恩田陸のレビュー一覧

  • エンド・ゲーム 常野物語

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    1、2作目に続く常野物語
    3作目はSF、サスペンス色強め
    短編出てたオセロゲームが好きだったから続きを読めてよかった

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    2025年05月14日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    途中で本を閉じてもしばらく頭の中で尾を引いているような、没入感のある小説を久しぶりに読んだ気がする。

    登場人物の男女4人がそれぞれの視点で語る4章構成(文庫では上下巻で)となっているのだが、それぞれに感情移入できた。また、メインテーマに据えられている過去の事件(?)の謎解きだけでなく、それとは無関係な会話も、軽快かつ知的で面白い。

    人は思い出したくないことは思い出せないようになっている。自分にもそういうことがあるだろうか、と考えてみたけども、彼らの「Y島旅行」のように、過去を共有する人たちと、がっつり向き合う機会でも作らなければ気がつかないものだろう。

    #ところで、この書名はどこから来た

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    2025年05月06日
  • 光の帝国 常野物語

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    常野の人たち、実際にもいそう と思えるくらいリアル。

    綺麗で落ち着く描写もあり、キリッとリアルな描写もあり、想像力掻き立てられる作品です

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    2025年05月06日
  • 薔薇のなかの蛇

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    してやられた。そうつぶやいてしまった。これまでにみたことないほど、秀逸なミステリィだった。まるで、上質なワインを一口飲んだ時に鼻に突き抜ける香りのよう。知性とユーモアに心地よく酩酊してしまう。最後まで惹きつけられて読みすすめる手が止まらなかった。物語の構成も、トリックも、伏線が収斂されていく過程もエレガント。とても上質な読書体験となった。〈水野理瀬シリーズ〉は高校生の時から好きで、最新作と聞いて思わず買った。水野理瀬のような、強く賢く美しい女の子に、昔も今も、憧れている。

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    2025年05月04日
  • 六番目の小夜子

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    大好きな恩田陸さんの、大好きな作品。
    高校生の様子も学校の様子も確かに古いけど、そういったことを超越した、普遍的な、学校の得体のしれない不安感の描き方に心をつかまれる。
    とくに学園祭のシーンは、何度読んでも、鳥肌が立つ。

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    2025年05月03日
  • 光の帝国 常野物語

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    再読。
    特別な力を持った「常野」の一族。
    オセロゲームの「裏返す」エピソードが読みたくて手を取ったけど、全編こんなに切ない話だったかと大人になっても唸る。

    恩田陸さんは爽やかな本も多いけど、こういうSFもの大好き。

    そして続きの本、3冊目のエンドゲームは見つかったけど真ん中の蒲公英草子が見当たらん…

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    2025年05月03日
  • 終りなき夜に生れつく

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    独特の世界観に惹き込まれて一気に読んでしまいました。
    ダークではありますが、すんなり入ってくる物語でした。

    こちらはスピンオフとのことなので、本編も読みたいなと思います。

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    2025年05月01日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    夜のピクニックと蜂蜜と遠雷がすごく良くて、購入したけれど読んでいなかったこちらを手に取り読んでみた。自分は峰子くらいの時に冷戦が終わって世界は平和なんだって言う認識で育ってきた。峰子が世の中に色々不安を感じているのと今がちょうど重なるな、とか、楽しいやりとりの毎日にわくわくしたり聡子様の将来にざわざわしたり、びっくりするくらい一気に読んだ。
    それからシリーズ物の中にあたる話のようだと気がついた。もうこの本から読んでしまったのはしょうがない。他の話も読んでみよう。

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    2025年04月29日
  • 夜果つるところ

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    飯合梓版のカバーと奥付がめちゃくちゃ良い。『鈍色幻視行』の作中作なのでネタバレを知ってるんだけれど、完全に忘れて惹き込まれちゃった。鈍色の人たちが自分の物語に置き換えてしまうほど執着するのも納得。墜月荘の空気感がとても好き。鈍色もう一回読まなきゃ。

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    2025年04月29日
  • 私の家では何も起こらない

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    「私の家では色々起こるけど私が気にしてない話」By友人
    恩田陸らしい静謐さと感情の表現×館ホラー(ホラーだよな?)で面白かった。

    以前オススメして貰った館物とはまた違うけど、外国の田舎の古い屋敷って良いよね。絶対何か出るだろっていう暗い雰囲気。湿気を感じる。
    湿気を感じるのって世界共通なんだろうか。
    電気の通ってない暗い部屋、遠くで水の滴る音がしたら、何となく不気味。
    水の滴る音って、場所によっては清涼に感じるのにな。不思議。

    最初の作家の先生の話と、大工さんの親子と幽霊の話が好きだった。
    嗚呼でも姉妹の話も寓話ぽくて良かったし、床下の女の子の話も可愛かったな。
    薄くて寝る前にサクサク読め

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    2025年04月28日
  • 黄昏の百合の骨

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    大好きな理瀬シリーズ。
    恩田先生の文章は読んでいて想像力が働くというか、とても美しく綺麗で、ワクワクキラキラする感じがした!(前回大変自分に合わない作品を読んでいたためよりそう感じた)
    麦の〜から理瀬の成長を感じた。理瀬にはまだ少女でいて欲しいような少し寂しい気持ちになった笑
    パパ結構好きなんですよね。私。

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    2025年04月27日
  • 象と耳鳴り

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    ジャンルとしては推理小説、「パズラー」と呼ばれる領域のものだそうです。連作短編集です。シンプルながら味のある装丁に魅せられて買いましたが、しばらく積ん読状態でした。ある時NHKをみてたら曜変天目という陶器が出てきて、そういえばこの本の目次に曜変天目というタイトルの話があったなぁと思い出し、「曜変天目の夜」を読んだところ、一気に引き込まれました。推理小説はあまり読まないのですが、この本にはやられました。犯人探しというわけではなく、出来事について考察するのが話のメインです。「六番目の小夜子」に出てくる人物のお父さんが主人公です。好みが分かれると思いますが、私はとても気に入りました。

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    2025年04月26日
  • ドミノin上海

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    前作に引き続き、多くの人たちの個別の物語がパラレルで進行し、いつの間にか少しずつ一箇所に集まり始めて最後にドカンと全関係者が乱れ舞う構成は非常に面白い。
    よく「恩田ワールド」と言われますが、一般的に言うところとは違う特徴ながらもう一つの恩田ワールドとして大好きなシリーズです。

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    2025年04月24日
  • 麦の海に沈む果実

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    魔法が出てこないハリーポッターと勝手に印象付けています。
    ダークファンタジーっぽい側面がありつつ、しっかりゴシックミステリーなので、いろいろとジャンルとジャンルの架け橋になりそうな作品だと思います。
    個人的な好みとしては満点レベルで、とにかく読み終わるのが嫌でした。
    シリーズ物だと知ったのは読んでる途中だったので、奇跡的に一発目を引き当てる事が出来て良かったです(笑)
    とにかく大好きな作品になりました!

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    2025年04月20日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    JR九州の豪華寝台列車ななつ星の旅のアンソロジー。
    読んでいてどんな列車なのかと調べてみたら本当に豪華で本当にめっちゃ素敵

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    2025年04月17日
  • 麦の海に沈む果実

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    久しぶりにわくわくする小説に出会いました☺️

    ダークでミステリーで学園もの。
    理瀬は2月の終わりに、湿原に佇む奇妙な学園に転校することとなる。しかしここは【3月の国】と呼ばれ、3月に転校生がくるもの。2月の終わりにくる転校生は破滅をもたらすと言われている。

    この学園では生徒が消えたりと不可解なことが続いていた。そして理瀬が転校してから次々と生徒が殺される。
    皆何かを隠している。そしてこの既視感は?
    理瀬は友人達と謎を追っていく。

    ぞくぞくするけどワクワクもする。とくに降霊術は怖かったし、カードゲームも震えた。理瀬は一体何者なの?これから何が起こるの?引き込まれる展開の数々。

    そしてなん

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    2025年04月16日
  • 愚かな薔薇 上

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    こわい、というか、不穏な空気感!
    読み終わってから書いているんだけど、そう言われてみれば最初のうちはホラーで、小野不由美さんの屍鬼の空気に似ているかも。

    血切り にまつわる部分がなんとも。
    理性を押し流すほど強い、自分を醜くあさましく感じてしまうような、本能的な、欲望。いくら「普通のことだ」って言われたって、向き合うまでに時間がかかる…
    知った後と前の変化。知った人と知らない人の優越感と劣等感。
    いつも思うことは、知ってしまったらもう2度と知る前には戻れない訳で…知ることは失うことでもある。子どもたちには急いで大人にならないでと言いたい(なんの話?笑)

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    2025年04月16日
  • 七月に流れる花

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    サクッと読める、恩田さんの不気味さというかぞっとする感じを味わえる話だった。謎解きは全然わからん。解決を待つまでちょっと怖くてそわそわした。
    30分くらいで読んだかな?薄いのもあるけど、ほんとにサッと読めた。

    花がきれいなもの、花火は帰る人のためのもの、というくだりが好きだな。

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    2025年04月11日
  • ネバーランド

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    男子校出身の自身にとっては懐かしさと相まってつい感情移入をしてしまった内容だった。特に第四日 遠い季節の寛司の両親に対する台詞はかなり印象的で彼らと同じ目線でも、また、親としての目線で見ても腑におちてしまう印象を受け、心に残った。
    高校生という大人とも子どもとも言えない年齢で、かつ、親元から離れた寮生活をしているシチュエーションが話を通じて一貫して軸となっており、読後感もすっきりとしたものだった。
    改めて再読したい一冊。

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    2025年04月08日
  • 消滅 VANISHING POINT

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    登場人物がたくさんいたが、それぞれ個性があり、視点が移り変わりながら物語が進んでいくので、読んでいてとても楽しかった!

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    2025年04月06日