恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレ美術の授業にて、「夏の人を描きましょう」と先生に言われ、先週転校してきたミチルはなんのことやら?とにかく夏らしく、麦わら帽子をかぶった子供を描いたが、他のみんなは揃って全身緑色の人間を描いていた。隣の席に聞くと、「みどりおー」といいかけるも、夏の人としてみんな知っているという。
帰宅後、習慣で全身鏡を覗くと小屋の影から、緑の影が見えた。「みどりおとこ」
そして、なぜか夏の城への招待状を受け取り、計6人が林間学校に参加。食事当番、お参り、水路から流れてくる花の色と数の報告という、謎の業務。
以上が導入。
p168という短さながらも少しSFチックなはっきりした真相もあって、読後の満足度が高い -
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すごく面白かった。恩田陸さんの本は独特な世界観で物語の中の空気感も好きです。上下巻と分かれてる少し長めのお話でしたが、スッと物語の中に入っていけたのであっという間に読めました。
下巻のみんなそれぞれのインタビュー形式の場面では読者の前にそれぞれの人物がいて語ってくれているみたいでした。
自分の中で気になった文章書きます。
P11
【肉体関係を持とうが持つまいが、他人は他人である。むしろ、他人でない人間と肉体関係を持つのはまずい。肉体関係は、あくまでも「他人」と持つべきもの。なのに、なぜ関係を持ったとたんに「他人ではない」ということになるのか】
P156
【世の中には、全く言葉の噛み合わな -
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この本はSNSで話題になっていて気になった、新潮文庫夏の100冊の50周年記念で刊行された書き下ろしのアンソロジーです。
有名な作家さんばかりですが、意外と読んだことのない作家さんも多かったので、好きな作家さんを見つけるきっかけになればいいなと思って読みました。
短編集なので育児の合間にも読みやすく、一編ずつ楽しめました。
ミステリーや人の心に問いかけるものなど様々で、薄い文庫本ですがすごく濃厚でした!
私は梨木香歩さんの「見越しのマツ」という作品が一番面白かったです。
「見越しのマツ」は離婚して実家に帰ってきた主人公の部屋から見える隣の豪邸の松の木を通して近所の方との関係性が描かれていたり、 -
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新潮文庫50周年記念の『夏』をテーマにしたアンソロジー。
宮部みゆきさんは初めて読む方(ブレイブストーリーはアニメで拝見)でした。
一番印象深かった短編
◎米澤穂信さん:『無明』
『無明』は、酷暑の東京で起こる殺人未遂事件でしたが、容疑者の背景や環境が重なって起きてしまったのには今の日本のリアルさ。
母親はここまで苦しんでいるのに、助けてくれないんだと。
ラストはゾッとする中に母親が子へと伝える言葉には、
一縷の希望が見えていたのではないかと思った。
それは子どもに生きる希望を与えるような、母親としての視点が心苦しく感じ一番強烈だった。
さまざまな視点の、さまざまな思いを巡らせた物語。
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ネタバレ個人的ベスト3
・見越しのマツ 梨木香歩
・きっとあの日の光と同じ 町田そのこ
・無明 米澤穂信
どの話もさくっと読めて良かった。
『ウッドペッカー荘事件』伊坂幸太郎
・尊くんとヨフネの会話の感じが面白い
・穴があったら入りたいのくだり、鉄分かな貧血っぽいんだのくだりが特に好き
・犯人のことを恨みながら生きていくのは、辛くてしんどい。ヨハネの行動の裏側・気持ちを想像すると、すごく苦しい。
・最後、ヨフネが表情を歪ませながら、尊くんに質問を投げかけるシーンは涙が込み上げた。
『二つの宇宙』江國香織
・登場人物みんな癖っけぇ
・主人公の男は、彼女〈茉莉花〉のこともおばあちゃんのことも、理解し -
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クリーム色の表紙に赤の箔押しというなんとも素敵な装丁。それに加えて、新品の新潮文庫は手触りが良すぎます。
いつまでも撫でていたくなる紙質、目にやさしい印字、おしゃれな天アンカット、スピン……。新潮文庫を手に取るたびに言及している気がしますが、文庫本の中で最も大好きな手触りの新潮文庫に敬意を表して☆4つです。
「これまで小説を愛してきてくれた人へ、そしてこれから小説の世界に一歩踏み出す人へ贈るプレゼント」という趣向で、すべて書き下ろされた一冊。
私が未読なのは町田その子さんのみという豪華なラインナップで、発売日に書店に走りました。
読んだことがあるといってもご無沙汰な作家さんが多く、中でも学 -
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何か大きなイベントやアクシデントを期待してしまったが淡々としみじみと丁寧に物語が進んだ。高校生あたりの若いうちに読むとまた違った感想になると思うが、青春群像劇はどこか人ごと、これを読んだからと言って高校生活に思いを馳せる、感傷に浸るということもなく。自身の高校生活がそこまで良いと感じていなかったからなのか、単に忘れてしまっただけなのか。
もしかしたら本の中の人たちへの嫉妬もあるのかもしれない。羨ましさ。自分にはなかったもの。そんな眩しい青春をみせられても、もう後戻りできないという気持ち。直視できない。
絶賛されているけど、自分にはそこまで深く刺さらなかった、かもしれない。面白いのは間違いない -
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【あの名作たちの不穏で気になるその後】
豪華メンバーによるパロディのアンソロジー!
今回の一番のお目当てはあをにまるさん。
『今昔奈良物語集』が最高にファンキーで面白かったので、期待値爆上がりで読みました。
『髭』 あをにまる
芥川の『鼻』のコンプレックスを現代風にアレンジしたハートフルコメディ。
やっとの思いで髭のコンプレックスを克服したのに、周りの反応が意外にも……「おい、それかよ!」と唸らされた。
そこで気づかされる、自分にとって髭が何だったのか。「俺の髭は観葉植物じゃない」と叫びながらも、どこか吹っ切れた感じの主人公にクスッと笑えます。原典をしっかりと踏襲しつつもユーモア溢れる作品