恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文章表現がとにかく美しい。
読書なのに音が聞こえてくるような感覚。美しさ、華麗さ、そして絢爛さに引き込まれる。
中でも印象的だったのが「音楽を連れ出す」という言葉。
この作品の核はここにあるのではないかと思う。
他の演奏者たちが覚醒していく瞬間――それは、まさに“音楽を連れ出せた”瞬間だったのではないか。
物語はコンクールを軸に進むが、それぞれの背景にあるドラマもいい。
過去の栄光、挫折、そして突如現れる天才。
それぞれが想いや悩みを抱えながらも、音楽で確かに繋がっている。
そして、初めて出会ったはずの彼らの間に、音楽を通して友情のようなものが芽生えていく瞬間も印象的だった。
たった -
Posted by ブクログ
最後まで夢中になって読みました。
(上)でも感想をかきましたが、ステージの風景が見えてくるような感覚になりました。
クラシックにそれほど詳しくありませんが、大好きなラフマニノフのコンチェルト2番を表現している部分は、わかるわかる〜と思いながらよみました。
最後の編集者の方のあとがきも楽しく拝見しました。作者の恩田陸さんが実際に浜松国際コンクールを何度も取材されたとの事。
やはり、説得力のある文章を産み出すのは、書くに至るまでの過程も大変なご苦労があるのだなぁ。
だけど、苦労されてもこんなに素敵な物語を産み出す事ができること、うらやましいなぁ。 -
Posted by ブクログ
2026.4.12 3回目?くらいの再読。やっぱり自分の中でトップクラスに大好きな小説のひとつです。
世界的に有名な日本のピアノコンクールが舞台で、それぞれのコンテンタントの人生、血のにじむような努力と希望と絶望がみずみずしく描かれてます。コンテストは残酷でもあり、一度味わうともう一生忘れることのできない幸福にも満ちていて、その中で自分自身を大きく乗り越えていく様子に読んでいて何度も鳥肌が立ちました。
クラシックの知識はほとんどないですが、本当に描写が美しくて迫力があって、その場に居合わせているような没入感が凄まじいです。
上下巻もあっという間に読み切れて、終わるのが惜しいと思う作品です。音