恩田陸のレビュー一覧

  • 蒲公英草紙 常野物語

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    常野シリーズ第2弾。
    前回は短編でしたが今回は長編で個人的には今回の方が良かったです。

    不思議な力を持つ常野から来た人々。

    主人公は東北の村に住む峰子。
    峰子は旧家槇村家の末娘聡子のお話し相手となる。
    峰子は生まれつき病弱で学校にも行けず、ずーっとお屋敷での生活を強いられている。

    槇村家のお屋敷には色々な人たちが出入りする。
    そんなある日、常野から来た家族がやってくる。

    前半は峰子と槇村家の家族、そしてそこに出入りする人々とを穏やかに進んでいくが、台風襲来から話は一気に緊迫感が増して聡子が大胆な行動に踏みきる。

    物語は二十世紀が始まったばかりの明治時代。
    この後、日本はどんどん暗い時

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    2026年04月06日
  • spring another season

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    ネタバレ

    10編の収録と2編の書き下ろし。

    恩田陸、フランツとハル好きだなあと感じた。
    美男美女好きだなあとも。

    バレエの描写は、バレエについて全然知らなくても、イメージだけでイメージ出来るようになっているからすごい。

    バレエが好きなんだ!という恩田陸の趣味100%から出来た作品の後日談みたいなものなので、ほんとにオマケみたいな内容だけれども、面白かった。

    映像で見たくなるので、予算注ぎ込んで映像化したら売れそう。
    国宝売れたし。

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    2026年04月03日
  • 麦の海に沈む果実

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    ネタバレ

    読後はなんだか言いようのない喪失感を味わいました。
    ラスト2章は急展開で感情が追いつかず、黎二の死と、主人公の変貌と、主人公の黎二への扱いにショックを受けました。
    特にラストに黎二への思いが書かれていますが特別な人というより踏み台の一部、ちょっとした私物をを無くしたくらいの痛み程度に書かれていて、「本当にもう、、」とやるせなくなりました。
    色々なんだかんだあったけどハッピーエンドになることを想像していただけに、、
    でも面白いですね

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    2026年04月03日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    不思議で、何とも言えない魅力に溢れている。再読だが、恐らく初めて読んだ時には消化し切れていなかったのだろう(あるいは単に内容を忘れてしまった可能性もあるが)。
    密室心理サスペンスかと思いきや、物語の進行と共にこれが恋と愛の話に変貌していく。
    恋と愛と書くとこれが甘ったるいやりとりが満載されているかのように思われるが、何せ作者が作者だ。そんな事はない。物語は静寂に満ちているが、中身は芳醇で濃厚だ。そのくせ後味がスッキリしていて推理小説としての魅力まで兼ね備えている。出来の良い密室劇を観たかのよう。

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    2026年04月02日
  • 愚かな薔薇 下

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    恩田陸さんの作品は何冊か読んだことあるけど自分には合わない作家さんだなと思ってた、だけどこの愚かな薔薇は吸血鬼SFホラーミステリーみたいな感じの話で面白かった日本が舞台だけど西洋の吸血鬼との相性も良くて雰囲気も凄く良かった

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    2026年04月02日
  • 夜明けの花園

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    とある全寮制学校、その中や卒業生に起こる事件を短編集として描いている。その学校には様々な事情やバックグラウンドを持つ生徒たちが所属しており、学校側にも多大ないわくがありげである。そのため全編に共通して不穏さや緊張感が漂っている。特に意識しなくとも面白く読めるが、ミステリとしても楽しく読めるであろう作品もあり、読み応えがある。

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    2026年04月02日
  • spring another season

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    『spring』の登場人物たちとまた会える喜び!
    しかも、出会った時のエピソードから、大人(40歳〜60歳)になるまで、彼らの人生を幅広く追えるお話がたくさん。
    『spring』では語られなかった「あの時」の裏話や、他の人からみた視点でのお話など、『spring』に魅了された読者にとっては最高のスピンオフ作品集でした!

    これだけ様々な人から見た話や、春自身が語り手になる話があっても、「萬春」という人物がふわふわと得体の知れない存在であり続けているのが、不思議。
    最愛のパートナーであるフランツに対してさえも、まだ見せていない顔があるのでは。無限の表情を持っているのでは。
    と思わせる、幻の生き物

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    2026年04月01日
  • 光の帝国 常野物語

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    ツル先生の戦時中の話が悲しくて1番印象に残った。この話から物語に惹き込まれていった。

    回収されない謎も多いと思ったけど、続編が2冊あると知って納得。

    章が沢山あって、登場人物が多いから、名前が覚えられず何度も見返した。少し苦労したけど、章を超えた繋がりを発見する瞬間が楽しかった。

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    2026年04月01日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    ピアノコンクールの話だから曲名は難しくて入ってこなかったけど、色んな人の人生とピアノが結びついて、厳しい世界でどう生き抜いていくか、どうピアノで表現するかとか、心理描写が沢山あって一気に読めた。
    頑張る人ってかっこいいなって思って感動した!

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    2026年04月01日
  • 六番目の小夜子

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    これは青春群像劇。(ミステリとホラーを求めている人は注意が必要かも)
    タイトルと概要からミステリ或いはホラー系統かと思って読み始めたが、確かにエッセンスはあるものの、その実素敵な青春作品だった。

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    2026年04月02日
  • 夜明けの花園

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    やはり私にはハマります。

    「麦の海に沈む果実」に登場する人物達のその後が短編で集約されて描かれています。

    理瀬シリーズ特有?の不気味な雰囲気やゴシック感というのは読んでて本当に面白いです。
    なので、読み始めて1日半で読み終えてしまいました 笑

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    2026年03月31日
  • チョコレートコスモス

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    ネタバレ

    この本を読み終えて、まず感じたのは強い没入感だった。舞台や芝居に特別な関心があるわけではない私でも、物語に引き込まれ、芝居の世界を少し覗き見たような感覚を味わえたのが印象的だった。

    一方で、オーディションでの演技シーンはやや難しく感じた。作中で演じられている芝居そのもののストーリーを知らないため、断片的な描写だけでは完全に理解しきれず、少し置いていかれるような感覚もあった。しかし、響子の感情に焦点を当てて読むことで、物語の流れや緊張感は十分に伝わってきた。

    この作品で特に印象に残ったのは、飛鳥という存在の描かれ方である。周囲の人物たちの視点から見た飛鳥は、天才的で異質、どこか恐ろしさすら感

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    2026年03月29日
  • 不連続の世界

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    恩田陸作品では珍しい
    キャラクターの共通するシリーズ
    「塚崎多聞シリーズ」の2作目。

    形式は短編集。

    1作目の雰囲気から、
    少し幻想的な、霧に包まれていくような謎体験が得られるかと思って読んだけれど、
    想像よりもずっと明確な解答の用意された短編集だった。

    同名のキャラクターが登場するシリーズもののような扱いだけれど、
    世界観はパラレルで直接つながっているわけではないです。

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    2026年03月27日
  • 蛇行する川のほとり

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    恩田さんの描く女性、少女は、今の時代に存在しうるのだろうか。不穏でありながら、誰にも媚びることなく凛として潔い。私は好きだなぁ、ノスタルジーを感じる。残酷な運命を彼女たちに負わせた、、、恩田さんはそう述べている。確かに衝撃体なエピソードが待っていた。男性、ガラス細工のような少年も登場するんだけど、あくまで観察者というか、脇役のようだ。

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    2026年03月27日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    コレは面白い!ニ・ニ六事件をモチーフにしたストーリー、ということでもっと硬くて理解しづらいかと思ってたが、読む手が止まらなくなるエンタメ感。流石、恩田さん。これは下巻が楽しみです。この勢いなら、恩田ワールドの上位に入るのでは〜!

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    2026年03月24日
  • チョコレートコスモス

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    演劇の天才を描く物語
    「蜜蜂と遠雷」がピアノの天才なら、これは演技の天才

    芸能一家に生まれ、容姿と演劇の才能に恵まれた東響子

    幼い頃から空手に打ち込んでいたという異色の経歴を持つ佐々木飛鳥
    舞台にたった経験がないにもかかわらず、彼女が何かを演じる技術は初めから卓越している
    旗揚げもしていない無名の男子学生集団に演技力を見出され入団し、その才能は演劇業界に広まっていく

    そんなに圧倒的な演技というものを観たことがないので、天才っぷりをリアルには想像できない
    「蜜蜂と遠雷」と同様に、演劇に関する素養のある人ならもっとリアルを感じて読めるのでしょうね

    登場人物がちょいちょい現実の人を彷彿させる

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    2026年03月24日
  • 麦の海に沈む果実

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    ネタバレ

    すごく良かったです。『冷たい校舎の時はとまる』が好きな方におすすめと聞いて購入しましたが、こちらの方が好きかも。終盤でも謎は解けないまま、少ない残りページでどのような真相が提示されるのかと思いきや。まさかの真実に唖然。校長の妄想のように理瀬は演じていたのか否か。黎二の存在が、冷静な理瀬の心に少しの影響を与えただろうことを救いに思いました。恩田さんの作品は初読みでしたが、あらすじに心惹かれたのか積本の中に他の作品が数冊あることを発見。楽しみに読んでいきたいです。

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    2026年03月23日
  • 劫尽童女

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    コレは傑作だ!と読み進めて、ラストが??だった、、、ので星4.。途中までは、すごく良かったんですよ。早く読みたい!どこへたどり着くんだぁ!とワクワク。そこは、恩田さんなのですねぇ。オチが読者に委ねられてるというか、なんだけど、やはりコレは傑作です。残念なのは装丁かも。ファンタジーな童女の物語かと思いましたから〜。

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    2026年03月22日
  • 図書室の海

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    恩田さんの短編は短編にあらず。濃い世界観満載。イサオ・オサリヴァンを探して、は凄く良い!長編SFの予告編として書いたと、あとがきにあるが、書かれてないのでは〜?是非読みたい!
    水野理瀬の世界観も好きだなぁ。それにしても、短編であっても、ラストに向けてわからないのは、やはり恩田さん。

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    2026年03月21日
  • ドミノ

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    27人と1匹という膨大な数のキャラクターが出てくるけど、上手く個性が書き分けられているから、すんなり読める。

    『ドミノ』は、伊坂幸太郎の『アイネクライネナハトムジーク』や、アニメ『バッカーノ!』のような作品と同じ『群像劇』と言えると思う。

    このような群像劇と呼ばれるものがとても好きだ。

    「そこらを歩く人たち一人一人に人生がある」と感じられるからだ。

    毎日たくさんの人とすれ違うが、どこかで自分の人生とドミノでつながっているかもしれないなと思うと、少し楽しい。

    恩田陸さんの小説にハズレなし。

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    2026年03月20日