恩田陸のレビュー一覧

  • ユージニア

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    黒幕は誰なのか?実際は何が起こったのか?これを断定することは出来ない。多分わざと、材料が足りない状態にしている。


    緋紗子という盲人の少女。彼女の存在感も手伝って、『群盲、象を評す』という言葉が思い出される。盲人が象の身体の一部を触った感触から象を語ろうとするが、いずれも見当違いな感想になるという皮肉の言葉だ。


    本作では頻りに、真実を語ることの難しさについて述べられている。それは、我々は等しく「象」という全体像を見ることは出来ないからだ。同じこと体験したとしても、そこから得られるのはそれぞれの視点から見た断片でしかない。その事を忘れて真実を知った気になって、象を語らそうとする愚かさが表現

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    2026年03月11日
  • 夜のピクニック

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    母校の話。20数年前を思い出す。1000人強はいたであろう生徒が普通の道をひたすら歩くって今思うとすごい、暴走族に煽られたりしたな。
    実際丸1日歩くだけではそんなに深い事は考えないし、心ときめく事も起こらないけど。夕暮れの堤防沿いとか、仮眠した体育館の寒さとか、一生覚えてるんだろうなと思う。

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    2026年03月10日
  • 酒亭DARKNESS

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    お酒を飲み美味しいものを食べる描写が、食いしん坊の私にはたまらずどんどん読み進めてしまった。怖いというよりも不思議な話が多く、『タマゴマジック』のような雰囲気。特にカウンターの一席に客を座らせない店主の話が印象に残った。

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    2026年03月10日
  • spring another season

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    springを読んでない人は絶対に読んでから手に取ってください。

    springの中にあった描写などがかなり細かく盛り込まれていて、蜜蜂と遠雷の続編である祝祭と予感よりも前作を読んでおかないと楽しめない作品。
    でも、ジャン視点の話や前作の背景がわかって面白かった。

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    2026年03月10日
  • 七月に流れる花

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    何かあるだろうと思うけどなかなか辿り着けない。ページをめくる。徐々に解明される真相。穏やかな謎。どこか切ない雰囲気。

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    2026年03月09日
  • 夜のピクニック

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    序盤はありがちな青春物語だと思って読むのやめようと思った
    半分を過ぎたあたりから面白くなってきてページをめくる手が止まらなかった
    貴子や融のように複雑では無いけど共感できる部分があった
    学生時代に読んでおきたかった
    読むのをやめなくて良かった

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    2026年03月08日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    音楽には全く縁がなくても、とても読みやすく、没入感に浸って感動できる作品だった。
    ふとした瞬間に、栄伝亜夜の無敵感が五条悟とかぶって、呪術廻戦を読んでる感覚があった…。

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    2026年03月08日
  • 六番目の小夜子

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    恩田さんのデビュー作、初めて読みました。ココから、恩田ワールドが始まったんですねぇ。不穏が不快じゃない、ラストまで読んで、スッキリ解決したわけじゃないけど、読後感は悪くない。コレって私的に大事なポイント。恩田さん、これからも読ませていただきます。

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    2026年03月07日
  • 夜のピクニック

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    全校生徒が朝から丸一日歩き続ける北高の伝統行事「歩行祭」。甲田貴子は高校生活最後の「歩行祭」で小さな秘密の賭けを実行することにした…

    80kmも歩行するって一体!想像するだけで足がつりそうになる(笑)
    友達と会話しながらただただ歩く(たまに走る)青春小説。思春期ならではの「好き」という気持ちに対する区切りのつけ方に悩む彼女達がいじらしい。「誰が誰を好き」とか「告白するしない」とか、盛り上がるんよねーこの頃。普段一緒に過ごさない夜だからこそ、ぶっちゃけたくなる気持ちもわかる。一人で悩んできたことを打ち明けるのはとても勇気のいること。素晴らしい友人達に囲まれていたこともあって、晴れやかなラストで

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    2026年03月08日
  • Q&A

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    audibleにて。恩田陸さんの本は「夜のピクニック」が好きで、劇場版と小説が印象/満足感どちらも同じと感じた珍しい作品で、それ以外読んでなかった。当作はインタビュー形式で少しずつ状況が分かっていくので、次第に物語に引き込まれて行ってとても楽しかった。ボキャブラリの少なさから来る印象なのかもしれないけど、ラストの展開が意外過ぎて「おい笑!!!」ってなった。

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    2026年03月07日
  • 六番目の小夜子

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    恩田陸先生のデビュー作。数年ぶりに読んだけれど、やはり色あせない魅力がある。
    子どもとも大人とも言い切れない「高校3年生」という年齢の、揺れ動く心の不安定さや脆さ、儚さ—そして、その奥にある美しさが『サヨコ伝説』という奇妙なゲームに翻弄される彼らの姿を通して描かれていた。すべてが明かされるわけではない終わり方も、まだ物語が続いているような余韻が残りこの物語にはよく似合っていると思う。ドラマ版も懐かしいなあ。

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    2026年03月07日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    4人の中では、何故か蒔生のキャラが魅力的と思うのは、おかしいのだろうか? 憎みきれない人でなし、、、昔の歌のフレーズにもありましたわ。それにしても、恩田陸さんの巧みな心理描写には、かないません。この著書は特に、ある程度年齢を重ねたからこそ、わかる、ろくでもない矛盾というか、割り切れなさも受け入れざるを得ないというか。解説にもある、恩田陸は世代の作家、というのも納得する。

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    2026年03月06日
  • spring

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    ネタバレ

    バレエダンサーであり振付家の萬春(よろずはる)の半生。
    集中力と観察力、そしてそれをトレースする力と表現力。
    必要な才能はすべて持っている。
    でも、だからと言ってそれだけで世界のトップに立てるほど、甘いものではない。

    中学生時代に出会い、ともにドイツに留学したJUN。
    幼い頃から近くで春のそばで彼を見守ってきた稔おじさん。
    同じバレエスクールに通っていたが、その後作曲家になった七瀬。
    そして彼自身の言葉で萬春を語る。

    全体の感想としては、面白かったです。
    JUNのパートは、まあ普通のバレエ小説、バレエマンガにありがちではあったけど、恩田陸の筆にかかるとワクワクするほど面白い。

    一番好きな

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    2026年03月06日
  • 珈琲怪談

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    「ようこそ、珈琲怪談へ。」
    アミーゴ4人の茶和会、飲み会じゃないのがミソ。オチがなくとりとめのない小話が延々と続くけど、最後まで読んでしまう不思議。

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    2026年03月08日
  • 祝祭と予感

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    「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ短編集。
    「祝祭と掃苔」「獅子と芍薬」「袈裟と鞦韆」「竪琴と葦笛」「鈴蘭と階段」「伝説と予感」の6作収録。

    最初に言っておくと、「蜜蜂と遠雷」は記憶の彼方である。
    素晴らしい作品だったこと、栄伝亜夜や風間塵など主要キャラの外殻など断片的なものしか覚えていない。正直、再読せずにこの短編集を読んでしまって良いものか直前まで悩んだ。でも、えいやという気分で頁を開いてみた。
    最初の作品が「祝祭と掃苔」で、前述の栄伝亜夜と風間塵が出てきてくれたので、意外とすんなりと世界に戻ることができた。天才たちの年相応の雑談に、心が和んだ。記憶が曖昧でもちゃんと楽しませてくれるなあ。

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    2026年03月05日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    とっつきにくい印象もある。会話以外の文字が多く、読み進められるか?と思いつつだったが、そこは、恩田陸さん。なかなか複雑な背景で攻めてくる。そして、年齢的にも共感できる文章が幾度か出てきて納得する。下巻ではどうなっていくのか、うーん、早く読みたい!

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    2026年03月05日
  • ライオンハート

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    輪廻転生もので不思議な話だった。登場人物全員横文字で混乱した。でもふわふわした夢みたいな世界観は好き。

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    2026年03月05日
  • ドミノ

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    ★4.1
    登場人物のそれぞれの思惑で起こした行動が少しずつ繋がっていく様子がおもしろかった。
    頭の中に映像を思い浮かべながら読むと楽しい。
    映像でも見てみたい。

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    2026年03月05日
  • 夜果つるところ

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    昭和初期、山間の遊郭・墜月荘で、私は三人の母と共に生活していた。
    産みの母・和江、育ての母・莢子、名義上の母・文子。館に訪れる軍人や客、下働きの男女たち…私の視点で紡がれるのは、不穏で耽美な空間。「鈍色幻視行」の核となる作中作。

    浮き世離れしている作品。
    主人公であるビイちゃんがあまり主張してこないせいか、のっぺりした平板な印象を受ける。読者は、輪をかけて遠くから墜月荘を眺めているような気分にさせられ、終始視点は俯瞰だった。それをのめり込む事ができなかったと評価することもできるのだが、この奇妙な距離感があったおかげで、墜月荘の非日常感が色濃く演出できていたという見方もできる。非常に評価が難し

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    2026年03月03日
  • 珈琲怪談

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    塚崎多聞が出てきます。
    他に作曲家の尾上、外科医の水島、検事の黒田。
    この4人で、各地の喫茶店を巡りながら、それぞれの持ちネタ…ならぬ持ち怪談を披露する。
    京都、横浜、神田神保町、神戸、大阪、京都…
    尾上の「ようこそ、珈琲怪談へ」という宣言で始まる、怖いお話たち。
    幽霊がらみの本物怪談もあるけど、偶然?必然?みたいな巡り合わせの不思議なお話もあり。
    夜寝る前に読むと、ちょっと怖いかも…

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    2026年03月03日