恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何も知らず「夜果つるところ」を読んで感想を見たらこっちを先に読んだ方がいいという作者の言葉をみてすぐに読んだ。だけど、「夜果つるところ」を先に読んでいて良かったと思う。
記憶が新しいうちに含みの多い作品だから自分の考察と照らし合わすことができた。
「鈍色幻視行」は650ページ以上の長編だったけど、読みやすく疲労感が少なかった。
いわく付きの謎の本と作者をめぐった、同じ船の中で2週間共にする様々な人生を持つ登場人物達による視点。 真実は虚構にしかない。どんな現実もそれぞれが見たいように見てるそれは本当にノンフィクションなのか。真実なんて、パレードで降ってくる紙吹雪のようなもの。
鑑賞作品の真実、 -
Posted by ブクログ
大人って、子供に対して時間をケチるんだよね。
自分の使える時間全体を百とするなら、子供に使うのは十くらいと決めている。近所の大人だったら、よその子に使うのは、二か三くらいかな。声掛ける時も、ここで一くらい使っといてやるかっていう割り当てを計算してるのが見え見えなんだ。だから、何か話し掛けて、子供がそれに食いついてきて、一のつもりだった時間を三使わせられそうだって感じると、みんな慌てて子供を突き放す。
何冊目かの恩田陸。木漏れ日が最初で、次がQ &A、ドミノ。Q &A読んだときみたいな、「終わってしまったよ…」感が強かった。
インタビュー形式で、誰と誰が話しているのかわからない -
Posted by ブクログ
ネタバレ①2人の女性が心中したという事件が心に引っかかって、それを小説家しようとする作家、②その作家が書いた2人の女性を題材にした小説、③その小説が舞台化されることになったときのこと、の3つを並行して書くお話。
①のパートは具体的な現実の事象がたくさん出てきて、妙にリアルな書き方なので、ものすごくノンフィクションっぽいのだけど、実際どこまでフィクションなのだろう。
分かりにくいところもあったけど、各パートそれぞれ印象に残る場面はあって結構面白かったです。
最後のところで、ノンフィクションがフィクションに飲み込まれるようになるのが良かった。