恩田陸のレビュー一覧

  • 祝祭と予感

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    蜜蜂と遠雷のスピンオフ作品。全6編。

    スルスルと読めてしまった。
    蜜蜂と遠雷に出てきたキャラクター達がコンクールとは違う普段の姿を見せてくれる。
    どれも面白かったけど、中でもマサルとナサニエル師弟の竪琴と葦笛が好き。マサルの抜け目なさにニヤける。
    獅子と芍薬も良い。

    エッセイは音楽の知識がほぼ無い私にはむつかしいものでありました……。

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    2026年06月12日
  • 錆びた太陽

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    この作者の作品にしては綺麗に風呂敷を畳みきった印象。あり得うる未来の図だよなあと感じで心寒い気分になる。
    ヒトを創りし神/古人種が、その繁殖力に恐れをなして弾圧をはかるという話の類型が、昔はイマイチ理解できなかった。自身がヒトの側でしか考えていなかったから。
    確かに怖くてたまらないよね。遺伝子改良した猿がめちゃくちゃ賢くなって徒党を組みだしたら早目に絶滅させようよ!って思っちゃうもん(この傲慢さのせいでダーウィン事変を序盤楽しめなかった。チャーリー怖いよ)。
    作中で、諸外国ではロボットに対する排斥運動が激しいというような描写があった。日本ではロボット(ドラちゃんですかね)に対する親しみが下地にあってそうでもないと。
    作中でも明らかにロボットの能力は人間を超えているし、プログラミングされたものという描写ながらも人格者ですらある。反旗を翻されたらはっきり言って勝ち目はないとわかるのに、作中の彼らの知性と理性ならばヒトを裏切ることはないだろうと甘えにも似たような信頼を感じる。
    アシモフの三原則で縛られたロボットは、ヒトの愚かさ(人間の三前提)を飲み込んで、M(ORAL)三原則に、そしてロボットの大前提に従ってヒトに奉仕する。
    AIが反乱したときに見逃してもらえるようにAlexaに丁寧に喋りなよ、とか、軽口たたいちゃうのは、縛りのない「賢い」AIはヒトに容赦しないだろうといううっすらとした恐れがあるからだ。縛られたロボットには甘えるのにね。

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    2026年06月12日
  • spring

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    ネタバレ

    濃い。濃すぎる。家系ラーメン4杯分。バレリーナって家系ラーメンとか食わなそー。でも途中で日本でラーメン食べたい!みたいなこと言ってる人いたな。すみません本題に戻ります。とにかく濃密。読むだけで人生4周分の体力を使いました。

    各1章ずつだけでも本が成り立ってしまうくらい濃いのに、それが絶え間なく続くのが恐ろしいし、それを読ませてしまう技量もこわい。天才。こんなありえないオタク言葉使うのかなり失礼なんですが如何せん私の語彙が終わっており……

    そして!!天才の一人称視点パート←これを書いてしまうのが本当にすごすぎる。そしてそこに納得感(本人は自分の価値観の中で自分なりにまっとうかつ正当な理論で動いているよ、という表明)があるのが……かっこいい……すごい……こんな……どれだけモジモジの実を食べた全身文字人間になれば……こんな本が書けるのか。

    春と純の関係性が好きすぎるし、なんとか1章だけでも満開カンパニー冬組が演じてくれないかな。という叶わぬ願い、アリ。本当にずっと何を言ってるんですか?

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    2026年06月11日
  • 六番目の小夜子

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    恩田陸先生のデビュー作
    とても読みやすかった
    登場人物も魅力的で、物語への没入感も深く感じられました
    サヨコ伝説は結局なんだったのかナゾは残りましたが、高校生の青春ドラマとして楽しめました

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    2026年06月10日
  • spring

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    蜜蜂と遠雷スキーな同志から、これも読むべし!とお勧めされた。恩田陸さんのクラッシックや日本文学への深い憧憬が感じられて、たーまーらーん!
    クラッシックバレエやコンテンポラリーといったあまり馴染みのないジャンルに対して、解説を解説と感じさせない自然さで盛り込むし、視点が切り替わるので飽きさせない。
    萬春という稀代のダンサー兼振付師の一瞬のきらめきかと思えば、彼を取り巻く才能あふれるダンサーや作曲家たちの人生でもある。

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    2026年06月09日
  • spring

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    へーバレエの話なんだ、というところから始まって、テクニカルなところを描きつつもなんだか哲学的なお話だった。
    バレエはダンスダンスダンスールを読んでるので、身体のイメージとか専門用語やら世界的トップレベルバレエ団とかの感じがつかみやすくてよかったけど、逆にそれぞれの語り手の回顧録みたいな感じなのでストーリーがつかみにくくてちょっと難しい。
    分かりやすく何かを目指すとか誰かと競い合うとかでなく、バレエの神に愛された魅了された者たちの世界を表現しているみたいな。
    KA・NONとかアサシンとか蜘蛛女のキスとか見てみたいなとは思った。
    パラパラ漫画がかわいい

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    2026年06月09日
  • 珈琲怪談

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    安心して読める。そこまで怖くない。でもよく考えると怖い怪談。メンバーが中年のカッコいいオジサンたちなのもいい。トラベルミステリーならぬ、トラベル珈琲ホラーとして、お店や飲食物の描写を楽しみつつ、一番は取り止めのない会話を楽しむこと。
    月の裏側からはや幾年。多聞くんのほわっとした解像度が上がる。

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    2026年06月10日
  • spring another season

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    springのスピンオフ。めちゃくちゃ好き、spring読んでちょっと経つけど読んだ瞬間から登場人物が思い出されて、springメンバー全員好きだったわ、ってずっと読んでて楽しい。ハルにより近付けるような気がするし、さらにスピンオフ読みたい。私は深津が好き。

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    2026年06月08日
  • ユージニア

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    最初は凄く面白かった。
    会話だけで物語が進んでいって、あとからそれが誰なのか分かって、それがつながっていって。

    私、ちゃんと理解できてるー!って。
    そしたら後半全くわからなくなった笑笑

    このわたしって誰なの?あぁ、兄なの?でも名前が出てこないよ、合ってる?って不確かなまま進んで終わった。
    結構わからない人多いみたいなので、こういうもんなんだなと。
    モヤモヤさせるのがいいのか?私はハッキリ終わらせてほしい。作中の小説がモヤモヤ終わりだから、この小説自体もそうなんでは?って思ってたらそうでした。
    進め方は好きだったのになー。

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    2026年06月08日
  • ユージニア

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    ネタバレ

    名家で起こった無差別殺人。
    犯人だと言われていた青年は、目の不自由な少女に指示されて起きた事件だった。
    事件について調べている主人公が関係者の証言を個別に聞いていくうちに、真実にたどり着くミステリー。
    展開が分かりやすくて良かった

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    2026年06月08日
  • 不連続の世界

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    ネタバレ

    短編集だったけど、絶妙に繋がってて最後は衝撃だった、、
    多聞が結婚してて、お父さんの病気がきっかけでおかしくなってしまってたなんて、、
    結局奥さんを殺してなくてよかった

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    2026年06月08日
  • 珈琲怪談

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    シリーズものだとは知らずに読み始めた。
    多聞に興味がわいて、そちらのシリーズも読んでみてもいいな、と思ったり。こういう本との出会いもまた良し。

    4人の男性が喫茶店を巡りながら怪談話をする、と言う設定。京都や大阪は分からないが、確かに神田は昔ながらの雰囲気ある喫茶店が多い印象がある。
    喫茶店の少し照明が抑え目でアンティーク雑貨があったりする感じ、言われてみれば怪談と親和性が高いかも。
    あとがきで、これらの話が実話だと言うことにも驚き。私自身は不思議な体験をしたことがないけれど、意外とこう言うちょっと怖くて不思議なことってよくあることなんですかね。
    たまには、こんなまったりとした読書時間も良いな。と言う意味での星4つ。

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    2026年06月08日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    ネタバレ

    連続ドラマにしたらどんなに面白いか。
    楽しくて時にニヤっとして、
    最高に楽しい梯結子の青春編。
    「梯」という苗字。「結子」という名前。

    幼い頃から人より秀でている「問題解決能力」
    と
    人と人とを結びつける「コネクション力」

    どんな社会人人生を送るのか、
    個人的には北澤くんとどうなるのか!
    気になる朝ドラ鑑賞家、みたいな視点で次回作を待っています。

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    2026年06月07日
  • チョコレートコスモス

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    演劇がテーマの話。ある少女を中心として、脚本家、大学の劇団サークル、女優の視点で物語が進んでいく。

    長編だが、先が気になって(というより飛鳥の演技か気になって)どんどん読み進めてしまった。

    話の趣旨とはずれるけど、天才っていいなぁ、天才になりたかったなぁと思った。

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    2026年06月07日
  • 終りなき夜に生れつく

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    もともと短編より長編が好みだが、恩田さんの作品には、短編の方が印象やストーリーが刺さるものもある。コレがまさにそう。本編の夜の底、、、も良かったが、コレはまさにスピンオフらしい、いかに本編に至ったのか、あらためて本編を読み返してみたくなった。残酷な葛城の過去、意外性を知れたのも良き!恩田さんのダークファンタジーはやはり魅力的である。

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    2026年06月06日
  • 薔薇のなかの蛇

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    ホラーは苦手だと思いながら進めていたが、丁寧な描写でやっぱり恩田陸さんはうますぎる!
    一個一個設定を確認しつつも最後まで読めない展開が、ワクワクする。
    解説が三宅香帆さんだったのも驚きで、主人公の性格に着目していて面白かった。なんでこの人を主人公にしたんだろう?って小説では大切だよね。

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    2026年06月05日
  • 月の裏側

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     あらすじを読まずに表紙買いしたので、あれあれ……と思ううちにホラーになって、思わず笑ってしまいました。詩的な表現の多い作家さんだというイメージだったので、序盤で、この不穏な感じがだらだら続いていくのかな?とのんびり歩くような気持ちで読んでいたら、三分の一くらい読んだ辺りからSFホラー……それも、段々と何かが人間に入れ替わるという、どっかで見たSFホラーに。個人的には大好物なので、『面白くなってきたあ!』と駆け足になり、最後は全速力で走る気持ちで読み切りました。ホラーとは言いましたが、中盤以降は洋画的な、動きのある展開が多く、SFとか洋画とか好きなら笑いながら読めるかも。
     むしろ、ストーリーよりも、登場人物の語る「生命の戦略」についての話のほうが刺さりました。「私って、なんでこうなんだろう……」に対しての力強いアンサーにも感じてしまいます。一つになれば平和になるし楽になるだろうけど、やっぱり私は他の人と同じにはなりたくないかなあ……。

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    2026年06月04日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    何も知らないくせに。
    私たちの歳月の重さなど、私たちの繋がりなど、
    私たちの葛藤と閉塞感など、何も知らないくせに。

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    2026年06月04日
  • spring another season

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    Spring読み終わってすぐ、読み出したので一気に読んでしまいました。
    Springは、ほんとに萬春が中心でしたが、こちらは周りの人達のことが丁寧に書かれています。
    バレエに魅了された実力も美しさも兼ね備えた人達。
    それぞれの人達なりの悩みや苦しみもありつつ、乗り越えて更に大きくなっていく姿がとても気持ちよかったです。そして、次世代へ継承、進化されていく…

    萬春のスペシャルガラのプログラム付きなのがまたいいですよね。

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    2026年06月04日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    学生時代の友人たちと大人になって旅行に行くというのが羨ましいと思った

    屋久島に行ってみたくなった。
    旅行するときに、そこが舞台の小説読むの面白そう

    そういえば夜のピクニックもこんな感じの本だった気がする

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    2026年06月10日