恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでいる間じゅう、ずっと不穏な雰囲気を感じていた。その原因が分からない怖さや不気味さがとても読書欲を掻き立ててくる面白い内容だった。
大規模スーパーマーケットでのパニック災害がテーマ。
ただ、その原因や犯人を見つけて事件を解決するような展開ではない。ここは賛否が分かれるところだと思う。
私は受け入れられたけど、やはりもう少しすっきりした結末があった方が嬉しかったかな。
関係者それぞれにインタビューをする形式で話は進むんだけど、その関係者達から予想もしなかった告白がされる。どう考えてもこの事件とは関係ない内容なのだけど、それが結局やっぱり関係ないまま終わる。
それを偽伏線と捉えるとつまらない評価になるかもしれない。
おそらく、これは1つの事件・事実に対して感じることや受け止め方が人によって異なるし、そのどれもが間違っているわけではない、ってことなのかと思った。
こういう解釈や理解って、読み手も齢を取らないとなかなかできないよなぁ、と思う。
あと本文中で不況の世の中で公務員=安定しててよい職業、というのがなんか懐かしい表現だったけどこの本2007年作なんですね。当時の世の中を感じられるなぁと思いました。