恩田陸のレビュー一覧

  • 不連続の世界

    Posted by ブクログ

    「怖い話は、こんなふうに、エレガントに優しい声で語られるべきものなのだ」

    地元の名士が語った山の話が恐ろしい「悪魔を憐れむ歌」この話は、その歌声を聞くと死にたくる歌「山の音」の謎を追う話で、その歌声の主の女性を『珈琲怪談』にも登場する塚崎多聞が追う。

    多聞と友人との会話の中で、『山の音』と言えば、川端康成の小説だよね、という話が出てきて、そうそう私もそう思った。内容ほとんど覚えてないけど、山の音は死を予感する音だったような…

    恩田陸さんの『不連続の世界』、『珈琲怪談』は小説や映画、音楽についての雑談が自然に織り込まれているところも素敵です。登場人物たちの会話を聞いていると、「それ読んだ」

    0
    2026年05月07日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

    Posted by ブクログ

    どのコンテスタントも個性があって読んでて楽しい。
    みんな何かしら恵まれているものがあるんだろうけどその中でも世界を音楽で見ているような天才型とか考え抜いて演奏に活かす努力型とか。
    ピアノや音楽自体に疎くても読んでいるだけでブワッと心拍数が上がってくるような、登場人物と一緒に緊張したり圧倒されたりする場面がいくつもある。
    飽きずに読めるのでこのままのモチベーションで下巻に突入したい。

    0
    2026年05月06日
  • spring

    Posted by ブクログ

    認められたいという羨望を持った時点で、天才ではないのかもしれないなと思いました。

    自分が思いもよらない遠くへ行ってしまうことを、手放しで心から祝祭できるような人になりたいと思いました

    0
    2026年05月06日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    好きな雰囲気の本でした。
    八月の方がホラー要素強めですが、ラスト付近のみどりおとこのセリフは、膨大な親心の結晶のような感じで温かさを感じます。
    子どもたちが色々と気の毒です。でもここで区切りをつけて生きていってほしい、という親たちの想いでこの林間学校が始まったのだろうなと思います。
    林間学校が夏だけに行われるのが、ファンタジーとはいえ不思議です。病気の特性で夏に亡くなるとか?

    0
    2026年05月06日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

    Posted by ブクログ

    圧倒的なセンスと努力をもとに「天才」と言われるコンテスタント達がしのぎを削る。
    文章力が爆発しすぎて一人一人が領域展開してた笑

    0
    2026年05月05日
  • Q&A

    Posted by ブクログ

    とあるショッピングモールで起きた大人数の死傷事件。その発生原因には謎が多く、事故なのか犯罪なのかもよく分からない。その事件の被害者及び関係者に対するQ&Aだけで構成された小説。
    読み進めるにつれて群集心理の愚かさやグロテスクさがこれでもかと出てくる展開に、嫌気がさしつつも引き込まれずにはいられない。
    結局この事件の真相は何だったのか?タクシー運転手の彼が言っていたことが真実なのだろうか?分からないまま小説は意外なラストを迎える。

    全体的にスッキリしない。胸につっかえた嫌な感覚が残る。しかし決して駄作ではない。
    好きではないが、つまらなくもない評価が難しい作品だった。

    0
    2026年05月05日
  • 訪問者

    Posted by ブクログ

    これは予想外に傑作だった!本格的ミステリーであり、恩田さんならではのダークファンタジーではない。やりますねぇ〜。来客を告げるベルが鳴った、、、と各章始まるのも面白い。クローズド・サークルみたいだけど、真相は藪の中なのも良き。読後感も悪くなく、かの有名な、そして誰も、、、、よりも面白かったと思うのは私だけか?

    0
    2026年05月04日
  • 麦の海に沈む果実

    Posted by ブクログ

    「黄昏の海の骨」を先に読んでしまいました。高校生だった理瀬がこの頃は中学生で、まだタバコは吸っていません(笑)。婚約者とか父親の話題とかいろいろ繋がりました。全体的にふわっとした物語です。

    0
    2026年05月01日
  • 祝祭と予感

    Posted by ブクログ

    スピンオフ短編集とのことでメインの3人以外にもスポットライトが当てられている。ナサニエルのキャラクターが良かった。時に良きピアニストであり、良きライバルであり、良きパートナーであり、良き師であり。色んな顔を持ちながら周りからそれぞれ慕われ愛されているのが伝わって来る。ミエコとのエピソード、勝とのエピソード、どちらも良かった。
    カナデとビオラのエピソードも印象的。踊り場の演奏も光景が目に浮かび、何とも絵になるなと思った。音色の聴き比べも聴いてみたいな。

    0
    2026年05月01日
  • 六番目の小夜子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おもしろかった
    おもしろかったけど、よくわからない点も
    それが、この小説のおもしろさというか怖さなのかしら

    ドラマも見てみよう

    0
    2026年04月30日
  • ドミノin上海

    Posted by ブクログ

    ひさびさの恩田陸作品。
    たくさんの登場人物がそれぞれに絡み合って繰り広げられていく展開にどうなるんだろうというワクワク感が溢れて読んでて楽しかった。登場人物が多くて、あの後この人はどうなったんだろうと気になる人も何人かいて。登場人物一覧を見て、そういえばこの人もいたななんて思ったり。
    私的気になる人は屋台の店主のその後かな。
    えり子と健児の関係性ももうちょっと見たかったし。
    続編があることを期待してる。

    0
    2026年04月29日
  • 光の帝国 常野物語

    Posted by ブクログ

    不思議な能力を持った一族の話。
    日常の中にも、視点を変えたり些細なきっかけがあったりすると不思議な世界に紛れ込んでしまいそうに感じてきました。そういう見方で日常を過ごすことができればいいなぁと思いました。
    ゆるく物語や登場人物が繋がっている短編集でした。希望と不安がうっすらと漂う物語が気になります。そういうこの作者の感じが好きです。続きも読んでみたいです。

    0
    2026年04月29日
  • 六番目の小夜子

    Posted by ブクログ

    結局サヨコが何だったのか腑に落ちないままに終わった。進学校の割に受験生が忘年会と称して酒を飲んでいるシーンはいかがなものかと思ってしまった。

    0
    2026年04月27日
  • 薔薇のなかの蛇

    Posted by ブクログ

    久々のリセシリーズ、相変わらず面白かった。
    と言っても(これも相変わらず)細かい内容より全体的な雰囲気とリセのキャラクターが好きです。
    恩田陸作品は途中まで面白いのにラスト拍子抜けの物もある中、リセシリーズは面白い。

    0
    2026年04月26日
  • spring another season

    Posted by ブクログ

    『spring』のスピンオフ短編集。バレエの世界に浸れるバレエ好きにはたまらない続編。最後に付いていたプログラムと萬春の解説がリアリティがあり、実際にこの目で見たいと思った。スペシャルサンクスに有名なバレリーナたちの名前が連なってるのも、バレエファンとしては神々しく見えた。

    0
    2026年04月25日
  • まひるの月を追いかけて

    Posted by ブクログ

    恩田陸作品だから一筋縄でいかない事はわかっている。わかってはいるものの、この作品に関してはどういう事なのか、様々な疑問が残る。
    わかりやすい答えを探すような作品ではない。むしろ謎そのものを探しながら、こうではないか、ああではないか、と考える作品でもある。
    物語の流れはシンプルだし、なんという難しい事はない。中盤以降の展開に関しては唐突すぎて異世界にでも紛れ込んだような気分になる。
    ハッピーエンドともバッドエンドとも取れない、むしろ安易な答えを出させないような展開は沼か、あるいはどこか別の世界への扉でもあるかのよう。

    0
    2026年04月24日
  • 珈琲怪談

    Posted by ブクログ

    喫茶店をはしごしながら、仲良しの中年男性4人が珈琲を飲みつつ順番に怪談を披露し、語り合う。真夏の京都で、初冬の横浜で、古書街の神保町で、時にビール怪談に、紅茶怪談になったりしながら。

    友達と喫茶店をはしごして、怪談するなんて、とても楽しそう。怪談を話すことで、同じ恐怖を共有し、親密度が増す。

    人が怪談に惹かれる理由として、現実の方がよほど不可解で怖いからこそ、説明のつかないものに魅力を感じるといったことが書かれていました。
    今、文芸界はホラーブームだそうですが、確かに、答えのない不安や曖昧さを抱える現代だからこそ、怪談という形でそれを疑似体験したくなるのかも。

    これまであまりホラーや怪談

    0
    2026年04月24日
  • 珈琲怪談

    Posted by ブクログ

    塚崎多聞シリーズ3作目。
    またちょいワル(?)おじ4人組が集まって怪談を始めます(*´꒳`*)
    今回の舞台は京都、横浜、東京、神戸、大阪、再びの京都の喫茶店。
    実在する喫茶店かモデルになっているとか。

    どの話しも実際の出来事をもとに書いているとの事で、あーーっそんな話聞いた事ある(๑˃̵ᴗ˂̵)ってな感じの話が多く出てきます。
    それ故にじわ〜っと恐怖が襲ってきます。

    この不思議な男子会をこっそり覗いている様な感じもとても良き(〃ω〃)

    0
    2026年04月24日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。
    小説を読んでるというより、仕事をする上で大事な考え方とかも学べた気がする。

    続編も決まってそう?なので、発売されたらまた読みたい。

    0
    2026年04月23日
  • 愚かな薔薇 下

    Posted by ブクログ

    恩田さんの作品で好みのものは、独特な世界観、空気感を感じる。内容というよりも、香りに近い感覚。加えて共通するのが土地のノスタルジー。今回もそんな独特な世界を感じた。荒唐無稽というか、世界終末論にも通じるが、何が起こるかわからない今の時代、あり得ないこともないのでは、、、。ジュブナイルな世界観もある。恩田さんが描く10代は大人びており潔い。

    0
    2026年04月23日