恩田陸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
●所感
2025年、最も、考えさせられる小説かもしれません。
いや、小説という括りが適当ではない書籍といえるかもしれません。
感想は後日改めます。
簡単には、書けないからです。
------------
●2025年12月記録 感想
1.世界観
『月の裏側』は、私たちを日常の裏側に潜む不確かな世界へと誘い込む、冷たくも美しい傑作です。
物語の根幹を成す不可解な現象――人が唐突に失踪し、しばらく後に記憶を失ったまま戻ってくるという出来事と、街の至るところに溢れる水源という異様な設定から生まれています。
2.テーマ
この小説が提示するのは、「見えているものの本来の姿は何なのか?」という、哲 -
Posted by ブクログ
読み終えてまず感じたのは、
読書という行為そのものの不思議さでした。
一冊の本は同じ紙と文字から成り立っているのに、
読む人によって受け取る感触がまったく異なる。
そこには、
その人の経験、価値観、家族との結びつき、
今まで過ごしてきた時間や傷や喜び――
そういった“その人だけが持っている背景”が反映されます。
本の内容そのものよりも、
その本をどう読んだかが、
ときに内容以上に豊かで面白い対象になる。
この作品を通して、改めてその事実を強く実感しました。
さらに、人は同じ本を読んだとしても、
10代で読んだ時と20代で読んだ時とでは、
感想がまるで違う。
そしてその変化は不可逆で、
-
Posted by ブクログ
あ〜おもしろかった!
恩田陸さんのあの終盤に向かって全体が明らかになっていく疾走感がたまらない
前作の「MAZE」が本当におもしろかったので期待を込めて読んで結果やっぱりおもしろい
今回は特徴的で魅力的な主人公恵弥にけっこう視点を向けた作品になっている
北海道H市にいる双子の妹、和実を東京に連れ戻すため赴いた恵弥
和実は不倫相手の若槻を追いかけてH市にいたのだが、恵弥が到着した頃若槻は亡くなっており、その葬儀の日であった
恵弥の目的は和実を東京に連れ戻すこと、そして若槻博士が関わっていたと見られる「クレオパトラ」を探すことだった
クレオパトラとはなんなのか?博士、和実、本妻の慶子、その親戚の