【感想・ネタバレ】ネクロポリス 上のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年08月14日

再読。恩田陸さんらしい、この雰囲気。
ファンタジーのようなホラーのような。
びびりの私には無理だけど、非日常を味わえそうなアナザーヒル。
怖い体験さえなければ朝から晩まで飲んでおしゃべりして楽しそう。

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Posted by ブクログ 2020年11月29日

面白かったです。
ファンタジーでミステリーでちょっとサイコ。自分も初めてアナザーヒルにやってくるジュンと一緒に体験してるような気持ちになりました。
早く、下が読みたい!

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Posted by ブクログ 2020年01月04日

恩田さんと英国というのはとても相性が良いと感じました。コーヒーと紅茶では文化が違うというのもよくわかります。同じ職場で食事をした後コーヒーか紅茶となった時もいつもなるほどと感じることも多いです。

そして、この作品では、日本文化が他国に受容されるとしたら、何が、どのように、どのような形で受け入れられ...続きを読むてゆくだろうかという恩田さんなりの考察を見ることができるように思います。それは図らずも恩田さんがそれぞれの文化をどのように見ているかに触れることでもあり、とても興味深いです。

中でも一番興味深いと感じたのは、『向こう』に行く という考え方です。現代の日本でも未だこの言葉は神秘性を纏っていると思いますが、そもそも『ヒガン』という日本の神秘性を感じる風習に似たものを英国を舞台に持ち込んだこの作品は、恩田さんの真骨頂とも言えるミステリーのようなファンタジーのような茫洋とした世界観全開の展開もあり、自分まですっかりヒガンに深入りしていくのを感じています。

異世界なのに日本のようでもある全く違和感のない世界。少し怖くてぼんやりとした、それでいてどこか魅惑的な世界。すでに自分も部外者・観察者ではいられなくなってきているのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2019年03月23日

小説に文化人類学の手法を持ってきたところが、個人的にはちょっとツボでした(笑)。
確かに、親和性はかなり高いな、と。
違和感なく1.5人称で語れる!!

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Posted by ブクログ 2016年05月01日

雰囲気がすごくいい!和風の良さと洋風の良さをよくここまで綺麗にミックスできるなぁ

謎が広がっていく感じも面白いのだけど、完全に収集が付いていないのでそういうのが駄目な人は避けるべき・・・風呂敷を畳むどころか引き裂いてバラバラにして終わりって感じ!

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Posted by ブクログ 2017年03月12日

とにかく勢いのある作品。序盤は「よくわからない」と思っていても読み進めるうちにどっぷりはまっていって、終わりまで飽きることなく一息に読めました。何度も読み返したくなる作品。

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

世界観を理解するのに時間がかかるけど、それは登場人物のジュンも一緒。
細かい心理描写にさすが東大博士課程と思わせるようなことが散りばめてあってのめり込みました。

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Posted by ブクログ 2023年01月28日

2023.1.9-1.28

想像力をかきたてられる独自の用語にいちいち心が踊りながら、その用語自体が我々の日常に存在するものだったりそれに関連するものだったりするが故に日常と地続きにも感じられる"どこかあるかもしれない世界"に魅了され、気付けば時間を惜しんで読み進めていた。これ...続きを読むこれ、恩田陸を読んでるって感じがするこの感じ、脳みそが喜んでるなぁってわかるこの感覚がとても嬉しい。らしい〆方で上巻は終了。

源氏物語と日本の風俗
会話に潜むなつかしさ

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Posted by ブクログ 2022年09月25日

ファンタジーの不思議さと、ミステリーの緊張感が大好物。すごく良いバランス。
仮想の世界観の中に半信半疑に迷い込んでいくのが読んでいてすごく楽しい。いろんな登場人物が絡んでくるのも面白い。

次々とトラブルが起きるけど、原因が分からないスリルが、ミステリーらしい。
これだから小説はやめられない、って思...続きを読むわせてくれる。


上巻の最後ゾッとしつつ、下巻が楽しみ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月21日

11月のヒガンに故人と会えるアナザー・ヒル。英国と日本の文化や宗教が入り混じる黄昏の世界を堪能しました。英国調で西洋の城もある景色にそびえ立つ大鳥居。お稲荷さんの祠もあるし良いです。
亡くなった家族に会いに行く人もいるけど、今年のヒガンはなんと言っても連続殺人「血塗れジャック」の被害者から犯人を聞き...続きを読む出すことが1番の課題です。
主人公の、東大の学士・ジュンはぼけっとしているし、何かが引っかかってもその時に思い出さないのでヤキモキするけれど憎めない良いやつ。アナザー・ヒルの諸々に慣れていないので読者も彼と一緒にドキドキ出来ました。
ジュンと行動を共にする面々も島の人たちもゴシップ好きでガヤガヤとポジティブな人たちで面白いです。リアリストみたいな皮肉さとかあるのに、この島での「お客さん」やヒガンのしきたりは当たり前のものとして暮らしているのが不思議。
「風」というファンキーなポルターガイストも、「ガッチ」という響きがかわいいけど実際は恐ろしい盟神探湯も、ミサーグに行ったね…が「御陵」だったりと日本の神事色が強い。お稲荷さんにはオムレツをお供え。
血塗れジャックっぽい人は殺人続けてるし、黒婦人もラインマンもユイの三役も謎めいています。
“モットーに並び立つ陛下に栄えあれ!”

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Posted by ブクログ 2022年01月01日

大晦日から元旦にかけて読んだ。
続きが気になりすぎる上巻の終わり方。
今年一発目の本のチョイスとしては、暗めかな?

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Posted by ブクログ 2021年11月13日

お彼岸が“ヒガン”になるだけで、なんと幻想的な
イベントになるのでしょう

日本とイギリスの文化が不可思議に融合し、
年に一度、死者が戻ってくるという島アナザーヒル
かの柳田國男先生も研究していたという“ヒガン”に
連続殺人事件“血塗れジャック”の被害者や
未亡人“血塗れメアリ”が手にかけた前夫が
...続きを読む還ってくるとか来ないとか…
島の秘密、先住民族、死者に遭うために集まる人たち、様々な伏線が張り巡らされた異世界はさらに続く

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Posted by ブクログ 2021年05月20日

まさに恩田陸ワールドというような仄暗い世界観の中で語られるファンタジー&ミステリーの開幕中という感じでした。一気に上巻を読み終えたので下巻が楽しみたいです。

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Posted by ブクログ 2020年12月01日

恩田陸の上質なホラー感がとても良く出てて、面白い。世界観とその設定がすごい。
舞台背景も絶妙で、単調に進みそうな雰囲気の中、中盤で開催されるガッチのスリル感がまた面白い。
これからまだまだ未知の体験を期待しながら、下巻へ読み進めていきます。

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Posted by ブクログ 2020年11月08日

恩田陸さんにハマるきっかけになった本
ファンタジーはあまり読んでこなかったけど、これは何度も読み直すぐらい好き

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Posted by ブクログ 2020年10月10日

ファンタジーは得意な分野ではないんだけど、このストーリーはすんなりと受け入れられた。
魅力ある登場する人物たちのイキイキとしたこと。
そして、双子のテリーとジミーの謎が気になる。

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Posted by ブクログ 2020年03月30日

「異人たちとの夏」っぽいトワイライトゾーンで起こる横溝チックな密室(密島?)殺人ミステリー( ´ ▽ ` )ノ
 お彼岸だのゴシックだの切り裂きジャックだの鳥居ぶらぶら見立て殺人(?)だのポルターガイストだの、思いついたこと聞きかじったことただ書いてみたいことを片端からぶっこんでる感( ´ ▽ ` ...続きを読む)ノ
 だからまあ、設定・キャラクター・ストーリー何から何までどっかで見たことあるようなものばっかりになってるし、ファンタジー世界のトリックやアリバイなんか何でもありだから謎解きの面白みも薄い( ´ ▽ ` )ノ
 会話文が相当ごちゃついてもいるし、最初のうちは「つまんねえなー」と思いつつ読んでいたけど、作者の筆力ゆえか、入島前後からどんどん面白くなってきた( ´ ▽ ` )ノ
 宮部みゆきの書くファンタジーとよく似てるけど、あっちが「ああいう世界(ゲームっぽいやつ)が書きたい」という意欲ばかり先行してストーリーが空回り(特にオチが残念)しがちなのに対し、こっちは自由奔放に世界観を構築しつつも要所要所ミステリーの規定はきちんと抑えていっている感――ゆえに納得・安心して読み進められるのかな?( ´ ▽ ` )ノ
 まあ、最後まで読まないと何とも言えないけど( ´ ▽ ` )ノ
(以下続刊)

2020/03/30
 

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年11月06日

コーヒーは、やはりビジネスブレイクという感じがします。ビジネスがメインにあって、コーヒーはあくまで息抜き。でも、紅茶は紅茶のためのブレイクなんですね。一日は紅茶がメインで支配していて、それ以外の時間は紅茶に隷属しているんですね。

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Posted by ブクログ 2019年04月26日

ファンタジー+ミステリー+ホラーを合わせたような小説で面白い。独特な世界観にハマると続きが気になってどんどんページをめくってしまう。ただ上巻がピークで下巻に入ると徐々にスローダウンで物足りなさを感じた。

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Posted by ブクログ 2016年12月08日

特に用語や背景の説明がなく始まるので、入り込むまでに少しかかる。が、入り込めたら、世界観にどっぷりはまってしまって続きが気になってしかたがない。久し振りに読書で睡眠時間削ってしまった。
ジュンが考えているようで抜けているのが心配だが、これから血濡れジャック又はジャッキーはどうなるのか?黒婦人は夫に会...続きを読むえるのか?ラインマンやお客さんはどう絡んでくるのか?下巻も楽しみだ…
が、恩田陸はいつも前半は面白いが後半で失速しがちなのであまり期待値を高めない方がよいかもしれない。

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Posted by ブクログ 2016年12月01日

舞台は日本とイギリスの文化が混在しているV.ファーの聖地で
故人と再会できるという「アナザー・ヒル」
「ヒガン」では、「お客さん」として、この地を訪れた故人を
向かい入れ、再会を楽しむ。

日本でいうところのお盆であって、幽霊が来るのではなく
あくまでも実態として訪れるという夢のような?場所。
誰も...続きを読むが行けるわけではなく、細かな約束事がある。
上巻のほとんどは、その世界観の説明になってるんだけど
これがまた、いかにもありそうな感じなのである。

いやぁ~相変わらず中盤までの盛り上げ方が上手い!
世界観を楽しみながら、ワクワクドキドキ。
今までの恩田作品のホラー、サスペンス、幻想系が
融合したかのような作品。
下巻に続く。

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Posted by ブクログ 2016年10月10日

『夜のピクニック』以来、陸作品二作目。最初は世界観に馴染めず読み辛さを覚えていましたが、徐々に慣れ、後半はあっという間に読み終えてしまいました。死者が現れる街“アナザー・ヒル”を舞台に繰り広げられるファンタジィ&ミステリィ。良い感じに下巻に続き、ワクワクドキドキです^^ どうゆう結末になるか...続きを読む楽しみ!

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Posted by ブクログ 2024年03月29日

読み始めは独特な世界観に慣れず、読み辛さを感じてしまったが、後半は一気に恩田陸の世界に引き込まれた。ファンタジーでありながら現実味も帯びていて、不思議な感覚。文章から想像する世界は、自分でも驚くほど壮大な世界となった。下巻も楽しみ!

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Posted by ブクログ 2021年05月02日

死者に会える島で行われるヒガンにまつわる話。
凄く不思議な世界で、その中で起こる不可解な事件を解き明かしていく物語だと思う。下巻で色々な謎がとき明かされることを期待する。

上巻しか読んでないが、下巻もこのまま読んでいきたい。

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Posted by ブクログ 2019年08月18日

ファンタジー+ミステリーの不思議な物語。
不思議な世界観でお盆の時期にオススメな物語(笑)。
日本とイギリスの文化が融合しているような設定。

毎年「ヒガン」と呼ばれる1カ月を「アナザー・ヒル」と呼ばれる場所で過ごすV.ファーの人々。
そこでは死んだ人々が「お客さん」として実体化して現れ、再会を楽し...続きを読むめるという。

上巻では
主人公ジュンは、文化人類学の研究で、アナザー・ヒルに親戚とともに訪れます。
そこには、故人との再会を望む人達や、「血塗れジャック」事件の被害者の人たちから犯人像を聞き出したい人々が。
しかし、アナザー・ヒルに上陸する直前に、鳥居につるされた死体を発見。
さらに、アナザー・ヒルでおこる様々な不可思議な出来事が。
と言った形で、このアナザー・ヒルの世界観、「ヒガン」の世界観が上巻で語られています。

鳥居に死体をつるした犯人は誰か?
「血塗れジャック」事件の犯人は?
怪しい行動をとるジミー、そして、死んだ双子のテリーは「お客さん」?
ガッチでの出来事は?

などなど、様々な謎が広がり、深まっていきます。

この不思議な世界観に入り込んでしまいます!

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Posted by ブクログ 2017年07月23日

死者に会える場所 アナザーヒルで次々と起こる殺人事件

設定からしてミステリアス 世界感が好み

だんだん面白くなってきた…

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年05月10日

正直なところ、とても長い。
事件らしきものは起こり始めているし、ページ数をかけただけ合って
世界観、歴史的な背景は大分つかめてきている。

この1冊作って作り上げた舞台で何が起きるのか、ホラーなのかSFなのかミステリなのか、
楽しみであり、期待が大きすぎる分がっかりしないか心配でもある。

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Posted by ブクログ 2016年12月26日

死者と出会える場所であるアナザーヒルを訪れた人たちと、殺人事件。不思議な雰囲気。
最初入り込むまでが辛かったけれど、途中からぐいぐい入っていけた。
2016/12/26

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年10月03日

なんだか不思議な小説です。ファンタジーであり、でも現実世界に属している面もあり、推理小説であり、なんだか、色々。上巻を読んだだけですのでね、ここから下巻へどう繋がるか、楽しみです。

それにしても、日本の風習である彼岸が、イギリス?が舞台となり、ヒガン、という風習になり、現実世界とリンクして存在して...続きを読むいる、という世界観。ふむう、不思議だ。なんだか、宮部みゆきの「英雄の書」を、思い出しました。現実世界とファンタジーが同居している小説、として。

あとは、村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」も、思い出しました。恩田さんは、村上さんを好きなんだろうか。第一章のタイトル「アナザー・ヒル行きスロウ・ボート」は、村上さんの小説「中国行きのスロウ・ボート」を意識したのかなあ?とか思った次第です。あんま、そうでもないのかな?

こういう世界観を作り上げた、恩田陸の創造性というものは、お見事やなあ、と思う次第です。小説家という人々は、別の世界を創造できる人々なのですよね。凄いですよねえ。ある意味、それは、本当に実在しているのかもしれない、、、

とか考えると、人間という存在の、創造という行為の、想像するという思考の不思議さを、しみじみと感じ入る次第です。

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Posted by ブクログ 2019年09月26日

夏枯れの書棚から何を読もうかと物色し、少し前に上の息子が読み終えた後、上下巻の厚さと題名の暗さにたじろいで立てかけたままになっていたこの本にする。
“ネクロポリス”は巨大な墓地または埋葬場所である、語源はギリシャ語のnekropolis(死者の都)-Wikipedia。という訳でこの本の舞台はイギリ...続きを読むスと日本の文化風習が奇妙に交じり合うV.ファーという国における聖地―アナザー・ヒル。
もうすぐお彼岸だけど、ここでもヒガンという祝祭空間で、帰ってくる死者たちを「お客さん」と呼び温かく迎える。
主人公ジュンはフィールドワークのため親戚を頼ってアナザー・ヒルにやってきたのだが、そこで彼が目にしたのは、不可思議な風習、連続殺人、天変地異、恐ろしい儀式、そして説明不能の体験…。
お話の本線は連続殺人の謎解きと思しきも、世間を賑わせた「血塗れジャック」連続猟奇殺人事件や次々に夫が死んでいく黒婦人の話も絡んで、提出された謎は曖昧模糊のまま膨張する。
空想の異世界に血塗られたミステリーは、露悪的で物見高く噂好きな人々のわあわあとした討論と相まって、昔読んだコナン・ドイルやクリスティーの雰囲気で悪くは無いんだけど、う〜ん、どのように収束するのか、今ひとつノリきれず。取り敢えず下巻へ。

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