恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めは、状況を掴むのに精一杯で、
正直、せめてもっとわかりやすい名前を、
建物を端的な情報をと思ってしまいました笑
でも統の登場からどんどんページが進み、
あっという間に読み切りました!
4人とも抱えている背景がかなり重いものなのに、
告白して一夜明けるとあっけらかんとしているのは
この少年時代ならではなのかなと思います。
だからこそ重くなりすぎず、むしろ本音で語り合えた”仲間”になれたんだろうなとも思います。
少年たちはあまりにも大人びていて、
でも保護下でしか生活できない子供で、
それゆえに儚さや危うさがある
それが魅力として表れていました。
きっと素敵な大人になってるんだろうな -
Posted by ブクログ
この作品、恩田作品の中ではあんまり話題になってない気がするんだけど、めちゃくちゃ面白いじゃんか!もっと売らなくていいの!?
恩田陸さんには珍しく、「ロジスティクス」がテーマになった作品で、主人公の結子があくまで沈着に、効率よく、かつ人情を大切にして問題解決していく。本作では結子が大学を卒業するまでを描いているのだけど、意外にもビジネスパーソンに読んでもらいたいような作品。社会人編が続編として出そう。
昔の日本文学みたいに、作者が行間にひょっこり登場して最近考えていることや豆知識を披露する独特の文体も楽しい。ここに来て新境地の文体とは、恩田さんは本当に文学を愛し、愛された人だ。
初期作品には -
Posted by ブクログ
ネタバレいや凄まじいSF!
まかさ、磐座という地から地球、宇宙規模のSFの話に発展するとは思わなかった!
こうやって地球の滅亡から人間たちは救われるんだと驚き
誰も置いていかない?人類滅亡の方法があるのかと驚いた!結局みんな出来るようになるんだね。
お金や権力を持って、自分だけ助かろう!と思う人は結局助からない、なんなら死ぬっていう、人間らしい愚かさも見られた。
「愚かな薔薇」は愚かじゃなく、人間が生きていく?ために必要な手段だったんだと薔薇を通して知ることができた。伏線だったんだーと納得。
面白かったー
そして、城田姉弟がかわいそーよー汗
いい人に出会えるといいね。 -
Posted by ブクログ
おすすめ作品、お借りしました!
「麦の海に沈む果実」を思い出させるような、少年少女たちが閉鎖的な空間で未知と出会い、大人の陰謀めいたものに巻き込まれる話かな〜
菜智と同じく読者は、「さとばらってなに?」「なんのために外海に行くの?」「自分の両親はどうしてそんなに噂されてるの?」と疑問ばかりだったけど周りに聞いていくうちに明かされる衝撃的な事実。
まだまだ上巻だから何も分かってないけど、気になるのは帰ってくる舟がどんな悪い知らせを持ってくるのか?ということと、なぜ忠之が奈津を殺したのか?
ミステリーの謎解きが不得意な私は、下巻でもただ話の流れに身を任せて、真実が解き明かされていくのを見ていきたい -
Posted by ブクログ
恩田陸版の「藪の中」とでも言うべきか。日本推理作家協会賞受賞作である。北陸のK市で名家の青澤家で催された米寿を祝う席で、十七人が毒殺された。その場にいた人間で生き残ったのは、盲目の少女一人だけ。その後、ある青年が自殺し、その遺書から彼が犯人とされ、一応の解決をみた。
そして年月を経てさまざまな視点から語られる大量殺人事件。見落とされた「真実」を語る関係者たち。事件の「真相」は、そして「真犯人」は。
恩田陸さんは、「ストーリーテラー」だ。これだけの数の視点人物を書き分けているだけでもスゴイ。筆力がないとできない。しかも読者に対して、読み進めると「真相らしき」ものに近づいていると思わせて -
Posted by ブクログ
ネタバレこの作品は、三年に一度選ばれる「サヨコ」という存在を巡る物語です。選ばれた生徒は、誰にも知られずに「あること」を実行しなければならない…。そんな不思議な伝統が受け継がれる高校が、物語の舞台となっています。
読み進めるうちに強く感じたのは、学校という空間が持つ、あの特有のそわそわとした懐かしい空気感です。代々受け継がれてきた伝説の不気味さと、そこに生きる登場人物たちの瑞々しさ。学生時代にしかないきらめきが溶け合う世界観に、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。
すべての謎が綺麗に解明されるわけではありませんが、七不思議や都市伝説にわくわくしたあの頃の感覚を思い出してページをめくる手が止まりませ -
Posted by ブクログ
非常に評価が難しい作品。作品自体は解釈の仕方で評価が分かれると思う。
私は謎の常野一族の一面を垣間見れて面白かったと思う。
現代ホラーサスペンスというカテゴリになるのだろうか。
ただ前作の蒲公英草紙との温度差にびっくりしてしまった。
前作までは一族の光の部分に焦点を当てた物語だった。
今回は一族の影の部分に焦点を当てた作品として、私は解釈した。
超能力を持っているが一族が人間である以上、影があるわけだ。
一節で、「非常灯に照らされた部屋を深海のよう」という表現が気に入った。
私の中でぼんやりとしていたイメージが言葉にされたようで感動した。
そして文章の内容が頭の中にイメージとして浮かぶ