恩田陸のレビュー一覧

  • 蒲公英草紙 常野物語

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    惑うことなき古き良き日本人の心が描かれた作品。
    この作品には今を生きぬくための答えの一つが「しまわれている」と思う。

    常野の人は一人一人が特別な能力を持っている。
    この能力を自分のためでなく、人のために使うことが尊敬するところだと思う。

    力を持つものが富や名声を独占する今の世の中だからこそ「響く」と思う。

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    2025年12月10日
  • 私の家では何も起こらない

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    ネタバレ

    丘の上にひっそりとたたずむ家。
    幽霊屋敷とも呼ばれていて、過去に凄惨な事件や事故が多発していた。
    語り手が変わりながら物語が進むゴーストストーリー。
    私はホラーが苦手な方だが、リタイアすることなく最後まで楽しめた。
    喋り口調で進むお話が多くてテンポよく読める。
    家に住み着く幽霊たちがリフォームにやってきた大工の手伝いをする場面が面白かった。
    幽霊は悪い奴ばかりじゃないし、幽霊よりも人間のほうがよっぽど怖い、と不動産屋と大工の掛け合いを読んで感じた。

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    2025年12月07日
  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    まだ手を出してなかった恩田陸先生のデビュー作。もっと早く読むべきだった。
    ジュブナイル小説のようなさわやかさと不安定で綻びがある思春期の青少年たちを描くのがこの頃からうまかったんだなぁと衝撃。

    学校という特殊な社会では色んな物事があって、不可解な出来事が起こったりするものだけど蓋を開けてみるとあっけない事実だけがそこにある。何か起こって欲しいとおもっている誰かがいて、何も起こっていないのにそれらしい事象の欠片を周りがはやしたてているだけなのかなとおもった。
    文化祭の「六番目の小夜子」の演劇が如実にこの本のあらすじを端的に表していて、わりと普通のストーリーなのに演じる"生徒"

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    2025年12月04日
  • 月の裏側

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    お手本のようなSFモダンホラーだ。間違いない。未読の方は幸せだ。情報など欠片も仕入れずにこの本を手に取り、頁を開け。夢か現かわからない悪夢にうなされる事は間違いない。保証する。
    20年振りに再読してもなお、本書は新鮮だ。奇妙な出来事に直面した登場人物たち、彼らが追っていく事件の一つ一つ、そして明らかになっていく真実と事件の姿……この様に静かに悲鳴をあげたくなった。大口を開けて悲鳴をあげるのではない。息を押し殺して心の中で叫ぶのだ。このねっとりとした、まとわりつくような恐怖は詩的で、郷愁を誘い、魅力的だからタチが悪い。一度取り込まれたら最期だ。もう引き返せない。

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    2025年12月03日
  • 麦の海に沈む果実

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    “三月以外の転入生は破滅をもたらす”と言われる湿原に囲まれた全寮制の学園が舞台の、なんとも幻想的な学園ミステリ。

    第四章で『三月は深き紅の淵を』が登場しそこから物語が一気に動き出す。散りばめられた伏線がもれなく回収されたとき緻密に作り上げられた構成にうなった。

    ----光の色を忘れそう

    こういう表現が情景に深みを出していてとても好き。ページをめくるごとにじわじわと『三月の国』の世界に引きずり込まれる感覚が心地よく、物語の中に身を置いて、実際に体感しているかのような少し重たい湿度をまとって味わい尽くした。

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    2025年11月30日
  • ネバーランド

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    大人になりかけの男の子達は、大人になりたい、そして本当の自分を知る友人を互いの居場所にしていく。大人になった時にあれは青春だったと思うだろう。
    友人は家族には見えない本当の、これからの自分を知る存在となる

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    2025年11月30日
  • 月の裏側

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    ●所感
    2025年、最も、考えさせられる小説かもしれません。

    いや、小説という括りが適当ではない書籍といえるかもしれません。

    感想は後日改めます。
    簡単には、書けないからです。
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    ●2025年12月記録 感想
    1.世界観
    『月の裏側』は、私たちを日常の裏側に潜む不確かな世界へと誘い込む、冷たくも美しい傑作です。

    物語の根幹を成す不可解な現象――人が唐突に失踪し、しばらく後に記憶を失ったまま戻ってくるという出来事と、街の至るところに溢れる水源という異様な設定から生まれています。

    2.テーマ
    この小説が提示するのは、「見えているものの本来の姿は何なのか?」という、哲

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    2025年11月29日
  • 六番目の小夜子

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    恩田陸先生のデビュー作ということで、積読から引っ張り出してきました。高校生という大人と子供の狭間に行われる全てに不穏な空気とワクワクを感じることが出来て、物凄く面白かったです。タイトルも良いです。皆、どんな大人になったのかなあ~

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    2025年11月27日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    憧憬と悪意の混在。
    したたかさと利己主義も混在。
    女性ならではっていうのかな。
    これが全員男性だったら
    ここまでの爽やかさや清々しさは出ないだろうなとか。

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    2025年11月22日
  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    この物語の新刊初版刊行の3年前には交際相手から物語に登場するのと同じ贈り物をもらったことがあり、翌年に多少ドロドロした高校生活を卒業した身としては、オカルトさも含めすごく没入して読み込めた世界観で、何ともしっかり不思議な気持ちになってしまいました!

    『タイタンの妖女』や『メン・イン・ブラック』辺りにも通じる大オチが良い読後感ですね!

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    2025年11月21日
  • 三月は深き紅の淵を

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    ネタバレ

    『三月は深き紅の淵を』という本をめぐって繰り広げられる物語(笑)1~3章までは読みやすくっていい感じですね(笑)本の秘密にかかわる話が良かった(笑)最終章はいきなり展開が変わって幻想的な雰囲気(笑)ちょっと分かりにくくなっていましたが嫌いではないです(笑)物語全体を包む恩田さんの雰囲気が読んでいると気持ちが良くなりますね(笑)

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    2025年11月21日
  • ネバーランド

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    めちゃくちゃ好きだった!
    男子高校生4人の瑞々しい青春と抱えた重暗さがアンバランスなようで上手く絡み合っていて夢中で読みました。
    恩田陸さんの作品は情景描写がとても綺麗で、それが逆にストーリーが頭に入ってきづらくなる時がありますが、こちらの作品は雰囲気ともあっていてすごく好きだなぁと思いました。

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    2025年11月20日
  • 光の帝国 常野物語

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    もしかしたら東北がルーツのあの人も...と思わざる得ない面白さでした。
    文章が情景を思い起こさせるのに十分すぎる表現力で、さすがだと感じました。
    とあるフレーズは思わず音読してしまうほどに引き込まれました。

    読み始めは短編集だから、それほど時間もかからず読めるだろうと思っていましたが
    1章分のページ数が少ないが、内容はすっごく濃いのものでした。

    正直、短編集を読んだ満足度の比ではないくらい高かったです。
    まだまだ常野の物語は続くようなので、引き続き続編を追っていきたいと思います。

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    2025年11月16日
  • 図書室の海

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    いろいろなタイプの作品が読めて面白かったです!
    個人的には、1つ目のやつと途中に出てくる睡蓮のとこが好き。

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    2025年11月09日
  • 六番目の小夜子

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    面白かった…。ただただ、どうなるんだろう、早く続きを読みたい!という気持ちになる。
    あんなにも恐ろしかったのに、同時に、彼らと彼らのつくる青春に愛おしさも感じている。

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    2025年11月04日
  • ユージニア

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    是非もう一度読みたい。
    ただ、わかってて読まなくても分かりやすい(あるいは何度読んでも分からない)綺麗な作品でした。

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    2025年11月03日
  • 夜果つるところ

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    ずっと気になってた鈍色幻視行の作中作品。
    3人の母を持つ女の子として育った主人公。徐々に明かされていく場所の謎と、主人公の素性。この場面のことをみんなは話していたのか。
    鈍色幻視行を読んだからこそ抱いた感想だと思います。

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    2025年10月30日
  • ネクロポリス 下

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    殺人事件の真相は?V.ファーはどこにあるのか?と、主人公と一緒に考えながら情緒豊かな異国の地での旅を愉しみながら読むのが面白かった。英国文化と日本文化、ファンタジーとSFの融合した世界観がやっぱり凄いと思う。エピローグも余韻が残るものだった。

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    2025年10月29日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    あ〜おもしろかった!
    恩田陸さんのあの終盤に向かって全体が明らかになっていく疾走感がたまらない
    前作の「MAZE」が本当におもしろかったので期待を込めて読んで結果やっぱりおもしろい
    今回は特徴的で魅力的な主人公恵弥にけっこう視点を向けた作品になっている

    北海道H市にいる双子の妹、和実を東京に連れ戻すため赴いた恵弥
    和実は不倫相手の若槻を追いかけてH市にいたのだが、恵弥が到着した頃若槻は亡くなっており、その葬儀の日であった
    恵弥の目的は和実を東京に連れ戻すこと、そして若槻博士が関わっていたと見られる「クレオパトラ」を探すことだった
    クレオパトラとはなんなのか?博士、和実、本妻の慶子、その親戚の

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    2025年10月22日
  • 灰の劇場

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    この小説で、途中までその構成に気づかなかった。え、もしかして、と思った時、すごいなーと思った。
    恩田陸の小説は、蜜蜂と遠雷しか読んだことなかったけど、また全然違う雰囲気。一気に読んでしまいました。おすすめです。

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    2025年10月19日