恩田陸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ一見、静かなのに、読み進めるとどんどん強い感情がなだれ込んでくる小説。
読む前の印象とは全く違った。そして、ものすごく面白かった。
疑いあって、探り合って。
真実を突き止めようとしたり、余韻を残そうとしたり、相手の気持ちをはかろうとしたり、感情的になったり、記憶を整理したり。
終わりに向けて、ありとあらゆる作業が展開されていた、たった一晩で。
なにも共有できていなかったことが共有され、相手への気持ちがかたちを変える。相手の素性がわかる。そして、朝がくる。
秘密の共有や障壁で成り立っていた関係性が、実は別物だったとわかるとき。
それも意識的な選択でもあるように思えた。恋愛のおわりを見届けた -
Posted by ブクログ
ネタバレ何か劇的なドラマがある訳では無い。振り返ってみればやっていたことはひたすら歩いていただけ。それでも、読んだ後に確かに残る充実感があった。まさに青春小説といって間違いない。
歩行祭なんて行事は無かったのに、まるで自分が経験したかのように懐かしい気持ちになった。戻れないあの頃の幼さを思い出して、切なくもなった。温度感が凄くいい作品。
「だけどさ、雑音だって、おまえを作ってるんだよ。雑音はうるさいけど、やっぱ聞いておかなきゃなんない時だってあるんだよ。」
「前に進むということすら苦痛になり、表情を繕うことすらできなくなる。」
「始まってみればあっというまで、心に残るのは記憶の上澄みだけ。終わって -
Posted by ブクログ
バレエについては全くの素人ですが、バレエ学校やバレエ団、その組織やスタッフについてさらっと易しい説明があるので、読み終わると少しかじった気分になれます
周りの3人が語る才能と魅力に溢れた春
どこか掴みどころのない少年(青年)だけど、留学に行く空港のシーンではうんうん、そうだよねと母親の気持ちになりました(涙)
ヤヌス見てみたいです
最終章はバレエの神に恋をし世界をカタチ作っていく春 美しい人たちに囲まれ、美しい舞台を作り上げていく 脳内が少女漫画状態でした
恩田陸さんの創意工夫のおかげでバレエをかじることができました ありがとうございました