恩田陸のレビュー一覧

  • 横浜の名建築をめぐる旅

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    横浜の近代建築から32の建物を選んで写真を多用して見るポイントを解説した本。ほとんどが有名建築だが、一般にはあまり知られていない名建築も含まれている。
    細かい意匠の写真も多く、今まで気付いていなかったところも多く知ることができて良かった。写真をとるアングルなども参考になる。
    建築物の背景や建築家などの情報は省略し、建築を見て感じる楽しみ方に重点を置いたとのことで、解説のテキスト量は最少限といったところだが、割と専門用語が使われていて、一般の人にはわからないのでは、と思われるところもある。
    写真を見るだけで楽しく、実物の建築を見に行きたくなる本。

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    2021年07月19日
  • 消滅 VANISHING POINT (下)

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    ネタバレ

    上巻では登場人物の多さに覚えきれなかったが下巻にくるとそれぞれのキャラクターの個性がでてくるので見分けがつくようになる。
    あえて名前をださずにいる登場人物がいることで尚のことこの中にテロリストがいるように思わせつつ結末は違う方向にいき驚き。
    読みやすく、楽しく読ませていただきました。

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    2021年07月15日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    夢から覚めると何も残っていない。寂しさすら感じる読み終わりが、なんとなく冬のH市のイメージにしっくりくる。
    途中会話や態度がまどろっこしく若干苛つきを覚えてしまったが、歳を重ねて狡さばかりが育ってしまうと、特に身近な人に対しては素直になれなくなってしまうもんかと腑に落ちた。
    登場人物の印象が進むにつれてどんどん変わっていくので、一息で読んで欲しい作品。

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    2021年07月09日
  • 消滅 VANISHING POINT (下)

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    ネタバレ

    すごく良かった。
    上下巻のボリュームがあるのに実際はほとんど何も起きてないという。作者さんの文章力というか、小説力に脱帽ですね。
    そして最後の終わり方が、みんなが想像してたことと多分真逆の方にいったのも良かった。
    個人的な好みとしてはもっと消滅させてしまうとんでもないことが起きても良かったからちょっと物足りなかったけど…。
    登場人物多くて結局名前は覚えられなかったけど、特徴さえ覚えてたら問題ないので、途中で諦めた。

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    2021年07月03日
  • 夜の底は柔らかな幻(下)

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    恩田作品の最後はこういう感じが多いのかな。
    あれ?これからじゃないの?どうなるの?って思った所で終わる感じが。
    後味が悪い感じではない。

    作中の中は一気読みしてしまうくらい、入り込むし、一人ひとりの背景に想像を膨らませるが、自然の描写には想像力か追いつかず、そらもまた作品の面白さなのかなと。
    「ホトケ」ってそういうこと
    「ソク」って

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    2021年06月28日
  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    登場人物がなかなか覚えられず何度か序盤のページを見直しながら読み進めた。
    それぞれの人物が魅力的で面白かった。
    長時間の乗り物移動や待ち時間などに読むのに最適な本だと思う。

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    2021年06月10日
  • 七月に流れる花

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    おぞましい話かとおもったら現実的だった。
    それにしても恩田陸さんの話は詩的で、なんか心洗われる気がするし、読ませる。サクサク読んじゃうし、ついついページを捲る手がとまらなくなる。
    やっぱ、恩田陸さんの小説好き。
    この本と対になってる八月は冷たい城読みたい。

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    2021年06月05日
  • 妖し

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    印象的だった作品

    ANNIVERSARY/村山由佳
    真珠星スピカ/窪美澄
    李果を食む/阿部智里
    かぐわしきひと/乾ルカ
    喪中の客/小池真理子

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    2021年05月31日
  • 球形の季節

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    ネタバレ

     恩田氏の作品といえば、私の印象では爽やかな印象がありました。サスペンス的要素が入っていても、残酷な殺人描写や性描写がない等、優しい印象でした。数例申し上げると、デビュー作『六番目の小夜子』や『夜のピクニック』などです。『ネバーランド』も面白かった。

     しかし本作を読んで、この人は凄い人なのだと実感しました。本作はホラーなのです。
     恩田色をじゅうぶん残しながらも、しっかり怖いのです。私は、ページを手繰る手が止まりませんでした。確かに裏表紙には「新鋭のモダンホラー」とありました。しかし、これまでの印象が強すぎて、殆ど信じていませんでした。ほんとにホラーかよ、と。読後の今、白旗を挙げますが、モ

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    2021年05月30日
  • ネクロポリス 上

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    まさに恩田陸ワールドというような仄暗い世界観の中で語られるファンタジー&ミステリーの開幕中という感じでした。一気に上巻を読み終えたので下巻が楽しみたいです。

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    2021年05月20日
  • きのうの世界(上)

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    突然東京から失踪し別の土地で暮らし殺された市川吾郎とその不思議な土地

    そこに興味を持ち真相を探しに行った若い女の人
    その人の章になると彼女とかじゃなく、あなたはになるのがわくわくした

    3本の塔、水無月橋、雨の日にだけ喫茶店に現れる猫、駅の案内板、双子の老婆が拾った地図、、とか不可解なことが沢山でてくる

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    2021年05月14日
  • 夏の名残りの薔薇

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    光文社新書の「文学こそ最高の教養である」を読んでいたら「去年マリエンバートで」が出てきて、そういえば恩田さんがこの映画から話を書いていたなーと自宅本棚を探して引っ張り出した(笑)久しぶりに読み返したらほとんど覚えてなくていろいろ楽しかった。

    これは、たぶん「去年マリエンバートで」の内容がわかってないとピンとこないんだろうな、と思いつつ、私も映画見たことないのでアレですが、フランス文学であることと大まかなあらすじを頭に入れたら、あのラストはストンと腑に落ちた。恩田さん風にいうなら「閉じた」感じ。
    少しずつずれて重なるこの感じがたまらなく好きだなぁ。恩田さんっぽくて良い。

    巻末にインタビューが

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    2021年05月12日
  • 球形の季節

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    『球形の荒野』ではない。『球形の季節』だ。
    『六番目の小夜子』に続く恩田陸の2作目だが、恩田陸としてはすでに完成しているんだけど、でも、まだまだ途上みたいな?w
    続く『不安な童話』やその次の『三月は深き紅の淵を』になると、逆に(プロとして)暗中模索しているのが窺えるんだけど、これは、自分が書きたいのはコレ!(というよりは、今はコレしか書けない?)みたいな勢いがあって、そこがいいんだと思う。

    確か、『六番目の小夜子』のあとがきで、著者は“「少年ドラマシリーズ」のオマージュとして書いた”みたいなことを書いていたが、これもまさにそんな話。
    すごくそそられる展開に対して、結末は尻すぼみという流れは「

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    2021年05月05日
  • ライオンハート

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    ネタバレ

    何度も生まれ変わっては、ほんの一瞬交わる男女の愛を描いたSF。
    17世紀初頭から20世紀後半まで、エリザベス・ボウエンとエドワード・ネイサンの魂は何度も何度も不思議な邂逅を果たす。
    しかしその逢瀬とも呼べないほどの出会いはほんの一瞬のうちに終わってしまい、二人が長い時を一緒に過ごすことはない。
    二人はその邂逅の瞬間について、過去から未来にわたって記憶を保持している。

    彼らの記憶には不思議な紋章が見え隠れする。
    そのモットーは、「魂は全てを凌駕する。時は内側にある」

    以下、各章について。
    章の始まりには実在の名画が添えられていて、読書時間を彩ってくれる。

    0.プロムナード
    各章のはじめと最

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    2021年05月04日
  • 日曜日は青い蜥蜴

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    冒頭の「私の中高生時代」は等身大の恩田さんを感じられて親しみが湧いた。知らない本が多数紹介されていてどれも読んでみたくなった。

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    2021年05月03日
  • 蜜蜂と遠雷 (1)

    購入済み

    小説も好き

    それぞれの視点をで、これからが楽しみ。
    続編待ってます。
    小説から離れてなく、雰囲気もそのままで好きです。

    #アツい #ほのぼの

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    2021年04月28日
  • 錆びた太陽

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    原発事故が起こった世界を舞台にした近未来SF。ボスさんはじめ7人のアンドロイドの元に財護徳子が来ることによって動き出す様々な事件……かな?

    恩田さんらしいSF。わりとライト。ただ、湯川博士のセリフにはうわーってなった。今読むとクルなぁ。

    ラストの尻すぼみ感はあるけど、なんだかそれも舞台を考えたらアリかなって感じ。
    面白かったけど、直木賞受賞後第一弾だったと考えたら……蜜蜂と遠雷から読み始めた人にはアレかも?(笑)

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    2021年04月26日
  • きのうの世界(下)

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    サスペンスというより普通の物語として読むべき作品だと思います。
    サスペンスとして読むと伏線の結果が欲しくなってしまいますが、この作品はそこはあまり親切ではありません。しかし、本筋の謎はちゃんとわかるので、楽しめて読めました。

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    2021年04月22日
  • 妖し

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    以前読んだ妖のアンソロジーと同じかと思いきや少しテイストが違った。
    でもどれも一通り面白かった。

    その中でも武川佑さんの短編が素晴らしかった。
    日本史に明るくない私が読んでも目が離せない凄まじい熱量。読めない字も吹き飛ばすほどの強風がふく文章。本を持つ手が肘まで熱くなるような引き込まれ方をする物語に久々に出会った。まるでVRの映像を観たような読後感。

    うーん、アンソロジーにハマりそうだな。

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    2021年04月19日
  • 消滅 VANISHING POINT (下)

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    上下巻の下巻
    テロリストを探し出しの続き
    展開は遅いなぁと感じつつそれなりに先が気になりました
    そしてもうほんとにテロリストはいないんじゃないかと思いながら読んだ終盤の展開もよかったです

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    2021年04月17日