恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレ面白かった~!
もう最初っから引き込まれてしまった。
核になる人物2人の情緒が不安定なもので、深読みしようとするとミスリードされてしまう。
にしても、美人でエキセントリックな画家の倫子。
画家としての才能には溢れていたかもしれないけど、人としてはサイテー。
周囲を振り回し過ぎるし、我が子をすら愛しているようには見えない。
これは子どもからするときついな。
極度に人間嫌いだったはずの倫子の遺書が25年ぶりに発見されて、指定された人物に指定された絵を届ける倫子の息子に、成り行きから同行することになった万由子。
そこで出会う人たちも腹に一物あるようで、人の記憶を感じ取ることのできる能力を持つ万由 -
Posted by ブクログ
作家の筆で描き出される目の前の風景を味わうのが、紀行文を読む楽しみ。
人によって旅の目的はさまざまであり、興味の対象、目に留まるものもそれぞれ違うことが新鮮である。
旅という異界の中にちょっとずつ自分を置いてくるという。自分のかけらは今も異国の地にあるという夢見るような感覚は、行った人でないと分からないのだろう。羨ましいことだ。
付録として、恩田さんの愛読する「旅の本」の紹介、土地ならではの地霊を感じて書かれた恩田さんの作品の紹介も載っている。
これからの読書の案内にもなる。
『ロンドンで絵を買う』
同行者から「イギリス児童文学の挿絵を専門に扱っているギャラリーがあるのでそこに行きたい」と言 -
Posted by ブクログ
恩田陸のデビュー作「六番目の小夜子」の主人公である秋の父親・関根多佳雄を主人公に据えた、本格ミステリ短編集。
元判事で大のミステリ好きの多佳雄が安楽椅子探偵さながらにさまざまな謎を解いていく連作短編12篇。
それぞれがバラエティに富んでいて飽きさせず、小さな違和感から論理的思考によって謎を解き明かしていく過程がたまらなくゾクゾクする。
多佳雄もさることながら、検事である息子の春(しゅん)のキャラクターもいい。
江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」、「パノラマ島奇談」や中原中也の「北の海」、アンセル・アダムスの「エルナンデスの月の出」など小説や芸術作品をテーマに盛り込んだ話も多く作者の知識の広さは -
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「『蝙蝠』が上海に入った」。豫園からほど近い路地裏の骨董品店に緊張が走った。門外不出のお宝が闇のルートで輸入されたのだ。虎視眈々と狙う店主だが、なぜか問題の品は、人気急騰中のホテルの厨房に流れ着いていた・・・。かつて東京駅で数奇な運命を共にした面々に、一癖も二癖もある人物たち、さらには動物園脱出を目論むパンダも加わって、再び運命のドミノが倒れ始める!予測不可能、爆笑必至のパニックコメディの金字塔!!
前作から随分たちますが面白さはパワーアップしていて本当にあっという間にぐいぐい読みました。ダリオや厳厳など動物目線のパートも違和感なく、むしろ人間以上に感情移入してしまう筆力とテンポが素晴らしい