恩田陸のレビュー一覧

  • 麦の海に沈む果実

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    ネタバレ

    再読。十年以上ぶりぐらいに再読した。陸の孤島にある学校というクローズドな世界が気に入っていた。ずいぶん年を経て読み返すとこれだけの学生が暮らすのにインフラはどうなってんだ、道がこんな状態で物流どうしてるんだろうと気になった。前はヒロインに傾倒して読んだ気がするのに、今回は死んだ人たちのほうが純粋だったと思った。だから大人になれなかったのなら、生き残った者たちは相当タフなのか。続編を前に読んだときはこの作品とのイメージが合わないと勝手に思ってたけど、合うのかもしれない。続編をいつか再読したい。

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    2025年04月26日
  • ユージニア

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    恩田陸さんのミステリー長編。
    とある町の資産家の家で起きた大規模な毒殺事件を中心に関与した人たちのインタビューと合間に入る関係者達の視点から見る犯人と思われる人物達の描写から構成されている。

    読み進めていると、事件の真相に向かっているのかどうか分からず、一種の違和感が終始つきまとう。白か黒かと明確な感じではなくグレーを進んでいる印象。最後の方は解答らしきものが出はするものの、明言されてはおらず余韻が残る読後感。
    真実とは何かを考えさらる作品。

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    2025年04月25日
  • 麦の海に沈む果実

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    理瀬シリーズを改めて読み直し。

    湿原に囲まれた元修道院という閉鎖的な学園
    訳アリだらけの生徒たち
    得体が知れない校長
    そして人が次々死んでいく

    先が気になって一気読み!!
    グイグイ読んじゃいます。

    理瀬については、前半の方が好きだったなー。

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    2025年04月19日
  • 月の裏側

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    舞台となっている土地にゆかりがあったので興味を持ち購入。得体の知れない恐怖が続くのにも関わらず、途中で中弛みすることなく、最後の最後まで緊張感を持って読めた。とても読み応えのある作品だった。

    本の内容には全く関係無いが、製本の都合かなにかでページ同士がくっついており、ペリペリと剥がしながら読むのが心地良かった。

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    2025年04月19日
  • 愚かな薔薇 下

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    終わり方はRDG(荻原規子さん)みたいだなーと思った。滅びゆくことが決まっている人類、抗う人類。「滅びゆくこと」の部分は作中では民間人にはあまり実感がなくて…静かに、終わりが始まる感じが。

    「一つになりましょう…」がここでも出てきた。
    集合体が一つの意識を持つというのはどういう感じなのだろう…感情がフラットになる、全員がそういう状態で、命が続いていく意味があるのか…

    身体が変わる=ものの見えかたが変わり、それは考え方も変える…当たり前なんだよなぁ…ほんとに。物理的に感じるものも違うのだから…男女もそうだし、大人と子どもも。単にお互いに「同じ感じ方だ」って認識してるだけの話だよなぁ。。スター

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    2025年04月16日
  • ネバーランド

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    進学校の男子寮で年越しを過ごす同級生4人の物語。年越しのたった数日を描いた小説だけど、長い年月を書いてるように濃い。
    あるゲームをきっかけに、4人それぞれが自身についての告白をしていく、というのが主な軸になっている。
    その告白が、結構ドロドロしている。ともすると陰鬱な、三面記事的な内容の告白なのに、小説全体がそうならずに進んでいくのは、恩田陸さんの力量なのかもしれない。
    監視する大人のいない、4人だけの生活で、自然と自分の秘密を明かす雰囲気になるのはわかる気がした。お泊りパーティーのような背徳感と普段とは違う近い距離感が、そうさせるよなぁと。
    そして、そこで流れていく時間こそがネバーランドなの

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    2025年04月16日
  • 愚かな薔薇 下

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    最高に恩田陸で一気に読んだ。
    やはり恩田陸には正しい小説では無く、こういう理屈や分析を超えたギリギリのファンタジーを書いていて欲しい。

    うすかわ一枚下に密やかに確かにある「その世界」
    ほんの少しまなざしを変えるだけで見えてくるそれを、わたしは知っていた気がする。
    そう、思わず「やっぱりそうだったんだ」と言いたくなってしまうような真に迫る語りこそが恩田陸の魅力なのだ。

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    2025年04月16日
  • 麦の海に沈む果実

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    恩田陸による閉鎖的な学園で起こるミステリー。
    3月の世界と呼ばれる特殊な事情を抱えた
    子供達を預かる学校。
    3月に始まり、3月に終わる学校で、
    なぜか2月に入学してきた主人公。

    散りばめられたミステリー、
    唐突に起こる殺人事件、
    2月に入学した者は破滅をもたらす
    魔女だとして周りにツラくあたられる
    主人公。

    かなり長い作品だがサクサク読める。
    途中の世界観の作り方は秀逸。
    引き込まれる。
    ラストは驚愕の事実というわけでは
    ないが、
    淡々と予想だにしない方向へ
    物語を進めてくれるのが心地よい。

    ラストは
    実は主人公は記憶喪失で、理由があって
    この学園に入れられていた。
    それは学園で一度殺さ

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    2025年04月14日
  • 鈍色幻視行

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    なかなか長い本だったけど、、そのおかけでどっぷりと不思議な世界に浸ることができた。
    豪華客船の中での非日常のやりとりがよりいっそう恩田陸ワールドに誘ってくれたような気がする。
    結局どうなったのかというはっきりとした答えは導かれないけど、ふんわりと余韻を残して煙に巻かれた感じがよかった。
    好き嫌いが別れる作品かもしれない。

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    2025年04月13日
  • 夜明けの花園

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    雰囲気が薄暗くてとても好み。『麦の海に浮かぶ檻』とかもう題名だけでゾクゾクしちゃう。ファンタジックな短編もあれば妙に現実的な一編もあり、もしかしたら世界のどこかにこんな学校あるのかも、と思えてくる。

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    2025年04月12日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    薬物によって亡くなった作家・重松時子にゆかりのある五人の女性が、その死の真相を推理する物語。

    ノンフィクションライター、純文学作家、流行作家、編集者、出版プロダクション経営者といった、物書き関連の職業に就いた女性の視点による言葉が、作者の想いを投影しているようで、興味深いものがありました。

    また、それぞれのキャラクターを通して、作者の多面性がさりげなく表現されているところにも、心惹かれます。

    心理サスペンス的な緊張感と、くだけた女子会を思わせる緩和のバランスも絶妙。
    特に、トマトと茄子のスパゲッティのエピソードが面白かったです。

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    2025年04月12日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    3冊の中で1番心踊るラインナップのアンソロジーだった。
    様々なタイプのホラーがぎゅっと詰まっていて面白かった。
    またこのシリーズが出て欲しい。

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    2025年04月11日
  • ネバーランド

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    恩田陸の本は何冊か読んでどれも好きだなあ。文章がスルスル入ってくる。
    松らい館の古くて重厚そうな雰囲気、若者たちの馬鹿馬鹿しく騒ぐ感じに相反して、それぞれのこころの重たいもの、それらを解放していく仲間たち。
    深刻な内容と、若さが放つ爽やかさが、異質ながら混ざり合った物語だった。
    幽霊になった?子については最後まで詳しくは明かされず、気になります。

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    2025年04月11日
  • 愚かな薔薇 下

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    謎が次々と明らかになっていく!
    様々なジャンルの要素を持ったこの話も見事にエンディングに向かい、すっきりとした読後感となりました。

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    2025年04月09日
  • 愚かな薔薇 上

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    恩田さんの長編小説は読みごたえがありました。確かに青春モノであり、ミステリーでもありますが、私は三体のようなSFの要素が大きいかなと感じました。
    上下巻一気読みです❗

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    2025年04月09日
  • 麦の海に沈む果実

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    ネタバレ

    独特な世界観と設定がとても良くて、某魔法学校ホ◯ワーツみたいな世間から隔絶された不気味で美しい学園で次々起こる事件にワクワクして、真相が気になってどんどん読み進めたけど。
    それだけに、記憶が戻ってから(というか真相全体が?)あまり刺さらず残念。
    最後の最も美しい時間に黎二が言ってた「1番正直なのは聖。あとはみんな嘘つき」は本当だったんだな。

    でも、「ゆりかご」としてならこの学園での生活を体験してみたいと思うような魅力があった。

    「人間、未知のものに対しては不安になる。」
    「情報がないことに対する不安と怒りなんだ。」
    「知っていれば人は寛大になれるもの。」

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    2025年04月07日
  • 光の帝国 常野物語

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    ツル先生は主人公ではないが、ツル先生が縦糸となって、『とこの』の様々な人々の人生を横軸で紡いだ物語。
    中でも光の帝国は時代は個人の凄惨さ異常さが描かれ、他のしみじみとしたノスタルジーや単なる不思議モノとは一線を画し、読むのは辛かった。
    が、最後の話はあー良かったなと思えるストーリーで救われた。

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    2025年04月07日
  • MAZE 新装版

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    日本人が苦手な、じわじわと迫り来る恐怖と真実。これを味わいたいならおすすめ。
    「豆腐」の謎に迫る迫力と壮大さに脱帽です。

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    2025年04月07日
  • 終りなき夜に生れつく

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    「夜の底は柔らかな幻」の短編。それを知らなくて短編から読んでしまったが、そんなの気にならないほどひとつひとつの話が面白く、読み入ってしまった!これが恩田陸!一気にハマってしまった!!

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    2025年04月07日
  • 六番目の小夜子

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    再読だが読者を強く引き込む力はこのデビュー作から確立されているあたり、やはり恩田はただ者ではなかった。三年に一度選ばれる人物、そして彼らの周りで起きる不可思議な現象と物語の結末。
    これがもうサイコスリラーなのかモダンホラーなのか、ない交ぜになっているのにごちゃごちゃとせず整理されて筋の通った小説になっている。さらりと少年少女たちの青春ものとして機能している点もポイントが高い。やはり好きだなぁ。

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    2025年04月04日