恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
三宅香帆さんのYouTubeチャンネルで恩田陸さん特集をしていて、夜のピクニックがおすすめされていたため手に取りました。
元々、恩田さんの作品は中学2年生ぐらい?に蜜蜂と遠雷で触れていました。「こんな分厚い本読めたんか!(単行本)私ってすげぇ!」と初めて読後に満足感を味わいました。
約10年ぶりに恩田陸さんの作品に触れるということで、ワクワクドキドキ!期待値は非常に高かったです。
読み終えると「良き!マジヤバい!」と良い作品に出会うと言語力が落ちる特性を発動させ、「どの登場人物も好き!この本も殿堂入り!」とまたもや物語の中に没頭してしまいました。
この作品の特徴は登場人物の感情の機微を細 -
Posted by ブクログ
2025/55
最初は、どんな話?と思いながら読んでいたけど
途中から読む手が止まらなかった。
ミステリでもないし、どんでん返しもないけど
ただ高校生が歩いているだけなのに
なんでこんなに先が気になるんだろうって不思議。
私も母子家庭で育って、父の方にも母の方にも義理の兄妹がいるので「自分なら」って色々なこと考えた。母の方は再婚で血の繋がりはないけど、父の方は血の繋がりがあって会ったことはない。
令和っぽくないけど「普通の」家族を知らずに生きてきたから、登場人物たちの心情に心を動かされた。
融みたいに、日々の雑事に耳を傾けず、精神状態が温度の低いところで一定でいる。というのも大切な -
Posted by ブクログ
ネタバレ【読むきっかけ】
・小説を読みたい!おすすめの書籍から、高評価のものを探す。
・すぐ読みたい。奥様(読書家)の書棚にあるやつで、何かないか?
・あった。昔、読もうとしたやつだ。評価も高い。読もう。
【読後】
・素晴らしい小説だ。50を過ぎても、高校生の頃に戻ったような気持ちになれた。こんなに感情移入して読めるなんて、正直、思わなかった。
・主人公の二人が、恋愛で結ばれる結末が欲しいわけではないし、どう想像しても、そんなにハッピーエンドで終わりそうにないと、融と貴子の心情に感情移入し、不安で満たされる。でも、やっぱり、この状況が好転することを願いながら、ただひたすら、人生の波を乗り越えるように、 -
Posted by ブクログ
春。そしてバネのように跳躍する身体。個人的には蜜蜂と遠雷よりこちらのほうが好み。
どんな色や映像を思い浮かべるのか読者の自由を邪魔しないモノクロのカリグラフィーだけのシンプルな装丁もとてもいい。偶数ページにノンブルが寄せられ奇数ページがパラパラ漫画でシルエットが躍るのも楽しい。
P20 補充と補強は違うの。バカ高い契約金でよそのスターを引っ張ってくるのは補充。イチローみたいに長い目で見てチームに貢献する人材を呼んでくるのが補強。
P69 いるよねー、微妙にストレス感じる相手。あの、踊っている間中どこかで常にイライラしてる感じ、いやだよね。それも、わざわざ口に出して言うほどじゃないっていうの