恩田陸のレビュー一覧

  • 愚かな薔薇 下

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    恩田作品の好きな所全部入り。ミステリー、青春、SF。町の雰囲気も手に取るように見えて美しかった。青年から大人への変化の不安と美しさ。終わり方も他の恩田作品よりスッキリして先が見えるようでよかった。

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    2026年04月24日
  • 不連続の世界

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    塚崎多聞シリーズの2作目です。
    5作の短編集になります。

    この本は紀行文としての一面もあり、私の好きな尾道が舞台になった『幻影キネマ』とても楽しめました(*´ω`*)

    1番怖かったのは『悪魔を憐れむ歌』。
    読んだ後、気味悪さに薄寒くなりました。

    『夜明けのガスパール』を読み何に対しても動じない多聞さんの弱さに触れた様な気がしてますます彼に対して親しみが増しました。
    このお話しにでてきた4人が登場する次作の『珈琲怪談』も楽しみです♪

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    2026年04月22日
  • 黄昏の百合の骨

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    不穏さが癖になる。恩田陸の小説はいつもこうだ。白昼夢の世界に迷い込んだような夢見心地と、その夢から覚めた時のような揺蕩う感覚がある。
    一軒の洋館を巡る話、と言われれば幽霊ものか、はたまた歴史ものだろうかと考えるが、そこは恩田陸。意地悪くも、甘く、それでいて苦い作品に仕上げている。
    振り返ってみれば難しい事は一つもない(いや、だからこそだからか)のだが、スルスルと読ませる力がある。自分にはこういう友人はいない。それなのにどこかでいたのでは、あるいはまだ夢を見ているのかと。

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    2026年04月19日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    こんな本も出てたんだー!と思って拝読。これまで天才が主人公だったのに比べ、ロジスティックの才能というギフティッドとは違う種の人種を描いた話。にしても、「キモチワルイ」がすっきり解決する痛快感は、天才の活躍に劣らずスッキリ。

    城郭研究部分が、カラマーゾフの兄弟の神学部分並みに辛かったが(本来ここで日本史を復習すべきなのかもしれないが、どうにも戦国時代に全く興味を惹かれない)、その他はおしなべて面白かった。早く続きが読みたい!商社の内情読みたい!

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    2026年04月18日
  • spring another season

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    本編を読まずに、このスピンオフを先に読んでしまった。
    でも、とてもよかった!

    バレエをよく知らなくても、
    文章表現がとてもイメージしやすく、読みやすかった。

    登場人物たちのバレエを始めた頃のことから、
    大人になって、昔を振り返る話など、色々な視点から読めて、本編を早く読みたくなった。

    アスリートにしろ、芸術を目指す人にしろ、職人にしろ、才能に目覚め極めることは、本人にしかわからない努力の末に手に入れると思う。

    パラパラ漫画、楽しかった♪

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    2026年04月18日
  • Q&A

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    集団行動から災害が起きるというのは今に始まった話ではないけども、こうやってドロドロした所を含めて深掘りしていくのは実に楽しいではないか。怪しげな陰謀論も大元を辿ればシンプルでツマラン動機だったり、まぁそんなものよね。その他の宗教団体その他、ネタはあるあるだけど、描写がステキ。そうかもね、って思っちゃう。
    マジになってみると、いみじくも登場人物が言っていたように原因などはどうでも良いのではないか。このレベルのレアイベントならその後にリスクマネジメントができてれば良いんかなぁと。

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    2026年04月12日
  • 祝祭と予感

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    蜜蜂と遠雷の番外編。
    彼らの物語の前後を切り取ったお話。

    蜜蜂と遠雷では多くは語られなかった人物たちの生活が知れて、あの世界はちゃんと生きているんだと感じられた。
    物語の世界観がしっかりしていて、私たちのすぐそばで生活しているような気がする。

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    2026年04月08日
  • 麦の海に沈む果実

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    ずっと気にはなっていたけれど、読めていなかった作品。恩田陸おすすめで必ず上位にくる作品で、もちろん面白い。まず舞台設定。日本でありながら他国を思わせる情緒、でも懐かしさも感じる空気感。そして、根底に流れる不気味な雰囲気。謎が謎を呼び、どんどん物語世界に引き込まれていく。こんな読書体験は幸せでしかない。やはり恩田陸は天才だ。

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    2026年04月07日
  • spring another season

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    あたしはハルを愛してる
    だから彼にもう一度会えて嬉しい。

    私は純も好きだ。この本のキャラクターの中で多分1番普通で多彩。彼がいるからイロモノたちが輝く。それでいて脇役じゃないから素晴らしい。5人揃ったエピは純がいたから引き締まった。

    フランツ。
    絵に描いたような王子様。
    王子様であり冷徹なビジネスマンであり、しっかり愛情も持てる人。彼の幼少期のエピソードは、好きというには憚られる内容ではあるがとても良い。
    フランツ引退の石の花も良かった。
    でも彼のヤキモチを見せつけられたモリーナの役のエピソードが1番好き。

    ハルが好きなのか、ハルと関わる彼らが好きなのかよくわからなくなる。
    でもやっぱり好き、に尽きる

    2026.4.5
    54

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    2026年04月05日
  • 酒亭DARKNESS

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    ぬお~~夏に読みたかった、、
    酒場からインスパイアされたホラー短編集ということでしたが、ホラーと横文字で表現すると言うよりは、少し不思議な怪談…って感じで、読み心地の良いものやぬめっと終わるお話の詰め合わせ。
    神社やお城、さびれた建物、その街の老舗…という日本の風景が描かれ、その中で恩田陸の想像力と良い意味のこじつけ力が如何なく発揮されています。短い文章の中で違和感や疑問を回収してくれるのがたまらなく気持ちいい。
    そして酒好きには小ネタがいっぱい入っていて楽しい!コの字カウンターの店って最高だよね。
    夜のお告げ/野毛、曇天の店/富山、が特に好きだな。代田橋って沖縄タウンなんですね。確かに沖縄料理屋さんが密集しているエリアあるけど意識してなくて初めて知った…

    ホラージャンルは寝る前に読むのがお決まりだけど、描き下ろしのムーンリヴァーで安眠できて素晴らしい。

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    2026年04月02日
  • 麦の海に沈む果実

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    ファンタジックだけどどこか現実にもありそうなこの世界観めちゃよかった!
    ラストも結構予想外で最後まで楽しめた

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    2026年03月30日
  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    とにかく読みやすい。続きが気になってあっという間に読んでしまった。黒川先生や津村沙世子の関わり方はある程度は分かったが真相は闇の中…ただ、それが余韻を残すというか。想像の余地を与えていいのかもしれない。ミステリーとして期待すると違うかもしれないがホラー小説としてはかなり楽しめた。青春×ホラー小説という感じ。みんなの心の動きが楽しめる。

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    2026年03月30日
  • 光の帝国 常野物語

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    また三宅香帆さんの書評から再読したくなって。
    恩田陸さんのSF、やっぱりいいなあ。子供が生まれると真っ先に「茜」とか「ヒロシ」とか名付けた書見台を拵える一族とか、ディテールがわくわくするんだよね。
    特に好きだったのは、最初の短編ながらうっかり泣かされる『大きな引き出し』、思った以上に切ない『光の帝国』、この時代からジャズを中心とする恩田陸さんの音楽好きが作品に出てたんだなと思わされる『国道を降りて…』。
    あとがきでも「手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった」と書かれているが、恩田陸さんの多彩なイマジネーションを楽しめる一冊だった。

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    2026年03月28日
  • 私の家では何も起こらない

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    幽霊屋敷を中心とした連作短編小説。

    不穏で幻想的な世界観が好みでした!そこまで怖くないのでさらっと読みやすいと思います
    話が進むごとにこのお屋敷で起きた事件やその周囲の出来事の真相が少しずつ浮かび上がり、繋がっていくのが楽しかったです!

    「私の家では何も起こらない」→小説家の住む家に本物の幽霊屋敷を探す男が訪れる話

    「私は風の音に耳を澄ます」→ある視点から屋敷の住人やその生活が描かれた話。最後はゾワっとしました。

    「我々は失敗しつつある」→幽霊屋敷に行く男女のお話。このお話だけあまり分からなかったです

    「あたしたちは互いの影を踏む」→キッチンで殺し合った姉妹の話。どうして事件が起こってしまったのか、その真実が分かります

    「僕の可愛いお気に入り」→殺人鬼の美少年のお話。彼は誰に話しかけていたのか…

    「奴らは夜に這ってくる」→おじいさんが孫に奴らの話を語るお話

    「素敵なあなた」→幽霊屋敷を案内する女性のお話。その女性の正体とは…

    「俺と彼らと彼女たち」→幽霊屋敷を修理する大工の話。ここに住む幽霊が悪い存在ではないと感じる話で1番お気に入り!悪さをするのは生きている人間で、死んでいる人間なんて可愛いものという言葉が印象的でした!

    「私の家へようこそ」→幽霊屋敷に住む小説家のお話。語りがどんどん不穏になっていき、いろんな存在が入り混じっていることを感じてとても怖かったです

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    2026年03月28日
  • 不連続の世界

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    好きな小説なので、3回目を読み終わりました。

    タイトルにもあるように、不連続の世界なので、普通の世界とは微妙に隔絶されていて、だから現実に理解できるミステリーと、理解し難いミステリーが同時に起こるところが面白い。
    コモリオトコの言葉遊びも好きだし、聞くと死にたくなる音楽の話もいいけれど、最終章が1番ハッとさせられる。そんなハッとする瞬間があるのがこの本の魅力。

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    2026年08月03日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    上巻に続き、あっという間に完読。私的に、ラストが良かったなぁ。史実は変えられないけれど、歴史に埋もれた人の中に、希望もある気がして。ねじの回転、映像化したらいかがでしょうか。作品の中に出でくる独特な用語?からして、大好きな常野物語の世界観を感じます。

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    2026年03月25日
  • Q&A

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    怖かった。でも、面白くてどんどん、読み進めた。登場人物がつながっているので、前の話を思い出しながら、ああ、あの人かと思って読んでいて、人となりがよく理解できた。
    それぞれのQ&Aのテンションや、空気感が手に取るように分かり、自分もそこにいるような緊張感を持ちながら、楽しめた。
    タクシーの話は、急にテンションが変わっていくのが、映像を見ているようですごい!のひと言。
    恩田さんの本はあまり読んだことがないので、他のも読んでみたい。

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    2026年03月24日
  • ライオンハート

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    林檎の木の下で語られる物語が切なくて好きでした。
    ミレーの「春」、とても美しいですね。
    時を越え、空間を越える記憶のはじまりの物語が歴史の一部と重なるのもよかった。

    不思議な話だけど面白かったです!

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    2026年03月24日
  • 夜明けの花園

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    本を一気読みしたのは久々。ヨハンと理瀬のシリーズだったとは。別の角度だったり、前後の別時間の話だったりで、面白かった

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    2026年03月22日
  • 麦の海に沈む果実

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    怖すぎる……ゴシック・ロマンというか、ゴシック・ホラーじゃないか!!

    恩田陸先生は子供の頃から愛していた念願のゴシック・ロマンという世界観を、本作で表現したとのこと。

    隔絶された寄宿学校に編入してきた主人公理瀬。
    生徒はみな美少年・美少女で、生い立ちも謎めいている。そして、キーパーソンとなる怪しい校長の正体は?続々と起こる殺人事件の真相は?!と盛りだくさんの内容。

    非現実に浸りたい方には特にオススメ。
    1回読んだだけでは、物語のうまみを味わいきれていないと感じるので、時間のある時に再読したい。

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    2026年03月17日