恩田陸のレビュー一覧
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常野シリーズ第2弾。
前回は短編でしたが今回は長編で個人的には今回の方が良かったです。
不思議な力を持つ常野から来た人々。
主人公は東北の村に住む峰子。
峰子は旧家槇村家の末娘聡子のお話し相手となる。
峰子は生まれつき病弱で学校にも行けず、ずーっとお屋敷での生活を強いられている。
槇村家のお屋敷には色々な人たちが出入りする。
そんなある日、常野から来た家族がやってくる。
前半は峰子と槇村家の家族、そしてそこに出入りする人々とを穏やかに進んでいくが、台風襲来から話は一気に緊迫感が増して聡子が大胆な行動に踏みきる。
物語は二十世紀が始まったばかりの明治時代。
この後、日本はどんどん暗い時 -
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『spring』の登場人物たちとまた会える喜び!
しかも、出会った時のエピソードから、大人(40歳〜60歳)になるまで、彼らの人生を幅広く追えるお話がたくさん。
『spring』では語られなかった「あの時」の裏話や、他の人からみた視点でのお話など、『spring』に魅了された読者にとっては最高のスピンオフ作品集でした!
これだけ様々な人から見た話や、春自身が語り手になる話があっても、「萬春」という人物がふわふわと得体の知れない存在であり続けているのが、不思議。
最愛のパートナーであるフランツに対してさえも、まだ見せていない顔があるのでは。無限の表情を持っているのでは。
と思わせる、幻の生き物 -
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ネタバレこの本を読み終えて、まず感じたのは強い没入感だった。舞台や芝居に特別な関心があるわけではない私でも、物語に引き込まれ、芝居の世界を少し覗き見たような感覚を味わえたのが印象的だった。
一方で、オーディションでの演技シーンはやや難しく感じた。作中で演じられている芝居そのもののストーリーを知らないため、断片的な描写だけでは完全に理解しきれず、少し置いていかれるような感覚もあった。しかし、響子の感情に焦点を当てて読むことで、物語の流れや緊張感は十分に伝わってきた。
この作品で特に印象に残ったのは、飛鳥という存在の描かれ方である。周囲の人物たちの視点から見た飛鳥は、天才的で異質、どこか恐ろしさすら感 -
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演劇の天才を描く物語
「蜜蜂と遠雷」がピアノの天才なら、これは演技の天才
芸能一家に生まれ、容姿と演劇の才能に恵まれた東響子
幼い頃から空手に打ち込んでいたという異色の経歴を持つ佐々木飛鳥
舞台にたった経験がないにもかかわらず、彼女が何かを演じる技術は初めから卓越している
旗揚げもしていない無名の男子学生集団に演技力を見出され入団し、その才能は演劇業界に広まっていく
そんなに圧倒的な演技というものを観たことがないので、天才っぷりをリアルには想像できない
「蜜蜂と遠雷」と同様に、演劇に関する素養のある人ならもっとリアルを感じて読めるのでしょうね
登場人物がちょいちょい現実の人を彷彿させる