恩田陸のレビュー一覧

  • Q&A

    Posted by ブクログ

    ケムに巻かれたような読後感。
    各章ごとにハッとする展開があり、さすがのストーリーテーラーっぷり。作品全てを会話で成立させるなんて。

    「M」で起こった事件を契機に、関わった人間の本能的な業の部分を炙り出される。一次災害から二次災害へ、さらにその先へ物語はあらぬ方向へ転じていく。それぞれの物語がかすかに交錯していることもあるし、全くのスポット的な事態だったりする。

    ざぁーっと読み進めたけど、あちらこちらにキーワードが散りばめられている。そもそも登場人物のパーソナリティが全く読めない。読者が自分で結びつけていくしかない。不思議な作品である。

    0
    2025年07月29日
  • スキマワラシ

    Posted by ブクログ

    読みやすくて、どんどん伏線が回収されていくから一気に読んでしまった。
    全体的に不穏で、不気味な空気が静かに流れていて、でもそれがやりすぎじゃなくてちょうど心地いい。

    あの土地の記憶とか、人の営みのなかに何かが棲んでるような雰囲気や、土着的でミステリアスな世界観だけれど、どこか懐かしさも感じる説明のつかない気味悪さがじわじわ残る感じが私は好きでした。

    夏に読むのがぴったりで、夏イチで買ってよかったと思える一冊だった。面白かったです!

    0
    2025年07月28日
  • 錆びた太陽

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    原発事故で汚染された地域を巡回するロボットたち。国税庁から派遣された徳子の目的は昔あった祖母の家とゾンビの調査。ゾンビから税を取るためにアンケートを取る。なんかどうなっているの?と思うような意外なsituation.
    ただ少し間の抜けた徳子の存在が良い感じ。

    0
    2025年07月27日
  • 麦の海に沈む果実

    Posted by ブクログ

    ミステリー、ホラー、青春、学園。ありとあらゆる要素を詰め込んだ作品でした。
    前作の『三月は深き紅の淵を』の最後にサラッとでてきたある学園。そこを舞台にスタートしましたが、なんとも言えぬ不安感。何かわからない恐怖がずっと付きまとい、終始不思議な世界でした。
    連続で起こる事件に加えて、読者を混乱させる描写。最終的に明らかになる恐怖の事実。恩田陸ワールドとはこのこと!読後も三月の国から中々抜け出せません!
    正直この作品だけでも楽しめますが、理瀬、憂理、ヨハン、麗子、黎二のその後が気になり過ぎる終わり方だったので刊行順に続きを読んでいこうと思います!

    0
    2025年07月27日
  • 麦の海に沈む果実

    Posted by ブクログ

    ずっと不穏な空気。なんだかよく分からないまま読み進めたけど、真相がわかると各人物の行動に納得がいく。再読必須。長いけど飽きずに読める。

    青春要素もあってハリーポッターみたいだった。シリーズものということで、ほかのも読んでみたい。

    0
    2025年07月25日
  • 黄昏の百合の骨

    Posted by ブクログ

    麦の海に沈む果実の続きのお話…と言うとちょっと語弊がありますが、主人公の理瀬ちゃんのその後のお話。
    また理瀬ちゃんのその後が知れて嬉しいのと、一癖ありそうな女主人が暮らす古い洋館に隠された謎を探っていくお話でずっと解き明かされるのをワクワクしながら読みました。

    0
    2025年07月21日
  • 薔薇のなかの蛇

    Posted by ブクログ

    理瀬シリーズの中の一冊というのを知らずにこれだけ読んでしまった。
    なのでイマイチわかってないかも。
    今度は最初の一巻目から読みたい。

    0
    2025年07月20日
  • まひるの月を追いかけて

    Posted by ブクログ

    ミステリ要素が少しある旅行小説って感じかな。奈良の空気感を味わうのがメインの本でした。
    主人公が「この旅の意味はなんだろう」と舞台を巡りながら考える感じは、『黒と茶の幻想』や『鈍色幻視行』、『夜のピクニック』なんかと雰囲気が近いように思う。
    個人的に恩田先生は「読むと旅をしたくなる作家さんナンバーワン」なので、今作も旅情をたっぷり感じられてよかった。

    0
    2025年07月19日
  • 愚かな薔薇 上

    Posted by ブクログ

    ファンダジーなのかSFなのか、簡単にはジャンル分けできない不思議な世界観でした。その世界観を理解するのにちょっと時間は掛かったけれど、でも読み進めればちゃんと理解できるっていう安心感もあって。そこはさすが恩田陸作品だな、という感じ。
    次の展開や結末が想像できないので、下巻も楽しみです。

    0
    2025年07月18日
  • ネバーランド

    Posted by ブクログ

    男子校の寮「松籟館」で、冬休みに居残りを決めた国美、寛司、光浩と通学組の統の4人は、それぞれ秘密を抱えていた。ゲームをきっかけにそれが明らかになっていくが、4人は互いに刺激し合い、困難を乗り越えていく。
    序盤から展開にワクワク感があり読みやすく、絆が深くなっていく感じがとても良かったが、なんかいきなり執拗に攻撃的になったりするところがありちょっと違和感を感じた。そんなガチで傷つけにいくようなこと言う?みたいな。

    0
    2025年07月18日
  • エンド・ゲーム 常野物語

    Posted by ブクログ

    再読
    大好きな常野物語。
    ひっくり返す、ひっくり返されるのオセロゲームは第1作から好きな話。
    今回は洗濯屋まで出てきてさらに面白い。
    ラストをよく覚えてなかったのですが、再読でちょっと消化不良?
    でもやっぱり面白かった。
    もう常野物語は続き出ないのかなあ。

    0
    2025年07月17日
  • 三月は深き紅の淵を

    Posted by ブクログ

    2025. 2

    短編小説。
    『三月は深き紅の淵を』という小説を巡り様々な登場人物がその本に対する興味関心を語るストーリー。
    その繋がりを最後に集約させ何かが起きることを期待していたが、特になかった。
    しかし、三章目の二人の女子高生が展望台から飛び降り死亡する事件が非常に面白かった。
    ストーリーが面白い、というよりも序盤に死亡してしまう女子高生の知的で冷静、どこか儚く色気を漂わせる美沙緒の言動や雰囲気が魅力的であった。
    彼女を主人公とした長編小説を読む、だけではなく現実に現れほしいと切望するほどに。

    0
    2025年07月17日
  • 象と耳鳴り

    Posted by ブクログ

    『六番目の小夜子』の秋のお父さん関根多佳雄氏を主人公に色々な謎を推理していく連作短編集。
    「往復書簡」が静かな怖さがあって面白かった。

    0
    2025年07月16日
  • 黒と茶の幻想(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1章はなかなか読み進めるのが大変だったが、2章の彰彦の章から色々な隠された過去の事実が明らかになっていって手が止まらなくなった。

    下巻はいよいよ、「蒔生は憂理を殺したのか?」問題が明らかになるのだが……その謎はちょっと消化不良だったかも。

    蒔生は、利枝子にまだ何か隠していそうな気がしたんだけど、憂理を無理やり犯した、ということだけだった。
    「魂の殺人」と言われるくらいなので(しかも男性が恋愛対象ではない)、殺したと言ってもいいのかもしれないけど。

    そして最終章の節子。
    なぜ彼女が最後なんだろうと思ったけど、彼女によってもう一段階利枝子と蒔生の解像度が上がる、そして現実に引き戻される、とい

    0
    2025年07月15日
  • 図書室の海

    Posted by ブクログ

    語りすぎない恩田陸さんの作品。
    私には短編集がちょうど良かったです。
    他作品の続編?的な感じで
    他作品から読んでいて良かったと感じました。

    0
    2025年07月14日
  • 黒と茶の幻想(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これはミステリーなのかファンタジーなのか……。
    現実世界の出来事の話ではあるんだけど、そもそも理瀬シリーズに出てくる学校?が現実感が全然ないしよくわからない。

    一応、理瀬シリーズの1作に入ってるけど、、全然関係ない人たちが出てきて???となっていたけど、全員憂理の友人だったのか。

    アラフォーの男女4人が、日常を離れてY島(おそらく屋久島)に旅をする。
    一章ごとに視点が変わっていく。
    その度に、視点となる人物の過去や、封印していた思いが明らかになっていく。

    展開的にラストは蒔生だと思ってたんだけど、違った。

    そして、憂理はもう死んでいるのか!?

    0
    2025年07月14日
  • 月の裏側

    Posted by ブクログ

    珈琲怪談を読もうとしたら、なんとシリーズもの。先に読んだ娘が登場人物の関係が全く分からないよ、というので、こちらの一冊目から読みました。
    長編のホラー(ダークファンタジー)でした。おこる事象にちょっとびっくりさせられました。舞台は柳川そっくりの箭納倉という運河が街に昔から張り巡らされている地域。この地域では以前から行方不明になった人が数日後などひょっこり戻ってくる事象が散見されていた。
    登場人物の協一郎(元教授)、塚崎多聞(独特のオーラを持つレコード会社プロデューサーの男性、女性からすごく好意を持たれることが多く、奥さんはジャンヌというフランス人)、多聞の大学の後輩でもあり、恭一郎の娘、藍子、

    0
    2025年07月13日
  • 夜果つるところ

    Posted by ブクログ

    読みやすい!半日で読み終えるぐらいさくさく読める
    昭和初期山間部の遊郭とそこに住む遊女と軍人、遊郭で育てられている子どもビィちゃんの話
    学校にも世間にも出ず遊郭から物事を見るビィちゃんの視点からここはなんなのか?産みの母、戸籍の母、育ての母3人いるのは?自分は一体…?と
    周囲の不穏な出来事を通じ焦点が合わさっていく

    0
    2025年07月12日
  • 六番目の小夜子

    Posted by ブクログ

    中高生特有の不安定さや、学校という閉鎖空間ならではの空気感が描かれていて、読んでいてエモさを感じられてよかったです。伏線がすべて放置されたまま終わる展開も、読後にはまあそれもアリかと思えました。
    ただ、時間が経ってエモさが薄れたあとに振り返ると、「やっぱり納得いかないかも、、」という気持ちは流石に湧きました笑
    「解釈の幅を持たせた余韻」とはちょっと違うかな、とも感じます。

    とはいえ、作品にも読書体験にもいろんな形があっていいですよね。
    読んでいる間は楽しかった。これは間違いなく本当だし、それでいち読者である自分は十分だったと思います。

    0
    2025年07月13日
  • 六番目の小夜子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結局サヨコって何だったんだろう、と謎が残るストーリーではあった。個人的には、スッキリしない所も含め、考えを巡らせる余地があり好みの小説だった。

    学校をコマにたとえているところが印象に残った。一人ひとりの登場人物に個性があり、各々の行動は独立しているように見えても、全体で見ると学校は毎年若干のブレはありつつも同じように季節が巡っている。
    皆、違う学生生活、個人的な経験をしているにも関わらず、何となく共通認識として語れる「青春」のようなものがその中にあるのかなと感じた。

    0
    2025年07月07日