恩田陸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
始まりは、とある三面記事。
一緒に暮らしていた女性2人が飛び降り自殺を図ったという内容。
作家である著者は数十年も前に目にしたその記事がずっと心に引っかかっていた。
著者(ノンフィクション)と記事の女性たち(フィクション)を交差させる物語の運び方に夢と現が混じり合うような不思議な気持ちで読み進めた。
"結局自分の理解する範囲でしか物事を見られない。ましてや人間には感情があって、必ずしも合理的な行動を取らないことは証明されているし、他人の考えていることも決して理解できない。記録があっても、それを残したのは勝者と決まっているから、何か事件があっても「どうしてなのか」を知ることは無理だ -
Posted by ブクログ
『鈍色幻視行』の作中作。
『鈍色幻視行』の登場人物達が魅せられた作品。
表紙を捲り、数ページ捲ると、“飯合梓”の作品としての表紙が現れたり、奥付けもまた然り。
『鈍色幻視行』の登場人物達のようなコアなファンからしたらワクワクの作りになっています。
なんとも、怪しい淫靡な世界観でした。いや、淫靡なんて言葉を用いてはいけないのかもしれないな、とも思います。様々な愛の形が描かれていたのは間違いないです。
そこに政治だの思想だの革命だのが入り組んでいて、さらにこの世のものではない異形のものも現れ、この世界観にのめり込む者、映像化したいと思う人はいるでしょうね。そして、映像化の企画があがる度に頓挫する