恩田陸のレビュー一覧

  • ネクロポリス 上

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    率直に面白すぎる。
    ファンタジー要素あり、ミステリ要素あり、異国要素ありというのが自分の好みなのかもしれないと気づかされた。

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    2022年11月14日
  • 黒と茶の幻想(下)

    mac

    ネタバレ 購入済み

    ・関係が気まずくなった時に、男は口を開くことが苦痛になるが、女は沈黙が苦痛になるらしい。
    ・実際に付き合ってみるということは、憧れていた対象が自分のところに降りてくるということだ。
    それは素晴らしい体験ではあるが、同時に幻滅でもある。
    ・女は場所や雰囲気に共鳴することを拒まないが、男はそれを拒むのが習性になっている。
    ・森は様々なものを捨てる場でもある。白雪姫も、ヘンゼルとグレーテルも、森の中に捨てられた。
    ・友達が欲しいと目を血走らせている人間を、人は拒むのだ。
    もの欲しそうな人間を、人は敬遠する。お願いですからお金を貸してくださいと頭を下げる、
    本当に今そのお金を必要としてい

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    2022年11月13日
  • 黒と茶の幻想(上)

    mac

    ネタバレ 購入済み

    ・人間は自分の手を動かさないと、どんどん他人に対して冷たくなるし、想像力が鈍ってくる。
    ・毎日少しづつ。いつのまにか取り返しのつかない大きなものになっている。
    ・人によって、老化のスピードがこうも違うものかと、たまに誰かに会うと思い知らされる。
    それは肉体の老化のスピードではなく、精神の老化のスピードなのだろう。
    その人の生活圏が老化のスピードを左右する。職場や住環境、接する人間の種類、出入りする店など。
    辛気臭い職場で辛気臭い仕事をし、辛気臭い人間としか付き合っていない人間は、当然ながら早く辛気臭くなる。
    ・幸福な時の思考はワンパターンに陥りがちだが、不幸になると実に様々な事を考

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    2022年11月13日
  • 夢違

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    恩田陸ワールド全開。面白いです。
    設定もかなり面白いんですが、その中で立てられる仮説等が現実においても言えないとは言い切れないもので、そこに特に惹かれました。
    「塔は無意識に似ている。どちらからもアクセスし、深く浸透する」と言ったセリフがとても印象に残ってます

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    2022年11月10日
  • おともだち できた?

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    恩田陸、なぜこの物語を出そうと思いついたのかその心中を伺いたい。

    全体を通して不穏な空気感と、そもそもこの家族の不安定さがありながら、後半の結末。

    あー、やるせない。大人向けの絵本ですが娘も怖いねっていってました。

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    2022年11月07日
  • 夢違

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    ネタバレ

    読後の満ち足りた気持ちほど、とうといものは無い。そんな気になりました。
    主人公たる浩章も、ヒロインも、客観的に見れば不幸である。でも、物語のラストシーンで、確実に、救われた。物語の最初の目的を彼らは達成するのだ。
    物語として完成されていて、現実としてはあまりにもメリーバッドエンド。
    それってとっても「夢」ですよね。
    長い夢を見ていたような、夢から覚めたような、そんな気持ちになるお話でした。

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    2022年11月01日
  • 土曜日は灰色の馬

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    本や漫画、映画にまつわる恩田さんのエッセイ。どんな本が好きで、どんな影響を受けてきたのか、それがどう作品に影響を受けているのかなど、大変興味深く読みました。海外小説から日本の民俗学、絵本に漫画まで本当に幅広い作品群。読書案内としても面白く、また昔同じ作品を読んでいたんだなぁと、懐かしく思ったり、とても楽しめました。特に上野紀子さんの黒帽子シリーズが出てきて興奮!そして萩尾望都や内田善美の漫画なども懐かしく、今度実家に帰ったら納戸をかき回すこと必至です。毎晩枕元において少しずつ読むのにも良さそうです。

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    2022年10月27日
  • 夏の名残りの薔薇

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    ネタバレ

    何だろう、ぐるぐるするような話。 限られた空間なのに登場人物が多い。主役の三姉妹は作り話を披露して、楽しんでいる?のか…お茶会、は恩田作品にはよく出るワードで、好きな場面でもある。各章で最後に死ぬ人物が変わる。そして、最後には全てをそれぞれが明らかにしていく。桜子が辰吉に言ったのは本当だったのか。こういう、何だか、何だろうって思ったままの話が好きだ。何回も読みたくなるし、ずっとわからないままでいたい。毎回印象が変わるのもたのしい。桜子の世界に入れる人がいつか現れるのか。個人的には時光が好き。

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    2022年10月02日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    ネタバレ

    下巻は始めからフルスロットル。fragment5はジョンが望んだ未来か…「よその国で戦争するということをアメリカはもっと思い知っておく必要がある」為に、、
    「二・二六事件」で岡田総理や鈴木侍従長が亡くなり、陸軍と海軍が戦闘したり、陸軍同士で戦闘したり、石原莞爾が東条英機を射殺したり……IFが凄すぎる。。
    上巻からわりとボサっとしているマツモトがかなりの重要人物でした。特別な4台目を持って外にいるときのマツモトのキャラが変わって口調がそれまでと違うところ、命のやり取りという極限状態での人の変なテンションという感じで腑に落ちます。実際にその場にいないと感じられないことはあるのでその後のマツモトの行

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    2022年10月02日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    ネタバレ

    時間を遡ることが出来るようになった世界で、過去に戻った人が重要人物を暗殺した事でとんでもない未来になってしまったことから、国連は歴史を再生して再確定する計画を始めた。(明言されてないけどホロコースト云々なので暗殺されたのヒトラーなんじゃないかと思っている)
    日本がやり直すのは「二・二六事件」。その時代の人物で、やり直している歴史だと知っているのは3人。でも、細かい部分で史実との差異が表れ、死ぬはずではなかった人物が殺されたりしても「不一致」とはならないことで、「正しい歴史など存在するのか?」「これは“新しい世界”なのでは?」と思い始めた彼らは、日本が辿る悲惨な歴史を変えられるのでは…という思い

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    2022年10月01日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    ネタバレ

    常野物語の3作目
    特殊能力を持つ常野一族の家族の話
    その能力ゆえの苦しみや葛藤から逃れるために下した家族の決断。
    特殊能力者同士の派閥や対立も絡んで複雑な状況に追い込まれる。
    『洗濯屋』に記憶を書き換えられる家族。
    能力を消してしまえば、この状況から解放されると奔走した結果、ラストにどんでん返しが。

    最後はチョットしっくりきませんでしたが、全編通じて物語に引き込まれ楽しめました。

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    2022年09月14日
  • 祝祭と予感

    H

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    言わずと知れた蜜蜂と遠雷の続編です。同じように清々しさを感じます。音楽には全く興味がなく、今もテレビは基本的にニュース以外は見ない。ラジオも聴かない。電車等でイヤホンを使っている人が理解できないちょっと偏りがある私でも、恩田さんの文章はスッと入ってきます。良い作品です。

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    2022年09月11日
  • 光の帝国 常野物語

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    密かに暮らす人々 いわゆる「超能力」一族という位置付けになるのでしょうね。
    彼らは市井に紛れて目立つことなく暮らしている。
    故郷を離れ、一族以外の人たちと血を交わらせ、その場所に根付きつつも何かがあれば再び一族は集結する。

    彼らは目立つことを好まず、極力表に出ない暮らしをしていて、そのあり方は「淡々と」しすぎているようにも感じます。
    多くの人が知らない存在。
    けれども、なくてはならない存在なのです。
    現実世界にこんな一族がいて、もしかしたら隣に住んでいる人がそうかも、と想像するのも楽しいし、もしかしたらわたし自身が「時が来るまで」封印されているのかもしれないし。
    そう想像するのも楽しいもので

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    2025年12月18日
  • 夢違

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    恩田さんワールド全開!
    恐ろしくも冷たい美しい「夢」の世界。
    着地点や伏線の回収など最後の最後までどうなるのか全く予想もつかずページをめくる手を止められなかったです。
    そしてラストはと言うと、『ネクロポリス』もそうだったけれど、広げた風呂敷をぱたぱたっと急速に閉じた、というより今回は一気にくしゃっとまるめたという感じ。賛否両論ありそうな、それくらい唐突。
    でも、そんなモヤモヤが吹き飛ぶくらいラストシーンがとても美しい。このラストシーンに向けて物語を創っていったのかな、と思うほど綺麗でした。
    もっと読んでいたかった。もっと世界に浸っていたかった。むずむずと物足りなさも湧いてきたりして。それも含め

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    2022年08月04日
  • 消滅 VANISHING POINT

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    行き先もどこに向かっているかわからない。普段の暮らしも世の中すさまじいスピードで加速している。豊かになりたいという欲望だけが地球をおおいつくしている。
    豊かさという幻想。どこに向かっているか最終的にはどうしたいのか豊かという言葉だけに向かって。


    考えさせられる内容と人の心理状態や観察眼が詳細に書いてあり500ページ全てが1日の出来事。会話で成り立っているのを感じさせない転回で惹きつけられる内容だった。
    人の頭の中を覗くのが好きなのでこの消滅は読み応えがあった。

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    2022年07月29日
  • 朝日のようにさわやかに

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    「水晶の夜、翡翠の朝」
    理瀬シリーズが大好きなので、スピンオフっていうだけで幸せな気持ちで読めた。

    「あなたと夜と音楽と」
    ラジオ局の話。これもなかなか良かった。

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    2022年07月26日
  • 麦の海に沈む果実

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    基本的に作品の評価というものは、『訴えかける感情の数』×『深さ』の総数で決まると考えてます。例えば、単純に恐怖だけを描いた作品よりは、謎解き要素を加えて探求心を唆られる方が、作品としての奥行きがあり読者層も広がります。結果的に作品として評価されやすい。
    ただし、『深さ』は読者の力量に委ねられる部分が大きいため、『訴えかける感情の数』が少なく『深さ』に特化している、いわゆる指向性が強い作品ほど評価はされにくい傾向にある。
    本作品は様々な感情が複雑に絡み合っているにも関わらず、指向性が強い作品にも思われる稀有な例な気がします。

    えー、とにかく好きな作品です。

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    2025年11月09日
  • 朝日のようにさわやかに

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    ジャズがお好きな方には、このタイトルを知るとソワソワするかの如くの名曲なのだが、ジャズにも一家言擁しておられる恩田女史の作品は興味深かった。
    沸々と優しい恐怖感(?)に襲われる14篇から成る短編集の一冊。
    その中での一篇が「朝日のようにさわやかに」なのだ。
    登場するトランペッターは固有名詞ではなく、イニシャルで綴られているのだが、私の推察するところではウィントン・マルサリスであろうと思われる。
    決して仰々しいセッティングではなく、何気のない日常を描いているのだが、ジワジワと静かに摩訶不思議な世界へ誘われる。

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    2022年07月08日
  • 横浜の名建築をめぐる旅

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    とっても良かった!
    掲載されているほとんどの建築物には入ったことがあるか何度も前を通ったことがあったけど、詳しい成り立ちや竣工年などは知らなかったので、勉強になった。
    この本を片手に改めて横浜の街を巡りたくなる本。

    説明に終始せず、詳し過ぎず素っ気なさすぎず素人には丁度良い分量の文章というのが良かった。この手の本では文章が専門でないものから見ると難解なことが多く、途中で投げ出したくなったりするけど、この本ではそんなことがなく、また写真も美しいものが沢山掲載されているのでじっくり見ることが出来て嬉しい。
    前書きや後書きを読むと、まさにそのようなことを目指して作られた本みたい。

    改めて、こんな

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    2022年07月07日
  • 上と外(下)

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    ネタバレ

    おー、アドベンチャラス、面白い!
    このお話は、結構のっけから面白かったです。
    なんか宮部みゆきを思い出すような青少年ファンタジー。でもって少し(あくまで現代なんだけど)タイムスリップ感あるファンタジー。
    とても面白かったと思いますー。
    途中からニコと練に友情が芽生えたのもちょっと面白かったね。

    しかし、この思考力・発言と行動力で、小・中学生設定というのはかなり無理があると思われました。。作者の大人感もろ出てる?(笑)

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    2022年06月20日