恩田陸のレビュー一覧

  • 黒と茶の幻想(下)

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    ネタバレ

    1章はなかなか読み進めるのが大変だったが、2章の彰彦の章から色々な隠された過去の事実が明らかになっていって手が止まらなくなった。

    下巻はいよいよ、「蒔生は憂理を殺したのか?」問題が明らかになるのだが……その謎はちょっと消化不良だったかも。

    蒔生は、利枝子にまだ何か隠していそうな気がしたんだけど、憂理を無理やり犯した、ということだけだった。
    「魂の殺人」と言われるくらいなので(しかも男性が恋愛対象ではない)、殺したと言ってもいいのかもしれないけど。

    そして最終章の節子。
    なぜ彼女が最後なんだろうと思ったけど、彼女によってもう一段階利枝子と蒔生の解像度が上がる、そして現実に引き戻される、とい

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    2025年07月15日
  • 図書室の海

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    語りすぎない恩田陸さんの作品。
    私には短編集がちょうど良かったです。
    他作品の続編?的な感じで
    他作品から読んでいて良かったと感じました。

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    2025年07月14日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    ネタバレ

    これはミステリーなのかファンタジーなのか……。
    現実世界の出来事の話ではあるんだけど、そもそも理瀬シリーズに出てくる学校?が現実感が全然ないしよくわからない。

    一応、理瀬シリーズの1作に入ってるけど、、全然関係ない人たちが出てきて???となっていたけど、全員憂理の友人だったのか。

    アラフォーの男女4人が、日常を離れてY島(おそらく屋久島)に旅をする。
    一章ごとに視点が変わっていく。
    その度に、視点となる人物の過去や、封印していた思いが明らかになっていく。

    展開的にラストは蒔生だと思ってたんだけど、違った。

    そして、憂理はもう死んでいるのか!?

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    2025年07月14日
  • 月の裏側

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    珈琲怪談を読もうとしたら、なんとシリーズもの。先に読んだ娘が登場人物の関係が全く分からないよ、というので、こちらの一冊目から読みました。
    長編のホラー(ダークファンタジー)でした。おこる事象にちょっとびっくりさせられました。舞台は柳川そっくりの箭納倉という運河が街に昔から張り巡らされている地域。この地域では以前から行方不明になった人が数日後などひょっこり戻ってくる事象が散見されていた。
    登場人物の協一郎(元教授)、塚崎多聞(独特のオーラを持つレコード会社プロデューサーの男性、女性からすごく好意を持たれることが多く、奥さんはジャンヌというフランス人)、多聞の大学の後輩でもあり、恭一郎の娘、藍子、

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    2025年07月13日
  • 夜果つるところ

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    読みやすい!半日で読み終えるぐらいさくさく読める
    昭和初期山間部の遊郭とそこに住む遊女と軍人、遊郭で育てられている子どもビィちゃんの話
    学校にも世間にも出ず遊郭から物事を見るビィちゃんの視点からここはなんなのか?産みの母、戸籍の母、育ての母3人いるのは?自分は一体…?と
    周囲の不穏な出来事を通じ焦点が合わさっていく

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    2025年07月12日
  • 六番目の小夜子

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    中高生特有の不安定さや、学校という閉鎖空間ならではの空気感が描かれていて、読んでいてエモさを感じられてよかったです。伏線がすべて放置されたまま終わる展開も、読後にはまあそれもアリかと思えました。
    ただ、時間が経ってエモさが薄れたあとに振り返ると、「やっぱり納得いかないかも、、」という気持ちは流石に湧きました笑
    「解釈の幅を持たせた余韻」とはちょっと違うかな、とも感じます。

    とはいえ、作品にも読書体験にもいろんな形があっていいですよね。
    読んでいる間は楽しかった。これは間違いなく本当だし、それでいち読者である自分は十分だったと思います。

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    2025年07月13日
  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    結局サヨコって何だったんだろう、と謎が残るストーリーではあった。個人的には、スッキリしない所も含め、考えを巡らせる余地があり好みの小説だった。

    学校をコマにたとえているところが印象に残った。一人ひとりの登場人物に個性があり、各々の行動は独立しているように見えても、全体で見ると学校は毎年若干のブレはありつつも同じように季節が巡っている。
    皆、違う学生生活、個人的な経験をしているにも関わらず、何となく共通認識として語れる「青春」のようなものがその中にあるのかなと感じた。

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    2025年07月07日
  • 灰の劇場

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    今まで何作品も恩田さんの作品を読んできたので、こういうタイプの作品だとすんなり受け入れられました
    場面転換が難しく、誰が語り手なのか混乱しますが「らしさ」を感じます
    あとがきにも出てきた『ライオンハート』はもちろん、『中庭の出来事』もこの作品のタイプに近いような
    この作品で初めて恩田さんの小説に触れたらうっとなるかも…読みやすい作品もたくさんあるのでぜひ懲りずに読んで欲しい…

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    2025年07月06日
  • Q&A

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    ネタバレ

    東京近郊にあるショッピングセンターMで起きた、多数の死傷者を出した事故の話。
    体験者に対するQ&A形式で話が進んでいく。
    話が進むにつれて時系列も進んでいく。

    ナレーションが一切なく、会話のみで進んでいくストーリー展開は斬新。
    とても読みやすかった。
    「初対面同士でこんなに話すかね」という違和感はありつつも、「まぁ変わった登場人物同士だからこんなもんか」という思いもあり、悪い違和感ではなかった。

    ザッピング形式でどんどん主人公が変わっていき、一つの事件を色んな視点から触れていく形式は面白いし好きだなぁと思う。

    事件の真相が明らかになっていく展開なのかと思ったらMの事件のいう共通テ

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    2025年07月07日
  • 黄昏の百合の骨

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    ネタバレ

    理瀬シリーズ・白百合の館篇
    学園にいた頃の理瀬とは結構印象が変わっていたけど、記憶を取り戻したからこっちが本当の姿なのだろう。
    学園にいた頃同様、事件が頻発するので、続きが気になってすぐに読み終わってしまった。でもどちらかというと、ファンタジー小説のような学園を舞台にした前作の方が、わたしはワクワクして好みだったかな。
    最初は疑われていた梨南子だったが、朋子が急に頭角を表してきて、梨南子さん疑ってごめん!と油断した途端、理瀬の首を絞め始めてめちゃくちゃ怖かった。
    振り返れば、梨耶子が亡くなった後、理瀬の部屋で寝ていた時に下の階の会話を聞いていた説や、理瀬の部屋に度々侵入して、戸棚を覗いていた説

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    2025年07月02日
  • 夜明けの花園

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    理瀬シリーズ短編集。『麦の海に沈む果実』に繋がる過去の物語とかその後のエピソードとか。一編一編が思いがけない驚きと、切ない美しさに満ちていました。
    私自身が『麦の海に沈む果実』を読んだのがほぼ9年も前なので、細かいことを忘れているので読み返したいと思いました。それでも、あの広大な湿原に浮かぶ檻のような妖しい学園の雰囲気がとても懐かしかった。
    古き良き昭和の少女漫画の香りを感じるのですが、それって間違ってないですよね?恩田陸先生、そっち狙ってますよね?
    なんとなく、この雰囲気、知らない世界のはずなのに懐かしいのですが…。

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    2025年07月02日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    豪華作家陣による多様なホラー短編集で、「最大級の恐怖」というテーマをミステリや心理、怪談、幻想など多彩なアプローチで表現している。
    日常に潜む不気味さや人間の闇を掘り下げられていた。
    特にミステリ好きに響く作品が多いような気がして、ホラーもミステリも好きな自分のような読者には、どんぴしゃで刺さる作品だった。
    全体的に新鮮で読み応えのある一冊。

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    2025年06月29日
  • まひるの月を追いかけて

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     異母兄にあたる男性が仕事中に奈良で消息を絶った。その恋人でもあった四歳年上の女性から、「一緒に奈良に行かない?」と誘われる。静は彼女に連れられて旅を続けるうちに、様々な隠された秘密を知り、それぞれの想いに触れていく。

     ……ということでなかなか説明が難しいのが本作『まひるの月を追いかけて』で、この旅(物語)はどういうふうに転がっていくのだろうか、というのがまったく読めず、決して読む側を安心させてはくれません。安心と引き換えに、新たな世界を求めようと、歩き慣れた道をふいに逸れてしまいたくなるひとに、特におすすめしたい作品でした。普遍的な懐かしさを喚起する描写も魅力的でした。

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    2025年06月25日
  • 月の裏側

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    実際に夏のうだるような暑さまで感じるような世界観の中で少しずつ追い詰められていく恐ろしさが読み終わった後まで続くような話で面白かった。

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    2025年06月24日
  • 夜明けの花園

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    学園ミステリー。ある全寮制の学校には色々な事情を持つ生徒が入寮しているが、生徒がよく行方知れずになる。しかし、大事にはならず内々には処理されているという内容。

    「ゆりかご」…外部要因から守るために入れられた生徒、「育成所」…技能を伸ばすために入れられた生徒、「墓場」…捨てるために入れられた生徒、という登場人物への属性付けが面白い。

    個人的にはヨハンがどういう人物なのか書かれる「水晶の夜、翡翠の朝」が分かりやすくて好みだった。
    裏では権謀術数渦巻く学園という感じではあるが、こんなにバタバタ生徒が死んで運営を維持できるのか、などと思った。

    シリーズものの最新作だったのを知らずに読んでしまった

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    2025年06月22日
  • 愚かな薔薇 上

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    またまた、幻想的な非日常の世界に踏み込んでしまいました。ファンタジーのようでありながら、ホラーの要素もあり、青春小説でもあるということに共感です。怖いもの見たさのように、先を読み進めてしまいました。下巻に続く。

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    2025年06月20日
  • 夜明けの花園

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    このゴシックロマンの世界に魅入られて、わたしは読書にハマったと言っても過言ではない。
    理瀬シリーズってだけで無条件に読むよね。
    恩田さんもこの世界を大切にしてるようで嬉しい。

    ヨハン主役の『水晶の夜、翡翠の朝』、聖主役の『月蝕』が特に好き。
    でも麦の海とか百合の骨の細かいストーリーを忘れてきてるから、もう1回読み直したい。再読してから本書に取り掛かればよかったかも。

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    2025年06月20日
  • 不連続の世界

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    『珈琲怪談』の前に復習しておこうと手に取った1冊。
    多聞が登場するのは2作目で、この前に『月の裏側』があるのね。読んでいるかもだけど、すっかり忘れている。
    でも、まったく問題なく楽しむことができた。
    なんともつかみどころのない音楽プロデューサーの多聞。
    なぜか、いろんなところで不思議な出来事と出会う。
    その不思議について、語りあう雰囲気がとらえどころがなくて目が離せない。
    いったい、何が起こっているのか。
    人の心は不思議で怖い。

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    2025年06月14日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    未来に希望が持てるのかわからない世の中で、
    唯一希望であった学園だが
    学園の中では理不尽な扱いを受け続ける
    さまざまな疑問を抱えながら
    なんとかしてそこから脱出しようと試みる
    はたして‥‥

    2031年に創立した学園という設定
    もうじきやってくるかもしれない
    近未来
    注意喚起をしてくれているのかのような
    物語に
    少しぞわぞわしながら
    アキラとシゲルの無事を祈った!
    ちなみに題名の意味は不明らしい



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    2025年06月12日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    近未来、日本人だけが地球に残されて
    化学物質や産業廃棄物の処理に追われる
    そんな中で
    「大東京学園」を首席で卒業すれば
    将来は約束される
    苛酷な入学試験レースを乗り越えて
    ほっとしたのもつかの間
    さらなる試練が待ち受ける
    アキラとシゲルははたしてどうなる?

    恩田陸さんらしいドタバタ感満載の
    2006年の作品

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    2025年06月12日