恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
また三宅香帆さんの書評から再読したくなって。
恩田陸さんのSF、やっぱりいいなあ。子供が生まれると真っ先に「茜」とか「ヒロシ」とか名付けた書見台を拵える一族とか、ディテールがわくわくするんだよね。
特に好きだったのは、最初の短編ながらうっかり泣かされる『大きな引き出し』、思った以上に切ない『光の帝国』、この時代からジャズを中心とする恩田陸さんの音楽好きが作品に出てたんだなと思わされる『国道を降りて…』。
あとがきでも「手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった」と書かれているが、恩田陸さんの多彩なイマジネーションを楽しめる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
幽霊屋敷を中心とした連作短編小説。
不穏で幻想的な世界観が好みでした!そこまで怖くないのでさらっと読みやすいと思います
話が進むごとにこのお屋敷で起きた事件やその周囲の出来事の真相が少しずつ浮かび上がり、繋がっていくのが楽しかったです!
「私の家では何も起こらない」→小説家の住む家に本物の幽霊屋敷を探す男が訪れる話
「私は風の音に耳を澄ます」→ある視点から屋敷の住人やその生活が描かれた話。最後はゾワっとしました。
「我々は失敗しつつある」→幽霊屋敷に行く男女のお話。このお話だけあまり分からなかったです
「あたしたちは互いの影を踏む」→キッチンで殺し合った姉妹の話。どうして事件が起こっ -
Posted by ブクログ
他の小説とは一味違った青春小説。
題名からどんなストーリーになるのか全く想像がつかず、読んでみて最初から最後まで登場人物たちがひたすら歩くだけなのだが、最初と最後では登場人物たちの面持ちが変わった。そんな巧妙な技を披露してくれた恩田陸さんには感謝しかない。
中学一年生の時に初めてちゃんと小説(小学生の時はもう少し子供向けの小説を読んでた)を読んだ。それが『六番目の小夜子』だった。その時から、私は恩田陸という人物の計り知れない世界観を知った。本作『夜のピクニック』もそうだが、彼女の書く物語はいつも人々が想像などしないストーリーが描かれている。けれども、かゆいところに手が届くような、自分が今まで感