恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東京駅のある夏の午後、すれ違うはずの27人と一匹が織りなすパニックコメディ。
形が変わっていく雲を、超高速で早送りしているような気持ちになった。もしくは、ビルの上から群衆を眺める楽しさ、アリの巣を観察するような小説。
そこには主人公はなく、ストーリーラインもない。もしくは、みんな主人公で、それぞれのストーリーラインが交差している。とても挑戦的ではあるが、テンポが良くて難しい事は一切ない。読むことがただただ楽しいエンターテイメント作品でした。
表紙の若林夏さんの装画も素晴らしくて、読んでから眺めると幸せな笑みがこぼれる。はじめての恩田陸作品でしたが、とにかく楽しい小説でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレここまで青春を上手に描けるのが凄い。
友達と複数で遊んだり泊ってる時、誰か一人帰るってなった時の虚しさとか
修学旅行にみたいな特別な夜に、秘密を話したくなるような気分とか
そういう言葉にできないけど、なんとなく感じてきたことを描くのが上手に感じた。
今回は4人だけど、1人欠けるだけでどこか物足りなくなる
別に他の人と仲が悪い訳じゃないけど、さっきまでの空気というかその味を再現できなくなるのが少年時代は寂しかった気がする。
あとがきにもあるが、美国の個性というか魅力が少し弱いとは感じ長けど、やっぱりあの集団に美国が欠けると変になるんだろうな
それぞれ役割がしっかりあったんだと思う
恩田さんは統が好きって言ってたが、なんかそうだろうなって感じた
夜のピクニックの「高見光一郎」がそっくりだし
好感が持てる人物だった