恩田陸のレビュー一覧
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超短編ホラー(摩訶不思議系)集。あとがきありの14話で220ページです。最後は横書きで後ろから読むようになってますので、お気をつけ下さい。
これ、どのくらい経費で取材したんだろう。いいなぁ。ってくらい、日本各地の酒場を元にしたお話があり、どれも少し怖く、不思議で楽しいです。沖縄と横浜と長崎が好きな話。
読みたがれば小学生でも。基本は中学校以上。
一、跡継ぎの条件 東京・大森
代々の店主で引き継がれている禁忌は?
二、夜のお告げ 神奈川・野毛
野毛といっても都橋。都橋と野毛は全然違う!んだけどね~。ま、今の野毛はだいぶお店変わったし。しみじみ。幻視でお告げ受けた話とその謎解き。
三、昭和94年 -
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神原恵弥シリーズの3作目
今作は、異国情緒漂う中東の国に出張の恵弥
仕組まれたような出張の予定や、黒い苔に覆われた遺体という謎、画期的な鎮痛剤という噂レベルの薬 D・F、多田直樹から頼まれた人探し等、またまた色々な思惑が交錯している
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外資製薬会社に身を置く凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。
ある博士の捜索を依頼されてT共和国にやってきたが、博士は殺されてしまう。
一方、この国では全身を黒い苔で覆われて死んだ人間がいるらしい。
ビジネスで滞在中のかつての恋人・橘は不穏な行動を見せる。
恵弥が想像だにしない、これらの背景に存在するものとは――?
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たった七日間、寮に居残る年末休暇のこと。
4人の少年が過ごす日々はミステリーが起こるわけでもないのに多彩で、山あり谷ありで、非日常がゆっくり進んでいくものだった。
私個人が棒に振った高校生という時間を、こんな風に過ごしたかった。
人の塊になった時のポジショニングで悩みながらも、居場所を見つけて。
居心地のよい空間。
楽しいと思える時間。
秘密の共有。
何より自分に素直になれていたら、今の私は違っただろうか。
人間は10代の頃に手に入れられなかったモノに一生執着するという。
私の場合は「青春の時間」かもしれない。
そんなことを考えさせられた一作でした。 -
Posted by ブクログ
『三月は深き紅の淵を』という幻の本にまつわる一冊。
一章ではこの本のありかを探していて
二章ではこの本の作者を探していて
三章では二人の少女の死の真相を追い、
(このあたりで、んぬぁ!?ってなる)
四章ではこの本の構想を練っている。
なにを言っているかわからなくなってきたけれど、
これは何度も咀嚼したい作品だった!
印象としてはセピア色でノスタルジック。
最後にガツンと目が覚める物語が差し込まれていて
これが次の『麦の海に沈む果実』に続くというんだから読むしかない。じっくり頭を使って心に落とし込む。これだから恩田さん作品はクセになるんだなぁ。