恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレホラー小説とのことだが、読んでいてゾクゾクするという感じではなかった。話としては気味の悪さはあるんだけど、なんというか、淡々としているというか…
主人公?が飄々とし過ぎているせいかも。
中盤辺りまではゆるゆると進んだ感じだったが、最後の数章で一気に話が進んだ感じ。
最後はどう収集つけるんだろう??と思いながら読んだが、無理せず自然に収まるべきところに収まらせたというか…でもその終わり方あり?って思うところも。
うーん星4よりの3.5って感じ
これぞスワンプマンだ!って感じの話だったので、自分だったら?自分が違うって本当に言える??と考えながら読めたのは楽しかった。 -
Posted by ブクログ
鈍色幻視行の中の核となる小説!
墜月荘での主人公の生活を自ら回想。人々が集う夜の館でおこるなげき、許されぬ愛、絶望、問い、淡い恋、死、幽霊たちを主人公目線で語る。
「墜月荘には途切れることのない緊張感がある」
「墜月荘自体が、この世のものではなかったのではないか」
「思い出はあたしのもの、あたしだけのもの誰にも評価なんかさせない」
「生きることはすざましいことだ」
いろいろな登場人物のセリフが刺さります。
死を見つめ、生きることを考え、せつなさを感じる、そして夢を見ているようなそんな小説でした。千早茜さんの「魚神」を思い出しました。
鈍色幻視行で船を選んだのは、途切れることのない緊張感を -
Posted by ブクログ
始まりは、とある三面記事。
一緒に暮らしていた女性2人が飛び降り自殺を図ったという内容。
作家である著者は数十年も前に目にしたその記事がずっと心に引っかかっていた。
著者(ノンフィクション)と記事の女性たち(フィクション)を交差させる物語の運び方に夢と現が混じり合うような不思議な気持ちで読み進めた。
"結局自分の理解する範囲でしか物事を見られない。ましてや人間には感情があって、必ずしも合理的な行動を取らないことは証明されているし、他人の考えていることも決して理解できない。記録があっても、それを残したのは勝者と決まっているから、何か事件があっても「どうしてなのか」を知ることは無理だ