恩田陸のレビュー一覧

  • 夜のピクニック

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    運動嫌いな私としては、12時間以上歩き続けるイベントなんて絶対に参加したくないので、文句を言いつつ歩き続ける登場人物たちに拍手を送りたいです。

    読む前はただ歩き続けるだけの話がなぜこんなに評価されているのか不思議でした。
    しかし、歩くという誰もが日常でしている動作を度を超えて行うことで非日常になり、日常ではひた隠しにしていたことが明かされていく過程が面白かったです。

    主人公2人の秘密はすぐに判明しますが、その秘密がどう彼女たちに終止符を打たせるのか、また、長すぎる歩行祭を完走する時は感動しました。

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    2026年05月24日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    有栖川有栖 アイソレーテッド・サークル
    北沢陶 お家さん(おえさん)
    背筋 窓から出すヮ
    櫛木理宇 追われる男 !慄く!
    貴志祐介 猫のいる風景 こっわ
    恩田陸 車窓

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    2026年05月21日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ネタバレ

    ピアノのことは詳しくないけど、気になった曲を聴いてみたりしながら読むのが楽しかった。恩田さんの人の描写が改めて好きだと思った。人の営みに対するあたたかい眼差しを感じる。

    「世界が、自分の知らない-いや、もしかすると誰も知らない、とてつもなく美しいものに満ちていると気付いた瞬間、あまりにも自分がちっぽけなことに驚いたのと同時に感じた畏れ。...ああ、本当に、この世界は音楽に満ちている。」

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    2026年05月20日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    昔、映画を観ていつか原作を読みたい!!っと思っていましたが、余りの本の厚さに長い年月がたってしまいました(*_*)

    芳ヶ江国際ピアノコンクールの予選会に参加する4人のピアニストたちの物語です。

    母の死をきっかけにピアノが弾けなくなったかつての天才少女・栄伝亜夜がコンクールの短い期間の間に成長する姿は圧感です!!
    私の知らない音楽の素晴らしさ、そして奥深さを覗かせてくれた一冊です。

    もう一度映画を見直します(*´꒳`*)
    そしてこちらのアルバムも出てるみたいなので早速聴いてみようと思います。

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    2026年05月19日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    ネタバレ

    ひとつの謎に対する真実を追う中で写し出される人間の感情
    恋愛モノなのかミステリーなのかサスペンスなのか 全体で見たらどこかの括りだと捉えられるかもしれないけど
    ひとつは純愛であって ひとつは人間のありのままが否応にも描かれてる
    「2人で大きな罪を共有したら 今ここで彼に殺されて2人で死んだら、一生自分と彼を繋ぎ止めるものが出来るかもしれない」という焦燥感が痛くて苦しいほど伝わってきた
    最後に薄れていった相手への興味は保身からか真実の発覚からか分からないけど
    その時の感情全てがあまりにもリアルで
    視点が交互に入れ替わるのに「今どっちだっけ?」ってならなくて自然に話と動作主の感情が入ってくる書き方

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    2026年05月18日
  • 夜のピクニック

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    まるで自分にも同じような出来事があったのでは、と錯覚してしまうような物語。
    学生時代の、胸がぎゅっと苦しくなるような、それでいて幸せで尊い時間を思い出した。

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    2026年05月18日
  • 麦の海に沈む果実

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    ネタバレ

    再読。暗い感じの学園で華やかなイベントや食事があり、普通の学校のような学生同士の会話や授業がある、ちぐはぐな場所で主人公の理瀬が翻弄される話です。殺人、自殺?失踪と色々おこるけど、怖いというより不気味な感じがしました。ミステリーでは無いので、事件に対しては完全な答えが無いものもありますが、それが気にならないほど雰囲気やキャラクターが良かった。

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    2026年05月18日
  • 夜果つるところ

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    ミステリアスで、暗くて、美しくて、残酷で高貴。
    「鈍色幻視行」では、この物語に魅せられた人達やこの物語を映像化しようとして頓挫した事に関わった人達が登場する。
    蜷川実花監督で映画化したらハマるだろう。でもやはりそれぞれのアタマのなかで描かれた映像だけにとどめておいたほうがいい気もする。

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    2026年05月17日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    全くピアノも弾けず、音楽についての知識もないのに、読んでいるだけで自分も演奏しているように息切れすらしてくる。
    そして登場人物の演奏が終わった時には一緒に安堵を感じてどっと疲れているような感覚。
    登場人物みんなの人生が描かれているのがとても素敵だし、それぞれの生活に音楽がずっとそばにあって寄り添って生きているんだなと思ったし、これからもそうなんだろうなと感じた。
    みんなが報われる結果を期待して、その通りになってくれたからとても気持ちが良く読み進められた。
    自然の中に音楽を聴く、という意味では海でのんびりこの本を読めたことはとても正解だったなと思った。
    疲れることなく上下巻を一気に読める

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    2026年05月16日
  • チョコレートコスモス

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    ネタバレ

    え〜圧倒的。読みやすくそして迫力の演技が目の前にあるかのようなそんなシーンが終盤連続する。読書下手な私でもついページが進み、洗濯機が鳴ってるのにめくる手が止まらず…ちょっと洗濯物生乾き気味になっちゃったかも…笑

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    2026年05月16日
  • チョコレートコスモス

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    めっちゃ良かった。ガラスの仮面みたい!国宝でも思っけど、役者が道を極めることによって見えてくる気色、ゾーンみたいなものがあるんだろおなあ。

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    2026年05月15日
  • ドミノ

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    最初はこんなに多くの人物が出てきてついて行けるかなって不安だったけどそれも杞憂に終わった。
    少しずつそれぞれの人物が交差していきクライマックスに向かってドミノ倒しのように面白さが増していった。最後はドミノが1個だけ倒れなかったような不穏な幕引き…?
    爆弾が話題だけど爆弾を見て、読んで爆弾の話が読みたくなった人はこの本にも爆破を企むテロリストが出てくるから是非!?

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    2026年05月14日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    ネタバレ

    最後に読んだのが6年前の大学生の時。
    そのときは、喰らいすぎてメンタル不調に陥った。
    いつか恋愛が終わることが悲しすぎて。恋心はただの幻想でしかないんだと思ってしまって。
    6年経た今ならわかる。たしかに恋愛期間はいつか終わる。だが、その輝きはとても素晴らしくて、終わるからダメなのではない。
    とても良い読後感でした。大好きな小説です。
    「見上げたときの木洩れ日が、海の底から見上げる魚のように見えた」なんて美しい描写だろう。

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    2026年05月14日
  • 夜のピクニック

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    私にとっての長い長い歩行祭が終わった。
    ただ歩くだけの行事に、
    登場人物をこれほどまでに
    心情を繊細に、ユーモアに
    描けるってすごいこと。

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    2026年05月12日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    表現力がとても凄くて、実際にどんな曲を聞いているのか気になって調べて聞いてみた。けど登場人物達がどんな風に弾いていたのかいっそう気になった。

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    2026年05月10日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ネタバレ

    音楽を聴きたいという気持ちが大きくなる作品です。コンサートだけではなく日常の音を聴きたくなります。普段は雑音に聴こえる音も、視点を変えれば素晴らしい音楽になると改めて考えるようになりました。

    読み終わり、登場人物各々が今後の未来をどう生きるか想像するだけで楽しい気持ちになりました。

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    2026年05月10日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    上巻に引き続いて言葉に表現されているものが不思議と音となって聞こえてくる感覚。下巻を読むのと同時に実写映画のキャスティングを見て、それぞれの人物に明確に色がついた状態で話を読み進めていく。特別感動的なシーンがある訳では無いのに、常に胸の奥底からぐっと込み上げてくる感情があった。本文中に結果が明記されていないのにもいい意味で裏切られた。この作品が映像化されるというのはどういうことなんだろう、小説から手に入れたこの熱い気持ちを映画でも感じられるだろうか。

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    2026年05月09日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音が聴こえる表現とはこういうことか。しばしば音楽は官能的に表現されるが、ここまで音の艶やかさや色気を感じたことは無い。多様な登場人物一人ひとりによって紡がれる音楽は、1度も聴いたことはないはずだし知らない曲も沢山あるはずなのにイメージとして聴こえてくる。

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    2026年05月09日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    本を読んでいるのに、自分も会場でピアノを聴いて浸っているような感覚になった。表現がとにかく美しい。出場者の4人がみんな素敵な人たち。映画も観てみようかな。

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    2026年05月09日
  • チョコレートコスモス

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    頁を捲る手が止まらなくて、本当に一瞬で読み切っちゃった
    こんなに引き込まれた本久しぶり
    登場人物がそれぞれ本当に魅力的で、ある意味主人公が何人もいるかのような、面白い本になってる
    そして伏線と視点の切り替わりも絶妙で、展開も遅くもなく早くもなく非常に読みやすい
    ちょうど先日、欲望という名の電車を観に行ったので、最後のオーディションのシーンがすごく想像しやすくて、観ててよかったと思えた
    本を読むのも好きだし、映画を見るのも好きだからどっちも続けていきたいなと思える素敵な作品でした
    にしても、恩田陸って才能のある人間の描き方が瑞々しくて多彩で、本当にすごい

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    2026年05月08日