恩田陸のレビュー一覧

  • 月の裏側

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    ネタバレ

    ホラー。人は元々一つで、今まさに揺り戻しで一つになろうとしていて、掘割から水の津波のような母体が回収に来る、というモノ。人造人間が出来る様は少し気持ち悪いが、全体は淡々としており読みやすい。辻褄が合わない所もあるが、目を瞑れる。

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    2026年05月31日
  • 月曜日は水玉の犬

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    小説もエッセイも好きな数少ない作家の恩田さん。なぜこうも読みやすいのだろうと文がすらすら進んでしまう。いろんな本の解説が載っていたけれど、そこからよく絡めて着地するなぁという視点が面白い。この人を作り上げた本たちが垣間見えるのはとても良い。

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    2026年05月31日
  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    問いかけてくる作品 群像劇
    学祭のシーンは緊張してしまった 
    ラストはあやふやではあったけど、何人かの小夜子がいたし、これからも現れるし自分も小夜子になるかもしれない 

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    2026年05月30日
  • 祝祭と予感

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    本のページ数かつ三分の一がエッセイなので、想定よりもそれぞれの話は短かった。ホフマン先生と風間塵の出会いがあるというので、本編では故人であったホフマン先生がどんな人かわかるかと思ったが、話が短くて人柄を把握するほどではなく、そこはちょっと残念だった。
    しかし、本編では脇役であった審査員の三枝子やナサニエル先生、課題曲を作曲した菱沼さんについてはそれぞれの性格が垣間見える過去がわかり、より好きになった。特にナサニエル先生は、本編よりかわいい先生だなという印象になった。

    スピンオフ以外の恩田陸先生のそれまで寄稿したエッセイ集は、先生のクラシック好きがよくわかり、面白かった。クラシックが好きだと、

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    2026年05月30日
  • spring

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    自分も演技をするスポーツをやっていたため、人間の身体そのものの美しさや、その身体で表現する、ということを見るのも好きだし、自分もそうでありたいと願っているところがある。
    身体そのものの美しさも備え、表現する能力もあり、叔父の影響による叡智もある。そんな主人公のような人が本当にいるのだろうか。
    美術館にはたまに行くけど、本当にわからない。歴史や時代背景を学べば、絵画などに限らずバレエや音楽、日本の古典芸術も楽しめるようになるのだろうか。世界が広がりそうだけど、なかなか踏み込めない領域である。
    そんな世界にどっぷり浸ることのできる、満足感のある物語だった。個人的には蜜蜂と遠雷やチョコレートグラミー

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    2026年05月28日
  • 光の帝国 常野物語

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    実は自分の周りにも常野の人が隠れているのではないか、なぜ不思議な能力を持っているのか、何か理由があるのではないか。脈々と受け継がれる能力とは相反して、散り散りになって行く一族。読み進めていくうちに、どんどんハマって行く物語、続編があるならばぜひ読みたい。

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    2026年05月28日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    男女の語りが交互に入れ替わる。
    よって次の章には答えがあるので、予想しながら読んでいくとすごく楽しめる。
    展開もたくさんあるので飽きず読みやすい。

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    2026年05月27日
  • spring

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    蜜蜂と遠雷が凄く好きで、バレエとかフィギュアスケートとか身体表現を観るのも好きなのでどんぴしゃだ〜と思ったけど、蜜蜂と遠雷で出てくる天性の天才と同じ味がしてしまってハマり切れなかったような⋯?
    違うタイプの天才達がそれぞれどう凄いのかを語る語彙が相変わらず豊富すぎて気持ちよかったし、天性の天才の一人称語りが読めたのはとても面白かった
    天性の天才って周りから見た評価とかアウトプットの凄さは書けても、本人が何考えてるのか描写するのって難しくない?と思っていたので
    バレエ見に行きたくなるし音楽聴きたくなるし本読みたくなる本でした
    個人的に深津くんがとても好き、年をとる毎に太陽属性の人間への憧れ?が増

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    2026年05月26日
  • spring another season

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    素敵な作品
    少年達がバレエを通して表現する美
    追求する美を身体と心を使って表現する
    美の追求者に多い性的嗜好
    それも美しく表されていて
    恩田さん凄い
    この著者の作品でこんなヨーロッパ的
    な歴史や空気を感じさせるの初めて
    だった
    何だか想像力を刺激されて頭の中を涼やかな風が吹き込んだみたい

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    2026年05月26日
  • 夜果つるところ

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    audibleにて。作中作っぽい出だしだったのに一向にそれらしき要素が出てこずお話が進むので途中で検索して、作中作を別の本として連続刊行したものだと知った。それではと『鈍色幻視行』を読み始めたものの、火事の話が出たあたりでネタバレを食らった気がして、迷った挙句こちらを先に読むことにした。どちらのパターンが正解なんだろうか。
    老女になったアナスタシアのモチーフは小川洋子も何度か書いていたような。ほんとかどうか怪しいところも含めて似ている。この年代の人に皇女生き残り説はお馴染みの話だったのかしら。
    遊郭?も色々抱えた登場人物も、それぞれわりと予定調和な破滅に向かっていく話なので、ものすごい盛り上が

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    2026年05月26日
  • 祝祭と予感

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    恩田陸さん著「祝祭と予感」
    最近読み終えた「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ作品、6篇からなる短編集。

    「蜜蜂と遠雷」の個性豊かな登場人物達。その彼らのスピンオフ。どれも素晴らしかったし、読んで良かったと思わされるものばかりだった。
    本編「蜜蜂と遠雷」に挿入してしまえば更に長くなってしまうだろうし、コンテスト内という一つの軸がぶれてしまう。
    この形で読者に届けてくれた著者に感謝。

    特に印象に残った2篇

    「袈裟と鞦韆」
    作曲家菱沼忠明が宮沢賢治の詞でもある「春と修羅」という曲の作曲に至るまでの背景が描かれている物語。
    秀逸なのは「蜜蜂」の本編で「菱沼賞」を受賞したコンテスタントは2次で落選した明石

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    2026年05月26日
  • 夜のピクニック

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    高校生の頃に自分の感情をこんなに言語化できるほど大人じゃなかった、今の心の状態で戻ってみたいな〜の気持ちになりました

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    2026年05月25日
  • チョコレートコスモス

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    小説なんだけど、何か違う物語や違う視点で話を読んでるみたいな、不思議な感覚になる。

    「そろそろこの辺りで、佐々木飛鳥なる少女が一体どんな人間なのか、彼女側から語っておく必要があるだろう。」

    ナレーションのような説明が小説に入る事はあるけど、読書に語りかける説明を小説で読んだのは初めてかも。

    また、役者の話だから小説の中で役者が演じる違う物語が出てくる。これを演じてる場面や心情を丁寧に説明してわかりやすい文章で読者を引き込む。

    最後は小説を読んだような芝居を見終わったような不思議な感覚になる、すごい小説!

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    2026年05月24日
  • ネクロポリス 上

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    興味深い気持ちで読み進めました。
    少しずつアナザー・ヒルの形が見えてきていて、それが更に続きが気になる。
    目次に見開きで登場人物が並んでいて最初は身構えたが
    意外と困惑することもなく、スっとキャラクターがイメージできた。
    第六章で大好きな源氏物語の話が出てきて、自分自身の日本の古典の捉え方に新たな視点をもらえた気がしています。
    まだまだ上巻は伏線のばら撒きという感じで解決していないことも沢山。
    上巻の終わり方が少し不穏な様子だったけれど、
    どういう形で結末を迎えるのか楽しみです。

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    2026年05月23日
  • 祝祭と予感

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    直木賞と本屋大賞をW受賞した「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ短編小説。マサルとシルヴァーバーグの出会い、風間塵とユウジ・フォン=ホフマンの出会いなど、本編では描かれなかった内緒話を披露してもらったようで、得した気分になった。一番好きだったのは、亜夜と塵が奏のヴィオラを見つけるお話。コンクールの後、2人がパリで演奏活動を続けている様子が垣間見れて嬉しかったし、仲良く奏に電話をしている描写が何とも微笑ましかった。

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    2026年05月22日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    旅行先の沖縄のイオンの書店でなんとなく衝動買いした一冊。

    主な2人の登場人物の、視点が交互に入れ替わりながらストーリーが進む。ある事情を抱える男女2人の物語なので、恋愛小説かと思ったがどちらかというとミステリーに近い感覚。

    引っ越し直前の、荷物をほとんど出し切ったがらんとしたマンションの一室が舞台なのだが、その様子がなおこの話の不穏さを後押ししているように思った。

    吉田修一のパレードも、マンションの部屋が舞台だったが、それを思い出した。

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    2026年05月21日
  • チョコレートコスモス

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    ・大学の劇団に突如現れた不思議な天才少女(佐々木飛鳥)、ステップアップを狙うサラリーマンあがりの中堅脚本家(神谷)、演劇進出を狙うアイドル(安積あおい)、芸能一家出身で圧倒的地位を獲得しつつある女優(東響子)など・・・が伝説のプロデューサー芹澤泰治郎による舞台への出演を掛けたオーディションに臨んでいく群像劇
    ・面白かった!!!!! ゾクゾクした!!!!! というのが読後の率直な感想
    ・演劇の世界の深さや、登場人物の心理描写やスピード感が圧巻
    オーディション場面は、「演劇サークル入部の為のエチュード」「2人3役の脚本」「舞台主演が演じる傍らでその影を演じる」などいくつかあるが、夫々違った方法で想

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    2026年05月21日
  • 不連続の世界

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    食わず嫌いするなと言われそうだが、短編集となると伸ばした手を引っ込めてしまう。あくまで個人的な好みだから気にしないでほしいが、物語に続くテンションが一回ずつ上がっては下がり、上がっては下がりを続けるので疲れてしまう。
    だが連作となると別だ。一話一話は完結しているように見えて実は、という仕掛けがたまらなく好きだ。予期せず手にした本がそれだと途端にやる気が漲ってくる。
    『月の裏側』の多聞再びだが、シリーズではなく前作と繋がりもない。怖さとは違う不穏で、白昼夢のような世界観。起きてもまだ夢の中にいるような雰囲気がたまらなく好きである。

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    2026年05月21日
  • 祝祭と予感

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    この人の書く音楽家、みんな素敵。蜂蜜と遠雷、ぜんぜん覚えてなかったけどなんか蘇った、もう一回読みたいなあと思った。

    オーディブルにて

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    2026年05月20日
  • 光の帝国 常野物語

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    ネタバレ

    不穏な話もあればほっこりする話もありちょっと変わったショートで面白かった。
    オセロゲームや草取りの話は繋がっているのかいないのか……。
    最後の話はハッピーエンドで締めくくりとして良かったなあ。

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    2026年05月19日