【感想・ネタバレ】六番目の小夜子のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年05月13日

設定とそれをとりまく人物描写が秀逸。懐かしい木造校舎の香りが漂うなか、やはり恩田陸らしいホラーテイストも詰め込まれていて、著者の中で一番好きな作品。

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Posted by ブクログ 2022年01月12日

読み始めたら止まらない、引き込まれる小説でした。最初はホラーのイメージが強かったのですが、学生ならではの悩みや葛藤、友人関係、恋愛についても考えさせられる、学生時代を思い出すような物語。また息詰まる緊張感もあり面白かったです。

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Posted by ブクログ 2021年12月22日

学校という閉鎖空間は怖い。
沙世子が秋の心をずばずば見抜いていくのも気持ちよかったし、一方でぐさぐさきた。
最後核心の部分はわからないで終わったけれどイヤミスにならないスッキリとした終わり方。
なんてったってぞっとくるよね。学校の怖さとか集団心理の不気味さとか。
キモチワルイ!

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Posted by ブクログ 2021年08月22日

この2021年の7月31日~8月2日にかけてドラマ版再放送を観て,原作を読むに至る.
ドラマ版もかつて2000年だったか,当時小学校高学年ながらすべて観た記憶があった.

小説版は若干登場人物の関係性や内容がドラマとは違って,小説版での火災までの流れはとても怖い.
小説版には小説版の良さ,ドラマ版に...続きを読むはドラマ版の良さを感じた作品! うたごえ喫茶はしっかり両方に出てくるところがなんか面白かった.

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Posted by ブクログ 2021年01月16日

言葉選びが天才。これがデビュー作か、すごい。
「この先どうなるんだろう?」というわくわく感がずっとあり、楽しかった。
オチらしいオチがないのも魅力の一つだ。

凄すぎる。
格好いい表現、気味悪さ、学生・受験生の想い、人間分析の的確さなど、うなるようなことが多かった。また読みたい。

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青春ものとホラー要素が調和

はとけ 2017年08月21日

恩田陸の作品にはまったきっかけです。
物語全体に不吉な予感が漂い、それと限られた場所で限られた時間を過ごすキリキリするような焦燥感がうまく調和していました。
その中にうまく青春もの要素も入っていて好きな本のベスト5に入ります。
物語中盤の小夜子の一人芝居?本番?のあたりの緊張感は圧巻です。
...続きを読むただ、全ての謎が解けてすっきりしたい人にはあまり向いていないかも。

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Posted by ブクログ 2022年05月11日

中学生の頃、NHKのドラマで六番目の小夜子をやってて、
それきっかけで小説を読んだ。
当時はドラマと設定が違ってて、「これじゃない!!」なんて
思いながら読んだ覚えがあるけど、
今改めて読み返すと、学校という特殊な社会の中での、
その中では当たり前に行われていることが
たくさん詰まった作品だったんだ...続きを読むなぁーと思えたよ。
(何が言いたいかと言うと、恋愛とか友情とか
そういう大人になったら恥ずかしく思うようなことが
当たり前に散らばってたなぁーと思って。)

ある高校には生徒にだけ伝わる行事がある。
それが「サヨコ」。
赤い花を始業式にいけたり、学園祭で劇やったり…。
サヨコがうまくいくと、大学合格率が良いなんて
ジンクスもあったり…。
そんな今年のサヨコはどうなるー?
ってな感じでした。

結局、サヨコのことよくわからなかったなぁー。
黒川先生が裏でイロイロしてるってことかな?
でも黒川先生いなくっても、なんだか続いてそう…。

恩田陸さんのデビュー作だから、描写が古くなるのは
しょうがないとして、学園祭に3日もやるの!?
とツッコミましたー笑
それから、学園祭実行委員会の部屋があるって、
どんだけ部屋数多いよ!?
とツッコミましたー笑
あと、放火はいかんよー笑

ドラマの話に戻っちゃうけど、やっぱり印象的な
ドラマだったなぁー。
「今年のサヨコは2人いる。」
この台詞は忘れられない。

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Posted by ブクログ 2022年05月06日

恩田陸さんのデビュー作です。
これまでに何作か読みましたが、若者の描写が上手く、特にこの作品は私の学生時代と設定が近いせいか、懐かしい気持ちで読み進められました。
ウチの奥さんも高校の同級生なので、由紀夫と雅子は自分たちと重なってドキドキでした(//∇//)
文化祭の演劇のシーンまではとてもスリリン...続きを読むグでしたが、最後にやや失速した印象ですが、この作品から「夜のピクニック」や「蜜蜂と遠雷」という名作に繋がったという感慨もありました^_^

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Posted by ブクログ 2022年04月30日

サヨコという謎の設定が魅力的。登場人物たちのキャラもわかりやすく、読みやすい。文化祭での芝居「六番目の小夜子」の場面は圧巻のドキドキハラハラ感。つづきが気になってしかたない。……のだけど、結局サヨコって何だったの?とミステリー目線で読むとモヤモヤが残る。最後は、通り過ぎていく二度と戻らない時間を描い...続きを読むたという青春もので締めくくられている印象で、それがちょっと物足りなかった。

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Posted by ブクログ 2022年03月17日

一度読みだしたら止まらないほど引き込まれた。
学校という狭い環境の中での不思議と受け継がれる行事。
謎がいくつかあってはらはらしました。
集団心理。
こういう少女を描くの恩田さん上手だなぁ。

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Posted by ブクログ 2022年02月03日

十数年にわたって 密かに受け継がれてるゲーム。
サヨコと呼ばれる生徒に選ばれると ナゾのルールに縛られることになる そんなことを一人悩む今年のサヨコの前に美少女のその名も津村紗代子が転校して来るのだ!学校の怪談 学園ミステリーと書くと軽く感じられるかもしれないけど 最後までどうなるのか予測がつかない...続きを読むストーリーです。
すべての伏線が回収されるわけではないので 
多少モヤモヤした感じもありますが そもそも学校って暗くて怪しい言い伝えがあるミステリアスな場所だったと思えばすべての謎が回収されなくても それもありかなと思いました。

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Posted by ブクログ 2021年09月30日

ドラマを見てから読んだ母は混乱していたが、ドラマを見ずに読んだので、混乱せず楽しめた。
不思議なことは不思議なまま、その部分の受け取り方は読み手に委ねている作品なのかな、と思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年10月03日

R3.9.25~10.3
(きっかけ)
NHKドラマ再放送で見た後、人から借りた

(あらすじ)
津村沙世子……とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコとよばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は...続きを読む、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛、やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包み込んだ、伝説のデビュー作。

(感想)
今更、初恩田陸作品。
テレビドラマを先に見ていたので多少ノイズがあったものの、小説の方がより面白いと感じました(ドラマはあればあれで面白かったですけど)。
中途半端なもやもや感、そして岡田幸四郎さんの最後の「解説」をなるほどなるほどと読み込んでしまいました。
最終的にスッキリ!ではありませんが、個人的には楽しませていただきました。
他の作品も読んでみたいと思います。(今更)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月14日

ミステリと若干ホラー、それ以上に青春小説。
ミステリとして読むと、若干物足りないかも。青春小説としては、再現度が高いです。あの頃が思い出され、そこにファンタジー要素を掛け合わせる。同著『夜のピクニック』の雰囲気を感じ取りました。
学校という同じ方向を向いた同年代が、限られた場所で作り上げるストーリー...続きを読む
大人になって振り返ると、狭い世界にも関わらず、誰も再現できないのがおもしろい。
そんなことを思いました。

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Posted by ブクログ 2021年08月30日

再読。

懐かしい。今読むと少し時代を感じる。言葉遣いもそうだし、「共通一次」時代だ。

そしてやはり「学校」も懐かしい。
恋愛も友情も。何かに向けて全員でエネルギーを費やす熱量も、独特なヒエラルキーも閉塞感も集団心理も。
これらが絶妙に作用し合ってミステリーのようなホラーのような青春小説のような…...続きを読む不思議な魅力のある作品だなぁ。

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購入済み

(匿名) 2020年02月14日

恩田陸の少女小説が好きな人は面白く読めます。
ミステリーとホラーと10代の心の揺れ動きが絡まって、ドキドキと不思議な気分で読めます。

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購入済み

naoko 2019年11月20日

初めて読んだ恩田作品。タイトルからなんとなくホラーなのかと思っていましたが、青春小説としても楽しめました。

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Posted by ブクログ 2020年12月18日

ツッコミどころは色々あるものの、においや手触りまでよみがえってくるような「高校時代」の眩しさが印象的で、読後感は悪くない。ホラーでもミステリでもなく、青春学園モノとして心に残る一冊。自分が真っ只中にいる時には思いもしなかった、あの時代特有の輝きが懐かしくも切ない。

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Posted by ブクログ 2022年05月18日

恩田陸さんのデビュー作。
ファンタジーノベル賞に応募されたものだそうだから「ファンタジー」の部類になるんだろうか。ファンタジーであり、ホラーかな。
高校を舞台に、謎のゲーム「サヨコ」をめぐり、高校生たちが翻弄される…。

ドラマ(原作のこの本とはだいぶ設定が違う)を見ても、よく分からず、小説を最後ま...続きを読むで読んで、ようやく何かを読み取れた気がした。

私が読み取れたこととは、
高校の3年間における高校生の輝き、心の浮き沈み、そして高校を卒業したとたん、彼らにとって高校生活は過去のものになり、通過点に過ぎないということ。
一方で教師は…教師はずっと高校に留まって、生徒たちを見ている。
卒業した生徒たちの晴れ晴れした様子と、留まり続ける教師とのコントラスト。
生徒たちがサヨコに翻弄されればされるほど、あれほど在校中に熱中したサヨコ伝説も、生徒にとっては、全て「過去の通過点」になるだろうということに、私はすごくあっけなさを感じたんだ。でもそれが当然であり、あっけなくて良い。
教師黒川が何の目的でそれをしているのか分からなかったけど、高校にいつづける者の役割、と言うことなんだろうか。

そういう教師の侘しさ、みたいなの、「砂の女」にもあったなぁ。

この本は、何の経験もない中、3ヶ月くらいで書いた小説で、酷評されて落選し、一度は絶版になった…とあとがきに恩田陸さんが書いていました。
3ヶ月で書いたっていうのは、妙に納得。
すごく勢いある話だから。
伏線回収とか、結局あの超常現象はどういうこと?みたいなのは、ファンタジーでホラーな青春小説だから、気にしても仕方ない。たぶん。
学園祭の竜巻とか、津村小夜子が他校生に絡まれた時の犬の襲撃とか。
同じく超常現象的なものが登場する「東野圭吾ガリレオシリーズ」とかみたいに、謎が解けることはない。
でも、それでも良い、すっきりしないけど謎のままで良いか・・・、と思える。そんな本だった。

ドラマについての補足。
この本は、もちろんドラマありきで作られたものではない。
でも、本の中で描写される津村小夜子と、当時演じていた栗山千明さんがイメージ合いすぎなのです。
栗山千明さんの美しさ、謎めいて、神がかっていた。そしてそれは、大人の完成された美ではなくて、少女期特有のものなんだ。あの雰囲気を大人になっても備え続けていたら逆に心配なくらい。少女期の美しさなんだ。
もしNHKで再放送あったら、ぜひ多くの人に見てほしいな。
ちなみに、サヨコ伝説の謎は、ドラマを見ても解けませんが…。

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Posted by ブクログ 2022年05月06日

結局 小夜子って何だったんだろう?
はっきりとした決着はなかったものの、本書の登場人物と同様に小夜子伝説に引き込まれてしまい、一気に読んでしまいました。
一度しかない高校3年生の1年間における学園ストーリーと、奇妙なゲームが受け継がれていくミステリーが入り混じるちょっと不思議な感じがするお話でした!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月27日

全体的に最近読んだ浅倉秋成「教室が、ひとりになるまで」にすごく似てた。ドラマ化もされてるから、「教室が〜」の方が影響されてるんだろうな。

学校に伝わる「サヨコ」の設定が複雑過ぎる/津村沙世子が謎設定過ぎる(じゃあアレは何だったの…?と思う事が多々ある)/秋のサヨコ伝説への異様な執着
このあたりが解...続きを読む決されずにモヤっと終わってしまったけど、最後まで「続きが気になる!」という気持ちにさせる展開は素晴らしい!

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Posted by ブクログ 2022年03月23日

ドラマを少しみた。
かつての山田孝之が秋を演じていた。
20年前だとドラマもすごくいい意味でカメラワークとか崩壊していた。
最後のあとがきが好き。

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Posted by ブクログ 2022年02月23日

奇妙なゲームの話です。
そこに関わる人達は平凡な日常に波風を立てて、刺激を与えて、少し遠くから観劇しているかのよう。
そんな感想を持ちました。

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Posted by ブクログ 2022年02月16日

ホラー要素だけでなく、高校生の儚さをも感じた。沙世子の目線で見たこの物語をもう少し見たいような見ないでおきたいような…

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Posted by ブクログ 2022年02月04日

『教室が、ひとりになるまで』を読んで、六番目の小夜子が思い浮かんだので久しぶりに再読。読み返してみたら記憶よりごちゃごちゃした印象で、推理ものとして読むと、こんなにもやもやが残るお話だったかなと。

ただ、小夜子が実在するのか曖昧にすることで、噂で勝手に形作られる小夜子像、それに翻弄される生徒たちと...続きを読むか、学校という特殊な空間が生む混沌さが出ていて良かった。傍観者、観察者な立ち位置の黒川先生ですら、実はその特殊な場のひとつの役割にすぎないと思えるような、学校そのものが意志を持った存在に思えてくる描写が好きかな。作者自身が制御しきれていない感もあった津村沙世子もまさにそんなイメージ。

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Posted by ブクログ 2022年01月06日

四人の主人公が通う高校に受け継がれている一つの迷信を軸に、高校生ならではの甘酸っぱさ、危うさ、または感受性の高さをふんだんに組み込んだ青春ストーリー。

ちょいちょい手にする恩田作品ですが、これまた実家にあった一冊。
どーして実家にはこういうガーリーな作品が多いのか。。といっても別に嫌いなわけじゃあ...続きを読むりません。
でもやっぱり主人公が高校生というのとストーリーを考えた場合、若年層が読むとなお面白いのかな。

初め何かのサスペンスかなと思わせるようなミステリーな展開が続きはらはらさせられますが、でもやっぱり爽やかな気分で読み終わらせてくれる、起伏の激しい作品となっています。

結末については賛否両論がありそうですが(個人的には少し疑問が残された感覚でした)、読んでいるとさっそうと作品が頭を通りすぎていき、ここちよい感じで読めます。

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Posted by ブクログ 2021年11月14日

勝手に読んだと思い込んで未読だった(@_@)
デビュー作としては驚くしかないほどだけど、これを最初に読んでたらこれほど恩田陸にはハマらなかったなぁ

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Posted by ブクログ 2021年11月04日

ドラマからの原作本。
登場人物の設定が微妙に違ってたりして、少し混乱。ドラマはドラマ、原作は原作でおもしろかった。

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Posted by ブクログ 2021年10月15日

今年20年ぶりにNHKドラマの再放送を見て。潮田玲はNHKオリジナルキャラなんだな。雅子のキャラもちょっと違うし。由紀夫と秋も兄弟じゃないし。夜のピクニックといい、恩田陸は高校生のもやもやや青春を描くのがうまい。一瞬で10代の気持ちを思い出す。

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Posted by ブクログ 2021年10月05日

先にドラマを見終えたので登場人物がドラマではずいぶんチェンジされていたのに驚く。
まずドラマの潮田玲=鈴木杏は全く出てこない。小説では潮田玲の役は花村雅子=松本まりかが務めている。小説に登場する、花村雅子の彼氏役である唐沢由紀夫もドラマには登場しない。小説でラストに学校を燃やす関根秋に恋焦がれる佐野...続きを読む美香子は、ドラマでは教育実習生として登場するので、恋模様はない。
ドラマのストーリーは小説の中の印象的な部分を拾ったもので、小説にある同級生の溝口の家でのパーティーはドラマでは開催されない。
このように小説とドラマは似て非なる作品であるが、どちらも相応の味はある。しかし、出演者の多くが大出世したという点ではドラマに分があり、小説は何となく学園ミステリーファンタジーの域を超えず、のちに直木賞をとった作者が才能と感性で突っ走ってる印象は否めない。

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Posted by ブクログ 2021年09月14日

「高校時代って、通過地点よ」と私の親友はのたまった。
(そんなー、私は違う、絶対違うよ)と心で思っても、言い返せなかった私。

この恩田陸さんの物語によって、学校って通過地点ではけしてないんだよと賛成してもらった。

『そうして、こうして四人で過ごせる最高の時間がほんの少ししかないことも、彼は心のど...続きを読むこかで承知していた。』(P103)『やがては失われる青春の輝き』(裏表紙より)がぴかりと光る。

『学校というのはなんて変なところだろう。同じ歳の男の子と女の子とがこんなにたくさん集まって、あの狭く四角い部屋にずらりと机を並べているなんて。なんと特異で、なんと優遇された、そしてなんと閉じられた空間なのだろう』

3年ごとに入れ替わる生徒、それを迎え、見送る先生。しかし先生と生徒の話ではない。学校という箱が迎え、見届け、見送るのだ。その『閉じられた空間』の中で皆が主人公になりたくて、否、主人公であると主張して、あるいは密かにそう思って過ごしていく。

若くてしなやかな心は美しいものにも、邪悪なものにも触れていくものだ。

恩田陸さんのデビュー作品。しっかりとした青春物語なのだが、ファンタジーであり、恩田さん御本人もおっしゃっているようにその後の作品のソースは網羅されている。

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Posted by ブクログ 2021年08月22日

高校3年生のあの慌ただしい描写と、ホラー要素(?)が織り交ぜながら書かれている小説。

特に文化祭の朗読する場面は、太字で表記されていて臨場感があって本当に怖かった。

結局最後まで津村小夜子という少女の存在がはっきりとは書かれることがなかった。

最初に読み始めたときは、津村小夜子は二番目の小夜子...続きを読むの怨念としての生まれ変わり的なものかと思っていた。

しかし、最後まで読み進めると、二番目の小夜子と黒川という教師が、学校という狭い世界で作り上げられている奇妙な出来事なのか?という感じだった。

あまり読んだことがないジャンルと不気味さで読むのを挫折しそうになった。だが、関根秋(しゅう)の秀才で、小夜子伝説の事実に迫ろうとしている姿が勇敢で、私の読む気力を手助けしてくれたような気がする。

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Posted by ブクログ 2022年05月12日

全く違う話だけど、筒井康隆の『時をかける少女』を思い出した。ひと昔前の健全な少年、少女たちの物語。
この作品の最大の特徴、小夜子伝説。一見無理のある、誰かが途中でやめてもおかしくない伝統が、ただこの学校の生徒という共通点のみで綿々と引き継がれていくのはなんとも奇妙でありながら、学校という閉ざされた空...続きを読む間がもつ不思議な力を象徴していると思う。

物語は六番目の「小夜子」がいるとされる10組の教室に津村小夜子という美少女が転校してくる。六番目の「小夜子」だった者は何者かに脅され、代々小夜子が持つとされる鍵を関根秋に託す。津村小夜子のときおり見せる怪しい言動に秋は彼女が本当の「小夜子」ではないのかと疑いはじめる。

結局のところ、小夜子はあの人だったり、この人だとも言えるのだろう。とにかく秋(シュウ)くんのキャラがいい。彼のお父さんもちょっとしか出てこないけど、すてきな人だった。

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