恩田陸のレビュー一覧

  • プレゼント(新潮文庫)

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     あまり期待していなかったが、さすが皆売れっ子作家だけあり、どの短編も非常に面白く、満足度は高い。恋愛・SF・ミステリとバラエティに富み、それも良かった。
     一番はダントツで、町田その子「きっとあの日の光と同じ」。ひと夏の爽やかな学生の恋とエピローグの多幸感。恋愛物は小説では久しぶりだったが、とても「エモい」。初めての作家だったが、非常に高い興味をもった。
     梨木香歩『見越しのマツ』も素晴らしかった。静かで平坦な語り口から一転、急に突きつけられる辛辣なテーマ。抜かれた松は、本当に繁栄など望んでいるのだろうか。松からのメッセージとされる「繁栄への意思」を真美子が真っ向から否定し、自身の心情と重ね合わせる展開に深い示唆を感じた。

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    2026年10月18日
  • 夜果つるところ

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    恩田陸作「鈍色幻視行」の中で謎の出どころとして一部が語られる飯合梓作の小説「夜果つるところ」の全文
    もちろん恩田陸作
    文庫あとがき読んで、カバーをひっくり返すと !!
     
    見える現実と見えない世界
    少女が目にするものと感じることが
    ぐにゃぐにゃとうごめく
    落ち着くこともあれば蠕きがもっと大きくもなる
    私の心もぞわぞわしてくる
    この気分は一体何なのだ………

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    2026年10月18日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    別れる最後の夜に男と女の視点が章ごとに交互に移動する。面白い展開。次第に明らかになってくるあの男の事件のこと。男と女の正体について。

    男と女の許されざる色恋と互いの腹の探り合いのような心理戦、次々に加わっていく情報にひきこまれるようにして一気読みした。

    恩田さんの文章、合いそうだから他の作品もたくさん読んでみよう

    序盤のユーミンの真珠のピアスのくだり。片方のピアスを男の部屋に置いてきた事は歌詞に記されているがもう片方はどうしたのか?という議論。女は既に思い出の場所、例えば海とかに行って既に捨ててきていたのではないかという女性の考えが面白かった。結局捨ててなくてまだ手元にあるのだけど。

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    2026年10月18日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    「キモチワルイ」この一言、この感情が結子を突き動かす原動力だったのかなと思う。
    常に「より良くするには?」と、社会人として常に考えなくてはいけないであろうことを考え続けているように思う。
    本当にすごいことだ...
    また、本作は「青雲編」として結子の幼少期〜大学生までの青春時代が語られている。
    続きはこれから出る?もう出てる??ようだ。
    引き込まれる文章、間に書かれる恩田先生の実体験。小説なのに、ちょっぴりエッセイ味もある面白い作品でした。

    そして、恩田先生が女性だということを初めて知り、ちょっぴりごめんなさいっていう気持ちになりました。。苦笑

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    2026年10月17日
  • 夜のピクニック

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    すごく面白かった、ページ数結構あるけど読みやすくて3時間で読み切れた
    一緒に歩いてる気持ちになれた。歩くの大好きだから嬉しい!めっちゃ歩いた〜〜〜
    どのキャラも良くて、自分の弱さとかを受け入れる葛藤も潔さもぜんぶいまの自分に染みました

    大人になったら多分みんな徐々に会わなくなるんだろうな〜

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    2026年10月17日
  • 麦の海に沈む果実

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    好みの設定。なによりすごく読みやすい文体だった。最後はかなり駆け足な気もしたけど、途中までは続きが気になって仕方なかった。この不思議な世界観が恩田陸って感じ。

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    2026年10月16日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    とても好きでした。
    ゆっくりさらさら流れていくおだやかな日常を切り取っているような綺麗めな小説なのかと思い読み始めていました。しかし読み進めるにつれ、徐々に不穏でミステリーな要素もあり、少しずつ表れる2人の人間味を のある感情を感じられるところが良かったです。読んでいくうちにどんどん世界に入り込んでいきました。

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    2026年10月15日
  • チョコレートコスモス

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    世界に浸れるのか不安なスタートだった。でも気がついたら浸るどころか、どっぷり染まったままいつの間にか終了している。さすが恩田陸。好きすぎる。
    続編としてあとがきに記載されているダンデライオン、チェリーブロッサムが現実になるといいな! 

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    2026年10月14日
  • チョコレートコスモス

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    息つく間もなく完読!『蜜蜂と遠雷』はピアノコンクールが題材だったが、この作品は演劇のオーディションのお話。虚飾の世界に生きる女性が自分と向き合い闘いながら高みを目指して行くエンタメ小説。
    続編楽しみです!

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    2026年10月14日
  • MAZE 新装版

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    ネタバレ

    自分にとっての恩田陸的ミステリーのひとつ。不気味さから入って、説明可能に持って行って、説明不可能を残す感じ。ミステリー/謎の質感が好き。

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    2026年10月14日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ネタバレ

    予想外の結果だったけど、先生が送ったギフトの塵を元にみんなが輝きはじめるのが素敵だったー
    そんな塵が推しだった!自由なんだけど、明るくて多方面で天才的ななところ、先生との約束を一途に考えてピアノを連れ出したところとか、真っ直ぐな性格が素敵だったなー!

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    2026年10月13日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    文字を追っているだけなのに、音が聴こえてくるような不思議な読書体験。下巻で彼らがどんな音楽を奏でるのか、楽しみ。

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    2026年10月11日
  • 鈍色幻視行 下

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    最高におもしろかった!!!ゾクゾクしたりワクワクしたり、とにかく色んな感情が出てくる物語!
    そして、クルーズ船に乗ってみたくなる☺️
    〝人生の中に真実はない。真実があるのは、虚構の中だけだ“
    ものすごく納得し実感した言葉。本を読むことで自分の人生では経験できなかった事や、知らない世界を体験できる。なんだか楽しい気分になった!

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    2026年10月11日
  • 夜のピクニック

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    登場する人物の心情や性格が細かく描写されていて、後半はあっという間に読み終えてしまった。友人たちの優しさに青春を感じる作品。恥ずかしながら恩田陸さんが女性であることを初めて知った。

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    2026年10月10日
  • ネバーランド

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    クリスマスから年末と情景がドラスティックに移ろう時期、それぞれの事情を抱える青年たちの心象描写。何はともあれ楽しげに酒盛りする様子が印象的であった。

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    2026年10月09日
  • 夜のピクニック

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    夜通し歩く歩行祭。
    時間の感覚に関する表現が良かった。
    その時は1秒1秒が確かに存在していたはずなのに
    いつか思い出す時には一瞬で、その連続が人生なんだと思うと儚い。

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    2026年10月09日
  • 祝祭と予感

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    熱が冷めないうちに!と思い読んだ。
    スピンオフの作品達で、ユウジと塵の出会いが描かれてる短編が心に残った。

    本編を通して、塵のピアノの演奏の表現がキラキラしているようで楽しそうと思ったが、出会いの表現だと、塵はピアノの音色と遊んでたんだなと思った。
    ユウジはもちろんしっかり弾けて、他のピアニストならも尊敬される存在だったと思うが、塵はピアノの音色とお友達だったから、一緒に遊びたかったんだなと感じた。

    世界観がすごい好きだった。
    コンクール中は全然関係ないのにこちらも緊張してドキドキしてしまったし、「奏のヴィオラ!」という部分はなんだか、自分にも半身と呼べるものが欲しいと思ってしまった。

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    2026年10月08日
  • 麦の海に沈む果実

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    ネタバレ

    中学生の頃に読みました。
    読んでいるときは「早く続きが読みたいけど終わりたくない!」と感じる恩田さんの読みやすい文章。

    はじめて結末を読んだときは衝撃で結構ショックでした、、

    でも、黎二と理瀬のふたりのシーンが本当に好きで何度も読みました。

    黎二の指定席のところ、一緒に踊るところ…など。

    大好きな本ですが、黎二大好きゆえのラストの衝撃で⭐4です。理瀬の性格についても同様に…

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    2026年10月07日
  • 珈琲怪談

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    酒亭Darknessを昨冬読んだ時に、今年は恩田陸のホラーを夏に読むんだい!と思っていたのに9月通り越して10月になってしまった。
    続き物と知らずだったが、本書から読み始めても全く問題なく読むことができた。
    著者の作品は、キャラがたっていて、漫画的に読めるのが好きだ。
    あとは語彙に圧倒される(微に入り細を穿つ、幽霊の正体見たり枯れ尾花が私の頭の中の辞書にインプット)のと、映画や文学の小ネタを入れてくるのがお洒落。
    それぞれの街や喫茶店の描写にもワクワクする。モデルのお店は調べてみよう。
    あとがきでほぼ実体験や周りから聞いた話だと言うのが判明するのがちょっと怖い。
    特にドッペルゲンガーの話結構すき。あとクローゼットの話こわしゅぎ。

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    2026年10月07日
  • ドミノ

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    ドタバタコメディでした。
    タイトルの通りドミノ倒しに連鎖していく様子が描かれていました。東京駅はよく利用するため情景が浮かび、ここであんなことが、、と想像しながら楽しむことができました。登場人物が非常に多いながらも、あまり立ち返ることなく手を進めることができ、一人一人の説明はあっさりしながらも印象づけるのがとても上手なんだなと。

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    2026年10月06日