恩田陸のレビュー一覧

  • 八月は冷たい城

    Posted by ブクログ

    『七月に流れる花』ですっきり解決したかと思うと、本作で「夏の人」の正体が深堀され、林間学校の謎も明かされと、さらに面白かった。
    恩田陸作品の現実離れしているものの、ファンタジーとまではいかない独特の雰囲気が楽しめる1作だった。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣

    0
    2024年01月16日
  • 七月に流れる花

    Posted by ブクログ

    懐かしくなるようなどこか哀愁漂う田舎の夏の描写と、林間学校の招待状が渡され、意味もわからず「夏の城」に閉じ込められるという物語の不思議さに魅了された。ラストも良かった。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。
    六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。
    終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。
    思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。
    ミチルは五人の少女とともに、

    0
    2024年01月11日
  • 朝日のようにさわやかに

    Posted by ブクログ

    どれも面白かった。「冷凍みかん」、「深夜の食欲」、「淋しいお城」が特に好き。
    「淋しいお城」が『七月に流れる花』の予告編とのことなので、本編も読む。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら話し込んでいる。彼らは高校時代、文芸部のメンバーだった。同じ文芸部員が亡くなり、四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。しかしなぜ……(「楽園を追われて」)。ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る謎めいた記憶を呼び覚ます奇妙な味わいの表題作など全14編。ジャンルを超越した色とりどりの物語世界を堪能できる秀逸な短編集。

    0
    2023年12月22日
  • スキマワラシ

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白かった!
    やっぱり恩田陸さん大好き。
    高輪の消防署中の入ってみたことあるけど小説に出てくる雰囲気と全く同じだった。

    0
    2023年12月11日
  • 消滅 VANISHING POINT (下)

    Posted by ブクログ

    恩田陸の素晴らしさの一つにこれこの少ない残り数十ページで本当に終わるのだろうかと思っていると急にアクセル全開で走り出し全て綺麗に伏線回収するところがある
    ゴールした後の余韻も丁寧に描いてくれて胸の体重が半分になりながら本を閉じることができる
    ドミノや夜のピクニック系列

    0
    2023年11月24日
  • 消滅 VANISHING POINT

    Posted by ブクログ

    最後で、怒涛のように繋がっていった。
    細かく読み返すと、まだ自分の中で疑問が解決されない部分もあったけど、伏線回収はおもしろい。
    だれも傷つかないラストは好みだった。

    0
    2023年11月20日
  • ブラック・ベルベット

    Posted by ブクログ

    1作目があまり刺さらなかった記憶だけど、これは楽しかった。主人公が魅力的で、1作目から読み直したい。

    0
    2023年11月14日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    高島明石の第二次予選と英伝亜夜の本選がとても好きだった。どちらも集合的無意識、普遍的無意識を彷彿とさせる音楽で、経験していないことに対して懐かしさを覚えた経験を思い出した。
    上巻を読み終えたときにも感じたけど、物語の舞台はなるべくシンプルにして、広々としたスペースで音楽の美しさを語っているような物語。

    0
    2025年08月16日
  • スキマワラシ

    Posted by ブクログ

    何かが終わる時、そして始まる時に現れるだろう不思議な存在、喪失と希望をアンビバレントに語るもの…で、あればこそ美しくも在るのだろうか。
    それを作り出すのもまた人の心の有り様如何か。
    喪失に片寄れば陰鬱な物の怪、希望が強すぎれば閃光を纏った破壊が産み出されるような気もする。
    このアンビバレントな不安定に耐え、そこに居続けれる場合のみ、美しいものとして産み出されるのかもしれない。例え身に宿る不運がどんなものであったとしても。
    しかしそれにはあと人間が2人と、不思議な動物が1匹必要とのこと。やはり人は一人では、この不安定には耐えられないのだろうな。

    0
    2023年09月06日
  • 上と外(上)

    Posted by ブクログ

    恩田陸、やはり読みやすくすらすら読めた。クーデターにより、家族(離婚しているが、年1で旅行はしている)が二手に分かれてしまい、子供組はジャングルに、親組は市街地に…。子供ふたりが賢く、なんとか生き延び、ジャングルの中で不思議な少年と遺跡?を見つける。
    単純に最後は家族が再会し、また元通りの家族に戻れることを私は期待して読んでいます。

    0
    2023年09月02日
  • 黄昏の百合の骨

    Posted by ブクログ

    理瀬シリーズ読み始めてまだ2作目だけど、
    完全にこの聡明ブラック美少女の虜
    後半は怒涛の展開で読む手が止まらなかった

    0
    2023年08月23日
  • 禁じられた楽園〈新装版〉

    Posted by ブクログ

    ページをめくるほど、現実を見失い作品の中にのめり込んでいき、まるで自分の心臓を掴まれたかのような恐怖を感じました。そして、ワードセンスが自分に刺さり、恩田さんを好きになるきっかけになりました。

    0
    2023年08月21日
  • ネクロポリス 下

    Posted by ブクログ

    どこか自分も体験してきて、日本に戻って夢だったのでは、、と幻想を抱くような感覚。とっても引き込まれて面白かった。
    ファンタジーだが、死と生について考えさせられる。死は日常の延長なんだ。というVファーの感覚に確かにそんな風に思えられたら良いのになとも思ってしまう。

    0
    2023年08月19日
  • 蒲公英草紙 常野物語

    Posted by ブクログ

    常野物語の2作品目。1作品目と同じように常野に関わる人たちの短編が続くのかと思いきや、今作品では常野一族の人たちと関わる世間を常野ではない一般的な家庭の少女の視点で描かれる長編作品でした。個人的には2作品目の方が好きで、表紙やタイトルからも窺える通り、読んでいて非常に心穏やかになれるシーンの多い作品でした。3作品目にはエンドゲームのタイトルで常野物語が続きます。1、2作品が直接繋がらないように、3作品目も全く異なる常野物語となるかもしれませんが、それはそれで楽しみです。

    0
    2023年08月13日
  • 黄昏の百合の骨

    Posted by ブクログ

    「麦の海に沈む果実」を読んだ後に。
    プロローグや差し込まれる、その時にははっきりとは分からない抽象的な言葉たちが一度読み終えると分かるようになる魔法のような感覚は今作も変わらず。
    最後の最後まで油断ならなかった…
    他の理瀬シリーズも読んでみたいと思います。

    0
    2023年08月12日
  • 蜜蜂と遠雷(2)

    Posted by ブクログ

    ゾクゾクする(^w^)そして涙出る(--、)原作で、映画で、そして漫画で何度も感激できるって凄い作品だな(^^)ずーっと亜夜ちゃんファンだけれども、二次予選ではやっぱり明石さんファンに心変わりしちゃうな(^o^;)

    0
    2023年07月23日
  • 祝祭と予感

    購入済み

    締めくくりに

    スピンオフだけど、エピローグ。蜜蜂と遠雷の続きでもあって、締めくくりの物語でした。心地よいアンコールのような気分で読みました。蜜蜂と遠雷の映画はまだ見てないのですが、是非見てみたいと思いました。

    #癒やされる #ほのぼの #ハッピー

    0
    2023年07月14日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

    購入済み

    音楽には暗いが

    音楽に造詣がない私でも、コンクールの結果がどうなるかハラハラドキドキ 映画まで見るようになるほど、ハマりました

    #癒やされる #ドキドキハラハラ #感動する

    0
    2023年07月11日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

    購入済み

    ただの音楽小説ではない

    音楽を通じて、成長していく登場人物、感動と愛情が伝わってきて、久々に小説を読んで涙が出ました。曲の情景が言葉で綺麗に綴られていて、おんがqの素晴らしさを感じました。

    #泣ける #癒やされる #感動する

    0
    2023年07月09日
  • チョコレートコスモス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    複数の劇中劇が登場するが、特に飛鳥の初舞台となった「目的地」が強く印象に残っている。その設定や観客を巻き込んだ演出が非常に面白かった。彼女の演技からは鬼気迫る様子が伝わり、手に汗握る思いであった。本書は読者を舞台の客席へと連れて行ってくれる。

    0
    2025年06月01日