恩田陸のレビュー一覧

  • Q&A

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    何だろう、何だか忘れられない一冊。淡々と語られるQ&A形式の物語。何が起こったのか、どうして起こったのか、読み進めていくうちに少しずつ紐解かれていく。ただ、不思議なテンションが何故かくせになる。何年かに一度は手に取りたくなる。

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    2026年02月01日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    過去に一度読んで、脳みそがこんがらがった記憶があった。再度読んで、恩田のその小難しいものをわかりやすく(?)書くという才能に痺れながらもやはり脳みそがこんがらがった。なので、これはこういう物語なのだと思う事にした。
    「裏返す」ものと「裏返される」もの。この辺は『月の裏側』でも似たようなテーマが出てきたが、単に化けるというわかりやすいテーマではない。善と悪というわかりやすいものもない。目に見えてわかりやすい、掴みやすいものの出てくるものではないのだ。結末にしては拍子抜けだが、この力量は凄いよなぁと唸る。

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    2026年01月31日
  • 中庭の出来事

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    ネタバレ

    劇中劇中劇というめちゃくちゃ複雑な話だったけど、最後に全てが繋がってすっきり。私にとって欲しい真実が与えられたからこの感想なのかな。
    それまで男・女優1.2.3など名前が明記されず黒いベールを覆った状態の登場人物たちが名前を与えられベールが剥がれ、徐々に演じている役割が明確になっていく。この点と点が線で繋がる感触は最高だけど、こんな複雑な構成の話を、巨大に広げられた風呂敷をうまく畳まれたなと思いました。誰やねんって思いながら読んでたけど最後まで読んでよかった笑

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    2026年01月30日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    面白かった!
    恋愛話でも、いやミスでもなく、いろんな意味で涙が出たりすることもなく、とてもいい人が良いことをして感動させるとかでもない。

    誰も傷つかず、みんながハッピーになるのが、パズルのピースがパチっとハマるような気持ちよさがあって、読んでいて楽しかった。

    続編が待ち遠しい!

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    2026年01月27日
  • いのちのパレード 新装版

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    ダークファンタジーからSF、ホラー、コメディのようなものまで様々なジャンルのものが収録された短編集

    観光旅行
    スペインの苔
    蝶遣いと春、そして夏

    蛇と虹
    夕飯は七時
    隙間
    当籤者
    かたつむり注意報
    あなたの善良なる教え子より
    エンドマークまでご一緒に
    走り続けよ、ひとすじの煙となるまで
    SUGOROKU
    いのちのパレード
    夜想曲

    観光旅行、夕飯は七時、隙間、当籤者、あなたの善良なる教え子より、SUGOROKUが特に好きでした!

    「観光旅行」は指や手の形をした巨岩が生える奇妙な村を観光する夫婦の話。オチが最後まで全く予想できず驚き!不穏な空気で進むストーリーもよかったです

    「夕飯は七

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    2026年01月27日
  • スキマワラシ

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    ネタバレ

    散多は、兄の営む古道具屋を手伝っている。
    時々、古いものの持つ記憶が一瞬見えてしまうこともあるが、兄との古道具屋暮らしに問題はない。

    最近一部都市伝説マニアを騒がせている、廃ビルや解体工事現場に現れるという少女に散多も遭遇し、仮にスキマワラシと名付け、その動向を気にしたりもする。
    スキマワラシは、座敷童とは違い、時間や空間の隙間に現れるのではないかと思われ、その出現パターンを分析したりもするのだが…。

    散多が最近強く反応するのが、古いホテルを解体した時の廃材だったタイルを使った二次作品。
    いろいろなイメージを強制的に受け取らされ、そして自分の両親の若いころの姿をそこに見つける。
    タイルと両

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    2026年01月25日
  • 灰の劇場

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    フィクションとノンフィクションが交互に展開されるタイプの小説。

    自殺した2人の女性の謎を追う!という最初のミステリー感から考えると肩透かしをくらってしまうかもしれないが、そうではなく、女性(特に中年以降)の人生にある、どこか灰色がかった緩やかな絶望感を淡々と描く日常系(?)の小説として捉えると面白く読めると思う。

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    2026年01月24日
  • 月の裏側

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    ネタバレ

    「珈琲怪談」が面白かったので、塚崎多聞シリーズの第一作を読んでみた。期待通りの作品。
    読み終わったときも長い夢を見ていたような気持ちになった。白日夢やノスタルジイ、ミステリーなど混沌としたものが溶け合ったストーリーだ。
    舞台の街も読者が「来たことがある」「知っている」と思い起こさせる。夕立も蒸し暑い夜も夕闇も、そして久々の美しい月。冬に読んでも梅雨時の感覚がよみがえる。
    結局「アレ」の正体は謎のままで、この小説は謎のまま終わらせるのが正解だと思う。世の中は謎だらけなのだから。ただ多聞は実際のところどうなのだろう。盗まれたのか盗まれてないのか・・・本人は盗まれたと言っているがそれも怪しい。しかし

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    2026年01月23日
  • 黄昏の百合の骨

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    ネタバレ

    この物語の中では3人死んでますが、殺人は一つも無かったということでよろしんですよね?恩田陸さんの小説はこれで2冊目でまだまだ初心者です。前読んだ本は難解過ぎて理解できなかったですが今回はスーッと入ってきました。また恩田さんの本を読みたいと思いました。

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    2026年01月20日
  • 麦の海に沈む果実

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    すごくおもしろかった。恩田陸さんの作品はどれもこれも言葉が綺麗でスイスイ頭に入ってくる。常に不気味な空気が漂っていて、学校から消えていく生徒はどこへ行くのか、2月にきたりせは本当に学校を壊してしまうのかどきどきしながら読み切った。私としては少し悲しい結末だったな… 生徒から愛されている子と教師や大人から愛される子でわかれていて非常におもしろかった。

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    2026年01月20日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    主人公の女の子が幼少期から大学卒業までかけて、身の回りにある「キモチワルイ」を解決していく話。
    物語の脚本ももちろんなんですが、作者の恩田陸さんの個人的な語りが最高に面白かった。次回作も楽しみです!

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    2026年01月18日
  • ライオンハート

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    夢を通じて記憶が引き継がれ、時空を超えて何度も出会い、求め合うエドワードとエリザベス。
    昨今の乙女ゲームにありそうな、SFロマンスだった。

    次はどんな出会い方でどんな別れになってしまうのか?切ないながらも雰囲気が好きで、手元に置いておきたい1冊となった。

    どうしてもライオンハートというと、SMAPを思い出す…後、ズートピアの市長…

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    2026年01月16日
  • ドミノin上海

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    前回のドミノがおもしろかったので期待して読み始めました。表紙のパンダのインパクト強すぎと思いましたが、表紙に負けないくらい、パンダの行動がぶっ飛んでた。アウトローとパンダを組み合わせる発想がすごい。ドタバタ劇の群像劇でたくさんの人、動物、幽霊までも出てきますが、登場人物それぞれに性格を持たせ、個性を大事にしているため登場人物は多いけど混乱せずに読むことができました。

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    2026年01月16日
  • ネバーランド

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    恩田陸さん初期の頃の作品。

    何の前情報も入れずに読み始めた為、男子寮に年末に残った3人+1人が青春のバカ騒ぎするのかな、ぐらいで読み進めてた。

    それがちょいとホラーも加わりながら、4人が抱えた悩みを爽やかにしていく青春ミステリーで、特に光浩の抱えた重みなんか全然笑えなくてエグかった。

    ただ、各少年の名前をもう少し分かり易くして欲しかった…

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    2026年01月12日
  • 麦の海に沈む果実

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    妻からの薦めで、初めて読んだ恩田陸作品。
    作品に登場する学園の世界観や登場人物達の個性溢れるキャラクター、主人公 理瀬の人物像が明らかになっていくストーリーは面白かった。特に後半、畳み掛けるような展開に読む手が止まらない…!

    この不気味で不思議な世界観にハマったので、他の作品も是非読みたいと感じた。

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    2026年01月12日
  • ユージニア

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    子ども時代に起きた名家の大量毒殺事件。大人になり、それぞれの立場から当時の様子を語っていく。話し方や状況から誰が話しているのか、考えるのはおもしろい。でも、ラストの殺人の理由はさっぱり理解できない。読書に委ねるにしても乱暴な気がする。途中までおもしろかっただけに残念。

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    2026年01月12日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    お仕事小説だけど、本編の主人公の梯結納子は大学生になって就職するまでのストーリー。大学で城郭愛好同好会に入会して梯ドクトリンという手法で、違った観点から、城攻めの史実を覆す方法を考える所が楽しい。
    大阪の陣のIF話や鳥取城の籠城戦なとが本章で出るけど、個人的には、本能寺の梯ドクトリンを聞いてみたかった。
    梯の友人たちもユニークな人ばかり。類は友を呼ぶで、世界がどんどん広がっていくのが、何だか羨ましい。
    次回作期待しています

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    2026年01月12日
  • 象と耳鳴り

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    退官判事の関根多佳雄を主人公にしたミステリー短編集。
    初めはどうかなと思ったけど、どんどんより進めてしまった。安楽椅子探偵な感じで面白い。
    各編のなごさもちょうどよくサクサク読めた。

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    2026年01月07日
  • ライオンハート

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    SF×ロマンスが好き。ロマンス単体ではは食指が動かないのに、組み合わさると凄く好き。と、気づかせてくれた作品。繰り返すシーンと短い逢瀬、というのも個人的に大好物。20年ぶりのうろ覚え再読。

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    2026年01月05日
  • 象と耳鳴り

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    退官した判事 関根多佳雄が主人公の連作短編ミステリ
    職業柄とミステリ小説好きが高じて繰り広げられる推理
    中には無理筋と思えるような推理もあるけれども、それが「当たる」からこそ「名探偵」というメタな存在でもある
    まぁ、真相がそうであるかは定かではないという結末でもある

    収録12編とその出展
    ・曜変天目の夜(『ミステリマガジン』1995年11月臨時増刊号)
    ・新・D坂の殺人事件(『青春と読書』1998年2月号)
    ・給水塔(『小説NON』1996年1月号)
    ・象と耳鳴り(『小説NON』1997年12月号)
    ・海にゐるのは人魚ではない(『小説NON』1997年6月号)
    ・ニューメキシコの月(『小説N

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    2026年01月05日