恩田陸のレビュー一覧

  • 夜のピクニック

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    第2回本屋大賞受賞作。昔から知っていたのに、まだ読んだことがなく手に取った。
    みんなで夜歩く、たったそれだけのことが、どうしてこんなに特別なんだろう。
    高校生活最後のイベント『歩行祭』を題材にした物語で、事件らしい事件が起きたり激しい喜怒哀楽の感情が沸き起こるわけではないのに、なぜかめちゃくちゃ惹き込まれる!!
    主人公である高校3年生の男女2人の視点が交互に入れ替わりながら物語が進んでいく形式なので、約450ページもの長編でもだらけずに読み進められて良かった。
    高校生時代の何気ない日常や、友情や恋愛などの記憶がよみがえり、なつかしいような切ないような気持ちになれる素晴らしい作品だった。

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    2026年03月03日
  • 夜のピクニック

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    青春ていいですね。
    主人公二人の背負った運命は決してありふれたものではなく、その運命に悩み続けて大きな蟠りがあったがそれが学校をあげた一大イベントを仲間と挑戦して困難を経験しながら乗り越えていこうとする彼らがとても眩しかった。
    所々に散らばる小さな伏線も少しづつ明かされていく。自分も同じイベントに参加しながら、それを見つめていくような構成で読みやすかった。
    そして、表紙の絵についても、読み終わった後に、そういう事だったのか、と気づいておもしろかった。

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    2026年03月01日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    塵も亜夜もマサルも明石も4人に感情輸入してしまってこの中の誰が選ばれるのか⋯。
    気がついたらどんどん物語に吸い込まれて自分も芳ヶ江国際ピアノコンクールに観客としてステージを見ている気分になった!
    早く下巻も読みます!

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    2026年02月28日
  • 光の帝国 常野物語

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    最後まで読み終えると、中盤の「光の帝国」と最終章の「国道を降りて⋯」が繋がっていることを理解し、爽快でした。

    特にお気に入りの章は
    「二つの茶碗」です。
    ロマンチックだけど不気味で、初めての感覚を味わえました。

    上質な物語たちに出会えて嬉しいです。

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    2026年02月28日
  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    なんて幸せな小説なんだろう。

    読み終えた後、池上冬樹さんの解説にあった「多幸感」という言葉がよく分かる。

    いつだってそうだが、特に若いころのことは、後になって「もっとこうしていれば・・・」と思うものだ。

    『夜のピクニック』のストーリーでは、大きな事件は起きない。

    それなのに、退屈しない。

    たくさんの人物の数だけのストーリーがきちんと並んでいて、しかも最後の展開に向けて収束していく。

    読む人の年代や生きてきた環境によって感じ方は変わるだろうが、子を持つ親の一人としては、中学生くらいになった子どもに読んで欲しいと思える本だった。

    > 今は今なんだと。今を未来のためだけに使うべき

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    2026年02月27日
  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    歩いているだけ、なんだけどその空気感や風景、足の痛みまで伝わってくる文章のリアリティがあって読んでいて気持ちよかった。歩行祭の中で生まれるドラマもたくさんあり、学生時代の時間の特別さを感じた。無性に歩きたくなった!

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    2026年02月26日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    アパートの一室で最後の夜を過ごす男女の話。

    ミステリーというより恋愛小説という感じでした。男女の視点が交互に変わることで、お互いへの気持ちが深掘りされていって面白かったです!腹の探り合い、猜疑心など心理戦もヒリヒリしながら読んでいました

    少しずつ明らかになる真実にページをめくる手が止まりませんでした!

    友愛、家族愛など愛についての考えやアキがヒロに急速に醒めていくシーン、木漏れ日の描写など随所に心に残るものがありました

    ラストの余韻もよかったです。
    あの描写は、この夜のことは記憶から消して生きていくということを意味しているのでしょうか…。

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    2026年02月25日
  • 月曜日は水玉の犬

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    このシリーズ大好き!
    恩田陸さんの読書は、硬軟取り混ぜて本当に広く深く、まずこんなに様々なジャンルに興味を持てること自体が才能だと驚かされる。
    どの書評も魅惑的で、見知らぬ本の世界に導いてくる。
    ホラー好きの恩田さんが、ここ最近のモキュメンタリー、ホラーブームでどの作品を読んだり観たりして、どれが特に好きだったか知りたい。

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    2026年02月24日
  • 象と耳鳴り

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    なんというか、優しい感じの推理小説。

    物語中で実際にタイムリーに起こった事件もあったが、ほとんどそうではないので生々しい感じがないからなのか、また結果から紐解く感じだからかわからないけど、優しく感じた。
    たが、奥底には気持ち悪い感じもあった。 

    短編集ということで読みやすく、丁度いい。
    読書が苦手な方も毎日1話と入りやすい。
    4.5

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    2026年02月23日
  • 薔薇のなかの蛇

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    ネタバレ

    〈理瀬シリーズ〉の1作品。

    連続殺人事件らしきものが発生するものの、犯人はおろか、被害者の素性もなかなか明らかにならず、進展がない前半部分。

    殺され方はかなり過激、というか現場に残された死体は猟奇的なのだが、その目的は皆目検討がつかなかった。題して『祭壇殺人事件』。

    それにしても、水野理瀬とは何者、いや、何者になろうとしているのだろうか。蛇のように脱皮しつつあるように感じる。

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    2026年02月22日
  • 小説以外

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    小説家は、なるべき人がなるのだなと思った。
    これだけたくさんの本を読んで、興味を持って、予行練習のようなことを無意識にたくさんやって豊富な水源の泉から湧き出るような小説家になるんだなと。
    誰もが読まれる小説家になれるわけではないんだなというのがわかる。
    膨大に本を読まれているので、中には私が読んだ本もあり、中高生の時に読んだ本とその時のことなど、忘れ去られていたことを思い出させてくれた。
    私はミステリーは苦手なので恩田さんが紹介している本の大半は読んだことがないが、江戸川乱歩が日本にいてくれて本当によかったという話や、「怖い話」は安らげる、なぜなら怖い話は懐かしく慣れ親しんでいる話だからという

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    2026年02月22日
  • 珈琲怪談

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    独自の雰囲気があって、それぞれの異世界がある喫茶店をはしごしながら、おじさん4人がホラーを語り合う
    塚崎多聞は、珈琲怪談が開催されると不思議な体験をする
    珈琲階段 Ⅰ では、多聞がちょこちょこ見かけていた人が、章の最後で正体が分かって、思わず遡って読み返してしまった
    あとがきを読むと珈琲怪談に出てくる怪談は、ほぼ実話で、喫茶店もすべて実在のお店をモデルにしているらしい
    珈琲をそばに置いて飲みながら読んだ、私もこの本に招聘された1人なのかな

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    2026年02月21日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    音楽を通して人と人との交流を深める。会話をする。それは卓越した才がある者ができる喜びで、なんて羨ましいことか。そう感じざるをえない作品。
    言葉の一つ一つが綺麗で、巧みに並べられていて、言葉が音のように降り注ぐ。
    とても良い読書体験ができた。

    印象に残った台詞は、風間塵に活け花の矛盾を聞かれた冨樫が答えている、一瞬と永遠の関係について言及しているところ。
    音楽を演奏している瞬間は一瞬でも、人々の記憶に永遠に残る、そういった事を感じさせる台詞。

    「化粧品会社のコピーにあるだろう。一瞬も、一生も、美しく。たぶん、一瞬というのは永遠なんだ。その逆もしかり。最上の一瞬を作る瞬間は、活けている僕も最上

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    2026年02月19日
  • 祝祭と予感

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    最近良い本と縁が無くて活字離れしていたのですが、読みたい本が出来たのでリハビリを兼ねて何冊か買った中の一冊。
    「蜂蜜と遠雷」を勧めてくれた妹に「こんな本あるよー」とLINEした後に「買わなくて良いかも、スピンオフ短編集やわ」と送りました。

    普段、本は通勤中に読み。家では殆ど読まないのですが、
    仕事へ向かうバスの中、半分程読んだ所で読むのを挫折しました。
    気持ちの整理がつきません。
    こんな物は時間のある時にゆっくりと広い空間で紅茶でも飲みながら1人で読むべきだ。
    ここ最近で1番衝撃を受けました。

    妹とのLINEに
    「絶対に買うべき」
    と追記しました。

    この本を読んだ方と是非感想を伝え合いた

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    2026年02月20日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    冒頭のシーンからスグに世界観に引き込まれる。
    淡く仄かな映像が醸し出され、文章もみずみずしい。
    蜜蜂とは?遠雷とは?何を示しているのか?

    上巻を読み終え、これからどうなるか、まだまだわからないところ。誰が本戦に残り、誰が優勝するのか結果もさることながら、過程も気になる。流石にピックアップされている誰かがトップになるとは思うが、意外と違ったり…なのか?

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    2026年02月19日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    学生時代の友人である利枝子、彰彦、蒔生、節子の4人でY島を旅する話。
    上巻は利枝子と彰彦視点。下巻は蒔生と節子視点。
    こういう描き方好きです。
    彰彦の紫陽花がトラウマな理由が明らかになっていくところは衝撃的でした。
    面白かった。

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    2026年02月16日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    先が気になり、ページをペラペラめくり、終わりに近づくにつれ、読み終わるのがもったいないなと感じ、そんな風に思う本は久しぶり。
    下巻は蒔生視点と節子視点。
    利枝子や彰彦視点では分からなかった節子の内面が意外というか激しかった。
    彰彦と節子のやり取りが好きです。
    口には出さないけど心の底では相手を思っている利枝子と蒔生にぐっときます。
    この物語の続きがあるなら読みたいなぁと思ってしまいます。
    51歳になった4人の物語が読みたい。

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    2026年02月16日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    ユッコこと梯結子の人生を描いた一作。常識よりになった成瀬といった感じかも。お茶やお城、和菓子といった和の要素がふんだんに盛り込まれた恩田さんらしい美しい作品でした。家族のつながりも心温まりますね。
    続編も早く読みたいな。

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    2026年02月16日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ネタバレ

    大変読みやすい文章ですらすらと一気に読めた。分厚い本なので読むのが大変なのかなと思って食わず嫌いしているひとにおすすめしたい。
    安易な言葉だが「音楽っていいよな。人間が生み出した最高峰だよな」と思わせてくれる描写が感動的だった。
    ピアノの音を風景描写で表しているのが伝わりやすく、イメージが頭の中に浮かび上がる心地よさが在る。この本が賞で評価された世界が嬉しく思う。

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    2026年02月16日
  • ネバーランド

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    4人の少年、寮で過ごす青春物、、、と思いきや、そこは流石、恩田ワールド、一筋縄ではありませんでした! 4人が抱えているトラウマが明かされていく中、歪んだ扉、は圧巻、そこまでやるか!のショッキング。冒頭のエースをねらえ、的なコミカルさの後に来るもんだから、いやはや。しかし、読後感は良き。寮生活経験者なので懐かしさもあり、満足です。

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    2026年02月15日