恩田陸のレビュー一覧
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バレエに関する専門用語が多くて、「?」となりながら読んでいたから読み切るのは時間がかかった。でも舞台を観ることが好きな人は絶対に楽しく読めると思う。
スーパースターは完全に双方向、まさにこれ。私は舞台を観ることが好きなので、見る側の私がどんなに「好き!」という気持ちを持っていってもスターたちはさらに大きな愛を抱えて待っていてくれている、ということがとてもよく分かる。すごく惹き込まれながらゆっくりと読んだ。
作中作の言語化、動きの言語化も素晴らしくて、情景が浮かんでくる。特に「ヤヌス」と「ムジカ・エクス・マキナ」は実際にみてみたい!と本気で思った。国宝みたいに映像化したら面白そうだなとも思った。 -
Posted by ブクログ
先日、お昼に「夜のピクニック」を職場で読んでいたところ、上司から声をかけられ、同じ恩田陸氏の作品である本書が大変面白いと紹介を受けた。
その上司から本をお借りし読んでみたところ、これが確かに面白い。
まるで推理パズル。
文章構成がとても独特で、取材時の音声資料のような形式や、過去を追憶するような形式、日記形式など、あの手この手で情報を小出ししてくる。
章ごとに散らされた情報から事実を拾い上げ、繋ぎ合わせ、推測する。
読者はまさに探偵役である。果たして真相に辿り着けるのか。
上記のような構成なので、推理に関しては文章によるリードがまったくない。大胆な小説だと思った。
惜しむらくは終わり方か。
最後は余白を残して話を畳まずに終わる。
せっかく色々考察しても正解が示されないので少しモヤつく。
やはりこの事件の中心にいる緋紗子が印象的。
読後は彼女の見え方が大きく変わる。この変わりっぷりは哀愁があり、中々に切ない。
…まあ、「私の考察によると」という枕詞的なものをつけなければならないのだが。 -
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ネタバレおもしろかった…
子どもの頃にドラマ版を観てるようでただ流しながらごはん食べてただけだから山田孝之がサヨコだということしか覚えてなくて、新潮文庫50周年の『プレゼント』に載ってたスピンオフを読んで、いざ原作。
いい順番で読めたかもしれない。ぼんやりと知ってることが、少しずつわかってきて、おもしろかった。
文化祭の劇のシーン、すごすぎて勝手に涙出た。この劇のやり方を思いつく恩田陸がすごすぎて。こわい。すごい。
設楽くんが、劇の「六番目の小夜子」は本当はさわやかに感動して終わるはずだったんだよって話してて、それにしては1,500人が一人ずつ順番に台詞を言ってくなんて、怖い雰囲気にしかならないだろ。
ドラマ版は鈴木杏ちゃんと栗山千明が敵対してる感じだったけど、鈴木杏ちゃんオリキャラなんだってね。栗山千明の小夜子は幽霊みたいな孤高の美少女ってイメージだったけど、小説の小夜子は小夜子さんって感じだ。結構表情も感情も豊か。ダブルカップルたち、いつまでも仲良しでいてほしい。 -
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ネタバレ多田からの依頼で失踪した友人の妻を探すためにT国に来た神原恵弥。しかし、彼女は恵弥の目の前で殺害される。T国には恵弥のかつての恋人・橘浩文と友人・時枝満。妻を殺害されたはずの夫の奇妙な行動に違和感をおぼえた恵弥は調査を始める。黒い苔に覆われた死体の噂、「アンタレス」と呼ばれる謎の日本人。
神原恵弥シリーズの第3作目。前2作に登場していたキャラクターたちが全員出てきて良かった。特に『MAZE』の時枝満の再登場が嬉しかった。恵弥の目的と黒い苔に覆われた死体、アンタレスなど色んな謎が絡んで面白い展開になってる。今回で恵弥の立場がちょっと変わって来そうな結末。シリーズの続き出ないかな。 -
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ネタバレ恩田陸を読んだ〜って感じがした。
とにかく真相を知りたい性質の私は、他の人の物語ならこういう終わり方は全然スッキリしない…となりそうだが、恩田さんのはそうならなくて何故かとても良い気分になる。描き方なのかキャラなのか文章力なのか分からないけれど…。たぶんキャラというか人間の描き方かもしれない。分かるものも分からないものも含めてなんだか納得してしまうのだ。物語にふんわりと包まれて、余韻が優しい。不思議だ。
最近は小説はあまり読んでなかったのだけど、一度恩田さんを読むともっと物語に溺れたくて、この後しばらく恩田さんの未読作品を読むと思う。 -
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ネタバレある高校で、3年ごとに引き継がれるサヨコの話。
3年ごとということは、その高校の生徒が一新されるということだ。
それなのにその伝統は、奇妙なまでに引き継がれていく。
一体どんな力が働いているのか。サヨコとはなんなのか!
サスペンス青春物語。
やはりなんといっても、文化祭の体育館のシーンですよね、、。あのシーンのための物語と言っても良いと思う。読んでて鳥肌が立ちました。
自分も体育館にいるんじゃないかという臨場感。なにか恐ろしいことが起こるのではないかという緊張感。みんなが騒ぎ出して、先生が「あかりをつけろ!」と叫んだときの焦燥感。全部が体験として刺激的だった。
ところどころわからないことがあったけど(野犬とか、幽霊?とか、その他諸々)、雰囲気で楽しく読めました。
あと、場の設定さえしてしまえば、物語が勝手に進行していく、というネタバレが良い。