恩田陸のレビュー一覧

  • 夜のピクニック

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    『夜のピクニック』を読んでまず感じたのは、これは高校生活最後の学校行事を描いた青春小説ではなく、人と人との距離が変わる瞬間を描いた物語だということだった。

    舞台となるのは、高校生活最後の伝統行事「歩行祭」。生徒たちは一昼夜をかけて約八十キロを歩き続ける。ただ歩くだけの行事でありながら、その長い時間の中で、普段なら言えない本音が少しずつこぼれ、友人との関係や家族への思い、将来への不安、それぞれが抱えてきた感情が静かに動き始める。そして物語の中心には、ある秘密を共有する西脇融と甲田貴子の存在がある。二人の関係が歩みとともに少しずつ変化していく様子が、この作品全体を貫く一本の軸となっている。

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    2026年07月26日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    シリーズものだけど、前作ががっつりホラーSFだったので、その系統かと思ったらガラッと雰囲気をかえてきた。
    神原恵弥は健在。双子の妹も含めて、登場人物全員のキャラが強すぎる。

    今作は、「クレオパトラ」とはなにか、を追っていくミステリー。メグミも妹を連れ戻しにきた、だけだと思いきや、メグミ本人の思惑もあり、いろんな人間のいろんな組織の存在が見え隠れする。
    誰が味方で誰が敵か、人間の騙しあい。
    誰が一番上手だったか?と考えると、MAZEではメグミが黒だったけど、今回はメグミではなさそう。

    このまま次も読む!

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    2026年07月26日
  • 夜のピクニック

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    キラキラしていて、学生時代に読まないと、すこし苦しくなるかも。
    でも、大人になって読んでも、ノスタルジックな空気が漂うの、きっと。とってもかわいい作品、素敵

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    2026年07月26日
  • 教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ

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    きっと誰もが一度は教科書で読んだことがあったり、名前を聞いたことがあったりするであろう超有名どころの教科書掲載作品たち。
    この作品たちを土台として、それが作家の手にかかればあっという間に上質な別の物語の様相をあらわすようになる。
    換骨奪胎とはまさにこのこと。個人的には『ごんぎつね』と『山月記』が非常に好みに合っていた。
    どの作品も決してパロディなどと呼ばれる枠には収まらない魅力をたたえたものばかりであった。

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    2026年07月25日
  • 酒亭DARKNESS

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    帯余計だな笑
    前半と後半で雰囲気がちょっと変わるけれどしっとりめなホラーでなかなか面白かった。個人的には風を除けるとか三味線の音、ムーン・リヴァーが結構好きだった。モキュメンタリーとかにあるようなググッと違う怪異でもなく、日常のちょっとズレた怪異な感じも良かった。あと旅行はしたくなる。

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    2026年07月25日
  • 珈琲怪談

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    いい年のおじさんたちが、喫茶店やバーをハシゴしながら怪談話をするという短編集。何も知らずにこの作品を読んだが、どうやら主人公を塚崎多聞とするシリーズの3作品目らしい。シリーズは飛ばさず順番に読みたい自分としては悔しいが、この作品からでも十分楽しめる。

    全体的にはゆるっとした雰囲気。怪談もほとんどが怖くなく、どちらかというと仲良しのおじさんたちが話しているのをまったり見守る感じ。さらりと読める。

    ただ、たまにゾクっとくるエピソードがあるのと、多聞の何気ない一言が、友人の仕事のサポートになることがあり、いい刺激になっていた。

    おしゃれそうなお店が出てくるため、純喫茶に行きたくなる。ほんのりと

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    2026年07月24日
  • 鈍色幻視行 上

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    クルーズ船。
    紫煙。
    記者。
    いわくつきの映画。
    亡くなった前妻。
    弁護士。
    関係者。
    パーティ。
    コレクター。
    不能。
    火事。
    身元不明の遺体。
    予告。
    揚羽蝶と月、大きいのはどちら?
    色付きのガラス。
    帽子の女。
    いる。
    私家版。
    二人の脚本家。
    ユモレスク。
    外洋へ。
    必然性?

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    2026年07月24日
  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    2026/07/23

    好きな子からお薦めしてもらった小説。

    戸田忍が西脇融と西高の女の子との話を始めた際に、『ナルニア国ものがたり』の話題を上げた。

    小学校の先生になった従姉妹から10代の入口で勧められたが、最近になって読破し『しまった、タイミング外した』と後悔したらしい。

    もっと早くに出会っていれば、この本は絶対に大事な本になって、今の自分を作るための何かになってたはずだったと。

    この場面は前半に出てきたこともあり、僕にとって『夜のピクニック』がそんな本になるかを探っている感覚で読み進めた。

    この本はファンタジーでないし、起伏の激しい内容でもない。

    でも、貴子、そして融と自分を

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    2026年07月23日
  • 光の帝国 常野物語

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    洗練された言葉たちが全編に広がっている小説だった。常野と言う不思議な世界に連れて行ってくれたのは無駄のない文章の力が強かったと思う。
    時に心躍らされ、時に深く悲しみを抱かせ、時に大いなる好奇心を刺激してくるようなお話だった。
    30年も前の作品と知りびっくりしているが、当時読んでいたら私はさらに自分の厨二が進んでいただろうなと思わざるを得ない笑

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    2026年07月23日
  • MAZE 新装版

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    辺境の地に立つ不思議な建物。
    そこに迷い込んだ人間は、消えてしまうという。
    建物に関する謎をとくのか、呪いなのか、魔法なのか
    はたまたトリックかあるのか?
    なにもわからないまま物語が進んでいく。

    わけわからん世界観を描かせたら天才だよね。
    そしてまた広げまくった風呂敷をすごい勢いで畳んでいく。いいぞ、これぞ恩田陸だぞ。
    ありがとうございました。
    メグミが良いキャラしている。続きも買ったので楽しみ!

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    2026年07月22日
  • ドミノin上海

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    ドミノin上海
    恩田陸

    前作のドミノよりもさらに、パワーアップしてましたね。相変わらず、恩田陸先生は流石だなぁと思ったのですよ。
    今回もバラバラな話が、最後は上手くひとつにまとまるという。
    これどうやってまとめるのと思いましたが、さすがの一言出した。
    これは期待を裏切らない1作ですよ。流石です。

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    2026年07月21日
  • 夜のピクニック

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    高校行事で夜通しで80キロ歩くなかで各人物の心情の吐露や変化がだんだんと露になっていく。こんなに歩いたことはもちろんないが、体力の限界や夜の新鮮さが自制の糸が緩めて言えなかったことや行動を起こしていく原動力となっているのが良かった。自分もこんな青春送りたいし送っていたかもしれないし、歩きたいと思った。

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    2026年07月20日
  • 鈍色幻視行 上

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    本の中の気になった一文を引用して書こうと思います。ネタバレ気になる方は読まないようにしてください。

    P321
    「世界はつねに揺れているし、価値観は揺さぶられ続けている。そのことを意識しないふりをし、自分が幼時から築いてきたちっぽけなセルフイメージにしがみついて、世界は揺れてなどいない、うねってなどいないと自分に言い聞かせ続けているのだ。」

    価値観を揺さぶられたくて、自分は本を読んでいるのかもしれない。
    いろんな価値観を知るのは楽しくもあるが、恐ろしくもあるなと思う。

    読むたびに惹かれる文章に出会うのが、すごく楽しい。期間をあけて再読したときにまた違う箇所に惹かれるのだろうと思うと、また楽

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    2026年07月19日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    タイトルに惹かれて購入した。え、そうなの、え、そうなの、をひたすら繰り返して、どんどん惹きつけられた

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    2026年07月19日
  • 光の帝国 常野物語

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    恩田陸さんの小説は蜜蜂と遠雷が大好きでした。
    光の帝国も気になりつつも手に取ってこなかったのですがようやく購入し、二日で読み終えました。
    不思議な力を持ちながらもおっとりと普通に紛れて生きていく常野の人たちが幸せに生きられる世の中であってほしいと強く思いました。
    続編が2作あるようなので全部読んだ後、また再読したいと思える作品でした。

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    2026年07月19日
  • 夜のピクニック

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    2回目だろうか。
    学生時代に読んで以降手元に置いていた作品。

    大人になったから逆に良くなくなったパターンかもしれない。

    主人公の友達が教諭である親戚から本を贈られていたが、あるとき不意に読んで
    しまった、タイミング外した
    と思ったというシーンがある。
    「なぜ、この本をもっと昔、小学校の時に読んでおかなかったんだろう、そうすればきっとこの本は絶対に大事な本になって、今の自分を作るための何かになってたはずだったんだ。」

    そうなんです、タイミングはやっぱりあるんです。

    学生時代読んで良かったと思った事は覚えている。
    ということは、今のタイミングでは無かったのかもしれない。何年か後の先にまた読

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    2026年07月17日
  • 薔薇のなかの蛇

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    なるほどね。
    なかなか好き
    古い館で起こる事件と、外側の話しがつながり現代的なモチーフも浮かぶのは良かった

    3279冊
    今年178冊目

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    2026年07月16日
  • 六番目の小夜子

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    三年に一度、「サヨコ」と呼ばれる生徒が選ばれるという伝承が残る高校。謎めいた転校生の登場をきっかけに、穏やかな日常は少しずつ不思議な色を帯びていく。

    正直、感想をまとめるのが難しい作品だった。それは理解できなかったからではなく、一つの答えにたどり着けないから。答えらしきものは示されても、それが本当に答えなのかは分からない。だから、この物語の答えは読者それぞれの中にあるのだと思う。

    読んでいて何度も浮かんだのは、高校時代という特別な時間だった。子どもでも大人でもない、現実と幻想の境界がどこか曖昧だった頃。仲間、友情、恋愛、噂、集団心理――あの頃だけが持つ不思議な熱量は、何気ない出来事さえ複雑

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    2026年07月15日
  • 光の帝国 常野物語

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    大好きな恩田陸さんの名作。15年以上前からずっと頭の片隅にあったのになぜか未読のまま。今回、集英社文庫の「ナツイチ」フェアで選書されているのを見かけ、ようやく読んでみた。

    東北にあるとされる架空の地「常野」をルーツにもつ、不思議な力を持つ一族の連作短編集。各短編での主人公は異なり、「しまう」「遠目・遠耳」「未来予知」「長命」など、その能力は実に多彩。それでも彼らは力を誇示することなく、現実世界に溶け込み、どこかでひっそりと暮らしているという設定がとても魅力的だった。

    能力を使った派手な戦いや冒険ではなく、「もし本当にこんな人たちが身近にいたら」と思わせる静かなファンタジーのお話。読み終えた

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    2026年07月14日
  • 光の帝国 常野物語

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    特別な能力を持つ人たちの短編連作集。好き好きはあると思うが、それぞれ魅力的な作品で、面白かった。重なる登場人物が覚え切れておらず、誰だっけと思いながら読んでしまった。日を改めて再読したいと思う。

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    2026年07月14日