恩田陸のレビュー一覧

  • ネバーランド

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    恩田陸さん初期の頃の作品。

    何の前情報も入れずに読み始めた為、男子寮に年末に残った3人+1人が青春のバカ騒ぎするのかな、ぐらいで読み進めてた。

    それがちょいとホラーも加わりながら、4人が抱えた悩みを爽やかにしていく青春ミステリーで、特に光浩の抱えた重みなんか全然笑えなくてエグかった。

    ただ、各少年の名前をもう少し分かり易くして欲しかった…

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    2026年01月12日
  • 麦の海に沈む果実

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    妻からの薦めで、初めて読んだ恩田陸作品。
    作品に登場する学園の世界観や登場人物達の個性溢れるキャラクター、主人公 理瀬の人物像が明らかになっていくストーリーは面白かった。特に後半、畳み掛けるような展開に読む手が止まらない…!

    この不気味で不思議な世界観にハマったので、他の作品も是非読みたいと感じた。

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    2026年01月12日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    お仕事小説だけど、本編の主人公の梯結納子は大学生になって就職するまでのストーリー。大学で城郭愛好同好会に入会して梯ドクトリンという手法で、違った観点から、城攻めの史実を覆す方法を考える所が楽しい。
    大阪の陣のIF話や鳥取城の籠城戦なとが本章で出るけど、個人的には、本能寺の梯ドクトリンを聞いてみたかった。
    梯の友人たちもユニークな人ばかり。類は友を呼ぶで、世界がどんどん広がっていくのが、何だか羨ましい。
    次回作期待しています

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    2026年01月12日
  • 象と耳鳴り

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    退官判事の関根多佳雄を主人公にしたミステリー短編集。
    初めはどうかなと思ったけど、どんどんより進めてしまった。安楽椅子探偵な感じで面白い。
    各編のなごさもちょうどよくサクサク読めた。

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    2026年01月07日
  • ライオンハート

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    SF×ロマンスが好き。ロマンス単体ではは食指が動かないのに、組み合わさると凄く好き。と、気づかせてくれた作品。繰り返すシーンと短い逢瀬、というのも個人的に大好物。20年ぶりのうろ覚え再読。

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    2026年01月05日
  • 象と耳鳴り

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    退官した判事 関根多佳雄が主人公の連作短編ミステリ
    職業柄とミステリ小説好きが高じて繰り広げられる推理
    中には無理筋と思えるような推理もあるけれども、それが「当たる」からこそ「名探偵」というメタな存在でもある
    まぁ、真相がそうであるかは定かではないという結末でもある

    収録12編とその出展
    ・曜変天目の夜(『ミステリマガジン』1995年11月臨時増刊号)
    ・新・D坂の殺人事件(『青春と読書』1998年2月号)
    ・給水塔(『小説NON』1996年1月号)
    ・象と耳鳴り(『小説NON』1997年12月号)
    ・海にゐるのは人魚ではない(『小説NON』1997年6月号)
    ・ニューメキシコの月(『小説NON』1996年8月号)
    ・誰かに聞いた話(『小説NON』1998年7月号)
    ・廃園(『小説NON』1998年3月号)
    ・待合室の冒険(『小説NON』1998年10月増刊号)
    ・机上の論理(『小説NON』1999年2月号)
    ・往復書簡(『小説NON』1999年6月号)
    ・魔術師(書き下ろし)


    恩田陸の初期作品
    気になった短編は下記

    ・給水塔
    時枝充が出てきてるんだけど、この人って後のMAZEシリーズの?
    年齢が合わない気がしないでもないけど、多分そうなんだろうな
    他にもこの作品の登場人物が他の恩田陸作品に出てたりするんだろうか?
    少なくとも関根の子供たちは他作品にも出てる


    ・ニューメキシコの月
    連続殺人を犯した死刑囚が検察官に毎年送ってくる絵葉書
    起こした事件そのものは確かに重罪ではあるのだけれど
    もしこの推理が正しいとしたら……
    この医者はある意味で善意の死神なわけで
    もし安楽死の制度があったらこんな事件は起こってないのかもね
    こんな話を1990年代に書いていたとはね

    まぁ、あくまで推測ですけどね


    ・机上の論理
    関根多佳雄の子供達による、部屋の写真からのプロファイリング
    検察官の息子と弁護士の娘
    発想がどうしても何らかの刑事事件寄りになってしまう
    まぁ、出題者のミスリードもあるわけだけどね

    部屋からその人の性格とか人物像ってどれだけ察せられるのでしょうね?
    汚部屋に住んでる美人はいるし、だらしないミニマリストがいてもおかしくないと思うんだけど?

    もし私の家を誰かに見せて性格を推測してもらったらどうなるだろ?
    一応いつでも他人が来ても問題ないくらいに片付けと掃除はしているけれども
    見るところによっては掃除がまったくされていない、だらしない部分も伺える
    とりあえず、本好きというのはわかるでしょうね


    ・魔術師
    いくつかの都市伝説的な噂話
    関根から見ればそれらの関係性も気付いてしまう

    それぞれの出来事が微妙に繋がっていたり、場の力が働くという話は後の「ドミノ」っぽさを感じる
    あの構図はこんなに前からあったのだなぁと思う


    総じて、有名な古典ミステリを知ってたらもっと楽しめたのだろうなと思う

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    2026年01月05日
  • ネバーランド

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    年末年始を高校の寮で過ごす、四人の少年の一週間を描いた物語。

    それぞれが誰にも言えない問題を抱えながらも、それを共有することで少し救いが感じられたり、友情が深まっていく過程がとても良いですね。

    青春のきらめきと痛みを、爽やかに表現しているところも恩田さんらしいと思います。

    いつか大人になった彼らの物語も読んでみたい、そんな気持ちになりました。

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    2026年01月04日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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     結子さんの諦めずに本質を追求する考え方は実に共感できる。成り行きで関わった事でも見識がない分野でも本当の目的を思考する。これからAIが人の思考を肩代わりする時代に移り変わる。責任がなくとも、当事者ではなくとも困った状態を解消するために思考を回す。そんな思いを残せるのかどうか心配する。
     ポスティングのアルバイトは自分では決して選択することはないと思っていた。もし携わるとなったら淡々と何も考えずに配り続けるだろう。配った効果や貰う人の傾向を念頭に置くことはない。でも、ちょっとの思考で事態は激変する事も稀にあるから苦労の先の楽しさを知る。
     生成AIが身近なツールになってきたいま、考えるを怠ける人がきっと激増する。確かに短時間で応えてくれるスピードや内容の妥当性は認めざるを得ない。AIも誤った回答をする事がある。正解を判定するのに人の思考が必要との意見がある。ただ、正否判定よりも情の有無が人ならではの優位点ではないかと思う。

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    2026年01月04日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    ネタバレ

    大好きな北見隆さんの絵
    ホラーと非現実感が強いのかと思ったけど人間らしさが詰まった作品だった
    この世界がどこかで存在しててもおかしくないから没入できていい

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    2026年01月03日
  • 薔薇のなかの蛇

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    読み始めたら面白くて一気読み。
    ちょっとよく分からないところもあるけど。
    シリーズものだと知らなかったので、一作目から読んでいればもっと楽しめたのかな。

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    2026年01月01日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    いわゆる2.26事件は、不思議な出来事だと感じさせられる。

    主に皇道派の軍事クーデター未遂、と単に言えるわけでもない。その中には国家社会主義に傾倒した者や、東北の農村の窮状に義憤を感じた者もいる。
    確かに血は流れたが、他国のクーデターのような革命や国家転覆、暴力としての悲劇性は薄い。
    が、首謀者達の末路は陰惨さを感じ、暗く長い時代の象徴的出発点とも言える。
    そして、昭和の時代に天皇が自らの御意思を強く発露されたのは、この事件と先の大戦の終戦、この二回だけだろう。

    そういった意味でも、2.26事件に目をつけ、SFとして書ききった著者の力は素晴らしい。

    読後には様々なことを考えてしまう。

    例えば、そもそも国連にそんな力はあるのか、だとか。
    北一輝は現れないのか。磯部浅一はモブ役だなあ。トウジョーを殺したとて、果たして……その前の首相の方がマズくないか……などなど。

    そんな野暮な事を考えながら、海軍が来るシーンなどはビックリしたし、鉄棒のシーンはやっぱりな、などと、色々考えている時点で、著者の術中にハマっている気がする。

    ラストも同じく、これはそのまま受け取れば、いや、ひょっとしてこれ自体が、という謎も残った。

    改めて「正史」とは何だろう、と考えさせられる。そもそも「時間」とは。歴史介入モノは面白い。

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    2025年12月31日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    ネタバレ

    イギリスやアイルランドの話より飛行機の対する恐怖の話が多かったような(笑)アルバートやロバートが(笑)本や映画の話が良かったですね~(笑)『マトリックス・リローデット』の話は賛成(笑)自分の作品に対する話とかも(笑)全体的に日記とか紀行文というよりその場で気になったものを全部書いてみましたって感じで良かった(笑)ビールが飲みたくなった~(笑)

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    2025年12月29日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    旅行の飛行機で読もうと買ったホラーアンソロジー。
    飛行機では結局1話目しか読まなかったけど、それ以降少しずつ読み進めた。

    いろんなタイプの話が入ってて楽しかった。お得感。
    特に印象的だったのは北沢陶さんの「お家さん」と恩田陸さんの「車窓」

    お家さんは、大正時代に大阪の商家へ丁稚奉公する少年のお話。
    時代や言葉が相まってすごく雰囲気があったし、ラストも恐ろしくて好き…
    こういう作品もっと読んでみたい!

    車窓は、新幹線から見える看板のお話。
    少ないページなのにすごく引き込まれた。
    ラストはいろんな解釈ができそう。

    いろんな作家さんのお話読みたい欲でアンソロジー何冊か買っちゃったけど、読むペースが追いつかず、増えてく積読本…
    仕事納めもまだだけど、何を読んで年を越そうか考えるのがわくわく。

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    2025年12月29日
  • 夜明けの花園

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    ネタバレ

    理瀬シリーズの短編集。
    麦の海に沈む果実で出てきた登場人物たちを中心に、理瀬が来る前や去った後の彼らがどう過ごしたかが描かれている。恩田陸の中で麦の海〜が群を抜いて好きな自分としては、あの世界観に久々に浸れて感慨深かった。

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    2025年12月28日
  • 夜の底は柔らかな幻(上)

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    「蜜蜂と遠雷」で、大感動した後に読む作品なので
    色々と躊躇してましたが、読み友さんのレビューを読んで購入。


    上巻は、妖しい存在の外側のイメージをニオワセルだけで
    メインは〈途鎖国〉に入国するまでと、入国直後の行動と
    絡んでくる主要キャラの描写と背景説明ですね。
    それでも、独特の世界への吸引力が素晴らしい。

    あっという間に、架空の世界に入り込んでしまった(;^_^A
    同時に嫌な予感もヒシヒシと・・・
    覚悟を決めて下巻を読みます。

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    2025年12月27日
  • MAZE 新装版

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    この静かに得体のしれない恐怖が近付いてくる感じ、たまらない!
    本当に様々なジャンルを書かれるけれど、このタイプの作品を無性に読みたくなることがしばしばあるからシリーズがあると知って嬉しい
    2003年の作品か…未来のことを語る場面、確かになと感じるところも多くさすがの想像力に脱帽

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    2025年12月27日
  • 三月は深き紅の淵を

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    難しかった!特に第四章。作者の思考をそのまま小説にしているような話だった。
    四章すべて繋がっているようでいないような不思議な感覚がした。この小説が本当に第一章で語られている稀覯本『三月は深き紅の淵を』の評価、構成になっているのがおもしろい。
    第三章がお気に入り。第一章も好事家たちの勢いがすごくて結構すき。

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    2025年12月26日
  • ブラック・ベルベット

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    『全身が真っ黒い苔に覆われた死体』こんな魅力的なワードが出されたら読むしかない。
    しかし今回もまた翻弄され振り回されての旅路だった。
    次々と視点が変わり、解釈が変わり、後半のスピード感は徹夜確定。
    恩田陸作品のうれしいところに、シリーズを跨いでキャラクターにまた会えるという点がある。
    本作品でもうれしい出会いがあった。
    わたしはまたヨハンに会いたい。

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    2025年12月26日
  • Q&A

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    ネタバレ

    最近の本かと思いきや2007年か
    当時としては結構新しい感じだったのかな

    圧死は現代日本であり得る死因でトップクラスに嫌だわ
    要素としてモリモリだったが結局何が言いたいのかわからなかった

    ラストの宗教と未来視の話とかなんやねんというのが率直な感想
    導入は面白い話の匂いがプンプンしたが

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    2025年12月23日
  • 禁じられた楽園〈新装版〉

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    一気読み間違いなし!
    独特の描写、空気感。
    文章だけでここまで独立した世界観を紡げるなんて、と脱帽です。
    登場人物が多く、パラパラと視点が変わるので、理解の遅い私には少し戸惑う箇所もありましたが、それを差し引いても美しく、そして怖い物語でした。
    ラストについて賛否両論ありますが、個人的には意外な終わり、というかあの人がしめるのか、と驚きました。
    あっさりとした終わりですが、恐怖を乗り越えた後は日常に戻るのが当たり前、そう思うとありなんじゃないかな、と思いました。

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    2025年12月23日