恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恩田陸によるダークファンタジー。
日本ではあるが、分断され国家権力の及ばぬ隔絶された地『途鎖国』を舞台に
『在色者』と呼ばれる特殊能力を持った者たちが暗躍するという
どちらかと言えばAKIRAの様なサイキック路線のような物語。
在色者である実邦は身分を隠して途鎖国に入国。
闇月といわれる時期、途鎖では多くの者がある目的をもって山深くを目指す。
実邦も山を目指すが、実邦を追う入国管理局の葛城、
謎の男・黒塚の登場など、周囲に不穏な空気が満ちる。
更に謎の殺人者、恩師が残したメッセージ、隠された過去の悲劇など
何重にも要素が重なり始めてきたとこで上巻が終わる。
息を呑む展開の連続で非常に楽しめ -
Posted by ブクログ
奈智は果たして”通った”のか?木霊は一体誰なのか?というミステリを中心に展開するも、虚ろ舟乗り関係の主要な謎については上巻であらかた明らかになったとおり。
成長譚としては性のアレゴリーである(と、個人的には解釈している)血切りを受け入れて大人になっていく、という過程の描写に注力しているものの、性の方はともかく、血切りは「そういうもの」として割り切れるのではという考え、また翻って、上巻から少しフワフワしていた「そもそも奈智の虚ろ舟乗りになりたいというモチベーションはどこから来ているのか」という問題がまた首をもたげてきて、上巻ほどは入り込めなかった。とかいいつつ楽しんで読んだけどね。 -