恩田陸のレビュー一覧
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あたしはハルを愛してる
だから彼にもう一度会えて嬉しい。
私は純も好きだ。この本のキャラクターの中で多分1番普通で多彩。彼がいるからイロモノたちが輝く。それでいて脇役じゃないから素晴らしい。5人揃ったエピは純がいたから引き締まった。
フランツ。
絵に描いたような王子様。
王子様であり冷徹なビジネスマンであり、しっかり愛情も持てる人。彼の幼少期のエピソードは、好きというには憚られる内容ではあるがとても良い。
フランツ引退の石の花も良かった。
でも彼のヤキモチを見せつけられたモリーナの役のエピソードが1番好き。
ハルが好きなのか、ハルと関わる彼らが好きなのかよくわからなくなる。
でもやっぱり好き、に尽きる
2026.4.5
54 -
Posted by ブクログ
ぬお~~夏に読みたかった、、
酒場からインスパイアされたホラー短編集ということでしたが、ホラーと横文字で表現すると言うよりは、少し不思議な怪談…って感じで、読み心地の良いものやぬめっと終わるお話の詰め合わせ。
神社やお城、さびれた建物、その街の老舗…という日本の風景が描かれ、その中で恩田陸の想像力と良い意味のこじつけ力が如何なく発揮されています。短い文章の中で違和感や疑問を回収してくれるのがたまらなく気持ちいい。
そして酒好きには小ネタがいっぱい入っていて楽しい!コの字カウンターの店って最高だよね。
夜のお告げ/野毛、曇天の店/富山、が特に好きだな。代田橋って沖縄タウンなんですね。確かに沖縄料理屋さんが密集しているエリアあるけど意識してなくて初めて知った…
ホラージャンルは寝る前に読むのがお決まりだけど、描き下ろしのムーンリヴァーで安眠できて素晴らしい。 -
Posted by ブクログ
また三宅香帆さんの書評から再読したくなって。
恩田陸さんのSF、やっぱりいいなあ。子供が生まれると真っ先に「茜」とか「ヒロシ」とか名付けた書見台を拵える一族とか、ディテールがわくわくするんだよね。
特に好きだったのは、最初の短編ながらうっかり泣かされる『大きな引き出し』、思った以上に切ない『光の帝国』、この時代からジャズを中心とする恩田陸さんの音楽好きが作品に出てたんだなと思わされる『国道を降りて…』。
あとがきでも「手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった」と書かれているが、恩田陸さんの多彩なイマジネーションを楽しめる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
幽霊屋敷を中心とした連作短編小説。
不穏で幻想的な世界観が好みでした!そこまで怖くないのでさらっと読みやすいと思います
話が進むごとにこのお屋敷で起きた事件やその周囲の出来事の真相が少しずつ浮かび上がり、繋がっていくのが楽しかったです!
「私の家では何も起こらない」→小説家の住む家に本物の幽霊屋敷を探す男が訪れる話
「私は風の音に耳を澄ます」→ある視点から屋敷の住人やその生活が描かれた話。最後はゾワっとしました。
「我々は失敗しつつある」→幽霊屋敷に行く男女のお話。このお話だけあまり分からなかったです
「あたしたちは互いの影を踏む」→キッチンで殺し合った姉妹の話。どうして事件が起こってしまったのか、その真実が分かります
「僕の可愛いお気に入り」→殺人鬼の美少年のお話。彼は誰に話しかけていたのか…
「奴らは夜に這ってくる」→おじいさんが孫に奴らの話を語るお話
「素敵なあなた」→幽霊屋敷を案内する女性のお話。その女性の正体とは…
「俺と彼らと彼女たち」→幽霊屋敷を修理する大工の話。ここに住む幽霊が悪い存在ではないと感じる話で1番お気に入り!悪さをするのは生きている人間で、死んでいる人間なんて可愛いものという言葉が印象的でした!
「私の家へようこそ」→幽霊屋敷に住む小説家のお話。語りがどんどん不穏になっていき、いろんな存在が入り混じっていることを感じてとても怖かったです