恩田陸のレビュー一覧

  • 禁じられた楽園〈新装版〉

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    恩田陸ワールド全開の面白い引き込まれる作品だった。

    人の意識、無意識を直接ゆさぶる、見据えるような不思議な世界観を登場人物を通して描き出す。

    烏山響一の世界から解放?された後の個々人の様子については描かれていないが、それぞれがそれぞれの無意識の本来忘れていく、深く眠っているであろう側面を直視しないでいられるようになったのか。

    恩田陸の作品を感想として残そうとするのは私にはまだ難しい。

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    2024年11月23日
  • ライオンハート

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    めちゃくちゃ面白くて、どんどん読み進めたくなった。いくつもの時代、世界線を行き来するので集中して読み切らないと途中でわからなくなりそう。たぶんもう一度読んだら全然受け取り方が変わると思う。こんなに深く愛し愛されるような人と私も出会いたいと思った。

    一つ、作内と現実をリンクさせる描写。もっとしっかり読めば何か理由があるのかもしれないが、私たちの生きる現実に作内の出来事を落とし込んだ理由がよくわからなかった。

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    2024年11月21日
  • スキマワラシ

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    去年の夏に購入した本。
    読み始めは(今年の)夏だった気がするのに、気付けばこんな時期に……。
    でも、物語の時間軸と同じような季節で読み進められたので、それは良かったのかな?(どうかな?)

    スキマワラシ、出会ってみたいような、みたくないような?
    でも、怖くない存在なら出会ってみたい、かな?

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    2024年11月20日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    膨れ上がる恐怖に引き込まれて、一気に読んでしまった。やっぱり恩田陸さんの作品は好き。

    女子と男子の向き合い方、捉え方の違いが興味深かった。

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    2024年11月15日
  • 禁じられた楽園〈新装版〉

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    恩田陸、何書いてもおもしろ作家ですごい。物語星からきた小説星人?ちゃんと地に足のついた、描写もディティールもしっかりしている文章なのに最終的にどこへ連れて行かれるのかまるで想像がつかなくて、それがお、おもしれー…すごー…と圧倒されてしまう。
    自分で選択したはずの行動が実は巧妙に仕組まれていることがわかったときの恐怖を寄る辺のなさ、他人どころか自分のことすらも信じきれなくなってしまう追い込まれ具合。
    物語のはじめから不穏な空気感に満ちてて、それがどんどんふくらんで、いつ”パン!”って弾けてしまうんだろうかとそろそろと読みすすめていたのだけど、それが弾けるというよりはぷしゅーと空気が徐々に抜けていって、あとにはふくらんでいた抜け殻だけがある…みたいな。最後も一応決着はついたのに不穏さは拭いきれない感じで、え、大丈夫だよな?と不安になりつつも圧倒的な物語と文章の密度に巻き込まれていくのが楽しい読書だった

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    2024年11月15日
  • 薔薇のなかの蛇

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    ひさしぶりの恩田さん作品。
    装丁からイギリスの古い館から、そしてそこで起こる猟奇的な事件。ゴシックミステリーの様相です。
    序盤から何やら不吉な事件で幕開けし、失速することなく物語が展開し、最後は畳みかけるような展開。
    ページをめくる手が止まりませんでした。

    こちらシリーズものなのですね。
    単品でも楽しめましたが、頭のきれるリセの過去やヨハンとの関係が気になるので、一作目から読みたいと思います。

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    2024年11月14日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音を言葉になり、音楽が小説になる。その表現力が素晴らしい。やはり映画では表現できないことが小説にはある。小説を読んではじめて蜜蜂と遠雷を知る。

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    2026年08月15日
  • 訪問者

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    山中の洋館での出来事
    「訪問者には気をつけろ」と警告があったらしい
    急死の映画監督の親友が訪れ
    それからもまただれだれが訪れ
    まぁいろんなことが起こるのですが
    過去に死んだ二人の死の真相もなかなかわからず
    どうなるのかと思ったら探偵役なキャラが登場して・・・
    終盤は展開が早く感じました
    そのせいか中盤まではモヤモヤしてましたが
    楽しめました

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    2024年11月08日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

    購入済み

    つまみぐいにアンソロ

    母がフォローしている恩田陸を少し読んでみようと思ったのですがこういう方向性は求めてなかったなあ…という感じ。ファンタジーはちょっと。
    しかし高田さんの作品だけかなり刺さったのでシリーズ読みたくなりました。こういうのと出会えるから良いのよね。

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    2024年10月23日
  • ネクロポリス 上

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    ページ数が多くて途中挫折しないかと思いながら手に取った。読んで見ると意外にもスラスラ読め、3~4日で読めた。
    内容は少し難しい部分もあるが、何となく理解できた。
    ミステリーなのか?読んでいくほどに謎が増え、どことどこが繋がっているのか?
    下巻ではどうやって全て回収されるのか気になる。

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    2024年10月22日
  • ドミノin上海

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    なるほど前作があることに、読み終わって気がついた。題名通りのドタバタコメディ。名前で何となく勝手に男性だと思い込んでいた著者。いつも女性のような文章を書く方だと思っていたら、女性でした…

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    2024年10月20日
  • 私の家では何も起こらない

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    丘の上の“幽霊屋敷”を舞台にした連作小説。

    怖い!!あらすじをよく読まずに買ってしまったので、ミステリーだと思ったらホラーだった。それを抜きにしても怖い。

    殆どの話が語り手の台詞のみで進行して行くので、まるで自分に語りかけられているようで不安な気持ちになる。
    読後の何とも言えない浮遊感というか酩酊感はさすが恩田さんの作品。

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    2024年10月20日
  • 図書室の海

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    『ノスタルジア』では、しっかり涙が溢れました。
    僕にとって“懐かしさ”とは。読み終えた今日は10月19日で、僕の中で10月といえば、かつてはハゼ釣りの時期だった。以前は…震災の前は、毎年この季節になると、お気に入りだった漁港で釣り糸を垂れたものです。秋雨前線が解消して、いわゆる秋晴れの、端切れのような雲が並んだ空を見上げては、当時の空気感が、まさしく昨日のことのように思い出されるものの、お気に入りだった漁港の岸壁が、震災以降は釣り禁止になってしまったことが惜しくて惜しくてたまらない。当時とは何もかも変わってしまったけれど“懐かしい”と思うことができる何事かが、今でも僕の中に残っている、確かに、あのとき体験した空気感が実際に存在していたという事実が。僕自身が、自ら体験したことは、時の作用で“懐かしさ”に変化した。体験しなければ、その事実が存在していなかったら“懐かしさ”は生まれない。その事実の存在が、すでに消えてしまっていても、むしろ消えてしまっているからこその“懐かしさ”とは、つまりそういうことなのだなあ、と思い至ることができた。

    恩田陸さんの物語としては、硬質な印象の一冊だった。すべての短編に読者としての手ごたえを感じた。

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    2024年10月21日
  • 灰の劇場

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    一緒に暮らしていた女性二人が橋から飛び降りて、自殺をしたという事件がずっと残っていた”私”がそのことを調べて小説にしていくというところから始まる、フィクションとノンフィクションパートが交互にくる構成の1冊
    なんというか恩田陸さんのノンフィクション部分が、ある事件をもとにフィクションを制作するということでその女性二人の想像上の人生に呑み込まれそうな感じもあり、そのあたりの境目があやふやになりそうで、何度か今どのパート読んでるっけ?とページをめくりかえした
    その感じが自分もこの「灰の劇場」の世界に気がついたら呑まれている感じもして、今までにない読書体験だった
    また恩田陸さん自身もこの女性たちも40代のなかば~後半の女性ということから、その時代のジェンダーロールや、いわゆる氷河期世代のなかで生きていくこと、生きていたことの切実さは、おそらく私には体感できないことで、可能な限り想像をして、その過酷さに胸を痛めることしかできない
    また実際の事件をフィクションとすることの困難さやどうしても付随してくる罪深さ、創作そのものの業のようなものも、あの恩田陸が書いてくれているのはなんというか勇気づけられた。おもしろくて、私にとっては良い小説だった

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    2024年09月30日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    大学時代の友人グループ男女4人が約20年ぶりに再会し、屋久島を旅する。
    利枝子と蒔生の破局の原因となった梶原憂理が死んだとの知らせをきっかけに、4人は当時の関係や事実を反芻してゆく。

    四十近くになった作者が同年代の来し方を振り返るために書いた、記念碑的作品のように思える。

    「麦の海に沈む果実」の憂理を敢えて登場させ主人公たちに絡ませた意図は明らかではないが、作者に特別な思い入れがあったのだろうか。
    憂理でなくても物語は成立するように思う。
    既読者からすれば、さらなる奥行きを感じはするが。

    描かれる屋久島の自然が圧倒的で、確かにこの中にどっぷりと数日過ごせば、過去のわだかまりも含めて俗世の澱を洗い落とすことができる気がする。

    本書に触発されて屋久島を訪れた人は多いことだろう。
    三顧の桜は見えただろうか。

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    2024年09月26日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    歴史改変SFでありながら、終始不穏な空気が流れていてゾクゾクします。「歴史改変の失敗を修復をする」という設定が難しいところもありますが、危険要素がいくつも積み重なっていくので展開が全く予測できないです。SFとホラー要素が好きな人はおすすめです。

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    2024年09月23日
  • 黄昏の百合の骨

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    やっぱり理瀬が好き!理瀬が出てくる作品はより好き。おばあさんもちゃんと?謎めいてて面白かった。善と悪に目に見える境界線は存在しない。その中間を生きることを既に知っている理瀬...続きが益々楽しみになった。

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    2024年09月19日
  • 灰の劇場

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    ネタバレ

    一気に読まなかったから0,1表記がなんだかごっちゃになっちゃったな。
    直後に読んだ「どうしても生きてる」とかなり似てるところがあった。死は特別ではなく日常の連続の中に不意に訪れる。揚げ物の油を固めるやつがなかったことに気づいたときみたいな、最期のきっかけは些細だけど絶望的な何か。

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    2024年09月16日
  • 上と外(上)

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    クーデターが思いもよらずまともな考えで成立していたことが意外性があって面白かった。
    ただ、巻き込まれた家族の繋がりが離婚しているのに一緒に旅行なんて、ちょっと変かな。
    また、地下の街も現実離れしていて、そのミックス度がもう一つ。

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    2024年09月15日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    ネタバレ

    恩田陸さんの儚いと不気味さが詰まっていた、大好きです。最後ちょっとだけみどりおとこが愛おしくなった!

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    2024年09月14日