恩田陸のレビュー一覧
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また三宅香帆さんの書評から再読したくなって。
恩田陸さんのSF、やっぱりいいなあ。子供が生まれると真っ先に「茜」とか「ヒロシ」とか名付けた書見台を拵える一族とか、ディテールがわくわくするんだよね。
特に好きだったのは、最初の短編ながらうっかり泣かされる『大きな引き出し』、思った以上に切ない『光の帝国』、この時代からジャズを中心とする恩田陸さんの音楽好きが作品に出てたんだなと思わされる『国道を降りて…』。
あとがきでも「手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった」と書かれているが、恩田陸さんの多彩なイマジネーションを楽しめる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
幽霊屋敷を中心とした連作短編小説。
不穏で幻想的な世界観が好みでした!そこまで怖くないのでさらっと読みやすいと思います
話が進むごとにこのお屋敷で起きた事件やその周囲の出来事の真相が少しずつ浮かび上がり、繋がっていくのが楽しかったです!
「私の家では何も起こらない」→小説家の住む家に本物の幽霊屋敷を探す男が訪れる話
「私は風の音に耳を澄ます」→ある視点から屋敷の住人やその生活が描かれた話。最後はゾワっとしました。
「我々は失敗しつつある」→幽霊屋敷に行く男女のお話。このお話だけあまり分からなかったです
「あたしたちは互いの影を踏む」→キッチンで殺し合った姉妹の話。どうして事件が起こってしまったのか、その真実が分かります
「僕の可愛いお気に入り」→殺人鬼の美少年のお話。彼は誰に話しかけていたのか…
「奴らは夜に這ってくる」→おじいさんが孫に奴らの話を語るお話
「素敵なあなた」→幽霊屋敷を案内する女性のお話。その女性の正体とは…
「俺と彼らと彼女たち」→幽霊屋敷を修理する大工の話。ここに住む幽霊が悪い存在ではないと感じる話で1番お気に入り!悪さをするのは生きている人間で、死んでいる人間なんて可愛いものという言葉が印象的でした!
「私の家へようこそ」→幽霊屋敷に住む小説家のお話。語りがどんどん不穏になっていき、いろんな存在が入り混じっていることを感じてとても怖かったです
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Posted by ブクログ
「うぐいす館」で催される重松時子を偲ぶ宴での話。
ライターの絵里子、流行作家の尚美、純文学作家のつかさ、編集者のえい子、出版プロダクション経営の静子。
重松時子の死の真相に迫っていく心理ミステリーでした。
みんなそれぞれ秘密や嘘を抱えており、少しずつ明らかになっていくのはハラハラして面白かったです!
時子の死の真相が明らかになった後、それぞれがまた日常に戻っていく様子が余韻を感じて良かったです。そして、最後に各視点からの真相も分かり、最後まで驚き楽しむことができました。
宴の女子のわちゃわちゃした会話はリアリティがあり、面白かったです。ポトフやキッシュというふるまわれる料理の描写も食べたくなるほど素敵なものでした! -
Posted by ブクログ
小説家は、なるべき人がなるのだなと思った。
これだけたくさんの本を読んで、興味を持って、予行練習のようなことを無意識にたくさんやって豊富な水源の泉から湧き出るような小説家になるんだなと。
誰もが読まれる小説家になれるわけではないんだなというのがわかる。
膨大に本を読まれているので、中には私が読んだ本もあり、中高生の時に読んだ本とその時のことなど、忘れ去られていたことを思い出させてくれた。
私はミステリーは苦手なので恩田さんが紹介している本の大半は読んだことがないが、江戸川乱歩が日本にいてくれて本当によかったという話や、「怖い話」は安らげる、なぜなら怖い話は懐かしく慣れ親しんでいる話だからという話にはとても共感した。
ミステリーは嫌いだと思いこんでいたけど、子供の頃ホラー漫画を何故かめちゃくちゃ読んでいたのだ。サスペンスドラマも好きだった。ホラー漫画のイメージは確かに薄暗く少し残酷な昔話のような懐かしく慣れ親しんだ面白さだった記憶が蘇った。
特に好きなもの
「ストレスと料理本」
「月世界」
「合唱と大判焼きとミステリと」