恩田陸のレビュー一覧
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本のページ数かつ三分の一がエッセイなので、想定よりもそれぞれの話は短かった。ホフマン先生と風間塵の出会いがあるというので、本編では故人であったホフマン先生がどんな人かわかるかと思ったが、話が短くて人柄を把握するほどではなく、そこはちょっと残念だった。
しかし、本編では脇役であった審査員の三枝子やナサニエル先生、課題曲を作曲した菱沼さんについてはそれぞれの性格が垣間見える過去がわかり、より好きになった。特にナサニエル先生は、本編よりかわいい先生だなという印象になった。
スピンオフ以外の恩田陸先生のそれまで寄稿したエッセイ集は、先生のクラシック好きがよくわかり、面白かった。クラシックが好きだと、 -
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自分も演技をするスポーツをやっていたため、人間の身体そのものの美しさや、その身体で表現する、ということを見るのも好きだし、自分もそうでありたいと願っているところがある。
身体そのものの美しさも備え、表現する能力もあり、叔父の影響による叡智もある。そんな主人公のような人が本当にいるのだろうか。
美術館にはたまに行くけど、本当にわからない。歴史や時代背景を学べば、絵画などに限らずバレエや音楽、日本の古典芸術も楽しめるようになるのだろうか。世界が広がりそうだけど、なかなか踏み込めない領域である。
そんな世界にどっぷり浸ることのできる、満足感のある物語だった。個人的には蜜蜂と遠雷やチョコレートグラミー -
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蜜蜂と遠雷が凄く好きで、バレエとかフィギュアスケートとか身体表現を観るのも好きなのでどんぴしゃだ〜と思ったけど、蜜蜂と遠雷で出てくる天性の天才と同じ味がしてしまってハマり切れなかったような⋯?
違うタイプの天才達がそれぞれどう凄いのかを語る語彙が相変わらず豊富すぎて気持ちよかったし、天性の天才の一人称語りが読めたのはとても面白かった
天性の天才って周りから見た評価とかアウトプットの凄さは書けても、本人が何考えてるのか描写するのって難しくない?と思っていたので
バレエ見に行きたくなるし音楽聴きたくなるし本読みたくなる本でした
個人的に深津くんがとても好き、年をとる毎に太陽属性の人間への憧れ?が増 -
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audibleにて。作中作っぽい出だしだったのに一向にそれらしき要素が出てこずお話が進むので途中で検索して、作中作を別の本として連続刊行したものだと知った。それではと『鈍色幻視行』を読み始めたものの、火事の話が出たあたりでネタバレを食らった気がして、迷った挙句こちらを先に読むことにした。どちらのパターンが正解なんだろうか。
老女になったアナスタシアのモチーフは小川洋子も何度か書いていたような。ほんとかどうか怪しいところも含めて似ている。この年代の人に皇女生き残り説はお馴染みの話だったのかしら。
遊郭?も色々抱えた登場人物も、それぞれわりと予定調和な破滅に向かっていく話なので、ものすごい盛り上が -
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恩田陸さん著「祝祭と予感」
最近読み終えた「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ作品、6篇からなる短編集。
「蜜蜂と遠雷」の個性豊かな登場人物達。その彼らのスピンオフ。どれも素晴らしかったし、読んで良かったと思わされるものばかりだった。
本編「蜜蜂と遠雷」に挿入してしまえば更に長くなってしまうだろうし、コンテスト内という一つの軸がぶれてしまう。
この形で読者に届けてくれた著者に感謝。
特に印象に残った2篇
「袈裟と鞦韆」
作曲家菱沼忠明が宮沢賢治の詞でもある「春と修羅」という曲の作曲に至るまでの背景が描かれている物語。
秀逸なのは「蜜蜂」の本編で「菱沼賞」を受賞したコンテスタントは2次で落選した明石 -
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・大学の劇団に突如現れた不思議な天才少女(佐々木飛鳥)、ステップアップを狙うサラリーマンあがりの中堅脚本家(神谷)、演劇進出を狙うアイドル(安積あおい)、芸能一家出身で圧倒的地位を獲得しつつある女優(東響子)など・・・が伝説のプロデューサー芹澤泰治郎による舞台への出演を掛けたオーディションに臨んでいく群像劇
・面白かった!!!!! ゾクゾクした!!!!! というのが読後の率直な感想
・演劇の世界の深さや、登場人物の心理描写やスピード感が圧巻
オーディション場面は、「演劇サークル入部の為のエチュード」「2人3役の脚本」「舞台主演が演じる傍らでその影を演じる」などいくつかあるが、夫々違った方法で想