恩田陸のレビュー一覧
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「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ短編集。
「祝祭と掃苔」「獅子と芍薬」「袈裟と鞦韆」「竪琴と葦笛」「鈴蘭と階段」「伝説と予感」の6作収録。
最初に言っておくと、「蜜蜂と遠雷」は記憶の彼方である。
素晴らしい作品だったこと、栄伝亜夜や風間塵など主要キャラの外殻など断片的なものしか覚えていない。正直、再読せずにこの短編集を読んでしまって良いものか直前まで悩んだ。でも、えいやという気分で頁を開いてみた。
最初の作品が「祝祭と掃苔」で、前述の栄伝亜夜と風間塵が出てきてくれたので、意外とすんなりと世界に戻ることができた。天才たちの年相応の雑談に、心が和んだ。記憶が曖昧でもちゃんと楽しませてくれるなあ。
「 -
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九州の水郷地方都市で、三人の老女が相次いで行方不明になり、行方不明中の記憶を失くして数日後にひょっこり帰って来た事件の謎を解明するために、元大学教授の協一郎と、協一郎に呼ばれた教え子だった多聞、協一郎の娘の藍子、ジャーナリストの高安が奔走する。
すごく久しぶりに恩田陸を読んだのだけど、ああそうだ、じわじわーっと気色悪いのが近づいてくるこの感じ・・・緊迫感とか、逃げ場のない不安感、寄る辺のない心もとなさが「これぞ恩田陸」なんだったなーと思いながら読んだ。
「父には分からなかったのだろう。いつも独りぼっちでいるのが当然と思っていた私の中に、『誰か』に助けを求めるという選択肢がなかったということ -
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《そう、自分もその過程に加わったに過ぎないのだ。物語が形成されていく過程に。》p.207。
《誰かに見られている。》p.360。
《この書き出しは、どうだろう?》p.431。
>第一章、ミッションは超巨大な屋敷から一冊の謎の本『三月は深き紅の淵を』を探せ!!
>第二章、出雲に向かう二人の女編集者はそれぞれ『三月』を読んでおり、その著者は誰であるかディスカッションする。
>第三章、一緒に崖から落ちて死んだ二人の美少女の関係は人によって印象が異なっていた。二人の死は事故か自殺が殺人か。
>第四章、この本を書こうとしている女性作家の話と、謎の学園に放り込まれた理瀬の話。
>枠の外側と内側の境界がし -
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4つの学校と「谷津」という田舎町で起こる不思議な話。
金平糖のおまじないや噂のようなものに別世界の話も混じり、ノスタルジックでファンタジーな世界観のお話でした
田舎の良くも悪くも閉鎖的な雰囲気は田舎町で育った身としては共感!
高校生の大人になりゆく過程の繊細な気持ちの変化や田舎の風景がとても丁寧に描写されていてよかったです!
晋と仁の公園でのやり取りや静と裕美のシーン、結城の水泳授業のシーンなどのめり込むように読んでしまったシーンがいくつもありました!
最後ははっきり伏線が回収される場面もあれば、読者に委ねる部分もありました。ラストはもっと続きがありそうな終わり方でしたが、この不思議な -
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ネタバレ全体的に、物書きを生業とする女性の業を感じました。
でも、国文学、文芸評論家、トマトと茄子のスパゲッティのくだりは笑いました(笑)
個々の物書きに対する姿勢やプライドは十人十色、でも共通してみんな命を懸けて向き合っているからこそ、強かで格好良いです。
また、おそらく本人も気付いていない(であろう)魅力や本質に、周囲が冷静に分析し受け入れている描写も素敵だなと思いました。
作家さん一人一人が身を粉にして完成させた作品は、読者である私も真剣に向き合わなければ…!という気持ちになりました!
解説にて最後の説明は納得です。
詳細は省きますが、「小説書くのも読書も、個人的で後ろめたい恥ずかしい行為」 -
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とある高校でずっと受け継がれてたゲーム。
サヨコと呼ばれる生徒が見えざる手によって選ばれ、サヨコは誰にも正体をばれないように、学園祭までやり遂げなければならない。
そして今年、六番目のサヨコが誕生する年に、神戸から津村沙世子という、美人で頭のいい転校生がやってきて…
現代ホラーを知るための100冊に選ばれていたので、恩田陸がホラー?と思いながら読んだら、
デビュー作とは思えないくらいの引き込まれる文章と、謎の提示と展開にはさすがだなーと思ったが、
これはホラーなのかな?
読後感は「夜のピクニック」と同様。
個人的には藤子不二雄の言うSF、少し不思議、が一番しっくりくるような。
ま、ジャン