恩田陸のレビュー一覧

  • 夜のピクニック

    匿名

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    みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。
    高校最後の行事。二日間で約80キロを全校生徒で歩く歩行祭。クラスメイトと、親友と、時に他愛ない雑談をしながら、時に黙々とただ歩くだけ。
    実際近くにこんな高校があっても、たとえどんなに制服が可愛かろうと雰囲気が良かろうと、そんな行事がある時点で志望校にすら入れないと思いますが、読んでいると、どうしてうちの高校にはこんな、絶対に思い出に残る行事が無かったのかしらと思ってしまいます。

    #深い #共感する #エモい

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    2025年12月29日
  • ユージニア

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     恩田陸版の「藪の中」とでも言うべきか。日本推理作家協会賞受賞作である。北陸のK市で名家の青澤家で催された米寿を祝う席で、十七人が毒殺された。その場にいた人間で生き残ったのは、盲目の少女一人だけ。その後、ある青年が自殺し、その遺書から彼が犯人とされ、一応の解決をみた。

     そして年月を経てさまざまな視点から語られる大量殺人事件。見落とされた「真実」を語る関係者たち。事件の「真相」は、そして「真犯人」は。

     恩田陸さんは、「ストーリーテラー」だ。これだけの数の視点人物を書き分けているだけでもスゴイ。筆力がないとできない。しかも読者に対して、読み進めると「真相らしき」ものに近づいていると思わせて

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    2025年12月27日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    作者の「天才」のイメージに共感した。

    ナサニエル「…作曲家も、演奏家も、みんなさ。元々音楽はそこらじゅうにあって、それをどこかで聴きとって譜面にしてる。…創りだしたんじゃなく、伝えてるだけさ」
    彫刻家「別に造っているわけじゃない、木の中に埋まっている仏様を掘り出しているだけだ」

    どうやってたどり着くのかな。それぞれの頂点に。下巻が楽しみ。

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    2025年12月27日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    文章がすごく綺麗だと思った。そんな大舞台に立ったことはないが、登場人物の感情がありありと書かれていてドキドキするし、どちらかに偏りそうな心情も、大人から少年の書き分けられていて読みやすかった。
    読みやすさではマーガレットとか、そのくらい少女漫画を読んでいるような感覚。
    胸熱くなる小説を読むならこれだと思う。

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    2025年12月24日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    読んでいて辛くなりました。聡子様、ありがとう。お父様、ほんとご立派です。自身がそこにいたような気分になり。暫く動けなかった。

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    2025年12月23日
  • spring another season

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    ネタバレ

    「spring」が大好きなので、本当にご褒美のような作品集でした。素晴らしかったです。
    フランツとの関係がより深く描かれていて、胸に迫るものがあったし、私はJUNが好きなので、やっぱりJUNの好青年っぷりが堪らなかった。
    晩年?のHALのストーリーが読めるとは思わなかった。感動。
    バレエに生きる人々のバレエを通じた非凡な世界。楽しかった。

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    2025年12月21日
  • 図書室の海

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    『夜のピクニック』の、のほほんとした青春ストーリーにハマり、その前段『ピクニックの準備』も含んだ短編集なので買ったら、めちゃ裏切られた〜!

    他の短編が凄すぎてピクニック霞む笑

    どれも書き手が違うのか?くらい振り切れているし、後味が、、ね、、(その後を謎に包んで終わるスタイル)

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    2025年12月21日
  • spring

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    個人的にとても好きなお話でした。
    バレエのことをほとんど何も知らず、作曲家や童話、神話もよく分からない。ぼんやりとしたイメージで読み進める箇所もかなりある。それでも文章から読み取れる作品の雰囲気やキャラクターたちの人となりや関係性がとても魅力的で、読み進めるのが楽しかったです。
    読み心地としては『蜜蜂と遠雷』に近いのですが、ただあの作品のようにコンテストで優劣や勝ち負けが出るという物語の大きな“引き“になる要素がないため、そういうエンタメらしいアップダウンのある話を期待して読むと「思っていた感じと違うな…」となってしまうかもしれませんが…。
    『蜜蜂と遠雷』を読んだ時は恩田陸さんの音楽を文章に落

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    2025年12月21日
  • spring

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    こんなに生き生きとしている文章、すごすぎる。
    読めば読むほどキラキラしてくる。
    読んでるのに、イメージが勝手に出てくる。
    特に、湧き出すの、七瀬と春の章が好き。
    バレエと音楽、ほとんど知らない内容なのに、2人の生き生きとした会話に引きずり込まれてしまった。
    本当にこんなバレエ作品あるのか?と調べてしまった。
    アサシン観てみたい!

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    2025年12月20日
  • 夜のピクニック

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     学生時代に読んでみたかった本。しかし、高校時代に読んでも、作品に出てくる人の優しさに気づくこともできなかったかもしれないが。 
     大きな事件は起きないが、人間模様、人に向けた感情、人に言えない背景などが盛り込まれている私の好きな小説だ。
     「雑音だって自分を作ってる」や「順番が逆だったらってことない」と融と忍が話してるところが好きだ。高校生の時にこんな素敵な会話できていなかったなと思い出す。
     大人になって透かさないようにしようとしてもカッコつけてしまってる。本質は簡単に変えれないが、色んな事があっての自分で、とにかく楽しみ、周りには最低限の気配りができる人になりたいと感じた。

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    2025年12月17日
  • 七月に流れる花

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    七月と八月で一冊になってるほうもあったのに、タイガのこの表紙が可愛くてこっちで読んだ。
    とりあえず八月のほうも一気に読む。

    もともと児童書だったこともあって、恩田陸にしてはわかりやすく謎解きをしてくれている。
    不穏さが漂う夏、不思議な夏の城、流れる花。みどり。
    最高だな恩田陸〜〜

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    2025年12月17日
  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    この作品は、三年に一度選ばれる「サヨコ」という存在を巡る物語です。選ばれた生徒は、誰にも知られずに「あること」を実行しなければならない…。そんな不思議な伝統が受け継がれる高校が、物語の舞台となっています。

    読み進めるうちに強く感じたのは、学校という空間が持つ、あの特有のそわそわとした懐かしい空気感です。代々受け継がれてきた伝説の不気味さと、そこに生きる登場人物たちの瑞々しさ。学生時代にしかないきらめきが溶け合う世界観に、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。

    すべての謎が綺麗に解明されるわけではありませんが、七不思議や都市伝説にわくわくしたあの頃の感覚を思い出してページをめくる手が止まりませ

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    2025年12月17日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    非常に評価が難しい作品。作品自体は解釈の仕方で評価が分かれると思う。
    私は謎の常野一族の一面を垣間見れて面白かったと思う。

    現代ホラーサスペンスというカテゴリになるのだろうか。
    ただ前作の蒲公英草紙との温度差にびっくりしてしまった。


    前作までは一族の光の部分に焦点を当てた物語だった。
    今回は一族の影の部分に焦点を当てた作品として、私は解釈した。
    超能力を持っているが一族が人間である以上、影があるわけだ。

    一節で、「非常灯に照らされた部屋を深海のよう」という表現が気に入った。
    私の中でぼんやりとしていたイメージが言葉にされたようで感動した。
    そして文章の内容が頭の中にイメージとして浮かぶ

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    2025年12月16日
  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    高校生が80km歩くお話。設定としてはそれだけだが、読み始めると手が止まらない。登場人物それぞれ個性があり、何気ない会話や小さなエピソードが連なりながら、物語を進めていく。大きな事件や展開はほとんどないが、その平坦さが心地よい読書体験をもたらしてくれた。400頁強あるものの会話が多く、テンポよく読めるため気軽に読んで欲しい。

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    2025年12月16日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    日本人として避けてはいけない事実に対して、人としてどう向き合うか。
    人は互いに心通わせ生きていく。歴史的な悲劇も「歴史」として目を向け大切に互いで共有しないといけない。

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    2025年12月15日
  • 麦の海に沈む果実

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    ネタバレ

    様々な事件の犯人に仕立て上げられそうになったり、冷静だった理瀬が自分さえ分からなくなった時など、ハラハラが沢山あった。とにかく恩田さんの言葉には情景をリアルに想像させる力がある。黎二が麗子に刺された瞬間は、痛々しくも綺麗だった。

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    2025年12月13日
  • 珈琲怪談

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    喫茶店をハシゴして珈琲や紅茶、甘いものや時にワインなど飲食しながら怪談というか、不思議だ⋯と思う話をする会を4人の男がやってる、というただそれだけの本。
    主人公は必ず怪談的な体験をするところがポイント。

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    2025年12月11日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    惑うことなき古き良き日本人の心が描かれた作品。
    この作品には今を生きぬくための答えの一つが「しまわれている」と思う。

    常野の人は一人一人が特別な能力を持っている。
    この能力を自分のためでなく、人のために使うことが尊敬するところだと思う。

    力を持つものが富や名声を独占する今の世の中だからこそ「響く」と思う。

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    2025年12月10日
  • 夜のピクニック

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    小説を自ら手に取って読むのはこれで2冊目になった。適当なサイトからおすすめの小説を探しこの本を手に取ったが小説の素晴らしさをこの本で知ることができた。

    内容の感想については登場人物の会話の掛け合いが面白かった。正直、高校生のレベルの会話ではないほど冗談混じりで面白おかしく、時にはシリアスでもあった。

    風景、会話、登場人物の心情をイメージしながら読むのがとても面白かった。自分に発言権はないがともに歩行祭を歩き、会話を交わしているような気がした。ここから、小説の面白さは、想像しながら読むことだと気づくことができた。

    登場人物で最も好きだったのは高見くんだ。高見くんが登場するたびにニヤニヤして

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    2025年12月08日
  • 私の家では何も起こらない

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    ネタバレ

    丘の上にひっそりとたたずむ家。
    幽霊屋敷とも呼ばれていて、過去に凄惨な事件や事故が多発していた。
    語り手が変わりながら物語が進むゴーストストーリー。
    私はホラーが苦手な方だが、リタイアすることなく最後まで楽しめた。
    喋り口調で進むお話が多くてテンポよく読める。
    家に住み着く幽霊たちがリフォームにやってきた大工の手伝いをする場面が面白かった。
    幽霊は悪い奴ばかりじゃないし、幽霊よりも人間のほうがよっぽど怖い、と不動産屋と大工の掛け合いを読んで感じた。

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    2025年12月07日