恩田陸のレビュー一覧

  • 禁じられた楽園〈新装版〉

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    恩田陸、何書いてもおもしろ作家ですごい。物語星からきた小説星人?ちゃんと地に足のついた、描写もディティールもしっかりしている文章なのに最終的にどこへ連れて行かれるのかまるで想像がつかなくて、それがお、おもしれー…すごー…と圧倒されてしまう。
    自分で選択したはずの行動が実は巧妙に仕組まれていることがわかったときの恐怖を寄る辺のなさ、他人どころか自分のことすらも信じきれなくなってしまう追い込まれ具合。
    物語のはじめから不穏な空気感に満ちてて、それがどんどんふくらんで、いつ”パン!”って弾けてしまうんだろうかとそろそろと読みすすめていたのだけど、それが弾けるというよりはぷしゅーと空気が徐々に抜けてい

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    2024年11月15日
  • 薔薇のなかの蛇

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    ひさしぶりの恩田さん作品。
    装丁からイギリスの古い館から、そしてそこで起こる猟奇的な事件。ゴシックミステリーの様相です。
    序盤から何やら不吉な事件で幕開けし、失速することなく物語が展開し、最後は畳みかけるような展開。
    ページをめくる手が止まりませんでした。

    こちらシリーズものなのですね。
    単品でも楽しめましたが、頭のきれるリセの過去やヨハンとの関係が気になるので、一作目から読みたいと思います。

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    2024年11月14日
  • 訪問者

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    山中の洋館での出来事
    「訪問者には気をつけろ」と警告があったらしい
    急死の映画監督の親友が訪れ
    それからもまただれだれが訪れ
    まぁいろんなことが起こるのですが
    過去に死んだ二人の死の真相もなかなかわからず
    どうなるのかと思ったら探偵役なキャラが登場して・・・
    終盤は展開が早く感じました
    そのせいか中盤まではモヤモヤしてましたが
    楽しめました

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    2024年11月08日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

    購入済み

    つまみぐいにアンソロ

    母がフォローしている恩田陸を少し読んでみようと思ったのですがこういう方向性は求めてなかったなあ…という感じ。ファンタジーはちょっと。
    しかし高田さんの作品だけかなり刺さったのでシリーズ読みたくなりました。こういうのと出会えるから良いのよね。

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    2024年10月23日
  • ネクロポリス 上

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    ページ数が多くて途中挫折しないかと思いながら手に取った。読んで見ると意外にもスラスラ読め、3~4日で読めた。
    内容は少し難しい部分もあるが、何となく理解できた。
    ミステリーなのか?読んでいくほどに謎が増え、どことどこが繋がっているのか?
    下巻ではどうやって全て回収されるのか気になる。

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    2024年10月22日
  • ドミノin上海

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    なるほど前作があることに、読み終わって気がついた。題名通りのドタバタコメディ。名前で何となく勝手に男性だと思い込んでいた著者。いつも女性のような文章を書く方だと思っていたら、女性でした…

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    2024年10月20日
  • 私の家では何も起こらない

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    丘の上の“幽霊屋敷”を舞台にした連作小説。

    怖い!!あらすじをよく読まずに買ってしまったので、ミステリーだと思ったらホラーだった。それを抜きにしても怖い。

    殆どの話が語り手の台詞のみで進行して行くので、まるで自分に語りかけられているようで不安な気持ちになる。
    読後の何とも言えない浮遊感というか酩酊感はさすが恩田さんの作品。

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    2024年10月20日
  • 図書室の海

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    『ノスタルジア』では、しっかり涙が溢れました。
    僕にとって“懐かしさ”とは。読み終えた今日は10月19日で、僕の中で10月といえば、かつてはハゼ釣りの時期だった。以前は…震災の前は、毎年この季節になると、お気に入りだった漁港で釣り糸を垂れたものです。秋雨前線が解消して、いわゆる秋晴れの、端切れのような雲が並んだ空を見上げては、当時の空気感が、まさしく昨日のことのように思い出されるものの、お気に入りだった漁港の岸壁が、震災以降は釣り禁止になってしまったことが惜しくて惜しくてたまらない。当時とは何もかも変わってしまったけれど“懐かしい”と思うことができる何事かが、今でも僕の中に残っている、確かに、

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    2024年10月21日
  • 三月は深き紅の淵を

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    作者初期の作品。

    本書と同じ「三月は深き紅の淵を」という題名の架空の本を巡る4章からなる。

    架空の「三月」は「黒と茶の幻想」、「冬の湖」、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、「鳩笛」の4章からなり、作者不明、数十部限定的に私版本として出され、譲渡禁止、貸与は1人にのみ1日だけという制限がついている。

    本書の4章はそれぞれ、酔狂な老人たちの「三月」を巡る謎解き、「三月」の作者を追う二人の女性編集者の旅路、自殺した異母高校生姉妹の謎を探る編集者志望の女子大生、「三月」を書こうとする作者のの思索、だが、それぞれの関連はあっても曖昧で「三月」の正解(というものがあれば)は示されない。

    第1章

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    2024年10月15日
  • 不連続の世界

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    受け身系主人公・塚崎多聞が振り回される不思議な中編4作。恩田陸先生にありがちな散らかしっぱなしのミステリではなく、きちんと片付く。

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    2024年10月13日
  • 夜明けの花園

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    麦の海に沈む果実が好きな私にはたまらなかった。懐かしいメンバーが勢揃い。なんでこんなに謎めいてるんだろう。

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    2024年10月05日
  • 灰の劇場

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    一緒に暮らしていた女性二人が橋から飛び降りて、自殺をしたという事件がずっと残っていた”私”がそのことを調べて小説にしていくというところから始まる、フィクションとノンフィクションパートが交互にくる構成の1冊
    なんというか恩田陸さんのノンフィクション部分が、ある事件をもとにフィクションを制作するということでその女性二人の想像上の人生に呑み込まれそうな感じもあり、そのあたりの境目があやふやになりそうで、何度か今どのパート読んでるっけ?とページをめくりかえした
    その感じが自分もこの「灰の劇場」の世界に気がついたら呑まれている感じもして、今までにない読書体験だった
    また恩田陸さん自身もこの女性たちも40

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    2024年09月30日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    大学時代の友人グループ男女4人が約20年ぶりに再会し、屋久島を旅する。
    利枝子と蒔生の破局の原因となった梶原憂理が死んだとの知らせをきっかけに、4人は当時の関係や事実を反芻してゆく。

    四十近くになった作者が同年代の来し方を振り返るために書いた、記念碑的作品のように思える。

    「麦の海に沈む果実」の憂理を敢えて登場させ主人公たちに絡ませた意図は明らかではないが、作者に特別な思い入れがあったのだろうか。
    憂理でなくても物語は成立するように思う。
    既読者からすれば、さらなる奥行きを感じはするが。

    描かれる屋久島の自然が圧倒的で、確かにこの中にどっぷりと数日過ごせば、過去のわだかまりも含めて俗世の

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    2024年09月26日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    歴史改変SFでありながら、終始不穏な空気が流れていてゾクゾクします。「歴史改変の失敗を修復をする」という設定が難しいところもありますが、危険要素がいくつも積み重なっていくので展開が全く予測できないです。SFとホラー要素が好きな人はおすすめです。

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    2024年09月23日
  • ネバーランド

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    男子校の寮に年末年始残った3人➕1名それぞれの告白。ミステリー要素もありながら、4人の微妙な関係の変化にページをめくる。幽霊は誰だったの?とスッキリしないところもあるが面白かった。

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    2024年09月23日
  • ユージニア

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    ネタバレ

     読んでみて、真相は闇の中っていう感じがしました。緋紗子が自分が策まって起こした事件だと話してはいるけど、その緋紗子ももしかしたら自分の母親から何か暗示づけられていたのかもしれないのかなとも。満喜子は緋紗子の完全なる観察者と自負していたのに、婦警さんから新事実を聞かされ、まだ何かあったのかではそれは一体真実は何か分からなくなり、絶望感に堕とされたのか、見えざる手で亡くなってしまったのかそれは分からない感じがしました。あえて明らかにしないで曖昧な感じがやはり芥川龍之介さんの「藪の中」みたいだなあと思いました。

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    2024年09月22日
  • 黄昏の百合の骨

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    やっぱり理瀬が好き!理瀬が出てくる作品はより好き。おばあさんもちゃんと?謎めいてて面白かった。善と悪に目に見える境界線は存在しない。その中間を生きることを既に知っている理瀬...続きが益々楽しみになった。

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    2024年09月19日
  • Q&A

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    ネタバレ

    読み進めていく内に気味悪さが増していって、不思議な感覚に陥った。

    事件か事故か、そしてその原因をも最後まで明らかにされないまま、商業施設でのあの出来事を機に変わってしまった、変えられてしまった人々の様子が鮮明に想像できた気がする。
    ただ、やはり1番知りたい原因が最後まで分からなかったのと出てくる人々の相関図を自分の中に作るのが難しかったなあ。

    恩田さん、すごいなあ。

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    2024年09月18日
  • 月の裏側

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    最初から最後まで不穏な雰囲気で、謎が謎をよぶ…
    主人公多聞のなんだかとぼけた感じがいい緩衝材になっている気がした。
    読み終わっても頭の中は???という感じ。

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    2024年09月17日
  • 灰の劇場

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    ネタバレ

    一気に読まなかったから0,1表記がなんだかごっちゃになっちゃったな。
    直後に読んだ「どうしても生きてる」とかなり似てるところがあった。死は特別ではなく日常の連続の中に不意に訪れる。揚げ物の油を固めるやつがなかったことに気づいたときみたいな、最期のきっかけは些細だけど絶望的な何か。

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    2024年09月16日