恩田陸のレビュー一覧

  • ドミノ

    Posted by ブクログ

    東京駅のある夏の午後、すれ違うはずの27人と一匹が織りなすパニックコメディ。
    形が変わっていく雲を、超高速で早送りしているような気持ちになった。もしくは、ビルの上から群衆を眺める楽しさ、アリの巣を観察するような小説。
    そこには主人公はなく、ストーリーラインもない。もしくは、みんな主人公で、それぞれのストーリーラインが交差している。とても挑戦的ではあるが、テンポが良くて難しい事は一切ない。読むことがただただ楽しいエンターテイメント作品でした。
    表紙の若林夏さんの装画も素晴らしくて、読んでから眺めると幸せな笑みがこぼれる。はじめての恩田陸作品でしたが、とにかく楽しい小説でした。

    0
    2026年06月27日
  • 酒亭DARKNESS

    Posted by ブクログ

    呑みながらするちょっとゾワっとするはなしという感じ 不可解なことが解決されるのとされないのがあって塩梅がいい 祖父の墓がとくに好き

    0
    2026年06月27日
  • ネバーランド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ここまで青春を上手に描けるのが凄い。
    友達と複数で遊んだり泊ってる時、誰か一人帰るってなった時の虚しさとか
    修学旅行にみたいな特別な夜に、秘密を話したくなるような気分とか

    そういう言葉にできないけど、なんとなく感じてきたことを描くのが上手に感じた。
    今回は4人だけど、1人欠けるだけでどこか物足りなくなる
    別に他の人と仲が悪い訳じゃないけど、さっきまでの空気というかその味を再現できなくなるのが少年時代は寂しかった気がする。

    あとがきにもあるが、美国の個性というか魅力が少し弱いとは感じ長けど、やっぱりあの集団に美国が欠けると変になるんだろうな
    それぞれ役割がしっかりあったんだと思う

    恩田さんは統が好きって言ってたが、なんかそうだろうなって感じた
    夜のピクニックの「高見光一郎」がそっくりだし
    好感が持てる人物だった

    0
    2026年06月25日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

    Posted by ブクログ

    謎が徐々に分かっていくので読む手が取らなかったですね。そもそも二人で何を話し合うんだろうから始まって、何か殺人があったらしいけど何があって誰が死んだんだろう、そもそも二人の関係は?とか謎が出てきて、そして徐々にそうだったのかと明らかになる。
    ただあくまで本人たちの記憶ベースだし、証言や証拠があった訳じゃないので一番筋が通るのがこれって分かるだけだけど。後は恋愛の話も出てくるけど好きだの好きじゃないだの人間の心って不思議ですね。って思った。

    0
    2026年06月24日
  • ユージニア

    Posted by ブクログ

    奥田睦さん
    勝手に男性かと思っておりました

    そんなことより
    こんなモヤモヤが残る作品はお初かも

    いっこいっこ!
    ちゃんと納得&完結して!!

    この気持ち悪いモヤモヤのまま
    あの時のアレはなんだったんだろう…
    なんて考察するの
    なんか不気味すぎてヤダ!!
    (これが作者の狙いか!)

    ある意味
    ホラーより、私は怖いと感じた
    これが本当のイヤミスってやつ

    再読する時は
    紙とペン用意しておいた方が◎

    0
    2026年06月23日
  • spring

    Posted by ブクログ

    芸術に長けた人は感性が違うということを知らされる。自分にはないその感性を体験できる本。
    「戦慄せしめる」かっこいいなあ
    映画化されそうなくらいいい本だけど、キャスト選びが難しいからないだろうなと思う。

    0
    2026年06月21日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アンソロジーは結構当たり外れがあると思っていて、今回は当たりでした。
    怪異をテーマに10人の豪華な作家が描いた作品です。
    アンソロジーの短編集は作家が変わるが故に薄味になりがちなイメージですが、どの作品もしっかり味があって良かったです。
    個人的には、「わたしキャベンディッシュ」、「かぐわしきひと」が特に良かったです。
    アンソロジーは普段読まない作家に出会うので、定期的に読みたいなと思いました。

    0
    2026年06月19日
  • spring

    Posted by ブクログ

    バレエ小説として、読む前は期待大。
    踊る事に秀でている主人公が見出され、海外でその才能を発揮するという内容。
    関わる人達もプロフェッショナルで、その人間離れした肉体と精神と湧き上がる創作力に圧倒される。
    でも、どこか上手く行きすぎ?な気もする。
    身体が不調な日、人間関係に悩む日、周りと踊りがかみ合わない日。
    葛藤は少しは描かれているが、天才の悩みとしてそこも共感し難い。
    それは、私が凡人だからか。

    0
    2026年06月19日
  • 珈琲怪談

    Posted by ブクログ

    登場人物達が珈琲(以外の時もある)を飲みながら会話していく形式なので、1つの話の中に短いホラー話がいつも入っている。
    作者曰く大体が実話。それを会話形式で「こんなことがあったんだよ」と進めていくので、短編がいっぱい入っている感じだった。

    シリーズ物とは知らずに読んだが、これ単体で読める作品だった。
    他の本も読んでみたい。

    0
    2026年06月19日
  • 図書室の海

    Posted by ブクログ

    不穏な空気が漂い、意味がわかるとゾワッとする。自分的に恩田陸といえば「蜜蜂と遠雷」だったので、そのギャップも面白かった。幅広すぎ。

    0
    2026年06月17日
  • ユージニア

    Posted by ブクログ

    怖い。各章ごとにゾワリとする瞬間がある。町の名家で起きた大量毒殺事件と、生き残った盲目の少女。事件関係者の証言を重ねて輪郭を成そうとするほど生じる不穏と綻び。人間はこれほどに不可解な生き物なのか。真相を求めて頁を捲り、ようやく掴んだと思った最後の拠り所は、いとも簡単に剥がれ落ち、透明な悪意で満たされた藪の中に取り残される。本当に怖い。

    0
    2026年06月15日
  • 月の裏側

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    道中、盗まれた話から辻褄が合っていき、コンビニの事故などでそれぞれがこの状況を嫌でも理解していく過程が常に不気味で良かった。
    ラストシーンで言われた「彼ら」が人間を指しているようで、集合意識に合わさったのを感じて最後にまた一つぞくりとした
    恐怖がじんわりとずっとそこにいる、彼らはあの場所以外の人間を今も"盗んで"いるのだろうか
    あなたはマジョリティ側の人間か?

    0
    2026年06月15日
  • スキマワラシ

    Posted by ブクログ

    思っていたのと違ったストーリーだったが、ジーンとした感慨深い読後感があり、とても良かった。恩田さんのいつもの不穏な世界観とは別な、なんともゆらゆら漂うファンタジー。街や建物が持つ独特な色彩や匂いというか、それってあると思います。それがだんだんと失われていっているのが現在。記憶の片隅にある世界に、少しでも近づけたらと思う。

    0
    2026年06月14日
  • ユージニア

    Posted by ブクログ

    旧家で起きた大量殺人事件。数々の証言を元に真相に迫っていくが想像力が試される。モヤモヤするところもこの本の魅力なのか。

    0
    2026年06月13日
  • 図書室の海

    Posted by ブクログ

    恩田陸全開の短編集。
    初心者には進められない…恩田陸の不穏さ、不完全さが好き、という人にこそおすすめ。

    しかもこの短編集、「六番目の小夜子」のスピンオフ、「理瀬シリーズ」のスピンオフ、「夜のピクニック」の前日譚まで入っていて、恩田陸ファン垂涎の一冊。ますます玄人向き。全部読んでいるわたし大歓喜。
    もうすぐ発売の新潮社短編集で、「六番目の小夜子」に出てきた関根兄弟がまた出ると情報あり、嬉しくてほくほく。

    それ以外の短編としては「春よ、来い」がすごく好み。
    タイムパラレルもの。桜が切ないのはなぜなんだろう。

    0
    2026年06月13日
  • 祝祭と予感

    Posted by ブクログ

    蜜蜂と遠雷のスピンオフ作品。全6編。

    スルスルと読めてしまった。
    蜜蜂と遠雷に出てきたキャラクター達がコンクールとは違う普段の姿を見せてくれる。
    どれも面白かったけど、中でもマサルとナサニエル師弟の竪琴と葦笛が好き。マサルの抜け目なさにニヤける。
    獅子と芍薬も良い。

    エッセイは音楽の知識がほぼ無い私にはむつかしいものでありました……。

    0
    2026年06月12日
  • 錆びた太陽

    Posted by ブクログ

    この作者の作品にしては綺麗に風呂敷を畳みきった印象。あり得うる未来の図だよなあと感じで心寒い気分になる。
    ヒトを創りし神/古人種が、その繁殖力に恐れをなして弾圧をはかるという話の類型が、昔はイマイチ理解できなかった。自身がヒトの側でしか考えていなかったから。
    確かに怖くてたまらないよね。遺伝子改良した猿がめちゃくちゃ賢くなって徒党を組みだしたら早目に絶滅させようよ!って思っちゃうもん(この傲慢さのせいでダーウィン事変を序盤楽しめなかった。チャーリー怖いよ)。
    作中で、諸外国ではロボットに対する排斥運動が激しいというような描写があった。日本ではロボット(ドラちゃんですかね)に対する親しみが下地にあってそうでもないと。
    作中でも明らかにロボットの能力は人間を超えているし、プログラミングされたものという描写ながらも人格者ですらある。反旗を翻されたらはっきり言って勝ち目はないとわかるのに、作中の彼らの知性と理性ならばヒトを裏切ることはないだろうと甘えにも似たような信頼を感じる。
    アシモフの三原則で縛られたロボットは、ヒトの愚かさ(人間の三前提)を飲み込んで、M(ORAL)三原則に、そしてロボットの大前提に従ってヒトに奉仕する。
    AIが反乱したときに見逃してもらえるようにAlexaに丁寧に喋りなよ、とか、軽口たたいちゃうのは、縛りのない「賢い」AIはヒトに容赦しないだろうといううっすらとした恐れがあるからだ。縛られたロボットには甘えるのにね。

    0
    2026年06月12日
  • 六番目の小夜子

    Posted by ブクログ

    恩田陸先生のデビュー作
    とても読みやすかった
    登場人物も魅力的で、物語への没入感も深く感じられました
    サヨコ伝説は結局なんだったのかナゾは残りましたが、高校生の青春ドラマとして楽しめました

    0
    2026年06月10日
  • 珈琲怪談

    Posted by ブクログ

    安心して読める。そこまで怖くない。でもよく考えると怖い怪談。メンバーが中年のカッコいいオジサンたちなのもいい。トラベルミステリーならぬ、トラベル珈琲ホラーとして、お店や飲食物の描写を楽しみつつ、一番は取り止めのない会話を楽しむこと。
    月の裏側からはや幾年。多聞くんのほわっとした解像度が上がる。

    0
    2026年06月10日
  • spring another season

    Posted by ブクログ

    springのスピンオフ。めちゃくちゃ好き、spring読んでちょっと経つけど読んだ瞬間から登場人物が思い出されて、springメンバー全員好きだったわ、ってずっと読んでて楽しい。ハルにより近付けるような気がするし、さらにスピンオフ読みたい。私は深津が好き。

    0
    2026年06月08日