恩田陸のレビュー一覧

  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    実は私が読書好きになった、きっかけの一冊なんです。
    マンガしか読んだことがなかった私に、友人が勧めてくれたのがこの「夜のピクニック」でした。

    学生以来20年ぶりに読みましたが、、、、やっぱり素晴らしい作品でした!
    小説を読んでこんなに爽やかな気持ちになるなんて、恩田陸さんは魔法使いだと思います。

    読み終えた後も、ずっとずっとこの物語が続いてほしいと、寂しくなりました。
    ただ、こんなに大人な考えをもっている高校生はいるのか?(笑)と思います。

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    2026年08月29日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    いずれも好きな作家さんのオンパレード。中でもウッドパッカー荘事件と真実のトランクは楽しめた。書き下ろしの1冊はお得過ぎてまさに夏のプレゼントだった。

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    2026年08月29日
  • 夜のピクニック

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    一晩の歩行祭についての話。

    爽やかな朝から始まり、太陽が照り付ける昼間を経て、真夜中をただ淡々と歩くだけ。そしてまた朝が来て、ゴールを目指す。
    一見するとストレートな青春小説。ただし、読み手の年代によって感じ方が変わるかと思います。
    歩行祭自体が長い人生を表現しているように見えました。

    登場人物である高校生たちが「この一瞬はもう戻らない」と認識していることに感心しました。

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    2026年08月28日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    「夏」をテーマにした、小説が好きな人へ贈るプレゼント、というテーマのアンソロジー。好きな作家さん、江國香織さんと米澤穂信さんが入っているので買いました。町田そのこさんは最近コンビニ兄弟で知り、興味をもっている作家さんなのですが、初めて読みました。
    短い短編が7つ入っているのですが、すべて短編なのにぐっと読みごたえがあり、素晴らしかったです。
    SFかホラー?みたいな物語もあったけど、設定も面白かった。伊坂幸太郎さんの「ウッドペッカー荘事件」の中に出てくる皮肉な登場人物が、「穴があったら入りたい」っていうけど、出てくるときはどうするの?恥ずかしいから穴があったら入りたいんだろうけど、出てくるときの

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    2026年08月28日
  • 夜のピクニック

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    大学生のころ、友達と六甲山全山縦走コースを登山したことがあるんだけどそれを思い出しながら読んでいた。

    当時はいつものメンバー4-5人が終電で須磨駅に集まって、24時過ぎから登山を開始。開始直後はみんな興奮してテンションが上がっていることあり各々暗闇で写真を撮ったり、他愛もないおしゃべりしながら進むんだけど、3-4時間ほど経過すると一人一人の距離が空いてきたり口数が少なくなったりして必ず虚無の時間が訪れるんだよな。

    一睡もせずに山々を越え、明け方になると少しずつ周りの景色も見えるようになり、太陽の光とともにむくむくと元気が起き上がってくる感覚もあったな。
    明け方に一度、ボーッと歩いてると草む

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    2026年08月28日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    宮部みゆきさんの作品読んだ「真実のトランク」
    その前に江國香織のも読んでて、かなり癖が強いザ小説家みたいな描写をしていたから、それに比べてすごい私にとってスッと内容が入ってくるような感じの作家さんでした。
    読み終わった時に思わず「えー、、、」と声出してしまって読後に物語を思い返して考え直したくなるような作品でした。考えさせられるの大好きかもしれん。謎深いから読んだ人と考察を言いあいたくなるような、行間?っていうんかな、全てを書き切らない美徳みたいなものを感じました!!66歳らしい。やから価値観とか合わへんのかなとか思ったけど全くそんなことなくて、不思議です。本って。

    他の人に勧めるとしたら、

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    2026年08月29日
  • 夜のピクニック

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    数年ぶりに手に取った本書。当時は、何も感じるものがなく、その後敬遠したのだが、改めて読んでいると、その面白さに驚いた。
    何かの書物で、「夜は馴れ馴れしく」という言葉があったが、お互いの顔も見づらく、距離感すらも定かではないからこそ話せることがあって、心の距離が近づいていくのに夜はうってつけなのかもしれない。そういう意味では、「歩行祭」はベストな設定のように思えた。
    よくこんな設定を思いついたものだと思ったが、作者の母校、水戸一高で実際に行われていたものらしいので、すごく納得した。

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    2026年08月27日
  • 夜のピクニック

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    名作だとは聞いていたが、予想以上に素晴らしかった。さすがは第二回本屋大賞。

    物語の最初から最後まで描かれるのは、高校の歩行祭の2日間のみ。
    突拍子のない出来事も発生せず、ただただ、葛藤、不安、緊張感を漂わせながら、横方向に時間が流れていく。作品中の細かい描写やセリフがフックとなって、今を生きること、人間関係の中で形成される自己認識、プライドなど、作中の主人公たちと同じく、若かりし頃に自分の価値観を形成した大切な記憶が掘り起こされる。恋愛だけが青春だけじゃないんだなと、懐かしさと共に多幸感に包まれながら、登場人物たちと同じくゴールをめざしている気になった。歩行祭がこのまま終わらないまま本をずっ

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    2026年08月29日
  • 夜のピクニック

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    友人と歩くだけのシンプルな行事。
    人と人とが会話のなかで知ることがたくさんあると感じました。
    会話することがこんなにも特別に感じた作品は、他にないかもと思いました。

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    2026年08月26日
  • 愚かな薔薇 下

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    『愚かな薔薇』英題を訳すと永遠に咲く薔薇と訳せる。作中では「聡いバラは、咲いて、散って、ちゃんと枯れるの」「だけど、愚かなバラは枯れない。咲いたまま、永遠に散らないし、枯れない」と言うセリフが書名の意味でもあり本書の核でもある変質体の比喩である。
    血切りと言う行為から私はドラキュラを想像していたのだが読み進めていくうちに萩尾望都の「ポーの一族」を連想した。ただし舞台は西洋から日本の地方都市として描かれているのも恩田陸らしさが際立っている。地球の終焉後も宇宙に存在する為に虚ろ船乗りを増やそうと長旅が可能な変質体に進化すると言う壮大なストーリーなのだ。ホラーでもありSF的要素もありの私好みの小説で

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    2026年08月25日
  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    学校行事で歩く1日の事なのに、どうしてこんなに面白
    く書くことができるのだろう。
    一年前に参加していた、誰も知らない生徒の話が出て来
    た時は、ホラーか?と思ったくらい、予備知識なしで読
    み始めたけど、情景描写、会話、話の中心の貴子と融の
    心の内、全てが興味深くて退屈しなかった。
    高校生の恋愛観だったりなのに、共感できたり、理解で
    きることが多くて、そういう点では年齢を感じなかった。
    貴子と融、お互いに対する微妙な感情描写も良かった。
    夜のピクニックというタイトルも良い。
    恩田さんの本は過去にも何冊か読んでるけど、他も読ん
    でみたくなった。

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    2026年08月24日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    コンテスタント4人のキャラクターと背景が本当に魅力的だった。音楽描写とのバランスが絶妙で、素人でも存分に楽しめた。ページを捲る手がとまらず、時間を忘れて没頭した。ワクワクの下巻へ。

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    2026年08月23日
  • spring

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    springという英語には、色々な意味がある。その意味を感じるストーリーだった。
    主人公は天才的なバレーダンサーであり振付師である、萬春(よろず はる)。その幼少期から現在までのことを、身近な存在の3人と自分の視点から描いている。もちろん、軸にあるのはバレエ。お互いによい刺激となっている語り手は、萬春のspringの目撃者というところか。
    派手な出来事があるわけではない。でも読んでいる間、萬春に会ってみたかったし、バレエを観てみたくなった。

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    2026年08月23日
  • 夜のピクニック

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    高校生活最後のイベント「歩行祭」。全校生徒が夜を徹して80キロを歩き通す稀で過酷なイベント。
    朝も夜も関係なく歩き続ける環境だから、話せる本音や新しく見える人柄がある。
    高校生、子供と大人の境にいる子たちが想像よりも大人な考えを持っていることに驚かされる。
    高校生たちと共に自分も濃密な1日半を過ごしたような充実感。自身の高校生時代のイベント(林間学校や14キロマラソン、)を思い出して懐古に浸り、若い気持ちも思い出させてくれた満足感。
    恩田陸の世界観は信用できる。

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    2026年08月21日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    ネタバレ

    ある男の死という出来事が序盤で出されるも、なかなかその事件が起きず、それまでがとても長く感じられてもどかしかった。
    しかし、主人公2人の血の繋がりについてが仄めかされたり、その男の死の出来事が登場してくると、一気に面白くなり、最後は一気に読み切った。
    他の作品でもあったが、やはり血の繋がりがあることを知らずに、血の繋がりのある人に出会うと、運命だと勘違いして恋心が芽生えてしまうものなのか。でも当人達にとっては死を選びたくなるほどの大きな悩みになってしまうことに、すごく不思議な気持ちになった。
    「私が彼を好きだったのは、彼が私を好きだったからだ。私は私を好いてくれる彼が好きだったのであって、彼を

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    2026年08月20日
  • 愚かな薔薇 下

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    未来なのか架空の話なのだけれど方言での会話があったり景色も自然豊かな感じがあり、身近な感じがしました。心の変化の描写もわかりました。

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    2026年08月20日
  • ユージニア

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    ネタバレ

    読み終わっての率直な感想、
    なんだこれは?でした。
    ハッキリと犯人がわかるわけでもない、
    各章ごとに誰かの主観で話が進む…かと思ったら時々違う人の主観で進んでいる違和感。
    途中で毒殺された一家の名前が違う章が出てきたり…。
    人間の記憶の曖昧さを表現したのか、
    かなり理解が難しく、
    何度も戻ったりした。
    ただ、ホントに少しずつ真相に近付くような展開、
    少し肩透かしをくらうような体験は中々味わえないような面白いものでした。
    読み終わってもずっと目は見えていたのではないかと自分は思っているけど…。

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    2026年08月20日
  • 劫尽童女

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    読んでいてドキドキした!けど最後がよくわからなかった…少女はこれからどこへいくのか、何をするのか、結末が読者側に委ねられている感じが賛否両論ありそう。

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    2026年08月19日
  • 祝祭と予感

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    『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編集。

    どの話も「○○と○○」というタイトルで統一されていて、それぞれ2人の人物を軸に描かれているのが面白かった。
    「祝祭と掃苔」で始まり、「伝説と予感」で終わる構成、その本のタイトルが「祝祭と予感」なのも含めて、一冊全体のまとまりが綺麗。

    一番好きだったのは「竪琴と葦笛」。ナサニエルとマサルの師弟コンビ(このお話ではまだ師弟ではなかったけど)の二人ともちょっと子供っぽいところが見られてとても微笑ましかった。

    最後の「伝説と予感」だけ、それまでとは少し異質で、夢を見ているような不思議な話だったのも好き。『祝祭と予感』というタイトルに繋がるような、ふわっとした余

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    2026年08月18日
  • 傾斜のマリア

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    神原恵弥シリーズ、舞台は長崎、タイトルの意味は?!と期待しまくったので、正直言うと祖母の謎めいた歌詞の意味についての結末は肩透かしをくらった印象だった。けれど読み終わってみて改めて、長崎の色々なところを巡りながら歴史や文化を振り返り、祖母の歌詞について考えるその行動がとてもゆとりある大人が出来る事で、何かいいな…とすごく思えた。恩田さんの小説は、特に最近のものは本当に豊かだな〜豊かさを分けてもらってるなあと感じる。良かったです!

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    2026年08月18日