恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレ大勢で夜中にひたすら歩くという異様なイベント。高校生たちの若さを感じる。あー、青春ってこんな感じだったよなぁと思います。
貴子と融は異母兄弟であるが、誰もそのことは知らず、同じクラスになったが、話をしたことも無かった。お互いに避けているために、逆にお互いがお互いを意識してしまって、付き合っているという噂も流れてしまう。
結局、歩行祭を通じて、高校生たちは成長し、人間として一皮むけた存在となる。ゴールする頃には、貴子と融は普通に話すことができるようになっている。あんなに険悪な状態だったのに、少しのきっかけから話ができるようになる。
難しいと思っていたことも、やってみると意外とそうでもない、とい -
Posted by ブクログ
最高でした。
名前の由来を聞かれて始まるレッスン、このシーン大好きです。漢字を持つ日本人ならでは!!という感じがすごい良い。良い。
情景もそうだけど、登場人物のキャラ描写細かいというか、表現が絶妙で凄くリアル。「こういう子居たなあ」感が凄い。
全てを含めてやっぱ恵まれた環境って大事〜って思って読んでいたら、全然そうでは無い登場人物がいて、彼が抱える不安や焦りが、彼を操作しているような描写は読んでいて感情移入してしまいました。
しかし彼のその不安や揺らぎを否定するのではなく優しく包み込み、受け取るのが、振付師となった主人公の「萬春」
なぜこの人がこういう性格になった、なんでそう思うのかを踊り -
Posted by ブクログ
ネタバレ新しいタイプだった。
結子は〜、渡は〜、とかで語られていく中、突然「私の子ども時代は〜」とか出てきて
だれ?!?!と思ったら作者だった。
話の流れで、言いたいことあったら出てくる、みたいなスタンス。新しい。
結子の物事を冷静に見て分析する力、行動力、すごいなあ〜
なんでもかんでも理由をつけているのに理論だけで動いていない、人の気持ちに寄り添ったり、周りの人の長所を見つけるのに長けてきたりするの素敵。
こういう「面白い人」が大手いったりするんだろうなって思った。
歴史全然わからない人間なので、城郭愛好会始まったあたりから私、ついていけるのか、、?!と思ったけど、ギリ大丈夫でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ世界観に引き込まれる!湿原の中に閉じ込められている閉塞感がじわじわ染み込んでくる。
理瀬のモノローグがフラッシュバックのように曖昧で断片的になることが多いため、記憶喪失という展開も自然に受け入れられた。ハロウィンパーティーの怒涛のシーンは、記憶喪失の前提があるため「そういうこともあるかー」と受け入れられたが、さすがに校長先生が力技すぎる。娘に一体何を飲ませたん?理瀬とヨハンへの印象がガラッと変わって閉幕。
治外法権の学園王国、ありえないとはわかりつつ、こういうファンタジーって良いよね、という読後感。ほかの理瀬シリーズも読みたい。