恩田陸のレビュー一覧

  • 三月は深き紅の淵を

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    今回の作品は「三月は深き紅の淵を」。
    タイトルからして意味深淵。
    四章から成る構成で、ミステリアスな雰囲気で話は進む。
    読者によって、第四章を読み終わった感慨は、人それぞれに受け取り方は変わるのだろうか。

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    2024年06月03日
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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    短編集。
    恩田陸先生の、よく知っている日常からちょっとだけずれた異世界や未来の話がすごく好き。背中がざわってする。
    どうしてこんなに短い文章で畳み掛けられるんだろう。夢中で読んでしまった。すごいなぁ。

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    2022年07月05日
  • 月曜日は水玉の犬

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    ネタバレ

    あー、この本を読むと読みたい本がいっぱい!(中野翠のエッセイくらいに増える)
    でも、そんなに読む時間がない!でも、この紹介文がなんとも魅力的で読みたい!このジレンマ!
    とりあえず、コリン・ファースの「シングルマン」は観なきゃね。

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    2022年07月04日
  • 隅の風景

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    飛行機恐怖症を克服した恩田さんの旅エッセイ。文章がユーモラスで出先でニヤニヤしながら読んでた。
    グレーゴム・ザムザ「変身」の解釈からプラハのビール、伊勢神宮の話まで、恩田陸ファン必読!文庫版の書き下ろしが最高!「闇の絵本」読みたいー!(未刊)

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    2022年06月21日
  • 劫尽童女

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    恩田陸が2000年~2001年にかけて雑誌「ジャーロ」に発表した長編小説の文庫版。父親の実験で超能力を与えられた少女の物語です。ジャンルとしてはSFファンタジー、またはSFサスペンスになるんでしょうか。いつにも増して過酷な運命を背負った主人公が少女ですが、やはり恩田先生は思春期の少女を描かせると素晴らしいです。作品全体としては章ごとの繋がりに多少強引なところも見られます。ラストの描写は読者ごとに意見が分かれそうです。個人的にはハッピーエンドだと思っています。

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    2022年06月20日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    常野物語の二作目
    一作目と異なり、主人公が語り部となって物語を紡いでゆきます。
    常野の特殊能力がSF感を出しつつも、しっとりと柔らかく人々の営みと心情が描かれています。
    どれも清らかで切ない思いをもった登場人物達。みんな愛おしくなります。
    明治大正の田舎風景が目に浮かんだ後に続くラストシーンでは、戦争の恐ろしさを別の角度から見せられました。

    #常野物語

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    2022年06月18日
  • 消滅 VANISHING POINT (下)

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    ネタバレ

    ブラック・ベルベットでも思ったけど、コロナ禍で読むとぞわっとする系。
    何せ新型のウィルス性の孤独の肺炎とかね…!
    あとアッ○ルウォッチの予言みたいなことになってたのには笑いました。
    2015年に単行本で出て、その前に読売で連載してたんですけど時代の先を行ってましたわ-。
    うちは読売新聞だったので、本になってから読もうと心を鬼にしてスルーしてたもんです。そんなおもひで。

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    2022年06月16日
  • 月曜日は水玉の犬

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    作家は、これだけ本を愛しているから書けるのだろう。同じ本を読んでいても、感じる鋭さと感動の深さに自分との違いが際立って。みずみずしい青年の心を持ち続けていることが、ただ羨まし。

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    2022年06月16日
  • 夜の底は柔らかな幻(下)

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    上巻からずっと、わからないことがいっぱいありながらも、そのわからないところがわかる場面を期待しながら読み進めるのが楽しかったのに、終わり方これか~って感じ。
    終わりまでの引っ張り方はさすが恩田陸さん!ぐんぐん惹きつけられた。
    敢えてのあの終わり方なんだろうけど、私的にはもうちょっと、推理小説で言うところの謎解き編みたいな部分が欲しかったな。期待通りの終わり方が用意されてたら間違いなく星5つけてたのにと思うとちょっと残念。

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    2022年06月01日
  • 上と外(上)

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    久々のガッツリ長編。

    読み応えある、、、そして、ストーリーに取り込まれる、、、、、、

    まだ上巻。
    次下巻。

    とにかく、どうなる、どうなるが止まらない。久々に夢中になってる一冊です、

    気になる、気になる、

    兄妹の行方は!?

    謎の地下生態は!?

    クーデターは!どうなる!?

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    2022年05月27日
  • 祝祭と予感

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    「蜜蜂と遠雷」の世界にまた浸ることができて、うれしかった。コンクールの緊張感とは違って、ああそうだったんだ、と思えた短編集。

    「祝祭と掃苔」「獅子と芍薬」「袈裟と鞦韆」「竪琴と葦笛」「鈴蘭と階段」「伝説と予感」そして、最終ページから読む音楽エッセイ「響きと灯り」



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    2024年12月04日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

    ネタバレ 購入済み

    夢中で読んだ。

    展開が実に巧妙で、しかしわかりやすく本当に読んでいておもしろい。伏線の回収の仕方もうまい。やはり恩田さんは天才だなと思う。恩田さんの作品はたくさん読んだがいつも最後まで飽きずに読めるのがすごいと思う。また読みたくなる。

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    2022年05月22日
  • ネクロポリス 下

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    ネタバレ

    上下巻、面白かったです。「お客さん」が自分は「お客さん」だとわかってるのも凄い。「ほとけさま」なんだなぁ。。
    アナザー・ヒル行ってみたい。提灯行列やりたいな、ピンクの御用提灯持ってデモ楽しそう。「提灯行列」「百物語」の魔改造が好きです。百物語は真逆になってて大変。。下巻の風も凄かった…ちょっと見てみたいけれど。
    まさかのケント叔父さんが上巻から居る彼だったのびっくり。でもサマンサもラインマンのお姉さんも亡くなってなくて良かった。。
    全時代のアナザー・ヒルは重なってしまったし、大鳥居はこれから修復するんだろうし、血塗れジャックは今後こちらの世界に本当に来られないのか…課題は山積みですが、これから

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    2022年05月21日
  • ネクロポリス 上

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    ネタバレ

    11月のヒガンに故人と会えるアナザー・ヒル。英国と日本の文化や宗教が入り混じる黄昏の世界を堪能しました。英国調で西洋の城もある景色にそびえ立つ大鳥居。お稲荷さんの祠もあるし良いです。
    亡くなった家族に会いに行く人もいるけど、今年のヒガンはなんと言っても連続殺人「血塗れジャック」の被害者から犯人を聞き出すことが1番の課題です。
    主人公の、東大の学士・ジュンはぼけっとしているし、何かが引っかかってもその時に思い出さないのでヤキモキするけれど憎めない良いやつ。アナザー・ヒルの諸々に慣れていないので読者も彼と一緒にドキドキ出来ました。
    ジュンと行動を共にする面々も島の人たちもゴシップ好きでガヤガヤとポ

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    2022年05月21日
  • 妖し

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    ネタバレ

    「喪中の客」終始いやな予感にドキドキさせられ、身構えていたのにやはり最後にゾクリ。やられた。

    「細川相模守清氏討死ノ事」時代物は苦手だが我慢して読み続けただけの価値はあった。読後爽快!ニンマリ

    「フクライ駅から」なーんだネット系の都市伝説かぁ…期待せず読み進めたら意外な展開になり引き込まれた。フェスタのその後を知りたくなる。

    「真珠星スピカ」なんて素敵な家族。泣けた。

    「わたしキャベンディッシュ」バナナに対する認識が変わった。シゲルの味が気になって仕方ない。

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    2022年05月19日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    ネタバレ

    恩田陸氏の理瀬シリーズ目当てに。
    他の人のコメントで 他作品もシリーズの短編ありとの事にて気になる。
    どれも 短編ながら、妙に記憶に残るであろう作品達。


    はやみねかおる『思い出の館のショウシツ』
    →テンポ良くスイスイ読める。主人公が本が読めないのは理由があるのだろうか?

    恩田 陸『麦の海に浮かぶ檻』
    →ヨハンの短編といい、短編ながら満足の一作。

    高田崇史『QED~ortus~ ―鬼神の社―』
    →難しい。。けれど、逆の立場の神を だからこそ奉るって発想は驚いた。

    綾崎 隼『時の館のエトワール』
    →ラストのセリフ、ページをめくっての1行で 紙ならではだなぁ。。

    白井智之『首無館の殺人』

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    2022年05月11日
  • 終りなき夜に生れつく

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    スビンオフだったのか!知らずに読んでしまった~!本編を先に読みたかったな。
    でも何も知らずにこれを読んでも、その世界観に十分引きつけられる。
    さ、本編をゲットしに行こう!

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    2022年05月02日
  • 夜の底は柔らかな幻(上)

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    読んでいて楽しいという感じ。しかし作中でもあったように、新人と旧人みたいに人類の進化の過程で似た世界になるのかもしれない。

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    2022年04月25日
  • puzzle(パズル)

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    久々の小説。 不思議な体験って何かがリンクするのかな? 
    今年はあと何冊読めるかな。 雨の日の自宅の過ごし方は小説もありですね。 数時間で読める長さ良かったです。

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    2022年04月03日
  • 月曜日は水玉の犬

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    3章目までが特に好み
    この本の書評、という文章よりも、恩田陸が好きなものについてあっちへいったりこっちへいったりしながらつらつら綴る文章の方が読んでて染み入る

    土曜日、日曜日、月曜日と続いてきたシリーズのなかで1番多彩で読み応えがあった

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    2022年03月27日