恩田陸のレビュー一覧

  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音楽を愛し、何より「ピアノ」に導かれし者たちの多様に折り重なっては交錯していく物語。丁寧かつ表現豊かな筆致で綴り上げていく。
    恩田氏の音楽に対する造詣の深さがあってこそではあるのだろう。
    描かれる“音楽”にまつわる物語―それぞれの輪郭そして色彩はいずれも鮮明で生き生きとしていた。例えば音楽に携わる者たち(プロ・アマチュア問わず)でさえもその内界を充分に満たすほどだ。

    中でも驚いたのは、「文字が音を奏で、眼で旋律を愉しむ」ことになろうとは……。物語の扉を開けるまでつゆほどにも思い至らなかった。
    これほどの驚きと感動は、転び落ちた涙の数を比べただけでも、記憶の限り他には見当たらない。そう言っても

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    2026年08月16日
  • ドミノin上海

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    ネタバレ

    前回に続き面白すぎて声出して笑った。
    結局えり子かっこよすぎ。優子もめちゃ好き!
    463ページで正が、「霊感商法と呼ぶかマルチ商法と呼ぶか自己啓発セミナーと呼ぶかっていうよう違いですね。」のセリフがめちゃツボにハマった。
    もう一度ドミノを読むことにする。
    第3段マジで読みたい!!!

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    2026年08月15日
  • ドミノ

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    ネタバレ

    まったく違うところで、いろいろなことが起きている
    数ページで別の人物と場面に変わるのはまるで映画を見ているようで楽しい
    登場人物が多いのに混乱しないのは、それぞれの登場人物の設定や特徴に際立つものがあるからだと思う。
    最初は違う場所にいた人同士がつながったところで思わず「あー!」と声を出してしまった。

    『ひとじち』になっているのに、今夜お寿司食べられるのかな(257p)と呑気で緊張感のない麻里花や、警察がわらわらと囲んでいるのに『どらや』のお菓子の方が気になる優子。

    3つある『どらや』の行方や如何に!まじでおもしろい。

    エンタメ角川はやっぱりおもしろい!

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    2026年08月18日
  • 夜のピクニック

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    青春が過ぎる。

    進路や恋愛、血縁関係のモヤモヤについて歩きながら自分や相手と向き合い折り合いをつけていく。

    多感で繊細な思春期に自分を見つめ直す時間って本当に大事だし、やっておくべきだった…。

    多種多様な美男美女が登場するし、ラストも爽やか、希望溢れる情景で終わる。
    失明一歩手前になるがみんな読んだ方が良き。

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    2026年08月14日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    登場するピアノ曲を合間合間に聴きながら。
    何度も涙が込み上げてきて、夢中になれた本でした。
    本から音楽が聞こえるような、宇宙を感じるような
    唯一無二の経験ができました。

    読むきっかけはふと知人におすすめないか聞いたことから。
    出会えてよかった。

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    2026年08月14日
  • 夜のピクニック

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    空が夕暮れから夜へと移ろい、やがて新しい朝を迎える。その時間の流れとともに、会話の内容や登場人物たちの距離感が少しずつ変化していく様子が、静かでありながら多彩な表現で描かれている。

    特別に大きな出来事が起こるわけではない。それでも、一晩かけて歩くという非日常の中で交わされる何気ない会話や心の動きを通して、登場人物たちの関係が少しずつ変わっていく。懐かしく、けれど大人になった私たちには眩しすぎる、青春の一瞬を切り取ったような叙情を感じた。

    長い夜をともに歩き終えたような、静かな充実感に満ちた読後感をもたらしてくれる名作。

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    2026年08月14日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    若いピアニストのコンテストが題材で、事前知識もさほど無かったが、すんなりと読めた。いろんな天才がせめぎ合う世界でそれぞれの悲喜交々に惹きつけられた。音楽って素晴らしい、若者の一生懸命さも素晴らしいと心温まる作品。

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    2026年08月13日
  • spring another season

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    読んでいる間じゅう、この本が読めてうれしい!という気持ちでいっぱいだった。『spring』で大好きになった人たちの物語がまた読めるなんて!5人のバレエダンサーの間にある友情をより感じられたのもうれしかった。私はやっぱり深津純が好きだな。

    【読んだ目的・理由】『spring』が好きだから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.6

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    2026年08月13日
  • 夜のピクニック

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    名作名作と聞くもんだから食わず嫌いで避けていたけど、夢中になって読んでしまった
    青春時代の脆さとか、それに抗おうとする強さとか、ああ、あの頃色々あったよなあってのがこの一夜に凝縮されているように感じた
    こんなに綺麗(?)ではなかったものの、自分も含め皆が皆戦っていたのだろうな
    こんな出来の良い高校生ではなかったことを恥じつつ、とても清々しい気持ちで読み終えた。読んで良かった!

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    2026年08月13日
  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    ただひたすら歩いて、語らって、物思いに耽るだけ。
    それだけの小説なのに、グイグイとストーリーに引き込まれた。
    なんとなーくノスタルジックな情景描写と、ダイレクトかつ細やかな心理描写は、癖もなくとても読みやすい。

    高校生活最後の行事である歩行祭を通じ、異母きょうだい、融と貴子の二人は和解できるのか。
    小説の中でも記述があるが、単純作業は思考の整理に大変貢献する、と私自身も考えている。
    この地獄の長距離歩行の中でこそ、凍り付いた二人の関係を氷解させる気持ちの変化が起こり得たのだろうな、と舞台設定の面白さに感心した。
    二人の心情は本当にゆっくりと変化していく。
    夜から朝、徐々に白んでいく空、少しず

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    2026年08月13日
  • 夜のピクニック

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    空も景色も心情もめっちゃグラデーション!
    歩行祭を通してじわじわと変化していく様子が面白かった。私自身が、青春がどうゆうものかっていうのがわかっていないけど、これが青春なのかなっていうのはこの本を読んで見つけられたような気がする、

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    2026年08月12日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    読み終わった今余韻がすごくて色々語れる(笑)。けど、結論面白い、の一言に尽きる!大人になった時、自分もこんな会話ができると楽しいだろうなあと思った。

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    2026年08月12日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ※上巻での感想にも書きましたが、コンテストの結果が一覧になっているページがあります。
    そういうのを知らずに楽しみたい方はご注意ください。

    ピアノはまったく弾けないけど、この本を開くときにはそのとき出てくる曲をYouTubeで調べて流しながら読みました。
    4人はこのあともきっと互いに刺激し魂で支え合いピアノを続けていくのだろうというのが書かれていなくてもわかりました。

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    2026年08月12日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    贅沢な感想かもしれませんが、まだ終わってほしくなかった、もっと亜夜、塵、マサルの3人の演奏を聴いていたいと思ってしまうほど、作品の世界観に深く引き込まれた1冊でした。上巻の勢いそのままに、3人の演奏はさらに磨きがかかり、その凄さを客観的な視点で伝えてくれる奏や明石の存在も、物語の構図としてとても良かったです。コンクールという設定上、最終的には順位がつき物語は終わりに向かいます。しかし3次予選までとは異なり、あえて結果発表という形を取らず、亜夜の演奏も細部まで描ききらない余白を残した終わり方にしたのは、亜夜のこれから、そして3人の関係性を読み手側で自由に想像させるために、恩田陸さん自身が用意した

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    2026年08月11日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    前半も面白かったですが、後半もとても面白かったです。4人の成長する姿を見れたり、天才組3人がわちゃわちゃしてるのも可愛かったです。
    コンクールの結果は個人的にはびっくりしましたし、実際に聞いてみたいなあという思いでいっぱいです。

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    2026年08月09日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    前半は、なぜピアノコンクールに出て、ピアノや音楽にどのような想いを持っているかを知る物語でした。
    社会人をしながらピアノを練習する人、幼い頃にピアノに出会ってずっと続けている人、昔にコンクールに出るのを辞めてしまった人、耳がよく音楽の才能がある人…
    4人のそれぞれの物語を読むことができてとても面白かったです。

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    2026年08月09日
  • 上と外(下)

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    これでもかと試練に遭いながらも、その時できることを考える。これってなかなかできないとこだと思う。
    レンは天井の蔓を切っておいて良かったな、みつこは(流されはしたものの)オセロを置いたりリュックを身につけて移動してよかったな、とかそんなことでその後の運命が大きく変わるならやるべきことはきっちりやらねばと。

    悪いことに遭っても人間の感情というのはそう続かないという表現が印象的だった。

    おじいちゃんが偉大

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    2026年08月08日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    青春ノスタルジー×音楽の恩田陸が送る最高傑作。かつて何かを目指して夢を見た方にはとっても刺さる1冊です。努力、才能、時の運。音楽で生きていくために、死屍累々を乗り越えて芳ヶ江に辿り着いたコンテスタントたち。プロとして光を浴びるのはほんの一握りに限られるからこそ、目の前の一瞬に懸ける登場人物たちの描写が感動的でした。明石、塵、亜夜、マサル、チャンと全く異なるキャラクター像も競技こそ違えど当て嵌めてしまうぐらいリアリティがあり、とても良かったです。本作は文字だけで音楽、しかも旋律を語るという一見無茶な試みに見えますが、流石は恩田陸さん、抽象•具体の波状描写でコンサートホールを見事に再現、演奏が自然

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    2026年08月08日
  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    歩行祭という不思議な行事を通して、様々な人間関係が描き出されていて、人間関係の複雑さを実感させられた。
    1日かけて何十キロも歩く過酷さは想像もつかない。その過酷な環境の中で、それぞれの誰かに対する思いが複雑に絡みあって面白かった。
    自分の高校時代の青春を思い出し、自分もいろんな関係がからんで色々な出来事があったなとなつかしく思った。

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    2026年08月07日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    上巻で驚かされた「音楽を文章で表現する力」は、下巻に入ってさらに熱を帯びていく。

    とりわけ演奏シーンは圧巻だった。

    奏でられる音の中に、その人がこれまで生きてきた時間、出会った人、失ったもの、抱えてきた感情までが凝縮されているように感じる。一回の演奏が、その人物の人生そのものとして立ち上がってくる。

    だからこそ、これは単にコンクールの結果を追う物語ではないのだと思う。それぞれの音楽家が他者の演奏に触れ、自分自身の音楽と向き合い、互いに影響を与えながら変化していく。その過程そのものが豊かだった。

    読みながら音が聴こえ、音が観える。
    最後までその感覚は失われなかった。

    音楽という、形のな

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    2026年08月07日