恩田陸のレビュー一覧

  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    25,10,31
    コンクールについて初めから終わりまで丸ごと買いた小説
    予選、一次審査、、、と似た内容が続くにも関わらず、最後まで面白かった。
    演奏中の情景描写が多く、人によっては退屈に感じてしまうかもしれないが、飽きずに読みきれたのは自分の、集中力と読解力が上がっているのだと感じた。

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    2025年10月31日
  • 酒亭DARKNESS

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    怖いのかと構えていたけれど、サクサク読めて楽しい
    こんな短編でもすぐに恩田陸ワールドを感じられるのは流石
    『歌うカステラ』と『ムーン・リヴァー』が特に好きでした
    横書きの小説は昔ケータイ小説読んだぶりかも…!

    あとがきに「メチャメチャ」「マジで」と書かれているのを見て、恩田さんもそういう言葉を使われるんだ…!とちょっぴり親近感がわきました

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    2025年10月30日
  • 酒亭DARKNESS

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    超短編ホラー(摩訶不思議系)集。あとがきありの14話で220ページです。最後は横書きで後ろから読むようになってますので、お気をつけ下さい。
    これ、どのくらい経費で取材したんだろう。いいなぁ。ってくらい、日本各地の酒場を元にしたお話があり、どれも少し怖く、不思議で楽しいです。沖縄と横浜と長崎が好きな話。
    読みたがれば小学生でも。基本は中学校以上。
    一、跡継ぎの条件 東京・大森
    代々の店主で引き継がれている禁忌は?
    二、夜のお告げ 神奈川・野毛
    野毛といっても都橋。都橋と野毛は全然違う!んだけどね~。ま、今の野毛はだいぶお店変わったし。しみじみ。幻視でお告げ受けた話とその謎解き。
    三、昭和94年

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    2025年10月30日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音楽に詳しくなくても音楽に触れたくなる話。
    ぜひ映像で見たいと思った。
    天才たちが後半でどうなるのか気になる。

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    2025年10月29日
  • ネクロポリス 上

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    数年ぶりに再読。東洋と西洋、生と死、など様々な境界線が揺らいで行く世界観に一気に引き込まれる。"お彼岸”というワードだけでここまで世界を創り込めるのは本当に凄いと思う。最初に死者が現れたときの大騒動にはちょっとクスッとしてしまう。異文化の音楽ミックス、ちょっと楽しいかも

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    2025年10月29日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    梯結子(かけはしゆうこ)は魅力的なキャラであった。なぜか。

    結子の行動の根底には、無意識のうちに世界をより良くしたいという一貫した理念がある。よって日常の中で違和感に遭遇すると、それをどうにかできないものかと思いを巡らす。そして周りが驚くような結果を生み出す。

    例えばポスティングのバイト。ポスティングとは、チラシを住宅や会社のポストに入れることであり、バイトはノルマとして課せられた枚数を決められた時間内に捌くことで報酬を得る。よって普通はなるべく速くチラシをポストに入れることのみを考えて作業をするだろう。
    しかし結子は、どうしたらそのポスティングによる効果を上げられるか、例えばジムの勧誘広

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    2025年10月28日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    日本史は苦手なので、お城のシュミレーション・ゲームのところがイメージしにくかったが、全体的に面白かった。続編に期待大。

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    2025年10月26日
  • 酒亭DARKNESS

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    恩田陸らしい視点のホラー短編集。
    あとがきによると「あちこちで飲みたい」という理由から始まったシリーズのよう。雑談から得るものが多い作品になるのは作者のお人柄ゆえのような気がする。交流の意義を思う。
    基本的に登場人物に名前がない構成が不思議と没入感をもたらしてくれた。
    怪奇は逃げ切ったと思っていた過去にたまに追いつかれてしまうことで現れ、恐怖はいつも思い出の中に潜んでいる。
    3編目でふと村上龍『五分後の世界』を想起。口裂け女、家康と家光、ビリケン、曾根崎心中、それぞれの考察が面白い!14編目は泣いた。

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    2025年10月26日
  • spring

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    ネタバレ

    読み始めたときはJUNが主役の小説かと思ったのだが、途中から萬春(よろずはる)が主役だと気が付いた。そうと分かれば作品の味わい方も整理できた。春はバレエの才能に気づき、世界の舞台で才能を花開かせる。一見華やかな芸術の世界であるが、春を含めて周りの人間も芸術の泥臭いところをきちんと見せてくれる。バレエとその周辺を含めて高度なところを舞台にしており、芸術の世界がもつ特異性を描きながらも芸術をさも日常のように描く。春がバレエの高みに行くために捧げるものが全然特別ではないかのように描かれ、すっとラストまで読める。春はどこまで行ったのだろうか。

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    2025年10月26日
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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    色んなパターンの展開が読めるし短編集は隙間時間に最高です!

    と、言っている私は実は一冊でどっぷり世界に浸れる長編派でした。

    好きな作者ができて、その方の短編集から入ったからすんなりハマれたのかな。

    悪い春  麦の海に浮かぶ檻

    が個人的に良かったです。

    もやもやして、もう1ターン読んで、またもやもや。

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    2025年10月23日
  • 珈琲怪談

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    ネタバレ

    珈琲飲みながら読めばよかった。

    喫茶店で語られる不思議な怪談。スッゴい怖いでもなく、ただ怪談している雰囲気が書かれる喫茶店の雰囲気と合ってすごく面白かった。
    現実は珈琲の中にある。

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    2025年10月23日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    ネタバレ

    やっぱり不気味で面白い!
    最初は登場人物誰が誰だかわからなかったのに、最後はみんなに愛着が湧いた。。。
    もう少しみんなの絆というか、事件を経てどう変化したかみたいなのが見れたら嬉しかったし、序盤が怒涛の展開だっただけに後半に物足りなさを感じたりもしたけど、綺麗な終わりかただったしこれがプロなんだろう

    作家ってすごい

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    2025年10月21日
  • チョコレートコスモス

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    演劇はおろかドラマすら観ないのに、物語の吸引力が凄まじくて2日で読み切ってしまった。
    没入感が抜群で、久々に読書を通じて自分とかけ離れた世界を追体験した。
    200ページに達する前までは、この本を読み終えるビジョンが全く見えなかったのに、中盤からはページを捲る手が止まらなかった。
    オーディション編はガラスの仮面っぽさがあって、あっという間に読み切ってしまった。

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    2025年10月21日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    同居している男女の引っ越し前夜の会話。

    徐々に見えてくる2人の関係性や
    浮き彫りになる事件の真相にも驚くが、
    それよりも物語全体を包んでる緊迫感と現実味のなさが絶妙な配合だった。

    長いあいだ執着していたものにあっけないほど無関心になっていく様や、感情が熱を引いていく感じが妙にリアルで、
    夜から朝になって広がっていく世界と対比して印象的だった。

    死に誘惑されたときの現実と夢の境界線をふわふわと逡巡している感じ、なんか不思議な感覚だった。

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    2025年10月21日
  • ブラック・ベルベット

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    神原恵弥シリーズの3作目
    
    今作は、異国情緒漂う中東の国に出張の恵弥
    仕組まれたような出張の予定や、黒い苔に覆われた遺体という謎、画期的な鎮痛剤という噂レベルの薬 D・F、多田直樹から頼まれた人探し等、またまた色々な思惑が交錯している
    
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    外資製薬会社に身を置く凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。
    ある博士の捜索を依頼されてT共和国にやってきたが、博士は殺されてしまう。
    一方、この国では全身を黒い苔で覆われて死んだ人間がいるらしい。
    ビジネスで滞在中のかつての恋人・橘は不穏な行動を見せる。
    恵弥が想像だにしない、これらの背景に存在するものとは――?

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    2025年10月20日
  • 八月は冷たい城

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    前作「7月は~」の続編といより、B Sideに近いお話。前作で微妙に回収されなかった伏線がしっかりと回収されています。
    また、前作と同舞台のため、不明点から不安が広がる、とは違い、知っていることの上で新たな謎が出てくる、という形も面白い。
    主人公の光彦が命に対してどう感じ、どう考えを変わっていくのかは、この物語のもう一つ見所。

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    2025年10月20日
  • 珈琲怪談

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    わざわざ遠出しても集まって話したいと思えれる友人がいるのって良いなと思う。話される怪談も怖すぎない良い塩梅で。ラストに必ず"何か”が起きるのもある意味王道だけど面白かった。同じ人物が登場する別作品も読み直したい。

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    2025年10月19日
  • 酒亭DARKNESS

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    少し前に読んだ「珈琲怪談」は、喫茶店を巡りながら怪談話を語り合うという短編集だった。今回は日本各地の酒場がモチーフの怪談短編集。相変わらず映像的で情緒ある語り口。珈琲怪談よりも好き。まるで、上質な、少しだけ奇妙な話をつまみながら、良い感じに酔えるような。

    跡継ぎの条件
    感じの良いこの古い店は、現店主が3代目。3代目を継ぐにあたり示された条件は、ある時間帯だけ必ずひと席の空席を作ること。オーソドックスな怪談はこの短編集の導入にふさわしい。

    夜のお告げ
    飲み屋が連なる小路。路地の入り口と出口で止まれという小さな声を聞き立ち止まると、目の前で事故が。危機一髪で命拾い。しかしこれは本当にオカルトな

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    2025年10月18日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    本という音のない物の中で、音を想像できる文章がすごいと感じた。
    それぞれの登場人物に着目したストーリーや、努力と天才の考え方の違いがあり面白かった。

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    2025年10月16日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    「裏返す」とは何か?

    自分自身を、自我を見失うこと?なのだろうか。現代の相手は表も裏もないと作中で話している。

    いやあ、難しい。このタイプの物語を紐解く力がまだないようだ。

    終始抽象派の絵画を見せられている気分だった。ナラティブがあるようでない気がする。ダークファンタジーとしてはなかなか雰囲気のある作品だったと思う。暗い靄の書き方がすごい。『蒲公英草子』が明るい常野の靄なら、『エンド・ゲーム』はどこまでも暗い常野の靄だったと思う。

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    2025年10月15日