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Posted by ブクログ
纐纈散多は、ものに触れるとそこに宿る記憶が見えることがある。
古いタイルから強烈なイメージを受けた時、死別した両親の姿が見えた。タイルを辿って両親にまつわる謎に迫る一方で、廃ビルで目撃される少女の都市伝説をも知ることに…。
退屈、、、
「つまらない!読まなきゃよかった!」みたいな怒りや悔しさのような動的な感情はわかない。じわりと滲んでくるのは、「あぁ…つまんねぇなぁ」みたいな静的な感情である。最初から最後までずっと同じテンションでつまらないと思い続けていた気がする。本書が引っ張ろうとしている謎の吸引力が弱いので、いまいちのめり込むことができなかった。
骨董屋と散多の能力の相性は悪くない。
しかし、両親の記憶を含有したタイルに全振りした作品構成だったので、もっと全然関係ない物の記憶を見てみたかった。非常に抽象的な映像描写を見せられるだけで、それがきっかけで困りごとが解消してすっきり、みたいなことはない。もっと顧客のなくしものを探したり、想い出の喚起みたいな違った使い方で掘ってあった方が面白かったかも。そして、読者が能力を十分に堪能した後で本題の両親に纏わるあれこれに飛んだ方が、読み物としては面白かったのかもなあと思ったりした。長編なので、そのくらい寄り道できたはずだ。
都市伝説の女の子もなあ。
いまいち核心に触れない。不思議にしては、登場回数が少なくて印象が薄い。怖くもなく、そう気にもならず、薄めすぎたカルピスみたいな物足りなさがある。まずいの一歩手前みたいな独特のがっかり感があるのだ。都市伝説の女の子か、両親のタイルか、どちらかに絞った方が話濃いめになったのではないかなあ。
恩田陸好きとしてはちょっとはずれだったな。
多作故に振れ幅があり、感想ガチャになる所も嫌いではないのが実情である。時に非凡すぎて気絶しそうになる傑作を読めるので、未読作品には定期的に手が伸びてしまう。次なる傑作を求めて。次に期待。
Posted by ブクログ
2026.02.13 ★3.3
古道具店の兄弟と飼い犬、芸術家の女性を巡る家族のファンタジー。
兄の古道具店を手伝う弟、散多(さんた)は特にこれまでの人生で役に立ったことのない不思議な力を持っていた。
恩田陸得意のファンタジー、と期待値が高かったからか、ふんわりとゆるい雰囲気の、何が言いたいのかよく分からないまま終わってしまった。
何のために白いワンピースの女の子は現れ、散多は何故両親に会えたのか、その理由付けがもう少し固くあって欲しかったかと。
↓↓↓内容↓↓↓
白いワンピースに、麦わら帽子。廃ビルに現れる都市伝説の“少女”とは?――太郎と散多は古道具店を営む兄弟。ものに触れるとそこに宿る記憶が見えるという散多は、古いタイルからこれまでにないほど強烈なイメージを受ける。そこに映し出されたのは幼い頃に亡くした両親の姿だった。タイルと両親にまつわる謎と、廃ビルで目撃された少女の都市伝説が交差するとき、時を越えた物語の扉が開く……。再開発予定の地方都市を舞台に、兄弟のひと夏の不思議な冒険を描くファンタジックミステリー長編。
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