恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
演劇のもつ構造への興味で書いたのが本作で、演劇をやる人間への興味で書いたのが後の「チョコレートコスモス」なんだろうなと思いました。
本来上演を目的とされる「戯曲」において、(本文にもあるように)セリフはただの「結果」。
俳優の行動にこそ本質があるので、言葉を使って1から10まで説明する「中庭の出来事」という戯曲は、「戯曲」てして読むととても珍しいです。
言い換えれば、戯曲部分がとても小説的です。
逆に、小説部分は余白が多く、読み手の解釈が求められます。それは、俳優が台本を読解する作業にも似て、とても戯曲的です。
展開として、どこからどこまでが演劇で〜というのももちろん面白いのですが、