恩田陸のレビュー一覧

  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    とにかく読みやすい。続きが気になってあっという間に読んでしまった。黒川先生や津村沙世子の関わり方はある程度は分かったが真相は闇の中…ただ、それが余韻を残すというか。想像の余地を与えていいのかもしれない。ミステリーとして期待すると違うかもしれないがホラー小説としてはかなり楽しめた。青春×ホラー小説という感じ。みんなの心の動きが楽しめる。

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    2026年03月30日
  • 光の帝国 常野物語

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    また三宅香帆さんの書評から再読したくなって。
    恩田陸さんのSF、やっぱりいいなあ。子供が生まれると真っ先に「茜」とか「ヒロシ」とか名付けた書見台を拵える一族とか、ディテールがわくわくするんだよね。
    特に好きだったのは、最初の短編ながらうっかり泣かされる『大きな引き出し』、思った以上に切ない『光の帝国』、この時代からジャズを中心とする恩田陸さんの音楽好きが作品に出てたんだなと思わされる『国道を降りて…』。
    あとがきでも「手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった」と書かれているが、恩田陸さんの多彩なイマジネーションを楽しめる一冊だった。

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    2026年03月28日
  • 私の家では何も起こらない

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    幽霊屋敷を中心とした連作短編小説。

    不穏で幻想的な世界観が好みでした!そこまで怖くないのでさらっと読みやすいと思います
    話が進むごとにこのお屋敷で起きた事件やその周囲の出来事の真相が少しずつ浮かび上がり、繋がっていくのが楽しかったです!

    「私の家では何も起こらない」→小説家の住む家に本物の幽霊屋敷を探す男が訪れる話

    「私は風の音に耳を澄ます」→ある視点から屋敷の住人やその生活が描かれた話。最後はゾワっとしました。

    「我々は失敗しつつある」→幽霊屋敷に行く男女のお話。このお話だけあまり分からなかったです

    「あたしたちは互いの影を踏む」→キッチンで殺し合った姉妹の話。どうして事件が起こってしまったのか、その真実が分かります

    「僕の可愛いお気に入り」→殺人鬼の美少年のお話。彼は誰に話しかけていたのか…

    「奴らは夜に這ってくる」→おじいさんが孫に奴らの話を語るお話

    「素敵なあなた」→幽霊屋敷を案内する女性のお話。その女性の正体とは…

    「俺と彼らと彼女たち」→幽霊屋敷を修理する大工の話。ここに住む幽霊が悪い存在ではないと感じる話で1番お気に入り!悪さをするのは生きている人間で、死んでいる人間なんて可愛いものという言葉が印象的でした!

    「私の家へようこそ」→幽霊屋敷に住む小説家のお話。語りがどんどん不穏になっていき、いろんな存在が入り混じっていることを感じてとても怖かったです

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    2026年03月28日
  • 不連続の世界

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    好きな小説なので、3回目を読み終わりました。

    タイトルにもあるように、不連続の世界なので、普通の世界とは微妙に隔絶されていて、だから現実に理解できるミステリーと、理解し難いミステリーが同時に起こるところが面白い。
    コモリオトコの言葉遊びも好きだし、聞くと死にたくなる音楽の話もいいけれど、最終章が1番ハッとさせられる。そんなハッとする瞬間があるのがこの本の魅力。

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    2026年08月03日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    上巻に続き、あっという間に完読。私的に、ラストが良かったなぁ。史実は変えられないけれど、歴史に埋もれた人の中に、希望もある気がして。ねじの回転、映像化したらいかがでしょうか。作品の中に出でくる独特な用語?からして、大好きな常野物語の世界観を感じます。

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    2026年03月25日
  • Q&A

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    怖かった。でも、面白くてどんどん、読み進めた。登場人物がつながっているので、前の話を思い出しながら、ああ、あの人かと思って読んでいて、人となりがよく理解できた。
    それぞれのQ&Aのテンションや、空気感が手に取るように分かり、自分もそこにいるような緊張感を持ちながら、楽しめた。
    タクシーの話は、急にテンションが変わっていくのが、映像を見ているようですごい!のひと言。
    恩田さんの本はあまり読んだことがないので、他のも読んでみたい。

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    2026年03月24日
  • ライオンハート

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    林檎の木の下で語られる物語が切なくて好きでした。
    ミレーの「春」、とても美しいですね。
    時を越え、空間を越える記憶のはじまりの物語が歴史の一部と重なるのもよかった。

    不思議な話だけど面白かったです!

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    2026年03月24日
  • 夜明けの花園

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    本を一気読みしたのは久々。ヨハンと理瀬のシリーズだったとは。別の角度だったり、前後の別時間の話だったりで、面白かった

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    2026年03月22日
  • 麦の海に沈む果実

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    怖すぎる……ゴシック・ロマンというか、ゴシック・ホラーじゃないか!!

    恩田陸先生は子供の頃から愛していた念願のゴシック・ロマンという世界観を、本作で表現したとのこと。

    隔絶された寄宿学校に編入してきた主人公理瀬。
    生徒はみな美少年・美少女で、生い立ちも謎めいている。そして、キーパーソンとなる怪しい校長の正体は?続々と起こる殺人事件の真相は?!と盛りだくさんの内容。

    非現実に浸りたい方には特にオススメ。
    1回読んだだけでは、物語のうまみを味わいきれていないと感じるので、時間のある時に再読したい。

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    2026年03月17日
  • 光の帝国 常野物語

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    めちゃめちゃ面白かった。ファンタジーで、温かみがあって素敵。私も人間という生き物の潮流の中に生きているのだな。 戦争を一つのテーマにしているのかな。 ツル先生の分教校の短編は1番重くて辛かった。 東北はこういう伝承があって素敵な土地だなあと思う。 本当に常野の人たちが存在していたらいいな。とってもよかった。常野シリーズ読みます。
    恩田陸フライミートゥーザムーン好きなんだな〜

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    2026年03月16日
  • 三月は深き紅の淵を

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    後世に語り継がれる、本当に面白い至高の一冊と言われて、どんな本が思い浮かぶでしょうか。

    まだこの本を読んでいないあなた。幸運です。もしかしたらそんな本が見つかるかもしれません。見つからないかもしれませんが。

    人に紹介するならきっとこんな言葉になるのだろうか。読んだ後でないと味わえない不思議な感覚に陥るお話でした。

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    2026年03月11日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    「うぐいす館」で催される重松時子を偲ぶ宴での話。

    ライターの絵里子、流行作家の尚美、純文学作家のつかさ、編集者のえい子、出版プロダクション経営の静子。
    重松時子の死の真相に迫っていく心理ミステリーでした。

    みんなそれぞれ秘密や嘘を抱えており、少しずつ明らかになっていくのはハラハラして面白かったです!
    時子の死の真相が明らかになった後、それぞれがまた日常に戻っていく様子が余韻を感じて良かったです。そして、最後に各視点からの真相も分かり、最後まで驚き楽しむことができました。

    宴の女子のわちゃわちゃした会話はリアリティがあり、面白かったです。ポトフやキッシュというふるまわれる料理の描写も食べたくなるほど素敵なものでした!

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    2026年03月02日
  • 月曜日は水玉の犬

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    このシリーズ大好き!
    恩田陸さんの読書は、硬軟取り混ぜて本当に広く深く、まずこんなに様々なジャンルに興味を持てること自体が才能だと驚かされる。
    どの書評も魅惑的で、見知らぬ本の世界に導いてくる。
    ホラー好きの恩田さんが、ここ最近のモキュメンタリー、ホラーブームでどの作品を読んだり観たりして、どれが特に好きだったか知りたい。

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    2026年02月24日
  • 象と耳鳴り

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    なんというか、優しい感じの推理小説。

    物語中で実際にタイムリーに起こった事件もあったが、ほとんどそうではないので生々しい感じがないからなのか、また結果から紐解く感じだからかわからないけど、優しく感じた。
    たが、奥底には気持ち悪い感じもあった。 

    短編集ということで読みやすく、丁度いい。
    読書が苦手な方も毎日1話と入りやすい。
    4.5

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    2026年02月23日
  • 薔薇のなかの蛇

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    ネタバレ

    〈理瀬シリーズ〉の1作品。

    連続殺人事件らしきものが発生するものの、犯人はおろか、被害者の素性もなかなか明らかにならず、進展がない前半部分。

    殺され方はかなり過激、というか現場に残された死体は猟奇的なのだが、その目的は皆目検討がつかなかった。題して『祭壇殺人事件』。

    それにしても、水野理瀬とは何者、いや、何者になろうとしているのだろうか。蛇のように脱皮しつつあるように感じる。

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    2026年02月22日
  • 小説以外

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    小説家は、なるべき人がなるのだなと思った。
    これだけたくさんの本を読んで、興味を持って、予行練習のようなことを無意識にたくさんやって豊富な水源の泉から湧き出るような小説家になるんだなと。
    誰もが読まれる小説家になれるわけではないんだなというのがわかる。
    膨大に本を読まれているので、中には私が読んだ本もあり、中高生の時に読んだ本とその時のことなど、忘れ去られていたことを思い出させてくれた。
    私はミステリーは苦手なので恩田さんが紹介している本の大半は読んだことがないが、江戸川乱歩が日本にいてくれて本当によかったという話や、「怖い話」は安らげる、なぜなら怖い話は懐かしく慣れ親しんでいる話だからという話にはとても共感した。
    ミステリーは嫌いだと思いこんでいたけど、子供の頃ホラー漫画を何故かめちゃくちゃ読んでいたのだ。サスペンスドラマも好きだった。ホラー漫画のイメージは確かに薄暗く少し残酷な昔話のような懐かしく慣れ親しんだ面白さだった記憶が蘇った。

    特に好きなもの
    「ストレスと料理本」
    「月世界」
    「合唱と大判焼きとミステリと」

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    2026年02月22日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    学生時代の友人である利枝子、彰彦、蒔生、節子の4人でY島を旅する話。
    上巻は利枝子と彰彦視点。下巻は蒔生と節子視点。
    こういう描き方好きです。
    彰彦の紫陽花がトラウマな理由が明らかになっていくところは衝撃的でした。
    面白かった。

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    2026年02月16日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    先が気になり、ページをペラペラめくり、終わりに近づくにつれ、読み終わるのがもったいないなと感じ、そんな風に思う本は久しぶり。
    下巻は蒔生視点と節子視点。
    利枝子や彰彦視点では分からなかった節子の内面が意外というか激しかった。
    彰彦と節子のやり取りが好きです。
    口には出さないけど心の底では相手を思っている利枝子と蒔生にぐっときます。
    この物語の続きがあるなら読みたいなぁと思ってしまいます。
    51歳になった4人の物語が読みたい。

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    2026年02月16日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    ユッコこと梯結子の人生を描いた一作。常識よりになった成瀬といった感じかも。お茶やお城、和菓子といった和の要素がふんだんに盛り込まれた恩田さんらしい美しい作品でした。家族のつながりも心温まりますね。
    続編も早く読みたいな。

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    2026年02月16日
  • ネバーランド

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    4人の少年、寮で過ごす青春物、、、と思いきや、そこは流石、恩田ワールド、一筋縄ではありませんでした! 4人が抱えているトラウマが明かされていく中、歪んだ扉、は圧巻、そこまでやるか!のショッキング。冒頭のエースをねらえ、的なコミカルさの後に来るもんだから、いやはや。しかし、読後感は良き。寮生活経験者なので懐かしさもあり、満足です。

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    2026年02月15日