恩田陸のレビュー一覧

  • まひるの月を追いかけて

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    恩田陸作品だから一筋縄でいかない事はわかっている。わかってはいるものの、この作品に関してはどういう事なのか、様々な疑問が残る。
    わかりやすい答えを探すような作品ではない。むしろ謎そのものを探しながら、こうではないか、ああではないか、と考える作品でもある。
    物語の流れはシンプルだし、なんという難しい事はない。中盤以降の展開に関しては唐突すぎて異世界にでも紛れ込んだような気分になる。
    ハッピーエンドともバッドエンドとも取れない、むしろ安易な答えを出させないような展開は沼か、あるいはどこか別の世界への扉でもあるかのよう。

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    2026年04月24日
  • 珈琲怪談

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    喫茶店をはしごしながら、仲良しの中年男性4人が珈琲を飲みつつ順番に怪談を披露し、語り合う。真夏の京都で、初冬の横浜で、古書街の神保町で、時にビール怪談に、紅茶怪談になったりしながら。

    友達と喫茶店をはしごして、怪談するなんて、とても楽しそう。怪談を話すことで、同じ恐怖を共有し、親密度が増す。

    人が怪談に惹かれる理由として、現実の方がよほど不可解で怖いからこそ、説明のつかないものに魅力を感じるといったことが書かれていました。
    今、文芸界はホラーブームだそうですが、確かに、答えのない不安や曖昧さを抱える現代だからこそ、怪談という形でそれを疑似体験したくなるのかも。

    これまであまりホラーや怪談

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    2026年04月24日
  • 珈琲怪談

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    塚崎多聞シリーズ3作目。
    またちょいワル(?)おじ4人組が集まって怪談を始めます(*´꒳`*)
    今回の舞台は京都、横浜、東京、神戸、大阪、再びの京都の喫茶店。
    実在する喫茶店かモデルになっているとか。

    どの話しも実際の出来事をもとに書いているとの事で、あーーっそんな話聞いた事ある(๑˃̵ᴗ˂̵)ってな感じの話が多く出てきます。
    それ故にじわ〜っと恐怖が襲ってきます。

    この不思議な男子会をこっそり覗いている様な感じもとても良き(〃ω〃)

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    2026年04月24日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    ネタバレ

    面白かった。
    小説を読んでるというより、仕事をする上で大事な考え方とかも学べた気がする。

    続編も決まってそう?なので、発売されたらまた読みたい。

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    2026年04月23日
  • 愚かな薔薇 下

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    恩田さんの作品で好みのものは、独特な世界観、空気感を感じる。内容というよりも、香りに近い感覚。加えて共通するのが土地のノスタルジー。今回もそんな独特な世界を感じた。荒唐無稽というか、世界終末論にも通じるが、何が起こるかわからない今の時代、あり得ないこともないのでは、、、。ジュブナイルな世界観もある。恩田さんが描く10代は大人びており潔い。

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    2026年04月23日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    ネタバレ

    密度の濃い小説だなぁ。でも恩田陸の文章ってこう、しっとりして密度がある、一定のイメージを想起させるよね。本作もテーマからもうかなり恩田陸っぽいなと思った。

    学生時代からの友人である4人の男女がひょんなことからY島にJ杉を見に旅行に行くことになる。気の置けない友人同士だが4人の間には過去に消えた一人の女の影がちらついた。彼らの間に横たわる美しい謎を紐解き、過去を見つける4日間の旅についての物語。

    本当に個人的な感想ではあるけれど最初の利枝子の章がとにかくきつくて時間がかかった。恋愛というものが人生の基本構造として語られるのって違和感があるので、全然理解できない人間のみっちりした内面に触れるの

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    2026年04月21日
  • 愚かな薔薇 上

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    ノスタルジー、不穏、ファンタジー、ミステリー、伝承、帯にもあるように、まさに恩田ワールド盛り盛り。やっぱこうでなくちゃねぇ。正統派、夜のピクニックやチョコレートコスモスよりも好みですわ。今回は吸血鬼もどき?下巻に向けて、それだけじゃあ終わらないでしょう、きっと(笑)

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    2026年04月21日
  • 月の裏側

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    ぞわりとする余韻が味わえるホラーSF小説?私はミステリだと思って読んでたのでびっくりした。しかし心とは、自分を自分たらしめるものとは一体何なのか。何があれば人間あり自分であると自信を持って言えるのか。そういう哲学的な面を考えさせられる小説でもあった。
    途中から面白くて一気に読んでしまう。どんな結末を迎えるのかどきどきしながら読めた。

    恩田陸の書く話は、斬新な観点に触れられるのでおもしろい。合わせて「不連続の世界」も読みたい。

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    2026年04月21日
  • チョコレートコスモス

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    恩田陸さんの作品は長編が多く、チョコレートコスモスも比較的ページ数は多かったものの、他の作品同様すぐに読み終わってしまいました。舞台の作品の一部分だけでも詳細に情景が書かれているため、演者が感じている景色が鮮明に浮かび上がってきました。複数人の視点から語られる物語は混乱しやすいですが、チョコレートコスモスは一度もわからなくなる場面がありませんでした。終わり方も綺麗でした。あとがきに書かれていた続編もいつか発売された際には購入したいと思っております。

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    2026年04月20日
  • 酒亭DARKNESS

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    酒場が舞台の怪談を集めた短編集。ひと言で言うと「孤独のグルメ」のホラー版。怪談話といっても、日常のちょっと不思議な話が多く肩の力を抜いて読めた。全国各地の実在するお店が出てくるので、機会があればぜひ訪れてみたい。

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    2026年04月20日
  • 六番目の小夜子

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    恩田陸さんのデビュー作ということで手に取った1冊。

    代わる代わる色々な人物の視点から物語が進んでいって面白かった。

    学校とそこにいる生徒の捉え方が個人的に深く刺さった。

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    2026年04月19日
  • 三月は深き紅の淵を

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    先日出雲・松江を旅行し出雲大社や小泉八雲記念館などを周った。そういえばこのあたりが出てくる好きな作品があったなと、ふと思い出したのが本書。

    前回読んでから10年以上、初めて読んでからも25年以上たっているが、私の読書人生と読書趣味のなかに色濃く影響を残し続けてる作品だ。4話の中編からなる本書は、「三月は深き紅の淵を」というタイトルの謎の小説を巡る話。

    その本は、著者も内容も謎で、自費出版で僅かな冊数が出版され配布されたがのちに謎の男に回収されてしまい、いまは世の中に流通していない。なんともそそられるこの設定と、入れ子式の物語構成と、登場人物たちのおしゃべりや食事がとても魅力的なのだ。

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    2026年04月18日
  • チョコレートコスモス

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    響子ーーーーーー!!!
    よかったね、よかったね。
    舞台にあかるくないけど、舞台の場面を読んでいてひきこまれた。

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    2026年04月15日
  • 酒亭DARKNESS

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    ネタバレ

    酒亭DARKNESS

    基本的に全国各地の飲み屋を題材とした短編集。
    ラインナップは以下の通り。
    ○跡継ぎの条件〜東京・大森の空席
    ○夜のお告げ〜神奈川・野毛の都橋商店街
    ○昭和94年の横丁〜愛知・名古屋の日めくり
    ○風を除ける〜東京・代田橋の沖縄タウンのマブイ
    ○黒の欠片〜長野・松本の天守閣
    ○曇天の店〜富山・高岡のフェーン現象
    ○三味線の音〜新潟・古町の二口女
    ○笑うカピタン〜長崎・浜町の絵とナイフレスト
    ○歌うカステラ〜長崎・ある住宅街のあんと
    ○祖父の墓〜栃木・日光東照宮
    ○白の迷路〜兵庫・姫路城の白のマダム
    ○アトランダムな神々〜大阪・新世界/曾根崎
    ○空飛ぶ梅〜東京・湯島、稲妻と梅

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    2026年04月15日
  • spring another season

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    恩田陸さんのスプリングを読みたいと思っていて、スピンオフ小説集を先に読んでしまい、本編気になるし、海外の映画観ている気分になりました。人間関係や内容で分からない所もあるので、最初は本編を読んでからスピンオフを読むことをオススメします。
    バレエ物語は初心者ですが、切磋琢磨して上を目指していく話なんだろうと思ったので、本編を読むのが楽しみになりました。

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    2026年04月14日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    前作メイズから間を空けずに読み進めました。

    メイズもそうでしたが、実際の史実が出てくるので読んでいて背筋が凍る様な瞬間が多々あります。
    今作の舞台は日本という事もあり、その瞬間はメイズよりも多くありました。

    今作は恵弥視点で書かれているため、言い回しなど面白い所もありつつ、着々と物語が進んでいく不気味さ。
    恩田陸さんの本を読んだ時にある「霧の中を彷徨う様な不気味さ」がずっと続き、メイズ同様ページを捲る手が止まりませんでした。

    結末もやはりメイズと同じく予想の斜め上。
    楽しませてもらいました。

    3部作目の次作も間を空けずに読む予定です。

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    2026年04月14日
  • MAZE 新装版

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    久しぶりに一気読みした一冊でした。

    恩田陸さんの著書は多く読んできましたが、新しい一面に触れた気がします。

    人はなぜその建物に入ると消えるのか。
    そんな非科学的な事をどう解決してまとめるのか。

    気になってページを捲る手が止まりません。
    最後の結末は想像の斜め上でしたし、なるほどと思わず唸る内容でした。

    シリーズ3部作という事もあり、次の本も読み進めたいと思います。

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    2026年04月14日
  • ネクロポリス 下

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    評価に迷う作品。上巻に比べて物語が動いたのと、ラストがダーク過ぎなかったので4。にしても、スゴい世界観でしたわ。コックリさんが出てきたかと思えば、死者の世界と融合とか、世界の始まりとか、、、八咫烏は別の作品にも出てきてましたよね。異世界物語は昨今けっこうあるようだけど、複雑摩訶不思議なのは恩田さんならでは。

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    2026年04月11日
  • 月の裏側

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    終始ドロリと粘っこい黒い液体が身体にまとわりついてくるような作品でした。
    ホラー耐性が強くない自分には、グロテスクなシーンを想起させる文脈も多く登場して、なかなか辛い部分も。
    そして途中から、どうやらホラーの要素だけではないことにも気付きました(遅い)。
    一体どこにどうやって着地させるのか、と気になりながら読み進めましたが、なるほど、恩田陸はそこに着地させたかと、ウンウン唸りながら本を閉じました。
    シリーズ作品ということなので、続けて読んでいこうと思います。

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    2026年04月10日
  • チョコレートコスモス

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    東響子というキャラクターに惹かれた。圧倒的な才能を持ち、自分がどう見られているか分析するバランス感覚があるのに、器用貧乏で贅沢な悩みに苦しんでいて、応援したくなる人物だった。佐々木飛鳥と東響子は風間塵と栄伝亜夜に重なる。蜜蜂と遠雷と大まかなストーリーは似ているが個人的には蜜蜂と遠雷派かなぁ。クラシックの描写が緻密で、感動が段違い。 舞台にはプレイヤーの意思とは離れたなにかが存在しているのだな〜と思った。相変わらず恩田陸はハズレなしで有難い。

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    2026年04月07日