恩田陸のレビュー一覧

  • 薔薇のなかの蛇

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    物語の中でも理瀬待ちみたいになってしまいながら読んでいきましたが、綺麗な終わり方で次にどうなるのか考えると次作が楽しみです。

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    2024年06月01日
  • 劫尽童女

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    ストーリーが面白く1日で読破。
    設定的になんとなくコナンみたいだなーと思っていたら話のスケールがどんどん壮大になっていってびっくり。
    ラストはいったいどういう意味なのだろう…。

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    2024年05月25日
  • 月の裏側

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    アニメ「サマータイムレンダ」を見て、なんだか似たような雰囲気の小説を昔読んだ気がする...と記憶と実家の本棚を掘り返して再読。
    全体の雰囲気は似ているがこちらの方がより不気味。長靴を履いて寝るのはどんなにか気持ち悪いだろうと変にリアルに想像してしまう。恩田陸作品らしいゆっくり背筋が冷えていく感じの世界観が好き。

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    2024年05月17日
  • 蛇行する川のほとり

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    再読。購入本。実家で見つけて。
    恩田陸の書く少女はやっぱりいいな〜。お話もほとんど忘れてたからハラハラしながら読めちゃった。

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    2024年05月12日
  • 妖し

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    〈怪異〉をテーマに描く、奇譚アンソロジー。アンソロジーって色んな作家さんの話を読めるからお得感がある
    不思議な話もあったけど、一番最後の小池真理子の話は強さがぶっちぎりだった…
    背筋がぞぞーっとして鳥肌がすごかった。
    不思議と恐怖というのはグラデーションで、たぶん私がそんなに怖くない、特に不思議ではないというような感想をもつ話も他の人からすればすごく怖い!不思議すぎてわからん!ってなる話もあるんだろうな
    色んな人に読んでもらって一番好きな作品とか語り合うのが楽しい本だと思う

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    2024年05月11日
  • 黄昏の百合の骨

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    「善など悪の上澄みの一すくい。悪の魅力に比べれば、早朝の儚い霧のようなもの。」
    確かに悪には深淵なる何かがあるように感じる。しかし少なくとも私は、それを愉しめるのはあくまでも闇の外側から。甘美な果実は、虚構の中のもので良い。
    ならば、本書を開いて堪能しよう。そこでは、美しい魔女たちを中心に妖しくも不穏な出来事が次々に起こる。久しぶりの再読だったのだが、むせかえるような百合の香りの中、悪に酔いしれた。魅力は色褪せぬまま、そこにあった。

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    2024年05月11日
  • 中庭の出来事

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    ミステリ劇の謎を解く劇を演じる人々のミステリを執筆する劇作家と演者たち……気を抜いたら位置がわからなくなるので油断できないけれど、面白く読みました。
    舞台は台詞で全部説明しないといけないから大変だな。この他にも演劇モチーフの小説書かれてるから、恩田さん演劇お好きなんだろうなぁ。
    劇場型犯罪でなくても、寺山修司の天井桟敷でなくても、「見る」「見られる」がある限り、生きていくことは演じることなのかもしれません。
    ある程度解決したら「この先はご想像にお任せします」もアリで寧ろ好きだけれど、この作品の「黒い影」や「部屋の前に出されてる黒いゴミ袋」みたいに本筋には関係ないから全く説明されない謎はモヤモヤ

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    2024年05月03日
  • いのちのパレード 新装版

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    80点
    不思議なエピソードたち。まさにパレードのような。
    癖があり、合う話合わない話があった。
    岩が生えてくる村のエピソードが好きだった。オチも面白い。
    カタツムリは不思議な感じ。
    当籤者も好き。
    双六はさらに好き。不思議な世界観に引き込まれた。他の話もそう。
    隙間の話、夢の話?はあまりピンと来なかった。
    最後のアンドロイドの話も良かった。今の時代に合っている。
    全体通して、異国へ小旅行したような読後感で楽しかった。

    入院時にプレゼントしてもらった少し特別な一冊。

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    2024年05月01日
  • 三月は深き紅の淵を

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて手元に置いた『夜明けの花園』を読む前に、シリーズ順に読むことを勧められた。

    「本に作者ってものがいるってことに気付かなかったのね」
    ここまで無頓着では無いが、タイトルや装丁で小説を選ぶことが多い。そして読んでいる途中で、なんとなく文体と作者が結びつく。そんな感覚的な読み方で果たして良いのかと、ごくたまに思うことはある。けれども、彼女の言葉で多分良いのだと、まあ良いかと思えた。

    理瀬シリーズの最新刊を目指し、四章を目当てに読み進めていたので、純粋に本筋を追えていた自信はない。故に着眼点はズレているかもしれない。けれども、本の所在を早く知りたいと、気がつけば当初の目的はすっか

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    2024年04月30日
  • スキマワラシ

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    ネタバレ

    表紙も真夏って感じだけど読んでいてそんなに夏って感じはしなかった。だから「夏に読もう」じゃなくて一年通して楽しめるはず。どんどん真実に近づいていくワクワクがとっても好き!
    個人的にとってもお気に入りなポイントがあって、6章の『時間が経ってみると意外に大した問題ではなかったと判明することも多い。さすがに八年人生経験が長いだけあって、兄のすることはけっこう正しい。』というところ。(文庫本だと187頁かも)
    私も年の離れた姉兄がいるから今まで私がなんとなく思ってたことが言語化されて嬉しかったしやっぱり合ってたんだなとちょっと思って嬉しかった。

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    2024年04月20日
  • Q&A

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    独特な雰囲気が漂う文章が本当にお上手。
    住宅街にある大型スーパーでおこった不可解な事件。
    結局のところ原因がはっきりわからないままで、色々考察してしまう。
    うやむやさ加減がまた上手い。

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    2024年04月19日
  • 私の家では何も起こらない

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    かなり好きな小説。恩田陸さんはあまり読んだことがないけど、この小説はとてもいい。中学生のころ、夜遅くに仄暗い部屋の勉強机でこの愛すべき幽霊屋敷にまつわる物語を読んでいたと気に感じていた、「背後に何かがいたらどうしよう」とぞわぞわしていたあの感覚を忘れない。毎話語り手が変わるので、気負わず読めると思う。中学生になった妹に朝読書用に勧めておいた。

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    2024年04月17日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    なんて、美しい物語だろう。20世紀初頭、日本の農村の、1幕。
    1人の少女、峰子の、お屋敷のお嬢様聡子様と過ごした限りある、暖かい日々。
    近代化が始まった日本が、その後どんな道をたどったか。それは歴史のとおり。
    最後の数ページ、胸が引き裂かれる思いだった。
    日本は元々持ち合わせていた美しさも失って、どこへ向かっていくんだろう。

    常野物語2作目として、この作品を見たとき。
    1作目で続きが気になるなぁと思っていた、「しまう」者たちの役割が明確に描かれていて、満足しました。

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    2024年04月17日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    ネタバレ

    最後の転落からの転落がものすごい。

    いつも新しい時代の幕開けは
    様々な希望や志を持ってた人たちが
    いた訳だけど、終戦した日はどんな気持ちに
    なったのだろう、峰子みたいに思った人が
    沢山いたんだろうな。

    現代で言うと、バブルを経験した人が
    リーマンショックも経験したり今の
    円安の物価高で打撃受けてる人みたいな感じかな。

    常野の人たちが居たら私も聞いてみたい。
    日本これから大丈夫か?って。

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    2024年04月15日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    神秘的な美しい森の中で、過去の自分と向き合い自分探しをする物語は、ひたすら続く会話とともに、ダークな世界にどんどんはまり込んでいくようです。

    第一部の利枝子から、彰彦、蒔生と続き、梶原憂理の謎がすべて明かされます。
    「麦の海に沈む果実」との繋がりも見え、恩田陸さんらしい独特な世界も味わえますが、最後に節子が、しっかりと現実に引き戻してくれます。

    Y島から離れてもまだまだ続く、現実という名の旅。
    それはまるで自分たちの森をどこまでも歩いていくかのようです。

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    2024年04月07日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    学生時代の同級生だった男女4人が十数年ぶりに会い、『非日常』というテーマの旅を企画する。
    行き先はY島。太古の森の中での森林浴。
    利枝子、彰彦、蒔生、節子の4人は30代後半で、それぞれ結婚して家族がいる。
    山登りを体験しながら、同級生らしいとりとめのない会話が延々と続いていく。

    過去に遡り、そこに何があり何が起きていたのかを探る旅は、ある時ぷっつりと消息を絶ってしまった4人の共通の知人、梶原憂理という美しい女性を浮かび上がらせる。
    苦くせつない4人の物語は、これからどこへたどり着くのだろうか。

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    2024年04月07日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    この本を読んで、抽選で当たる狭き門の「ななつ星」豪華列車に乗車して夢のような時間を過ごしてみたいと思いました。
    幾らなのか?庶民には手が届かない列車でしたが、YouTubeで雰囲気を味わうのもいいなぁと思いました。

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    2024年04月06日
  • Q&A

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    ネタバレ

    最終的に何が起こったのか分からず、うやむやで終わるところが非常に恩田陸を感じることができました…
    考察のしがいがある作品ですが、個人的には政府の陰謀論推しです(ただそうすると未来から来た自分や、血を流してる人がいないはずなのに血塗れのぬいぐるみがあるなど説明つきませんね…)

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    2024年04月03日
  • ライオンハート

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    サイコー
    面白かった!けど全部理解できてないからまた絶対読む
    やっぱりカタカナの名前は覚えにくいから、世界史とらなくてよかった

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    2024年03月31日
  • 妖し

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    全編シンプルに怖い。どろどろしているわけじゃなくて、上品な怖さだけど、それ故に怖い…!作家さんたちがみんな巧みなんだな…

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    2024年03月19日