恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あまり期待していなかったが、さすが皆売れっ子作家だけあり、どの短編も非常に面白く、満足度は高い。恋愛・SF・ミステリとバラエティに富み、それも良かった。
一番はダントツで、町田その子「きっとあの日の光と同じ」。ひと夏の爽やかな学生の恋とエピローグの多幸感。恋愛物は小説では久しぶりだったが、とても「エモい」。初めての作家だったが、非常に高い興味をもった。
梨木香歩『見越しのマツ』も素晴らしかった。静かで平坦な語り口から一転、急に突きつけられる辛辣なテーマ。抜かれた松は、本当に繁栄など望んでいるのだろうか。松からのメッセージとされる「繁栄への意思」を真美子が真っ向から否定し、自身の心情と重ね合わせる展開に深い示唆を感じた。 -
Posted by ブクログ
別れる最後の夜に男と女の視点が章ごとに交互に移動する。面白い展開。次第に明らかになってくるあの男の事件のこと。男と女の正体について。
男と女の許されざる色恋と互いの腹の探り合いのような心理戦、次々に加わっていく情報にひきこまれるようにして一気読みした。
恩田さんの文章、合いそうだから他の作品もたくさん読んでみよう
序盤のユーミンの真珠のピアスのくだり。片方のピアスを男の部屋に置いてきた事は歌詞に記されているがもう片方はどうしたのか?という議論。女は既に思い出の場所、例えば海とかに行って既に捨ててきていたのではないかという女性の考えが面白かった。結局捨ててなくてまだ手元にあるのだけど。 -
Posted by ブクログ
「キモチワルイ」この一言、この感情が結子を突き動かす原動力だったのかなと思う。
常に「より良くするには?」と、社会人として常に考えなくてはいけないであろうことを考え続けているように思う。
本当にすごいことだ...
また、本作は「青雲編」として結子の幼少期〜大学生までの青春時代が語られている。
続きはこれから出る?もう出てる??ようだ。
引き込まれる文章、間に書かれる恩田先生の実体験。小説なのに、ちょっぴりエッセイ味もある面白い作品でした。
そして、恩田先生が女性だということを初めて知り、ちょっぴりごめんなさいっていう気持ちになりました。。苦笑 -
Posted by ブクログ
熱が冷めないうちに!と思い読んだ。
スピンオフの作品達で、ユウジと塵の出会いが描かれてる短編が心に残った。
本編を通して、塵のピアノの演奏の表現がキラキラしているようで楽しそうと思ったが、出会いの表現だと、塵はピアノの音色と遊んでたんだなと思った。
ユウジはもちろんしっかり弾けて、他のピアニストならも尊敬される存在だったと思うが、塵はピアノの音色とお友達だったから、一緒に遊びたかったんだなと感じた。
世界観がすごい好きだった。
コンクール中は全然関係ないのにこちらも緊張してドキドキしてしまったし、「奏のヴィオラ!」という部分はなんだか、自分にも半身と呼べるものが欲しいと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
酒亭Darknessを昨冬読んだ時に、今年は恩田陸のホラーを夏に読むんだい!と思っていたのに9月通り越して10月になってしまった。
続き物と知らずだったが、本書から読み始めても全く問題なく読むことができた。
著者の作品は、キャラがたっていて、漫画的に読めるのが好きだ。
あとは語彙に圧倒される(微に入り細を穿つ、幽霊の正体見たり枯れ尾花が私の頭の中の辞書にインプット)のと、映画や文学の小ネタを入れてくるのがお洒落。
それぞれの街や喫茶店の描写にもワクワクする。モデルのお店は調べてみよう。
あとがきでほぼ実体験や周りから聞いた話だと言うのが判明するのがちょっと怖い。
特にドッペルゲンガーの話結構すき。あとクローゼットの話こわしゅぎ。