恩田陸のレビュー一覧

  • エンド・ゲーム 常野物語

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    「裏返す」とは何か?

    自分自身を、自我を見失うこと?なのだろうか。現代の相手は表も裏もないと作中で話している。

    いやあ、難しい。このタイプの物語を紐解く力がまだないようだ。

    終始抽象派の絵画を見せられている気分だった。ナラティブがあるようでない気がする。ダークファンタジーとしてはなかなか雰囲気のある作品だったと思う。暗い靄の書き方がすごい。『蒲公英草子』が明るい常野の靄なら、『エンド・ゲーム』はどこまでも暗い常野の靄だったと思う。

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    2025年10月15日
  • ドミノ

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    伊坂幸太郎のラッシュライフより面白いと聞いて、読んだ。
    話のつながりはすごい、登場人物は魅力的、展開はハラハラで、伏線も多い、全部面白かったけど、星5ではない。普通に面白いだけ。独特な魅力はない。

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    2025年10月14日
  • ネバーランド

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    たった七日間、寮に居残る年末休暇のこと。
    4人の少年が過ごす日々はミステリーが起こるわけでもないのに多彩で、山あり谷ありで、非日常がゆっくり進んでいくものだった。

    私個人が棒に振った高校生という時間を、こんな風に過ごしたかった。
    人の塊になった時のポジショニングで悩みながらも、居場所を見つけて。
    居心地のよい空間。
    楽しいと思える時間。
    秘密の共有。
    何より自分に素直になれていたら、今の私は違っただろうか。

    人間は10代の頃に手に入れられなかったモノに一生執着するという。
    私の場合は「青春の時間」かもしれない。

    そんなことを考えさせられた一作でした。

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    2025年10月13日
  • 黄昏の百合の骨

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    ネタバレ

    理瀬のおばあちゃんの家の話。最終的には地下に死体を溶かす場所みたいなのがあってそれがこの家の秘密なんだとなる。全体的に不思議な感じがした、のはどの理瀬シリーズでもそう。理瀬が少し爽やかな男の子のことをわりといいと思ってるのが面白かった、そういう一般的な人もちゃんと好きになるんだと思ったら。あとは理瀬が普通に異母兄弟的な奴とやったことがあるのには笑った。あとはあの純粋な人が消える話か。可愛げのある子が実はやばいみたいな筋書きやばいなと思った

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    2025年10月13日
  • チョコレートコスモス

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    最後の加速が素晴らしい!
    分厚い本で途中まではまだまだあるなぁって思う時もあったけど、終盤からあとこれだけ?って思うし、終わったら続きないの!?って思わせてくれる本でした

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    2025年10月12日
  • Q&A

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    大型商業施設 M で発生した原因不明のパニックによって、多数の死者が出る。施設の中で一体何が起きたのか、これは事故なのか事件なのか。その全貌を Q&A 形式の複数の対話によって徐々に浮かび上がらせる…というのが本線の話なのだが、その Q&A、支線の一つ一つにあっと驚くような仕掛け(不倫、幼児性犯罪、利殖詐欺、陰謀論から殺人事件まで)があり、これだけで一本の短編小説にしてもよかったのではないかと思うような秀逸な話ばかり。恩田陸の本領が遺憾なく発揮された傑作。

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    2025年10月11日
  • 珈琲怪談

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    ―ホラー(緩め)―

    「ようこそ、珈琲怪談へ」

    男性4人が、喫茶店に集まりコーヒー(たまにビール等)を飲みながら怪談話をする話。
    尾上(作曲家)、水島(外科医)、黒田(検事)と、この小説のキーマン、多聞(音楽プロデューサー)。
    「これ、怪談っていいのか分からないけど…」と話し始める内容もゾワッとするモノから、え?何それ?って思う事まで様々。
    恩田陸さんの、馴染みない(一般的には難しいと思う)言葉を使いながらも、情景描写が抜群に上手いところは凄く好き。字を読みながら光景が頭に浮かぶ。
    それも含めて面白かった。

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    2026年01月24日
  • 祝祭と予感

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    『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ作品。
    登場人物の別の面が描かれて面白い。
    エッセイの中で登場人物に何の曲を弾かせるか、を決めるのに悩んだという話があり、作家さんの作品にかける想いを感じた。

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    2025年10月09日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    上巻は古本屋で買ったが下巻が本屋では見つからず仕方なく電子で購入。面白かったからもっと書店に置いてくれてもいいのに。
    下巻はやや失速したけど恩田作品の一番の重要点である結末はまぁちゃんと終わったし私の総合点は高かった。読者にはわかる20世紀ネタが散りばめられてるのも面白かった

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    2025年10月08日
  • 月の裏側

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    ネタバレ

    仲間のそんな姿見てもその不安や迷いから盗まれに行っちゃうの?と思いました。心を強く持って欲しいし、自分ならもう少しだけ人間としてこのままどうやるか月末を見たいけどな〜とか思いながら読んでいた時にかなり引き込まれて入り事に気づきました笑

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    2025年10月07日
  • 三月は深き紅の淵を

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    『三月は深き紅の淵を』という幻の本にまつわる一冊。

    一章ではこの本のありかを探していて
    二章ではこの本の作者を探していて
    三章では二人の少女の死の真相を追い、
    (このあたりで、んぬぁ!?ってなる)
    四章ではこの本の構想を練っている。

    なにを言っているかわからなくなってきたけれど、
    これは何度も咀嚼したい作品だった!

    印象としてはセピア色でノスタルジック。
    最後にガツンと目が覚める物語が差し込まれていて
    これが次の『麦の海に沈む果実』に続くというんだから読むしかない。じっくり頭を使って心に落とし込む。これだから恩田さん作品はクセになるんだなぁ。

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    2025年10月03日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    亡くなった作家、重松時子を偲んで彼女に縁のある女性5人が一年に一度、木曜日を挟んだ3日間、彼女の家に集うーという設定だけでおもしろそうと思ったし、実際おもしろかったです。
    ひとつの家に何日間か集まるというのは恩田陸さんの作品のなかでも「蛇行する川のほとり」「ネバーランド」も似ていて、私はこういう設定が好きなんだなと気づきました。
    おいしい食事とお酒を囲みながら女性だけで話すのは楽しいだろうな(この物語の場合は楽しいだけではないけど)。
    再読だったけど、どんな展開をみせていたか覚えていなかったので楽しんで読むことができました。

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    2025年10月02日
  • puzzle(パズル)

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    廃墟の島で発見された餓死、墜落死、感電死した3人の死体。無人の島で死亡時刻も限りなく近い奇妙な遺体たち。偶然による事故か殺人か…

    冒頭で提示される一見無関係の様に見える謎の記事。一体何を意味しているのか、導入から引き込まれてしまう。
    そして、まさにパズルのピースが嵌っていくかの様な中盤の展開。

    こんな面白い話をさらっと中編で書いてしまうなんて!もっと読みたかった!と少し物足りなく感じてしまった。

    主人公は恩田作品に度々登場する関根家の長男の春。検事である彼の活躍をもっと見たかったと思ってしまう。
    しかし、この少し物足りない様な余韻も恩田作品らしくて好み。

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    2025年10月02日
  • 月の裏側

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    まだらに読んでいる恩田陸さんの作品で
    どちらかというと読んでいるものの方が多い中で
    なんとなくスルーしていた作品。

    塚崎多聞という主人公を据えた
    シリーズとして読める作品ということを知って読んでみた。

    内容としてはthe恩田陸。
    水路の走る町。
    老人の行方不明事件。
    少し不思議などこかホラーな、恩田陸の世界。

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    2025年10月01日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    ネタバレ

    一瞬で読み終わってしまった…!
    美味しそうな湯気がたつ洋食の中で、井戸端会議のようにセンシティブな話題が繰り広げられるのは、自分が彼女らと同性で似たような事をする機会が多いからすんなり読めたのかなと思う。

    物書きの彼女たちは空想を広げるが、事実は小説よりも奇なり、という言葉がとても合うなと思った。
    彼女たちを殺そうとした真意はなんなのか読者にももちろんわからないが、考えられるようにこの視点での物語進行だったのかなと思った。

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    2025年10月01日
  • 珈琲怪談

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    恩田陸さんの文章が好き ものすごく心に残るかと言われるとそうではないけど、恩田陸さんの文章はスッと心に入ったきて読みやすいし、人物が生き生きとしている。久しぶりに読んで実感した。大作ではなく、スキマ時間にちょっとゾクゾクしたいときにオススメ。

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    2026年01月12日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    5人の小説家の短編と、2人のクリエイティブディレクターのアンソロジー
    テーマは九州の特別列車「ななつ星」に乗り込む乗客の物語だ
    列車はたくさんの人を一度に運ぶけど、乗客の一人一人はそれぞれ特別な想いを持って列車に乗り込む

    5人の作家さんが寄せたとても短い物語には人生という長い長い想いが乗っていることに気が付く
    恩田陸さんの「お姉さん」が仕組んだ、複雑で切ない物語も時間の長さと、生きようとする想いの深さが音楽に乗ってやってくる

    個人的には小山薫堂氏の言葉が圧巻だった
    人から人へ繋ぐ想いが言葉となって、香り高く温かみを持って伝わってくる
    「共感」という到達点はその気持ちを理解しようとする意識の

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    2025年09月30日
  • 月の裏側

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    ネタバレ

    不安な気配を漂わせつつ物語が進んでいく。運河に何かありそうで恐ろしい。水や雨が怖いとすら感じました。どんどんホラーみが増してきて、4人が長靴を履いて寝るあたりはほんとに怖かったです。文学しりとりが未読のものがほとんどで自分が不甲斐なかった。この人たちの輪に入っていけないわ私は。高安さんが盗まれて例の場所で見つかるあたりが怖さのピークでした。結果的にはそう悪いものではない感じでみんなが帰ってきて、あれ?って感じでした。こうやってみんな次々に盗まれていくのかな。藍子の思いが最後切ない。幸せを感じて生きていって欲しい。

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    2025年09月29日
  • ドミノ

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    登場人物28人⁈今まで読んできた小説の中で、過去最多の人数じゃないか?
    …こりゃあ頭の中が大混雑するぞ…

    と、少し覚悟して読み始めてみたのだけど、
    そんなことは全くなく、杞憂だった。
    一人一人のキャラがたっていたので、
    あっさり「登場人物多い問題」クリアした。

    最初は平凡な人達ばかり出てくるなーと思っていたけど、スネに傷がある人が出てきたり、警察OBが出てくるあたりで、何かが動く感じがジワジワと。

    いろんな人物の行動が、また別の人物の行動に影響する。本当にこのタイトルはよくできているww

    続編もあるらしい。

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    2025年09月29日
  • 麦の海に沈む果実

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    文章は美しかった。けど、描写難しくて情景を想像するのに頭使った。最後のハロウィンの時の展開が早すぎて追いつけなかったし、理瀬のキャラクターが最後まで掴みきれなかった。それを狙って、最後で回収させたいのはわかったけど、急にキャラ変わりすぎて追いつくの難しい

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    2025年09月23日