恩田陸のレビュー一覧

  • 上と外(下)

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    これでもかと試練に遭いながらも、その時できることを考える。これってなかなかできないとこだと思う。
    レンは天井の蔓を切っておいて良かったな、みつこは(流されはしたものの)オセロを置いたりリュックを身につけて移動してよかったな、とかそんなことでその後の運命が大きく変わるならやるべきことはきっちりやらねばと。

    悪いことに遭っても人間の感情というのはそう続かないという表現が印象的だった。

    おじいちゃんが偉大

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    2026年08月08日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    青春ノスタルジー×音楽の恩田陸が送る最高傑作。かつて何かを目指して夢を見た方にはとっても刺さる1冊です。努力、才能、時の運。音楽で生きていくために、死屍累々を乗り越えて芳ヶ江に辿り着いたコンテスタントたち。プロとして光を浴びるのはほんの一握りに限られるからこそ、目の前の一瞬に懸ける登場人物たちの描写が感動的でした。明石、塵、亜夜、マサル、チャンと全く異なるキャラクター像も競技こそ違えど当て嵌めてしまうぐらいリアリティがあり、とても良かったです。本作は文字だけで音楽、しかも旋律を語るという一見無茶な試みに見えますが、流石は恩田陸さん、抽象•具体の波状描写でコンサートホールを見事に再現、演奏が自然と頭に入って来ます。本当に素晴らしい1冊でしたし、2次予選の行く末、下巻の展開が楽しみです。

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    2026年08月08日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音楽を文章で描くということが、ここまで成立するのかと驚いた。

    当然ながら本から実際に音が鳴るわけではない。それでも、演奏が始まると音が聴こえるように感じる。時には、音の色や形、広がりまで見えてくるような感覚さえあった。

    ピアノの響きを直接説明するだけではなく、風景や記憶、感情、空気の動きにまで変換しながら音楽を描いていく。その表現の豊かさに何度も引き込まれた。

    また、同じ曲であっても、演奏する人物によってまったく違う音楽として立ち上がってくる。それぞれが歩んできた人生や、音楽との距離、抱えているものが演奏に滲み出ているからなのだと思う。

    「読む」のに「聴こえる」。
    「文字」なのに「観える」。

    そんな不思議な読書体験を味わわせてくれる上巻だった。続きを聴くような気持ちで、下巻へ進みたい。

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    2026年08月07日
  • ネバーランド

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    冬休みに帰省しない組が集まってわちゃわちゃする話だが、帰省しないだけあって、みんな親に問題抱えすぎ。寮に住んでいてそのまま残る組は3人だが、片親で父親は天文学者のため家を空けることが多く実質一人暮らしの統も参戦。

    美国となら一緒に寝てもいいよなどとサラッと発言している寛司など、若干のゲイ要素あり。
    それぞれに悩みを抱えており、なんやかんやで順番に告白している。統のキャラクターが濃くて好き。

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    2026年08月06日
  • 傾斜のマリア

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    ネタバレ

    待ってたよー!
    神原恵弥シリーズ大好き!
    まさかの前作の続き的な位置付けとは!
    色んな意味で嬉しい。

    「クレオパトラの夢」のように多田との旅というのもいい。恩田さんの作品だーと読んでいて本当に幸せを感じる。
    何やらキナくさくなってきてるのに、読み手としてはやけにウキウキしてしまう。
    結果、恵弥より上手なのは慶子と和見でまたもや恵弥はしてやられたりというのがまた良い。

    橘に裏切られたと感じる恵弥が切なかった。

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    2026年08月05日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

    購入済み

    教養書としても面白い

    上下巻合わせて感想を述べたい。本書はピアノコンクールを描く小説で、ピアノの天才達による対決と交歓とともに、誰が優勝するのか、ハラハラドキドキの展開に惹き込まれつつ、文字による音楽表現という超絶技巧の演奏シーンに強く魅せられる。🎹また、本書は教養書でもある。ツマラナイ本を面白く読む方法、部下に対する客観的評価と主観的好悪の折り合い方、優れたレビューとは何か、「ケロロ軍曹」の福田雄一監督が嫌われる理由!?など、多くの気づきを得た。🎹

    #タメになる

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    2026年08月05日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

    購入済み

    恩田睦やるじゃないか。

    直木賞&本屋大賞W受賞の名作だ。しかし、著者恩田陸について、デビュー作「六番目の小夜子」が、傑作であったTV版と異なり、どうにも凡作に思えたこともあり、本書には長く食指が伸びなかった😓(TV版の脚本と鈴木杏&栗山千明による熱演は素晴らし過ぎだ😲)とはいえ、近頃では、高橋源一郎「飛ぶ教室」による本書紹介のほか、電子書籍の大幅値引があったため、読み始める🤗感想は下巻でまとめたい🧐

    #カッコいい

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    2026年08月05日
  • 教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ

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    教科書に乗ったことがある作品5選をそれぞれの違う作家さんが、解釈し新しい物語を作っています。
    私は、「鼻」×あおにまる先生
    「我輩は猫である」×佐東みどり先生の作品が印象に残った。

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    2026年08月04日
  • いのちのパレード 新装版

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    次はどんな世界を覗けるんだろうと興味津々で読み進めました。
    『貴方の善良なる教え子より』が分かりやすく、そして恐ろしかったです。

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    2026年08月03日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    理瀬シリーズ制覇を目指すも、なかなか書店では出会えなかった。上下巻って場所取るし難しいよね

    上巻は間延びとはまったく思わなかった。
    幼なじみ4人での旅行、かつての恋愛、梶原憂理の存在、自分を構成する要素は何か。

    屋久島を歩くなかで見えてくる、自分たちの関係性。

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    2026年08月03日
  • チョコレートコスモス

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    ネタバレ

    再読
    以前読んだ時にすごく良い!と思って、今回読書会に参加するにあたり再度読み直し。

    内容を全く覚えていない自分にびっくり!しながらも、読み進める手が止まらない。
    読み終えてやはりこの本を推したいと思った。
    あぁ、『ダンデライオン』『チェリーブロッサム』は読めないのか⁈

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    2026年08月02日
  • 私の家では何も起こらない

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    この方、ホラー書いてたっけ?と読み始めたけど出てくる人全員がおかしくて怖かった…

    じわじわ怖さがきて、本読んでない時もずっと考えてしまってた。もっとこういう本書いて欲しいなあ

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    2026年08月01日
  • ブラック・ベルベット

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    シリーズ3作目。
    読み通してみると、1作目だけがちょっと現実とファンタジーの境目みたいな世界観だった気がする。2作目と今作は割とリアルな世界観。

    T共和国に引っ張り出されたメグミ。
    DFと呼ばれる薬の噂と、真っ黒な苔が生える死体、そして行方不明の女。どう繋がっていくのか最後までわからず面白かった!

    元カレの橘とか、1作目でお馴染みの満も登場。
    用心棒をしていたエディは今作で終わりかなあ、もっとエディの話が読みたかったけど。
    4作目が発売になってるのでそっちも読むぞー!
    楽しみだなあ。

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    2026年07月30日
  • ドミノ

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    夏の読書フェアで気になって購入。
    気軽に読み進められるし飽きない。
    勉強に疲れた中高生や読書初心者に勧めたい。

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    2026年07月30日
  • 祝祭と予感

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    生きていく。この世界で。

    「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ作品。
    その後の話しもあれば、課題曲が「春と修羅」になった理由が知れたり、塵とホフマン先生の出会いのエピソードなどが知れ、読み始めから読み終わりまでずっと頭の中で音楽が流れていました!

    正直まだまだ足りない笑
    もっともっと彼らのこの先がみたいです…と
    心から思えた作品です。

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    2026年07月29日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    本当に「なんとかしなくちゃ」という話だった。学生時代に読みたかった〜!学生時代から実績のある人ってこういうかんじなんだろうな。登場人物が皆魅力的で、楽しく読めた。恩田さんの小説は読んでるこちらまで教養が豊かになるな、と思います。好きだなぁ。

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    2026年07月24日
  • 三月は深き紅の淵を

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    1冊の本にまつわる4つのお話。
    どれもつながっているようでつながっていないような、とらえどころのない不思議な感じがしました。
    特に4章では場面が様々に入れ替わり、あれ?これは…?となりながらも続きが気になりさくさくと読み進めることができました。
    中でも理瀬パートはいきなり面白く、この先のシリーズが気になっています。
    とてもおもしろかったです!

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    2026年07月23日
  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    誰も死なない、大怪我をしたのも嫌な学生たちだけ(その傷もどうやら治りそうだし)、ずっと緊張感を持って読めつつ、最後には安堵できる内容でした。
    ちゃんと種明かしもあって、起こりうる範囲でのミステリーで、読み切ってしまいたいと思わせるテンポでした。沙世子と秋、付き合ってたらいいけど、大学の間はまだ言い合いしてるかもなーと思いました。

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    2026年07月22日
  • 上と外(上)

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    最初は退屈で我慢の序盤だったけれど、物語が動き出してからはエスカレーターに乗っている間も惜しんで読むほど一気に引き込まれた。
    練と千華子の賢さ・逞しさ・強さに感銘を受けていたところ「これは中学生と小学生の会話か」といったセリフが出てきて慌てて序盤を読み返し、そんな若かったのかとビックリ(序盤を斜め読みし過ぎていた)。
    冒険とミステリーと歴史と社会問題が混ざり合った壮大なストーリー。下巻も一気に読みたい!

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    2026年07月22日
  • 図書室の海

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    恩田陸さんの名前で選んだ短編集。私は長編に悪い人が出てこないところが多分好きなのだが、こちらは意外に「悪そうな人」とか素性のわからない人」がわんさか出てきて意外だった。

    どっちかというと学園もののドロドロした感じ、理不尽なルール、子供時代の自分の自由にならないのに閉じ込められている無力感(←三宅香帆さんのいうところの昔の学園ものっぽい?)が多い作品群だった。それはそれで面白く、どっちかというと昔よく読んだ小川洋子さんを思い出した。どの作品も結末が気になって一気に読んでしまった。

    一番好きなのは睡蓮かなあ。この兄妹の関係は?大きい女(男?)は何者?と謎が謎のまま。でも「春よこい」もよかった。結局2人の運命は?「いま」はどこ?とこれまたモヤの中に桜の咲きそうな、まだ寒い季節の学校の風景が見えるようだった。

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    2026年07月19日