恩田陸のレビュー一覧

  • ネバーランド

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    年末年始を高校の寮で過ごす、四人の少年の一週間を描いた物語。

    それぞれが誰にも言えない問題を抱えながらも、それを共有することで少し救いが感じられたり、友情が深まっていく過程がとても良いですね。

    青春のきらめきと痛みを、爽やかに表現しているところも恩田さんらしいと思います。

    いつか大人になった彼らの物語も読んでみたい、そんな気持ちになりました。

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    2026年01月04日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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     結子さんの諦めずに本質を追求する考え方は実に共感できる。成り行きで関わった事でも見識がない分野でも本当の目的を思考する。これからAIが人の思考を肩代わりする時代に移り変わる。責任がなくとも、当事者ではなくとも困った状態を解消するために思考を回す。そんな思いを残せるのかどうか心配する。
     ポスティングのアルバイトは自分では決して選択することはないと思っていた。もし携わるとなったら淡々と何も考えずに配り続けるだろう。配った効果や貰う人の傾向を念頭に置くことはない。でも、ちょっとの思考で事態は激変する事も稀にあるから苦労の先の楽しさを知る。
     生成AIが身近なツールになってきたいま、考えるを怠ける

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    2026年01月04日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    ネタバレ

    大好きな北見隆さんの絵
    ホラーと非現実感が強いのかと思ったけど人間らしさが詰まった作品だった
    この世界がどこかで存在しててもおかしくないから没入できていい

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    2026年01月03日
  • 薔薇のなかの蛇

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    読み始めたら面白くて一気読み。
    ちょっとよく分からないところもあるけど。
    シリーズものだと知らなかったので、一作目から読んでいればもっと楽しめたのかな。

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    2026年01月01日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    なんか自分を見てるようだった。まあ、自分はそんなすごい人間ではないんだけどね。絵に描いたような庶民やし。けど結子のものの考え方がとても自分に似ていた。

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    2025年12月31日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    いわゆる2.26事件は、不思議な出来事だと感じさせられる。

    主に皇道派の軍事クーデター未遂、と単に言えるわけでもない。その中には国家社会主義に傾倒した者や、東北の農村の窮状に義憤を感じた者もいる。
    確かに血は流れたが、他国のクーデターのような革命や国家転覆、暴力としての悲劇性は薄い。
    が、首謀者達の末路は陰惨さを感じ、暗く長い時代の象徴的出発点とも言える。
    そして、昭和の時代に天皇が自らの御意思を強く発露されたのは、この事件と先の大戦の終戦、この二回だけだろう。

    そういった意味でも、2.26事件に目をつけ、SFとして書ききった著者の力は素晴らしい。

    読後には様々なことを考えてしまう。

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    2025年12月31日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    ネタバレ

    イギリスやアイルランドの話より飛行機の対する恐怖の話が多かったような(笑)アルバートやロバートが(笑)本や映画の話が良かったですね~(笑)『マトリックス・リローデット』の話は賛成(笑)自分の作品に対する話とかも(笑)全体的に日記とか紀行文というよりその場で気になったものを全部書いてみましたって感じで良かった(笑)ビールが飲みたくなった~(笑)

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    2025年12月29日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    変わったタイトル。
    恩田先生の作品の女の子は淡々としているけど人情味ある。
    まさか日本史の話があるとはね……
    ちょこちょこと先生からのつぶやきがあるので、そういえばXやってるのかなと探したらなかった。
    続編はまだみたい。

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    2025年12月29日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    旅行の飛行機で読もうと買ったホラーアンソロジー。
    飛行機では結局1話目しか読まなかったけど、それ以降少しずつ読み進めた。

    いろんなタイプの話が入ってて楽しかった。お得感。
    特に印象的だったのは北沢陶さんの「お家さん」と恩田陸さんの「車窓」

    お家さんは、大正時代に大阪の商家へ丁稚奉公する少年のお話。
    時代や言葉が相まってすごく雰囲気があったし、ラストも恐ろしくて好き…
    こういう作品もっと読んでみたい!

    車窓は、新幹線から見える看板のお話。
    少ないページなのにすごく引き込まれた。
    ラストはいろんな解釈ができそう。

    いろんな作家さんのお話読みたい欲でアンソロジー何冊か買っちゃったけど、読むペ

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    2025年12月29日
  • 夜明けの花園

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    ネタバレ

    理瀬シリーズの短編集。
    麦の海に沈む果実で出てきた登場人物たちを中心に、理瀬が来る前や去った後の彼らがどう過ごしたかが描かれている。恩田陸の中で麦の海〜が群を抜いて好きな自分としては、あの世界観に久々に浸れて感慨深かった。

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    2025年12月28日
  • 夜の底は柔らかな幻(上)

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    「蜜蜂と遠雷」で、大感動した後に読む作品なので
    色々と躊躇してましたが、読み友さんのレビューを読んで購入。


    上巻は、妖しい存在の外側のイメージをニオワセルだけで
    メインは〈途鎖国〉に入国するまでと、入国直後の行動と
    絡んでくる主要キャラの描写と背景説明ですね。
    それでも、独特の世界への吸引力が素晴らしい。

    あっという間に、架空の世界に入り込んでしまった(;^_^A
    同時に嫌な予感もヒシヒシと・・・
    覚悟を決めて下巻を読みます。

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    2025年12月27日
  • MAZE 新装版

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    この静かに得体のしれない恐怖が近付いてくる感じ、たまらない!
    本当に様々なジャンルを書かれるけれど、このタイプの作品を無性に読みたくなることがしばしばあるからシリーズがあると知って嬉しい
    2003年の作品か…未来のことを語る場面、確かになと感じるところも多くさすがの想像力に脱帽

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    2025年12月27日
  • 三月は深き紅の淵を

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    難しかった!特に第四章。作者の思考をそのまま小説にしているような話だった。
    四章すべて繋がっているようでいないような不思議な感覚がした。この小説が本当に第一章で語られている稀覯本『三月は深き紅の淵を』の評価、構成になっているのがおもしろい。
    第三章がお気に入り。第一章も好事家たちの勢いがすごくて結構すき。

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    2025年12月26日
  • ブラック・ベルベット

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    『全身が真っ黒い苔に覆われた死体』こんな魅力的なワードが出されたら読むしかない。
    しかし今回もまた翻弄され振り回されての旅路だった。
    次々と視点が変わり、解釈が変わり、後半のスピード感は徹夜確定。
    恩田陸作品のうれしいところに、シリーズを跨いでキャラクターにまた会えるという点がある。
    本作品でもうれしい出会いがあった。
    わたしはまたヨハンに会いたい。

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    2025年12月26日
  • Q&A

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    ネタバレ

    最近の本かと思いきや2007年か
    当時としては結構新しい感じだったのかな

    圧死は現代日本であり得る死因でトップクラスに嫌だわ
    要素としてモリモリだったが結局何が言いたいのかわからなかった

    ラストの宗教と未来視の話とかなんやねんというのが率直な感想
    導入は面白い話の匂いがプンプンしたが

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    2025年12月23日
  • 禁じられた楽園〈新装版〉

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    一気読み間違いなし!
    独特の描写、空気感。
    文章だけでここまで独立した世界観を紡げるなんて、と脱帽です。
    登場人物が多く、パラパラと視点が変わるので、理解の遅い私には少し戸惑う箇所もありましたが、それを差し引いても美しく、そして怖い物語でした。
    ラストについて賛否両論ありますが、個人的には意外な終わり、というかあの人がしめるのか、と驚きました。
    あっさりとした終わりですが、恐怖を乗り越えた後は日常に戻るのが当たり前、そう思うとありなんじゃないかな、と思いました。

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    2025年12月23日
  • 劫尽童女

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    ネタバレ

    超能力を与えられた少女遥と彼女を追う組織との闘いを描いた、SFでもありファンタジーでもあるような物語です。超能力を持たされてしまったことで、「普通」ではない存在となってしまった遥がその能力に苦しむ様が伝わってきます。疾走感のあるストーリーでどんどん続きが気になってしまいました‼︎

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    2025年12月21日
  • 球形の季節

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    ネタバレ

    読んだ後不思議な気分にさせられました。
    ちょっとぞわっとするシーンもありましたが、私も向こうの世界に連れていかれるかのように、世界感に引き込まれる小説でした。

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    2025年12月21日
  • 私の家では何も起こらない

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    恩田陸さんの連作短編小説。ジャンル分けるならホラーなのか。直接的な怖さがあるわけではないが、じわりじわりと迫ってくる怖さが逆に日常を侵食するような印象があり、終始不安を感じさせる。
    タイプこそ違えど、同作者の「ユージニア」や「不安な寓話」のように終始不安感を出してくる作品で読後感まで続く。
    少し変わったホラーを読みたい人におすすめの一冊。

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    2025年12月21日
  • Q&A

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    ミステリ―だと思いきや、新手のホラーでした。最後まで一体なぜその事件が起こったのかわからなかった上、そこに居合わせた、あるいはかかわった人達が壊れていったり元から恐ろしい人間だったり。人がたくさん集まるところは見えてないだけで、魔が存在するんだと改めて怖く思う内容でした。やっぱり恩田陸さんは凄い。

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    2025年12月20日