恩田陸のレビュー一覧

  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    上巻は古本屋で買ったが下巻が本屋では見つからず仕方なく電子で購入。面白かったからもっと書店に置いてくれてもいいのに。
    下巻はやや失速したけど恩田作品の一番の重要点である結末はまぁちゃんと終わったし私の総合点は高かった。読者にはわかる20世紀ネタが散りばめられてるのも面白かった

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    2025年10月08日
  • 月の裏側

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    ネタバレ

    仲間のそんな姿見てもその不安や迷いから盗まれに行っちゃうの?と思いました。心を強く持って欲しいし、自分ならもう少しだけ人間としてこのままどうやるか月末を見たいけどな〜とか思いながら読んでいた時にかなり引き込まれて入り事に気づきました笑

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    2025年10月07日
  • 三月は深き紅の淵を

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    『三月は深き紅の淵を』という幻の本にまつわる一冊。

    一章ではこの本のありかを探していて
    二章ではこの本の作者を探していて
    三章では二人の少女の死の真相を追い、
    (このあたりで、んぬぁ!?ってなる)
    四章ではこの本の構想を練っている。

    なにを言っているかわからなくなってきたけれど、
    これは何度も咀嚼したい作品だった!

    印象としてはセピア色でノスタルジック。
    最後にガツンと目が覚める物語が差し込まれていて
    これが次の『麦の海に沈む果実』に続くというんだから読むしかない。じっくり頭を使って心に落とし込む。これだから恩田さん作品はクセになるんだなぁ。

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    2025年10月03日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    亡くなった作家、重松時子を偲んで彼女に縁のある女性5人が一年に一度、木曜日を挟んだ3日間、彼女の家に集うーという設定だけでおもしろそうと思ったし、実際おもしろかったです。
    ひとつの家に何日間か集まるというのは恩田陸さんの作品のなかでも「蛇行する川のほとり」「ネバーランド」も似ていて、私はこういう設定が好きなんだなと気づきました。
    おいしい食事とお酒を囲みながら女性だけで話すのは楽しいだろうな(この物語の場合は楽しいだけではないけど)。
    再読だったけど、どんな展開をみせていたか覚えていなかったので楽しんで読むことができました。

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    2025年10月02日
  • puzzle(パズル)

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    廃墟の島で発見された餓死、墜落死、感電死した3人の死体。無人の島で死亡時刻も限りなく近い奇妙な遺体たち。偶然による事故か殺人か…

    冒頭で提示される一見無関係の様に見える謎の記事。一体何を意味しているのか、導入から引き込まれてしまう。
    そして、まさにパズルのピースが嵌っていくかの様な中盤の展開。

    こんな面白い話をさらっと中編で書いてしまうなんて!もっと読みたかった!と少し物足りなく感じてしまった。

    主人公は恩田作品に度々登場する関根家の長男の春。検事である彼の活躍をもっと見たかったと思ってしまう。
    しかし、この少し物足りない様な余韻も恩田作品らしくて好み。

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    2025年10月02日
  • 月の裏側

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    まだらに読んでいる恩田陸さんの作品で
    どちらかというと読んでいるものの方が多い中で
    なんとなくスルーしていた作品。

    塚崎多聞という主人公を据えた
    シリーズとして読める作品ということを知って読んでみた。

    内容としてはthe恩田陸。
    水路の走る町。
    老人の行方不明事件。
    少し不思議などこかホラーな、恩田陸の世界。

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    2025年10月01日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    ネタバレ

    一瞬で読み終わってしまった…!
    美味しそうな湯気がたつ洋食の中で、井戸端会議のようにセンシティブな話題が繰り広げられるのは、自分が彼女らと同性で似たような事をする機会が多いからすんなり読めたのかなと思う。

    物書きの彼女たちは空想を広げるが、事実は小説よりも奇なり、という言葉がとても合うなと思った。
    彼女たちを殺そうとした真意はなんなのか読者にももちろんわからないが、考えられるようにこの視点での物語進行だったのかなと思った。

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    2025年10月01日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    5人の小説家の短編と、2人のクリエイティブディレクターのアンソロジー
    テーマは九州の特別列車「ななつ星」に乗り込む乗客の物語だ
    列車はたくさんの人を一度に運ぶけど、乗客の一人一人はそれぞれ特別な想いを持って列車に乗り込む

    5人の作家さんが寄せたとても短い物語には人生という長い長い想いが乗っていることに気が付く
    恩田陸さんの「お姉さん」が仕組んだ、複雑で切ない物語も時間の長さと、生きようとする想いの深さが音楽に乗ってやってくる

    個人的には小山薫堂氏の言葉が圧巻だった
    人から人へ繋ぐ想いが言葉となって、香り高く温かみを持って伝わってくる
    「共感」という到達点はその気持ちを理解しようとする意識の

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    2025年09月30日
  • 月の裏側

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    ネタバレ

    不安な気配を漂わせつつ物語が進んでいく。運河に何かありそうで恐ろしい。水や雨が怖いとすら感じました。どんどんホラーみが増してきて、4人が長靴を履いて寝るあたりはほんとに怖かったです。文学しりとりが未読のものがほとんどで自分が不甲斐なかった。この人たちの輪に入っていけないわ私は。高安さんが盗まれて例の場所で見つかるあたりが怖さのピークでした。結果的にはそう悪いものではない感じでみんなが帰ってきて、あれ?って感じでした。こうやってみんな次々に盗まれていくのかな。藍子の思いが最後切ない。幸せを感じて生きていって欲しい。

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    2025年09月29日
  • 麦の海に沈む果実

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    文章は美しかった。けど、描写難しくて情景を想像するのに頭使った。最後のハロウィンの時の展開が早すぎて追いつけなかったし、理瀬のキャラクターが最後まで掴みきれなかった。それを狙って、最後で回収させたいのはわかったけど、急にキャラ変わりすぎて追いつくの難しい

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    2025年09月23日
  • 三月は深き紅の淵を

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    大好きな理瀬シリーズの原点(?)のような本。
    短編『回転木馬』はそのまま「麦の海」のプロローグだった。

    入れ子細工に作中作、あまりにわけのわからない世界観の真ん中に位置する『三月は深き紅の淵を』。
    恩田陸のわけのわからなさが癖になってきた今日この頃。

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    2025年09月22日
  • ライオンハート

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    再読完了。
    このお話好きなんですよね。
    苦手なロマンスなのに、なぜか好きなんですよ。

    刹那の出会いと別れを繰り返す男女のお話ですが、これが、時空を超えて結びつく何やら広がりを感じるもので、一つ一つはほんとに切ないながらもポジティブな雰囲気があります。

    んで、そのつながりが小気味良いんです。
    あれ?さっきこの人出てこなかったっけ?と何度も戻りながら(すぐ忘れる)、ああこの人はこうなるんだあ、と答え合わせをしながら進むのも分かりやすく、ショートや短編も好きな自分に合ってるんだと思います。
    また、美術作品や歴史も絡めて物語が紡がれるので、変なリアリティを感じるのです。まさかあの人物が発端だったと

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    2025年09月17日
  • ネクロポリス 下

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    下巻の怒涛の展開がすごいっ
    このファンタジー+ミステリーの世界観面白かったです。
    最後はわりとよい終わりなのもよし◎
    (少し不穏なのもまたよし)
    続き見たさに早く早くーーーと思いながらページを捲ってました。
    とてもよい読書時間でした!

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    2025年09月13日
  • 不連続の世界

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    多聞がシリーズになっていることを「珈琲怪談」で知り、読んでみた。「月の裏側」はこれぞ恩田陸というぞっとする怖い話だった記憶。

    今作も世界観を引き継ぎ、たくさんの不穏なことが起きる。時系列はバラバラの短編集。

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    2025年09月13日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    人気作家の子ども向け怖い本ということで、期待して手に取る。うーん、表紙含めちょっと微妙かなぁ。文学的な力あるけど、子どもの中で評判になるような面白さではないような気がする…。むしろ、すきな作家いる大人の方にオススメかも。あと、怖い本が好きというより本格的な話の入口にたってる小学生向け。ルビは中学年以上レベル。
    「象の眠る山」田中啓文
    個人的にこれは好きかも。現代っ子で賢い横道も好きかも。怖いものの正体が本気で気持ち悪い。象っていう伝承ができるなにか。
    「とりかえっこ」木犀あこ
    60.65cmのすきまにひそむ怪異っていう設定自体なんか、嫌。こどもだと入れ替わり後を具体的に表現してくれた方が怖がり

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    2025年09月11日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    一度は乗ってみたい豪華列車。ますます乗ってみたくなった。
    各作家さんが描くそれぞれのドラマが、同じ列車内で繰り広げられているんだなぁと思うと、感慨深い。

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    2025年09月07日
  • 不連続の世界

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    「月の裏側」の続きではなく、時間が巻き戻って、多聞が変な出来事を引き寄せるような短編集。時間も巻き戻り色々で、「木守り男」「悪魔を憐れむ歌」の頃はまだ二十代後半過ぎくらいで、ジャンヌとも結婚していない。しかし、「幻影キネマ」ではもう、40代半ばになる。その辺のポーンと世界観が飛ぶところとか、内容的にも幻想と現実の境目軸の置き方をどうしたらいいか分かりにくいところとか、入り込みづらい人は多いかも、と思いました。
    「木守り男」
    国に災いの起こる時に出てくる、木上にいる亡霊のような木守り男。多聞と友人のロバートはそれを見る。
    「悪魔を憐れむ歌」
    死にたくなる歌というものがあるが、それについての一般的

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    2025年09月06日
  • 薔薇のなかの蛇

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    ネタバレ

    理瀬シリーズ最新長編。
    大人になった理瀬登場だけど、話者はずっと今作の事件の関係者であるアーサー(と、一部ヨハン)。

    ラストでちょっと理瀬の視点が出てきて、実はヨハンも事件の裏に絡んでることが分かる……という構造。

    しかしそもそも、理瀬もヨハンもなんか使命を負ってそうなんだけど、彼らの一族の謎みたいなのが全然明らかにならない。
    今作で出てきたアーサーとアマンダも、今後も絡みそうな意味深な感じで終わったけど、そもそもこのシリーズ終われるのか。(作者の寿命的な意味で)

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    2025年09月03日
  • 夜の底は柔らかな幻(下)

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    作者の恩田陸曰く、
    始めは地獄の黙示録をやろうというとこから始まった小説らしい。
    そんなダークファンタジー・サイキック大長編の下巻。

    下巻は闇月を迎えた山へ、キーマン達が続々と入山していくとこから始まる。
    復讐を胸に忌まわしき途鎖国に戻って来た実邦。
    実邦に異常なまでに執着し、その後を追う隻眼の入国管理官・葛城。
    その葛城の旧友で快楽殺人者の青柳。
    屋島風塵を裁判の証言台に立たせる為に日本へやって来た黒塚などなど。
    山に君臨する『ソク』と呼ばれる存在。
    その現ソクである神山倖秀と山奥に隠された宝を巡って
    物語は血なまぐさく一気に加速していく。

    サイキック対決、頂上決戦といった感じで
    もうど

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    2025年09月02日
  • 象と耳鳴り

    恩田陸さんの「象と耳鳴り」は、裁判官を退官し、悠々自適の生活を送る関根多佳雄が主人公。
    散歩とミステリが好きな彼が、身の回りに起こった、ちょっとした出来事を推理する連作短編集ですね。

    はっきりとした白黒をつけずに、曖昧なグレーゾーンで終わる話もあれば、「待合室の冒険」のように、その場ですっきりと気持ちよく決着がつく話が混ざっており、なかなかバリエーションに富んでいますね。
    そして、どの話も、ミステリとしてだけでなく、恩田陸さんらしいファンタジー的な雰囲気や映像的な美しさも楽しめますね。

    例えば、「曜変天目の夜」に出てくる茶碗。
    実際には見ることも触ることもできなくても、情景はありありと思い

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    2025年08月30日