灰の劇場

灰の劇場

880円 (税込)

4pt

「飛び降り2女性の身元わかる」――始まりは、「三面記事」だった……新たな恩田陸ワールド、開幕。文庫版特別収録=「灰の劇場0-+」「文庫版あとがき」。

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灰の劇場 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月14日

    これは「鎮魂」の物語だ。
    だがそもそも鎮魂とは誰のためのものなのか?という話でもある。
    物語に限らず製作物とは、そこに誕生させた時点で、それ以上のものではなくなる。その意味で、あらゆる可能性を持っていた状態から有限のものに成り下がると言えるのではないか。誕生させた時点で無限にあった可能性と未来を放棄...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月20日

    ある新聞記事を元にしてフィクションとノンフィクションを交互に章を分けて書いてある。静かにかつ少しの心地悪さと共に物語が進む。時間と存在を考え抜いた作品だと感じた。どちらもあっという間に終わる。終わらせることができる。

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    Posted by ブクログ 2024年03月09日

    恩田陸さんの作品はどのジャンルもだいたい好きですが、今作も虚構と現実が入り交じってどこかフワフワした心地で読めるところが好きです。

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    Posted by ブクログ 2024年03月03日

    作家と二人で自殺したMとT。作家はある新聞の三面記事に載っていた橋から飛び降りて自殺した二人の記事に十年もの間、気になっていたのだ。そしてその二人の小説を書く。しかし顔も名前も知らない二人を。その小説は劇の原作になり、作家はその劇が行われている劇場に行く。こうして、作家の話と、自殺した二人の話が時間...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月14日

    読み始めは 酷く読みづらくて もういいや的になったんだけど 次が気になってページを捲る〜で読み終わり。
    おもしろいか否か と聞かれたら どっちでもなく 胸の奥が ざわつく感じ としか言えない。

    「人生」の大仰な響きに比べて「日常」の この小ささはなんだろう。〜ほんとに そう思う。

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    Posted by ブクログ 2024年03月27日

    章ごとに視点?舞台が変わるので読み進めながら整理が必要でした。
    没入するというよりは俯瞰で見るような物語に感じます。
    歳を重ねる虚しさ、もの悲しさ。自分はそれに争い、当たり前を続けていくことができるだろうか。

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    Posted by ブクログ 2024年03月22日

    最初は、視点や時間軸が変わりながら進む構成に少し読みにくさも感じたのですが、そんなことはすぐに気にならなくなるくらい惹き込まれました。

    人生に絶望する時って、すごく大きなことではなくて案外小さなことがきっかけなのかもしれない。
    普通の日常生活でそっと降り積もってきたものがたった一つの「無い」で崩れ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月10日

    リアルなモノとフィクションのモノとが交差していて、
    読み進めていくうえで少しこんがらがってしまった感じがしました。

    作者が書こうとしている、実話の三面記事の二人の女性の事件、

    どんな経緯で事件は起こったのかが…、作者の想像から作られていく。

    作者が語るリアルなモノ
    作者が想像したフィクションが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月17日

    20年以上前、最初に読んだのが六番目の小夜子で、木曜組曲とかねじの回転とか、上と外とか、大好きだったのだけど。
    最近は…蜂蜜と遠雷でさえ読んでいない…笑
    歳とったせいだと思うけど「過去の何かを、現在から明らかにする(しようとする)、もしくは本当は何があったかを想像(明らかに)する物語」ばかりのような...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年03月27日

    再読。やはり2回目だと面白さが増してきた。フィクションとノンフィクションを織り交ぜる手法も、違和感がなくなってくる。何より自殺した女性二人の死んだ理由が馴染んできた。文庫版のあとがきやその後の2編が恩田陸好きにはたまらない。創作の裏話的なエピソードが興味深い。

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