恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
再読。
『六番目の小夜子』は、恩田陸さんのデビュー作で恩田陸さんの母校茨城県立水戸一高が舞台になっている。『夜のピクニック』も水戸一高が舞台である。
季節ごとに章が分かれているせいか、読みやすかった。
高校生活最後の1年間で素敵な思い出を作りたいと思いつつも、受験を控えた、高3という不安定な時期の高校生の姿を瑞々しく描いていて、自分が高3だった時のことを思い出して懐かしくなってしまった。
そんな高校生活に十数年も続いている『サヨコ伝説』が加わってミステリアスに展開していく。
二番目のサヨコと同じ名前を持つ謎の美少女転校生津村沙世子。『サヨコ伝説』とは? 六番目のサヨコの正体は? 秋と沙世子が火事の時に見た校舎の屋上にいたセーラー服姿の髪の長い女の子は誰なのか? など、興味を持って読み進めることができた。
学園祭の全校生徒全員参加による朗読劇の場面は緊張感と迫力、そして不気味さが高まって来てドキドキしながら読んだ。
NHKで放送していたドラマもまた観てみたくなった。
心に残った文章
・学校というのは、なんて変なところなのだろう。同じ歳の男の子と女の子がこんなにたくさん集まって、あの狭く四角い部屋にずらりと机を並べているなんて。なんと特異で、なんと優遇された、そしてなんと閉じられた空間なのだろう。
・たとえ四人が大学生になって再会したとしても、もう二度とこんな一体感、この四人がいるべき場所にいるという、世界の秩序の一部になったような満足感を味わうことはないだろうと。(由紀夫)
・「つまりな、学校というのは回っているコマのようなものなんだな。いつも、同じ位置で、まっすぐ立ってくるくる回っている。で、おまえら生徒がヒモを持って、コマを一生懸命バシバシ叩いて、コマが失速して倒れないように努力するわけだ。そして、ヒモをどんどん後輩に渡していって、次々と別の生徒がコマを叩く。コマはずっと同じ一つのコマだけど、ヒモを持つ人間、叩く人間がどんどん変わっていくわけだな。(略)このコマの回り方っていうのが、それぞれの学校の個性と伝統というわけだ」(黒川先生)
・時が継続し、円環しつつ蓄積されていく学校。
一回性の、直線的な時の中にいる生徒。
いわば、永遠と刹那ー。
その相反する二つの時の齟齬が、学校を劇場にする。サヨコ伝説のように生徒の間で代々語り継がれていく伝説やしきたり、儀式といったものは、永遠と刹那の狭間からたちのぼってきたのではないか。(『解説』岡田幸四郎) -
Posted by ブクログ
ネタバレ一見、静かなのに、読み進めるとどんどん強い感情がなだれ込んでくる小説。
読む前の印象とは全く違った。そして、ものすごく面白かった。
疑いあって、探り合って。
真実を突き止めようとしたり、余韻を残そうとしたり、相手の気持ちをはかろうとしたり、感情的になったり、記憶を整理したり。
終わりに向けて、ありとあらゆる作業が展開されていた、たった一晩で。
なにも共有できていなかったことが共有され、相手への気持ちがかたちを変える。相手の素性がわかる。そして、朝がくる。
秘密の共有や障壁で成り立っていた関係性が、実は別物だったとわかるとき。
それも意識的な選択でもあるように思えた。恋愛のおわりを見届けた、という感覚。
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Posted by ブクログ
バレエについては全くの素人ですが、バレエ学校やバレエ団、その組織やスタッフについてさらっと易しい説明があるので、読み終わると少しかじった気分になれます
周りの3人が語る才能と魅力に溢れた春
どこか掴みどころのない少年(青年)だけど、留学に行く空港のシーンではうんうん、そうだよねと母親の気持ちになりました(涙)
ヤヌス見てみたいです
最終章はバレエの神に恋をし世界をカタチ作っていく春 美しい人たちに囲まれ、美しい舞台を作り上げていく 脳内が少女漫画状態でした
恩田陸さんの創意工夫のおかげでバレエをかじることができました ありがとうございました