返品したい。

#じれったい

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2025年01月18日

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