あらすじ
四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。町なかでは金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた……。何かが起きていた。退屈な日常、管理された学校、眠った町。全てを裁こうとする超越的な力が、いま最後の噂を発信した! 新鋭の学園モダンホラー。
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Posted by ブクログ
日常が得体の知れない不気味なものに変質していく様は『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』にも繋がってくるのではないか。初版出版が31年前、今回再読したが改めて構成の巧みさ、日常に何かが忍び込んできて我々の知っている日々が何か異様なものに取って代わられている描写の上手さには舌を巻いた。
怖さはとは本来、血まみれの殺人鬼でも、巨大な怪物でもなく(もちろんそれも怖いのだが)、日常がひっくり返る事でもあるのではないか。
本作は日常が一気にひっくり返りはしない。少しずつ少しずつ、引き返せないところに向かっていくのだ。この緊張感がたまらない。
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読んだ後不思議な気分にさせられました。
ちょっとぞわっとするシーンもありましたが、私も向こうの世界に連れていかれるかのように、世界感に引き込まれる小説でした。
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途中まで面白く読んでいたが、登場人物が多く、色々な謎が散りばめられたはいいものの少し風呂敷広げすぎて収束しなかった感があったので☆4。
時代背景が80年代後半〜90年代前半っぽいのでその時代を想像できるかできないかで少し困惑はあるかもしれないが、恩田陸特有の思春期の少年たちの機微の描写とノスタルジーな夏の風景がマッチして懐かしさを感じる作品。
成長して何者かになる願望は誰しもがあるが今いる場所から踏みだせるかはすごく勇気がいることなのでそのことを書いているのかなと理解した
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学園ホラーだと思ってたけど、読み終わってみればSFになるんだろうか。恩田さんの作品は分類しにくいものが多い(そこが魅力でもあるけど)。
金平糖のおまじない、実際ありそう。
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東北の地方都市にある4つの高校で広がる奇妙な噂。恩田陸先生お得意の、思春期のモヤモヤしたフラストレーションと、日常のすぐそばにある異世界。多彩なキャラクターそれぞれの心理描写が緻密かつ自然。
「この世で毎日朝起きて、鏡の中に自分の老いていく顔を見て、真面目に人生の意義を考えながらコツコツ生きていくことくらい恐ろしいことはないからな」
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恩田氏の作品といえば、私の印象では爽やかな印象がありました。サスペンス的要素が入っていても、残酷な殺人描写や性描写がない等、優しい印象でした。数例申し上げると、デビュー作『六番目の小夜子』や『夜のピクニック』などです。『ネバーランド』も面白かった。
しかし本作を読んで、この人は凄い人なのだと実感しました。本作はホラーなのです。
恩田色をじゅうぶん残しながらも、しっかり怖いのです。私は、ページを手繰る手が止まりませんでした。確かに裏表紙には「新鋭のモダンホラー」とありました。しかし、これまでの印象が強すぎて、殆ど信じていませんでした。ほんとにホラーかよ、と。読後の今、白旗を挙げますが、モダンホラーと呼ぶのにふさわしい作風と怖さでした。
ネタばれになりそうで申し訳ないのですが、本作のホラー要素の一つは、この世と並行して存在するもう一つの世界についてです。その世界については詳述されませんが、霊能力者のように簡単にアクセスできる人もいれば、大きな心的ショックを経てアクセスできる人に分けられるようです。そしてひとたびその世界に漬かると、仮に戻ってこれたとしても「人間」が変わってしまうという設定。
私は霊感なぞ全くありませんが、こうしたもう一つの世界には、興味が沸く一方で同時に恐怖を覚えます。本作ではこの異世界の恐怖がじわじわと味わえます。
シックスセンスの能力保持者とか異世界の話というと、モダンホラーの大家S.キングやD.R.クーンツが思い出されます。
しかしながら、舞台設定が学園という事もありますし、主人公がほんのり成長したような明るめの終わり方となっているところから、しっかりと爽やか系恩田節を味わうことができます。通して読んだ後に、やっぱり恩田氏らしい作品だと一人で納得してしまいました。
少し不満を申し上げると、はじめの第一章と第二章途中までは、何故か非常に読みづらく感じました。表現が固い?のか、多くの登場人物が出てくるため頭の整理がしづらいこともあるかもしれません(ただ、第二章以降は引きづりこまれるかの如く面白い!)。また、章タイトルが長いのだが、今一つその意味や意図が分からなかった(例:第三章は「長い間地元では遠巻きにされてきたという」とか)。その点は少し減点かもしれません。
纏めますと、本作は、恩田氏しか書けない爽やかでかつ怖いお話です。学園モノが好きな方、日本のモダンホラーに挑戦してみたい方、恩田氏のファンのかた等におすすめできる本です。面白かったです。
Posted by ブクログ
『球形の荒野』ではない。『球形の季節』だ。
『六番目の小夜子』に続く恩田陸の2作目だが、恩田陸としてはすでに完成しているんだけど、でも、まだまだ途上みたいな?w
続く『不安な童話』やその次の『三月は深き紅の淵を』になると、逆に(プロとして)暗中模索しているのが窺えるんだけど、これは、自分が書きたいのはコレ!(というよりは、今はコレしか書けない?)みたいな勢いがあって、そこがいいんだと思う。
確か、『六番目の小夜子』のあとがきで、著者は“「少年ドラマシリーズ」のオマージュとして書いた”みたいなことを書いていたが、これもまさにそんな話。
すごくそそられる展開に対して、結末は尻すぼみという流れは「赤外音楽」に近いw
(もっとも、「赤外音楽」は怖すぎて最後まで見られなかったのでw、あくまで原作の結末)
ただ、この話って。それなりの結末をつけたら、逆につまんなくなっちゃったんじゃないかなーという気もするかな。
というのも、どうやらこの話の真相というか、底流にあるものは、晋や静の世界らしいんだけど、この話にその世界観でそれなりの結末をつけられてもなーという気がするのだ。
その世界観って、普通に考えればホラーやファンタジーだし。
もしくは、変な屁理屈もってきてSFにするというものあるとは思うんだけど、でも、そういう話になっちゃたら、主人公がみのりというキャラクターでいいの?ということになると思うのだ。
この話の魅力は、みのりというどこにでもいる平凡な女子高生と、その周囲のやっぱり平凡な人たちが暮らす谷津という、やっぱりこれもどこにでもある平凡な東北の小さな町に起きる、“日常の”不思議な出来事という、あくまでそのレベルの話なところにあるんだと思う。
解説では、ファンタジー云々と語られているけど、そうではなくて。
言ってみれば、「日常の謎」として解釈してしまうなら解釈できてしまって(だって、ほとんどの人は晋たちの世界は知らないわけだもん)、後に誰もが「あの時のあれって不思議だったなー」と思い出すみたいな、たんなる淡い青春譚と読めるからこそ、読者(特に恩田陸のファン)は惹きつけられるんだと思うのだ
例えば、変な話、心霊スポットに行ったところで、何もないことが普通なわけだ。
でも、それだとつまらないから、写真に写った水滴を「オーブだ!」とみんなで共有することで思い出にする。
と言ってしまったら身も蓋もなくなってしまうけど、でも、これってそういう誰しもの青春にあった出来事の話として読んだ方が楽しめる気がする。
ていうか、恩田陸の小説の魅力って、そこなんだろう。
プロットで書く小説全盛(なのかどうかは知らないw)の中、書くことで想像がどんどん膨らんで、ストーリーが勝手に動き出すタイプの作家の小説というのは独特の魅力があるし。
なにより、読んでいて面白い。
恩田陸という作家は、その極端なパターンなんだろうw
とはいうものの、この小説、青春譚として読むには、主人公であるみのりの存在感が妙に薄いんだよなー。
それこそ、みのりの関係ないところで、話がどんどん展開されていく。
だからって、話を展開していく登場人物たちも、その展開の必要に応じてちょこっと出てくるだけだから、やっぱり存在感がなくて。
際立つ登場人物がいないことで、さらにみのりの存在が希薄になっていくような気がする。
それも青春なんてそんなものと言ってしまうなら、確かにそうなんだろうけど。
とはいえ、これは小説なわけでw
個人的には、みのりと久子の二人を主人公に書いたら、ストーリーがもっと締まったんじゃないのかなーなんて思った。
Posted by ブクログ
田舎とかだとよくありそうな感じの内容です。
登場人物の魅力がたまりません!!
皆んなどこか大人っぽい感じで私個人としては好きなストーリーと登場人物の性格に惹かれてしまいます!!
Posted by ブクログ
噂、おまじない、、って聞くとワクワクする。そんな何かを期待させてくれるような雰囲気が溢れているから好き。
ただ、何度も読んでいるのに、この物語が伝えようとしている本質のようなものにたどり着けていないような気がする。
そういう感覚もまた私にとっては魅力的なのかも。
Posted by ブクログ
まず各章の中のセリフからとった章タイトルのつけかたがかっこいい。噂を効果的に使っており、向こう側の世界が出てくるものの全体をこちら側にとどめながら雰囲気を盛り上げる手腕は新鮮だった。噂は人々が語りたいから広まるという説明はなるほどと思わせられた。だから「ノーライフキング」で子供たちに死の噂が広まるのは彼らが潜在意識の中で死を身近に感じていたからだということが今更ながら納得できた。東北の眠ったような町という設定や次々起こる事件の配し方が効果的。「六番目の小夜子」も読んでみよう。
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20241110 再読 ★4.4
おもしろかった
(自分でもどうにもまとまっていないとは思うが とにかく思ったことをメモしておく)
最近は合理的な解釈とか納得のいく結末とか もしくは読んだあとにそれを考察することで補完しようとか そういう作品が多い風潮があるように感じる(たまたまそういうのを立て続けに読んだというのもあるが)
でもこれはそういう作品ではない だけどおもしろい 先に挙げたような作品はたくさんあるがおもしろいと感じたものはあまりない でもこの作品は逆に そういう作品じゃないけれども読んでいてとにかくおもしろい それはやはり<事件を通して人を描こう>としているからなのか 宮部みゆきに近いようなスタンスなのだろうか
谷津という町 今の夢を見続けている谷津と 本来の荒々しく「跳んだ」先にある谷津 生物の進化で「跳んだ」先にある風景
そういうものに対して ふっとそこに入っては出てくる人たちがいる 町のそこかしこにその入り口がある そういう町 「小夜子」と同じように<場所が持つ力>のようなものをこの作品でも描こうとしているように感じる
無意識のうちにそういった場所? による<跳ぶ>こと? を望む者たちが教会に集まってくる でもみのりはそこには行かない そして彼女はあくまでも今の谷津で弘範が戻ってくることを願っている だから最後に石を拾いに行こうと思う
やっぱりここで書かれてるのも「小夜子」と同じように 高校生たちのものすごく不安定な心情であり 何も変わらない日常から踏み出してみたいはみ出してみたいという願いとそれに対する不安だったり そういったものが複数の登場人物の心情を通して描かれているのがとても良い
物語としては「小夜子」よりもこちらのほうが数倍おもしろかった この作品は「小夜子」とセットで楽しむのがいいと思う 似ているところ 違うところ それは小説を書き始めたばかりの作者の成長なのか? そういう楽しみ方ができる
Posted by ブクログ
心情の描写がかなり観察されて完成されていると感じた。
心の機微をよく描いている。
ストーリーの創造性の高さも良かった。
人の名前が途中で忘れそうになるのが難点。
藤田晋になりたい
Posted by ブクログ
再読7回目。
何度読んでも痛いなぁ。青春小説。人が大人になるとは。成長するとは。それでも生きていかなければならない、ということの意味は。変わってもいいし、変わらなくてもいいんだよ。
Posted by ブクログ
ちょっと不思議(藤子不二雄)系も書かれるんだと、恩田陸さんの引き出しの多さにびっくり。
(生意気すみません)
若干パラレルワールド的な話が、村上春樹作品に愛通ずる感覚。
場面の切り替わりや登場人物の多さに若干戸惑いましたが、巧みな展開は読み進めたくさせてくれました。(百年の孤独を諦めた直後だから余計に)
Posted by ブクログ
噂やおまじないがものすごい早さで広まっていく不穏さがとても上手に描写されていた。
ホラー感はなく、人為的なものとファンタジーが融合したようであまり好みでは無かったかも…
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四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。町なかでは金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた……。何かが起きていた。退屈な日常、管理された学校、眠った町。全てを裁こうとする超越的な力が、いま最後の噂を発信した! 新鋭の学園モダンホラー。
Posted by ブクログ
デビュー作である『六番目の小夜子』と同様に、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった、恩田陸さんの二作目の長編です。
故郷に対する閉塞感と噂を題材に、高校生の葛藤が表現されています。
一見、デビュー作と似通った設定に思えるのですが、創り出される作品世界は全くの別物と言っても過言ではなく、そこに才能の片鱗を見る思いがしました。
超常現象や特殊能力を扱いながら、将来何者にもなれない漠然とした不安や焦燥感と、日常が非日常に反転する恐怖感の演出も巧みです。
舞台となる地方都市の、のどかでおおらかな情景描写に見え隠れする不穏な空気感が、数多くの登場人物を通して描かれているのが印象的でした。
後に発表される幾つかの作品に、繋がるようなエピソードも散見されることからも、デビュー作と並んで原点と呼べる作品なのかもしれません。
Posted by ブクログ
どんな怪異よりも、人生、平凡で凡庸で、ダラダラと続く人生ほど怖くはないという真理をさらりと提示する、これはまさに究極のホラー。こうした恐怖にはまだしも女性の方が耐えられる、というのが結末の意味だろうか。
Posted by ブクログ
デジャビュ(既視感)のような気分を味わった、物語の始まる東北の一地方「谷津」という土地に。
「みのりやひろのり、ひとし」たちにいつか会っているような、自分のことのような。
どこかであったような自分のことのような人たちが、住んだことのあるようなところで繰り広げる日常の非日常。私は恩田さんの書くファンタジーの気質ひとつだろうと思う。いや、羨ましい筆力の才能。
でも、それは後から思ったこと、とっぷりとはまって楽しんでしまった。とくに第二章「いつの間にかこんなに違った生き物になってしまった」の「谷津」の町の情景描写は好もしい。
『国道を車で走れば、谷津を通過するのに、もし運悪く信号待ちにひっかかったとしても五分とかからない。日本中に、これと同じような町がいったいいくつ位存在しているのだろう?』
ここを読んでドライヴ途中の旅愁を思い浮かべる人は多いだろう。
そんな町が心を込めて描写され、みのりという女の子に『浮き立つような気持ちになる』と言わしめる、紅川の情景。如月山の四つの高校、男の子の高校二つ、女の子の高校二つ。そうして物語は始まる。
「球形の…」と題名がいうようにこの地球上に幾千とある物語の一つ、ファンタジーに込められた普遍性。その普遍性として述べられている「ことがら」がこの物語のカギなのだが、それを言うのは控えよう。しかし、その「ことがら」は私にも生きる上でもっとも大切な、大切なことがらなのだ。
Posted by ブクログ
ある町のそこだけ死んだように、ひっそりと佇む町。この世と違う異次元の世界に入り込む事ができる町で才能ある男の子が少しのスパイスを投入するとたちまち波紋が広がる。
みんながこうなると願う念がそうなってしまう。
この町に住む人々の、高校生の日常と非日常を描き今の生活に疎んじているコ、満足できない発散したい念が異次元の世界へ行きたい、何か起こる期待を町全体に漂い怪異現象を引き寄せる。
その世界に入り込む人がいたのかどうか結末は分からずじまいでうやむやになるがホラーよりは、恩田陸の世界の方が合っているきがする
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「噂」繋がりということで荻原浩さんの『噂』に続いて読んでみました。
噂、おまじない。
序盤の設定と展開が素晴らしいですね。あっという間に物語に引き込まれてしまいました。
Posted by ブクログ
学園もの、ホラー、ということで小夜子に近いかな?と思ったのであんまり期待しないで読んだ。だからか割と楽しく読めた。
確実に人ではない何かが関与している土地だと分かっているから、未知の存在がいるというだけでホラー感あってとても良い。
最初のアンケートのやつがよくわからなくて、読み進めているうちにちょっとずつ面白くなっていった。
自分も東北出身だけど正直地元には全く魅力を感じていないので、気持ちとしては久子に近いかなと思ったけど、晋に入れ込んでいく彼女は嫌いだなと思った。でもこういうところは普通の高校生だなぁとリアルさを感じた。
読み進めてページ数が少なくなっていくのにこの展開の感じは…とある種の予感があった。これは夜の底は〜で感じたあれと同じだ。その予感通り恩田作品あるあるな終わり方をしたのでそこまでがっかりしてないです。むしろ小夜子よりずっとすっきりしてると思う。
仁さんはきっと教会に行ってしまうんだろうな。
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1990年代2作目「球形の季節(1994年)」
1作品目に続き、田舎、高校生が主人公。怨念に一見的な偶然を重ね(必然)、無念をはらすという作品と感じた。
この後、全寮制作品も出てくるし、著者は高校生時代に思いが深いのだとしみじみ感じる。
情報がない時代だと、アリバイ工作が簡単だが、情報化社会では簡単に位置情報でさえ、わかってしまう。仮想情報が完璧に出来たら、それはそれですごいけど。
昔懐かしい作品といえる。
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ある噂が広がる中、噂の出所を突き止め解決する話。かと思いきや、これは事件を解決する話ではなく、祈りながら待ち続ける人達の話。
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それぞれが進んで行こうとする、重大な場面で、クライマックスの直前で物語があっさりと終わってしまい、「うわ!」と思わず声に。
Posted by ブクログ
導入は意識が文章に入っていかず、眠気との戦いだったが、徐々に、先に読んでいた常野物語と似た世界観が展開され、のめり込んでいった。それにしても、恩田ワールドは、文字だけで叙情風景を描き出すのがなんてうまいのだろう。
Posted by ブクログ
東北の田舎町の高校生たちに広まる噂。噂の広まり方を調べる中で街に異変が起きて、噂が現実になり、退屈は混沌としてくる。
ファンタジーなのだけど、田舎の街の持つ排他的な住民の関係性でドロドロと。
オチというか、街がこうなったのかの腹オチがイマイチでした。
Posted by ブクログ
登場人物も多く、何度も戻りつつ読み進める感じになってしまった。
外堀を埋められ、周りからじわじわと攻めてくる感じが、いい意味で何とも言えない感じ。
Posted by ブクログ
恩田陸さんの作品を三冊連続で読んでみました。
『六番目の小夜子』と同様、少し背筋がぞくってなるタイプ。
現実の隙間に隠されている部分をみせつける作品。
Posted by ブクログ
土地に縛られる閉塞感。根源の見えない噂。実際に起こる怪奇。昨日と同じ友達なのに、「何かが起こる」「何かが違う」怖さ。
帰郷率が高い谷津という町。みのりは故郷を愛し、久子は憎み、弘範は惓んでいる。
誰もが知り合いの・薄靄のかかった・ワンテンポ遅い谷津という何千年もまどろんできた地域と、そこで生きる感受性の強い少年少女たち、そういうものが組み合わさって作られた不思議なお話でした。
終わりが「んんんん?それで?」という感じになったのが残念。連作もの的な続きがあるのかしら?