恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレ中年男性4人が喫茶店に集まって、珈琲を味わいながら怪談話を披露する。それ自体がなんともファンタジーというか、ホラーチックというか。笑
語られる怪談は、日常生活で誰でも経験してそうなものから、よくよく考えてみると背筋が凍るようなもの、ほっこり心が温かくなるものまで多種多様です。
これらが基本的には作者自身の経験や、誰かから聞いた話がもとになっているというから驚き。
気づいてないだけで身近なところに怪談は佇んでいるのかもしれないですね。
出てくる喫茶店がすべて魅力的で、訪れてみたくなること請け合いです。(モデルとなっているお店があるよう)
特定班の方よろしくお願いいたします笑 -
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ダークファンタジーからSF、ホラー、コメディのようなものまで様々なジャンルのものが収録された短編集
観光旅行
スペインの苔
蝶遣いと春、そして夏
橋
蛇と虹
夕飯は七時
隙間
当籤者
かたつむり注意報
あなたの善良なる教え子より
エンドマークまでご一緒に
走り続けよ、ひとすじの煙となるまで
SUGOROKU
いのちのパレード
夜想曲
観光旅行、夕飯は七時、隙間、当籤者、あなたの善良なる教え子より、SUGOROKUが特に好きでした!
「観光旅行」は指や手の形をした巨岩が生える奇妙な村を観光する夫婦の話。オチが最後まで全く予想できず驚き!不穏な空気で進むストーリーもよかったです
「夕飯は七 -
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ずっと最初の数ページだけ読んだ状態で放置していたものの、
最近になって久しぶりに開いてみたら
もうほんとに面白すぎて一気に読み終わってしまった。
なんでこんな面白い作品を途中で放置できてたんだ、と少し後悔。(笑)
実際に劇を見ているかのような臨場感が、とにかくもう凄かった。ページを捲る手が止まらん止まらん。(笑)
視点がよく変わる為、たまに置いてけぼりになりそうになったりもしたが
最終的に神谷さん、巽くん、響子のこのメイン3人の世界線がちゃんとまとまっていくのがワクワクした。
途中まで謎キャラだった飛鳥個人にもちゃんとフォーカスが当てられてて良かった。
いいなあ。チョコレートコスモス。 -
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ネタバレ散多は、兄の営む古道具屋を手伝っている。
時々、古いものの持つ記憶が一瞬見えてしまうこともあるが、兄との古道具屋暮らしに問題はない。
最近一部都市伝説マニアを騒がせている、廃ビルや解体工事現場に現れるという少女に散多も遭遇し、仮にスキマワラシと名付け、その動向を気にしたりもする。
スキマワラシは、座敷童とは違い、時間や空間の隙間に現れるのではないかと思われ、その出現パターンを分析したりもするのだが…。
散多が最近強く反応するのが、古いホテルを解体した時の廃材だったタイルを使った二次作品。
いろいろなイメージを強制的に受け取らされ、そして自分の両親の若いころの姿をそこに見つける。
タイルと両 -
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ネタバレ「珈琲怪談」が面白かったので、塚崎多聞シリーズの第一作を読んでみた。期待通りの作品。
読み終わったときも長い夢を見ていたような気持ちになった。白日夢やノスタルジイ、ミステリーなど混沌としたものが溶け合ったストーリーだ。
舞台の街も読者が「来たことがある」「知っている」と思い起こさせる。夕立も蒸し暑い夜も夕闇も、そして久々の美しい月。冬に読んでも梅雨時の感覚がよみがえる。
結局「アレ」の正体は謎のままで、この小説は謎のまま終わらせるのが正解だと思う。世の中は謎だらけなのだから。ただ多聞は実際のところどうなのだろう。盗まれたのか盗まれてないのか・・・本人は盗まれたと言っているがそれも怪しい。しかし -
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ネタバレspringのスピンオフ短編集。バレエの知識がほぼないので専門知識が必要だった本編とはまた違い、HAL、フランツ、JUN、ヴァネッサ、ハッサンのバレエの天才達、その周りの関係者であるバレエの師匠や先生、美潮や七瀬達の視点が短編で読めるので気軽に読める所がよかったです。本編を思い出しながら読み進めました。
私の中で一番残ったのは「石の花」。HALとフランツのバレエという踊りに対してのそれぞれの想いや互いに認められたいという欲求だったり、独占欲だったり。バレエ以外でもHALの立場、フランツの立場お互いが唯一無二なのに将来必ず訪れる別れを承知している関係が切なく思う。だけども、これが運命なんだなと強 -
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おじさん4人組が、さまざまな都市のレトロな喫茶店で繰り広げる怪談話。恐ろしすぎる怪談ではなく、自分たちも子どもの頃から話していたような、知り合いの知り合いがこんなこと言っていたような、親しみやすい内容。私の中で一番心に残ったのが、寝たきりの叔父の万歩計アプリが、初七日の日だけ90万歩以上刻んでいたという話。黄泉の国への足跡か。ただ怖いのではなく、生きていたらそんなこともありそうだと思わせる、どこか大らかな民俗学のような聞き心地。「地下の喫茶店。アンダーグラウンド。黄泉の国に住む人々。こうしてみると、生者と死者は、大して違わないのかもしれない。案外、こんなふうに、普通に日常生活に紛れ込み、一緒に