恩田陸のレビュー一覧

  • 愚かな薔薇 上

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    ファンダジーなのかSFなのか、簡単にはジャンル分けできない不思議な世界観でした。その世界観を理解するのにちょっと時間は掛かったけれど、でも読み進めればちゃんと理解できるっていう安心感もあって。そこはさすが恩田陸作品だな、という感じ。
    次の展開や結末が想像できないので、下巻も楽しみです。

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    2025年07月18日
  • ネバーランド

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    男子校の寮「松籟館」で、冬休みに居残りを決めた国美、寛司、光浩と通学組の統の4人は、それぞれ秘密を抱えていた。ゲームをきっかけにそれが明らかになっていくが、4人は互いに刺激し合い、困難を乗り越えていく。
    序盤から展開にワクワク感があり読みやすく、絆が深くなっていく感じがとても良かったが、なんかいきなり執拗に攻撃的になったりするところがありちょっと違和感を感じた。そんなガチで傷つけにいくようなこと言う?みたいな。

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    2025年07月18日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    再読
    大好きな常野物語。
    ひっくり返す、ひっくり返されるのオセロゲームは第1作から好きな話。
    今回は洗濯屋まで出てきてさらに面白い。
    ラストをよく覚えてなかったのですが、再読でちょっと消化不良?
    でもやっぱり面白かった。
    もう常野物語は続き出ないのかなあ。

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    2025年07月17日
  • 三月は深き紅の淵を

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    2025. 2

    短編小説。
    『三月は深き紅の淵を』という小説を巡り様々な登場人物がその本に対する興味関心を語るストーリー。
    その繋がりを最後に集約させ何かが起きることを期待していたが、特になかった。
    しかし、三章目の二人の女子高生が展望台から飛び降り死亡する事件が非常に面白かった。
    ストーリーが面白い、というよりも序盤に死亡してしまう女子高生の知的で冷静、どこか儚く色気を漂わせる美沙緒の言動や雰囲気が魅力的であった。
    彼女を主人公とした長編小説を読む、だけではなく現実に現れほしいと切望するほどに。

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    2025年07月17日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    2025. 7. 17.
    別れを決意し、互いの道を進むことを決意した二人の最後の夜の話。
    二人が別れることになるきっかけは一つの事件にあった。
    事件の描写が美しく描かれながら、そこに対する二人の異なる考察、心理戦が読者の興味を唆る。
    思いがけない発見と互いに対する深い理解。
    心情の機微と情景描写の美しさには恩田陸にしか描けない繊細さが表れていた。
    面白いが故に最後にどんでん返しを期待してしまったための4/5評価だが、もう一度読み返したいと思うほど抽象的で深い登場人物の心理描写が魅力。

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    2025年07月17日
  • 象と耳鳴り

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    『六番目の小夜子』の秋のお父さん関根多佳雄氏を主人公に色々な謎を推理していく連作短編集。
    「往復書簡」が静かな怖さがあって面白かった。

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    2025年07月16日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    ネタバレ

    1章はなかなか読み進めるのが大変だったが、2章の彰彦の章から色々な隠された過去の事実が明らかになっていって手が止まらなくなった。

    下巻はいよいよ、「蒔生は憂理を殺したのか?」問題が明らかになるのだが……その謎はちょっと消化不良だったかも。

    蒔生は、利枝子にまだ何か隠していそうな気がしたんだけど、憂理を無理やり犯した、ということだけだった。
    「魂の殺人」と言われるくらいなので(しかも男性が恋愛対象ではない)、殺したと言ってもいいのかもしれないけど。

    そして最終章の節子。
    なぜ彼女が最後なんだろうと思ったけど、彼女によってもう一段階利枝子と蒔生の解像度が上がる、そして現実に引き戻される、とい

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    2025年07月15日
  • 図書室の海

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    語りすぎない恩田陸さんの作品。
    私には短編集がちょうど良かったです。
    他作品の続編?的な感じで
    他作品から読んでいて良かったと感じました。

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    2025年07月14日
  • ドミノ

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    登場人物が多くて覚えるのが大変だった。
    最後はひとりひとりの行動が複雑に絡んでまさかの展開となって読み応えがあった。

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    2025年07月14日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    ネタバレ

    これはミステリーなのかファンタジーなのか……。
    現実世界の出来事の話ではあるんだけど、そもそも理瀬シリーズに出てくる学校?が現実感が全然ないしよくわからない。

    一応、理瀬シリーズの1作に入ってるけど、、全然関係ない人たちが出てきて???となっていたけど、全員憂理の友人だったのか。

    アラフォーの男女4人が、日常を離れてY島(おそらく屋久島)に旅をする。
    一章ごとに視点が変わっていく。
    その度に、視点となる人物の過去や、封印していた思いが明らかになっていく。

    展開的にラストは蒔生だと思ってたんだけど、違った。

    そして、憂理はもう死んでいるのか!?

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    2025年07月14日
  • 月の裏側

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    珈琲怪談を読もうとしたら、なんとシリーズもの。先に読んだ娘が登場人物の関係が全く分からないよ、というので、こちらの一冊目から読みました。
    長編のホラー(ダークファンタジー)でした。おこる事象にちょっとびっくりさせられました。舞台は柳川そっくりの箭納倉という運河が街に昔から張り巡らされている地域。この地域では以前から行方不明になった人が数日後などひょっこり戻ってくる事象が散見されていた。
    登場人物の協一郎(元教授)、塚崎多聞(独特のオーラを持つレコード会社プロデューサーの男性、女性からすごく好意を持たれることが多く、奥さんはジャンヌというフランス人)、多聞の大学の後輩でもあり、恭一郎の娘、藍子、

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    2025年07月13日
  • 夜果つるところ

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    読みやすい!半日で読み終えるぐらいさくさく読める
    昭和初期山間部の遊郭とそこに住む遊女と軍人、遊郭で育てられている子どもビィちゃんの話
    学校にも世間にも出ず遊郭から物事を見るビィちゃんの視点からここはなんなのか?産みの母、戸籍の母、育ての母3人いるのは?自分は一体…?と
    周囲の不穏な出来事を通じ焦点が合わさっていく

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    2025年07月12日
  • 六番目の小夜子

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    中高生特有の不安定さや、学校という閉鎖空間ならではの空気感が描かれていて、読んでいてエモさを感じられてよかったです。伏線がすべて放置されたまま終わる展開も、読後にはまあそれもアリかと思えました。
    ただ、時間が経ってエモさが薄れたあとに振り返ると、「やっぱり納得いかないかも、、」という気持ちは流石に湧きました笑
    「解釈の幅を持たせた余韻」とはちょっと違うかな、とも感じます。

    とはいえ、作品にも読書体験にもいろんな形があっていいですよね。
    読んでいる間は楽しかった。これは間違いなく本当だし、それでいち読者である自分は十分だったと思います。

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    2025年07月13日
  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    結局サヨコって何だったんだろう、と謎が残るストーリーではあった。個人的には、スッキリしない所も含め、考えを巡らせる余地があり好みの小説だった。

    学校をコマにたとえているところが印象に残った。一人ひとりの登場人物に個性があり、各々の行動は独立しているように見えても、全体で見ると学校は毎年若干のブレはありつつも同じように季節が巡っている。
    皆、違う学生生活、個人的な経験をしているにも関わらず、何となく共通認識として語れる「青春」のようなものがその中にあるのかなと感じた。

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    2025年07月07日
  • チョコレートコスモス

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    飛鳥の設定や性格がピンと来ず、乗り切れない時はあったけど、それ以外の人物の目線の話は面白かった。特に響子目線のときと、巽目線の時が好き。

    巽の書いた脚本達は普通に面白そうなので、舞台を見てみたい。
    もし実写化とかをするなら、この話自体じゃなくて作中劇の舞台化が一番興味があるかも。

    個人メモ
    飛鳥:全ての部分に共感できなかった。天才なのでまあそうなのかな、、
    響子:誇り高くて好き。山田さんみたいなビジュアルのイメージ
    巽:一番ふつうの人。作る話がわりと好み。
    演出家の人:どうしても四畳半のアニメの小津のビジュアルで想像してしまう
    脚本家の人:妙に気になる集団って時々いるよね
    (この作品では就

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    2025年07月07日
  • 灰の劇場

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    今まで何作品も恩田さんの作品を読んできたので、こういうタイプの作品だとすんなり受け入れられました
    場面転換が難しく、誰が語り手なのか混乱しますが「らしさ」を感じます
    あとがきにも出てきた『ライオンハート』はもちろん、『中庭の出来事』もこの作品のタイプに近いような
    この作品で初めて恩田さんの小説に触れたらうっとなるかも…読みやすい作品もたくさんあるのでぜひ懲りずに読んで欲しい…

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    2025年07月06日
  • Q&A

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    ネタバレ

    東京近郊にあるショッピングセンターMで起きた、多数の死傷者を出した事故の話。
    体験者に対するQ&A形式で話が進んでいく。
    話が進むにつれて時系列も進んでいく。

    ナレーションが一切なく、会話のみで進んでいくストーリー展開は斬新。
    とても読みやすかった。
    「初対面同士でこんなに話すかね」という違和感はありつつも、「まぁ変わった登場人物同士だからこんなもんか」という思いもあり、悪い違和感ではなかった。

    ザッピング形式でどんどん主人公が変わっていき、一つの事件を色んな視点から触れていく形式は面白いし好きだなぁと思う。

    事件の真相が明らかになっていく展開なのかと思ったらMの事件のいう共通テ

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    2025年07月07日
  • 黄昏の百合の骨

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    ネタバレ

    理瀬シリーズ・白百合の館篇
    学園にいた頃の理瀬とは結構印象が変わっていたけど、記憶を取り戻したからこっちが本当の姿なのだろう。
    学園にいた頃同様、事件が頻発するので、続きが気になってすぐに読み終わってしまった。でもどちらかというと、ファンタジー小説のような学園を舞台にした前作の方が、わたしはワクワクして好みだったかな。
    最初は疑われていた梨南子だったが、朋子が急に頭角を表してきて、梨南子さん疑ってごめん!と油断した途端、理瀬の首を絞め始めてめちゃくちゃ怖かった。
    振り返れば、梨耶子が亡くなった後、理瀬の部屋で寝ていた時に下の階の会話を聞いていた説や、理瀬の部屋に度々侵入して、戸棚を覗いていた説

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    2025年07月02日
  • 夜明けの花園

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    理瀬シリーズ短編集。『麦の海に沈む果実』に繋がる過去の物語とかその後のエピソードとか。一編一編が思いがけない驚きと、切ない美しさに満ちていました。
    私自身が『麦の海に沈む果実』を読んだのがほぼ9年も前なので、細かいことを忘れているので読み返したいと思いました。それでも、あの広大な湿原に浮かぶ檻のような妖しい学園の雰囲気がとても懐かしかった。
    古き良き昭和の少女漫画の香りを感じるのですが、それって間違ってないですよね?恩田陸先生、そっち狙ってますよね?
    なんとなく、この雰囲気、知らない世界のはずなのに懐かしいのですが…。

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    2025年07月02日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    豪華作家陣による多様なホラー短編集で、「最大級の恐怖」というテーマをミステリや心理、怪談、幻想など多彩なアプローチで表現している。
    日常に潜む不気味さや人間の闇を掘り下げられていた。
    特にミステリ好きに響く作品が多いような気がして、ホラーもミステリも好きな自分のような読者には、どんぴしゃで刺さる作品だった。
    全体的に新鮮で読み応えのある一冊。

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    2025年06月29日