【感想・ネタバレ】Q&Aのレビュー

あらすじ

都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。死者69名、負傷者116名、未だ原因を特定できず――多数の被害者、目撃者が招喚されるが、ことごとく食い違う証言。防犯ビデオに写っていたのは何か? 異臭は? ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女の存在は? そもそも、本当に事故なのか? Q&Aだけで進行する著者の真骨頂!

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Posted by ブクログ

Q&Aで進んでいく物語。
まんまと魅了されました。
パズルのピースが全部ハマるのかと思いきや
終わってみると半分以上ピースが足りてないという。
ただその欠けたピースを想像して何が起こったのか、誰が起こしたのか、それによってどんな影響があったかを自分なりに考えて埋めていく作業がとても楽しかったです。

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

今までに読んだ本の中で最も「怖かった」本です。Q&Aで繰り広げられる描写がより読者の想像を豊かにさせていて、自分自身でどんどん怖いものを造っていってしまったように思えます。幽霊や心理現象ではなく、人間が一番怖いのだと納得しました。はっきりしない終わり方も怖さを引き立てている気がします。
斬新で素晴らしい作品です!

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2025年01月29日

Posted by ブクログ

場面描写がないのに、すらすら画が浮かぶ!
すごいな。
映像作品のような小説だった。

そして、2004年刊行にもかかわらず、
めちゃくちゃ現代に通ずるメッセージがあると思う。
SNSが普及して、なおさら、現実と虚構の狭間が曖昧になっている今だからこそ、ハッとさせられた。
けっきょく、あの瞬間、何が起こっていたのか。考察が捗るなぁ〜〜。

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2025年01月07日

Posted by ブクログ

久しぶりに1日で一気に読んでしまった。明らかに何かおかしい、何か起きてる、けどそれが何かわからないという気味の悪さがずっと張り付いてる作品。

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2024年10月06日

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2024/09/17
オススメしてもらって読んだ久々のミステリー。
舞台は「M」という複合型の施設内で起きた集団パニック事件(ということに作中ではなっている)
タイトルの通り、場面や人物、時系列が細々した章ごとに変わって全ての物語が「Q&A」の方式で進んでいく。
もともと事件が起きた後のインタビューという形式で話が進んでいくのだが、「M」で起きた事件の概要も、質問している人も答えている人もそれぞれの全容が読み進めてもほんの少しずつしか明らかになっていかない。
また、「M」の施設内で起きたことや周りで関わった人へのインタビューの中身も、人によって言ってることがバラバラで最後まで読み進めてようやく線が繋がっていく感覚を楽しむこともできる。
インタビューされて答えている人たちも、最初は普通に答えているだけなのだが、質問が重なっていくうちにだんだん変な方向へと向かっていく。
決してはっきりと全容が分かるわけではないが、ものすごく焦らさせる感覚、色々なヒントを自分で繋げて考えることが楽しかったり、あえて残されるモヤモヤ感が好きみたいな人はさらに楽しめるのではないかと思いました。

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2024年09月17日

Posted by ブクログ

タイトル通り、QとAで展開される物語。ただそれだけで描かれるのに、ぐんぐん引き込まれました。読みながら、パズルのピースが埋まっていく不思議な感覚を味わえます。

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2024年08月03日

Posted by ブクログ

読んでいる間じゅう、ずっと不穏な雰囲気を感じていた。その原因が分からない怖さや不気味さがとても読書欲を掻き立ててくる面白い内容だった。

大規模スーパーマーケットでのパニック災害がテーマ。
ただ、その原因や犯人を見つけて事件を解決するような展開ではない。ここは賛否が分かれるところだと思う。

私は受け入れられたけど、やはりもう少しすっきりした結末があった方が嬉しかったかな。
関係者それぞれにインタビューをする形式で話は進むんだけど、その関係者達から予想もしなかった告白がされる。どう考えてもこの事件とは関係ない内容なのだけど、それが結局やっぱり関係ないまま終わる。

それを偽伏線と捉えるとつまらない評価になるかもしれない。
おそらく、これは1つの事件・事実に対して感じることや受け止め方が人によって異なし、そのどれもが間違っているわけではない、ってことなのかと思った。
こういう解釈や理解って、読み手も齢を取らないとなかなかできないよなぁ、と思う。

あと本文中で不況の世の中で公務員=安定しててよい職業、というのがなんか懐かしい表現だったけどこの本2007年作なんですね。当時の世の中を感じられるなぁと思いました。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

大型商業施設 M で発生した原因不明のパニックによって、多数の死者が出る。施設の中で一体何が起きたのか、これは事故なのか事件なのか。その全貌を Q&A 形式の複数の対話によって徐々に浮かび上がらせる…というのが本線の話なのだが、その Q&A、支線の一つ一つにあっと驚くような仕掛け(不倫、幼児性犯罪、利殖詐欺、陰謀論から殺人事件まで)があり、これだけで一本の短編小説にしてもよかったのではないかと思うような秀逸な話ばかり。恩田陸の本領が遺憾なく発揮された傑作。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

ケムに巻かれたような読後感。
各章ごとにハッとする展開があり、さすがのストーリーテーラーっぷり。作品全てを会話で成立させるなんて。

「M」で起こった事件を契機に、関わった人間の本能的な業の部分を炙り出される。一次災害から二次災害へ、さらにその先へ物語はあらぬ方向へ転じていく。それぞれの物語がかすかに交錯していることもあるし、全くのスポット的な事態だったりする。

ざぁーっと読み進めたけど、あちらこちらにキーワードが散りばめられている。そもそも登場人物のパーソナリティが全く読めない。読者が自分で結びつけていくしかない。不思議な作品である。

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2025年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

東京近郊にあるショッピングセンターMで起きた、多数の死傷者を出した事故の話。
体験者に対するQ&A形式で話が進んでいく。
話が進むにつれて時系列も進んでいく。

ナレーションが一切なく、会話のみで進んでいくストーリー展開は斬新。
とても読みやすかった。
「初対面同士でこんなに話すかね」という違和感はありつつも、「まぁ変わった登場人物同士だからこんなもんか」という思いもあり、悪い違和感ではなかった。

ザッピング形式でどんどん主人公が変わっていき、一つの事件を色んな視点から触れていく形式は面白いし好きだなぁと思う。

事件の真相が明らかになっていく展開なのかと思ったらMの事件のいう共通テーマで、それぞれの時系列でそれぞれの人々の暮らしが描かれている、長編だけど短編集みたいな話だった。

真相が明らかにはならないのでスッキリしない感じが残ったけど、何となく政府陰謀論が原因なのか?という輪郭は描かれていたので、真相に関してはそこまでのモヤモヤはない。

登場人物に関しては深掘りされていないパターンが多く、そこはモヤモヤが残った。
・なぜ顧問弁護士は自殺したのか?
・詐欺師を詰めた正義感の強い質問者はどうなったのか?
・老夫婦は何だったのか?どういう素性?
・犯人?の薬品男はどうなったのか?
・最後教祖の娘が未来を変えられないのなら、最終章をなぜ描いたのか?(事件の真相ぐらいしか可食部がなかった)
辺りがハッキリしないのは個人的にはマイナスだった。

序盤は会話している人間の自己紹介があったのでキャラクターの背景が掴みやすかったが、説明がない分「誰と誰がしゃべってるのか」が判然としない部分があった。
話が進むにつれ「この人前に出てきた人なのかな?」と思う場面があった。
そこが明瞭でなく、そこがわかればもっと楽しめる気がするのに!という歯痒さがあった。そこは読者の推測に委ねます、のスタンスなのだとしたら自分にとっては難解で、合わない部分であるなぁと思った。

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娘を教祖に祭り上げようとした母親。
そのシンボルとして、Mの被害者の見舞金で地蔵を作る計画を話していたが、それがツアーの段階で完成している…!
しかも最終章では何百人単位の大教団に成長している!
詐欺師が捕まる勧善懲悪の展開かと思ったら最後はスピリチュアル展開になった。

元調査員のタクシードライバーは以前に出てきた調査員の誰かだったりするのかな?

「人間は素敵な誰かが現れて、その人に従えるのを待っている」という淑子の言葉は印象に残った。
確かに誰かが事を成してくれればいいのにな、と思うことは自分にもある。
これは反省だな。

「人いきれ」という言葉を初めて知った。

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2025年07月07日

Posted by ブクログ

地の文がなく、タイトル通り「質問」と「答え」の会話だけで話が進んでいく。
終盤にかけて事件の真相が明らかになってくるのかと思いきやそういうわけでもなく、ここで終わるのか??という感じであった。ただ、所々で落ちがあり、その部分はゾクッとしたし、予想外で面白かった。

性別も年齢も職業も違う複数の人間を、こんなにも細かく描くことができるのかと思った。それぞれ考え方も感じ方も違うのに、1人の作者がこれを描いているということに驚いた。
恐るべし、恩田陸。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進めていく内に気味悪さが増していって、不思議な感覚に陥った。

事件か事故か、そしてその原因をも最後まで明らかにされないまま、商業施設でのあの出来事を機に変わってしまった、変えられてしまった人々の様子が鮮明に想像できた気がする。
ただ、やはり1番知りたい原因が最後まで分からなかったのと出てくる人々の相関図を自分の中に作るのが難しかったなあ。

恩田さん、すごいなあ。

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2024年09月18日

Posted by ブクログ

 20年前の小説とは思えないくらい、今読んでも古いと感じない。最初は奇妙な感じから、だんだん不気味というか怖ろしくなっていく感覚が何ともいえない。
最初は何が起こったかわからないところから、だんだん分かってくるけれど、なかなか情報が結びつかない。
当日の事件?事故?で亡くなった規模もさることながら、その後に亡くなっていく人々の多さにも驚愕。死因は分かっても、何が原因で亡くなったか分からないって、本人も嫌だけど、家族も怒りのぶつけどころが分からず、ずっとモヤモヤしたままになるから辛いだろう。
とりあえず、口が軽いとロクなことにはならないものだと肝に銘じた。

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

独特な雰囲気が漂う文章が本当にお上手。
住宅街にある大型スーパーでおこった不可解な事件。
結局のところ原因がはっきりわからないままで、色々考察してしまう。
うやむやさ加減がまた上手い。

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2024年04月19日

購入済み

初めての切り口

タイトル通りQAでのストーリー
それでいて読み手の想像を急き立てる技法は新鮮で楽しく読み進める事が出来良かったです。

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2019年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2025.9 再読。
事件に遭遇したさまざまな人へのインタビューで少しずつ全貌が明らかになる構成。どうなるんだ〜とわくわく読み進められるけど、最後の終わり方はそうなるんだぁと思いました。

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

ほとんど個人の名前は出ず、一体一の対話だけで話が進んでいく。

最初は新鮮な描写にワクワクしていたが、中盤辺りから急激に飽きがきてしまう。事件の原因も曖昧なまま終わりそうで惰性で読み進めていたら、急に背筋が凍るような展開が待ち受けていた!

まさか後半から人間ホラーになるとは知らずに読んでいたので余計に怖かった。

後半にかけて予想もできない展開が続き、とても面白かった。人間ホラーが好きな人におすすめの本です。

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2025年06月25日

Posted by ブクログ

対話のみで進められる本を読むのは初めてだった。
誰と誰が話しているのだろう?と考えながら読むのも楽しかった。
最後には全てが分かりスッキリした。

途中、心霊っぽい要素が含まれていてホラーが苦手な私は怖くなって気持ち良く寝られなかったので、寝る前に読むのはおすすめしない。

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2025年04月15日

Posted by ブクログ

大型商業施設での事故に巻き込まれた人たちのインタビューや、周辺の人々にまつわる短編で構成された一冊。
立場もそれぞれ、施設に訪れた目的も、事故当時にいた場所もまちまちで、当然、見たものも巻き込まれ方も違う。

大きな人の流れに逆らえず、広い建物内をあちらこちらへなすすべなく押し流された経験、それに抗えないことへの恐怖。自分の運命を何も決められない絶望や、その事故の悲惨さに傷ついたこと。
ある人はその恐怖と悲劇をしたたかに利用し、ある人は自分に巣食った心の傷から目を逸らそうと道を踏み外し、ある人はその恐怖と向き合わず、ある人にとってはこの大事故も悲劇ではなかった。

インタビュー3人目の老人の「ああいう場所にいた事自体が羞恥であり敗北と感じる」という感覚、消防士さんの「日常なんてどこにもないという恐怖」、分かるなぁ⋯

単なる事故の記録というだけじゃなく、陰謀とか宗教とか心の病とか、なんかこう⋯普段なら笑い飛ばすようなものに縋ってしまうのも仕方ないと思わされる所がやりきれない。助かっても諸手を挙げて「よかったね」と言えない気持ち悪さ。

で、事故の原因は結局⋯終盤のあの説でいいの?
一応、エンディングっぽいエピソードはあったけど、個人的に、結局細かい謎は色々残りました。

いろんな色の作品を書く作家さんですが、今回のは〈性格悪い方〉の恩田陸、でした。


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2025年01月05日

Posted by ブクログ

読後感はモヤモヤモヤッてします笑

大型商業施設で起こった原因不明の事故
この後日談として、この事故の被害者などの関係者と会話形式で物語は進む

宗教・精神崩壊・組織・大衆心理、色々な怖さを感じられる作品

ただ、スッキリした終わり方ではないです笑

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2024年12月05日

Posted by ブクログ

色んな怖さがありました。
集団心理、宗教、精神崩壊、、、、
ホラーじゃないのに、読み進めるに連れて気味悪さが増していきました

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2024年10月30日

Posted by ブクログ

タイトルの通り全編がQ&Aで展開され、淡々と進みながらも気味が悪く、鬱蒼とした森の中に迷い込んでしまったような気分になった。

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2024年10月22日

Posted by ブクログ

なんとも不気味。全てがQ&A形式で語られる、あるショッピングモールで起きた事故の話。

突如起きた集団パニック、そこに居合わせた人々のその後の話。病んだり、崇められたり、人を殺めたり、自分の行いを悔い改めたり、なんとも不思議。最後まで真実は分からない。政府の陰謀だったのか、生物兵器で攻撃されたのか、はたまた精神攻撃を受けたのか。

Q&Aの中で人間の本質が明らかにされていく感じがなんとも言えない。見透かされているような気分になる
スッキリさを求めるなら読まない方がいい。モヤモヤとした気分のまま終わるミステリのようなもの

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2024年09月14日

Posted by ブクログ

様々な人物にインタビューする事で事件の深層に近づくミステリー。
様々な人間性が明らかになっていく様が面白い。衝撃な展開も。

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2024年07月20日

Posted by ブクログ

何が起きたのか明かさず、被害にあった負傷者数や現場にいた人へのインタビューから徐々に読者の不安と期待を煽る。本当に2004年の作品かと思うほど、斬新な物語の進行方式。
まったく古さを感じない作品の雰囲気とは裏腹に、「茶髪」という言葉が軽薄な若者言葉と揶揄されていたりといった当時の風潮も描かれており、その温度差も楽しめた。

特に、不幸な人と自分を比べ、自分は恵まれているという優越感に浸る大学生の話は、東日本大地震の被災者である私に刺さった。
非現実的な「なにか」が起こっている異様な雰囲気は、当時中学生だった私にとっても、不安や恐怖よりもずっと好奇心が刺激された出来事だった。
いま振り返ってみれば、自宅こそ半壊したものの、家族に負傷者・死者も出なかった私は、より酷い被害にあった他の被災者を見て「自分は恵まれている」と暗い安堵を覚えたものだ。
そんな、人間の深く根を張った闇を掘り起こしていくような雰囲気に魅了された読者は多いだろう。

ミステリー風に進行するため、ラストは消化不良だと思った読者も多いだろう。私はファンタジーと現実の境を明確にせず、謎を残したままの迎えるこのラストは割と好み。
恩田陸氏の作品は青春小説しか読んだことがなかったが、本作のように、パニックもの・サイコホラーを彷彿とさせる作品も極上の面白さだった。

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2024年12月09日

Posted by ブクログ

Mという大型ショッピングセンターで起きた謎の事件について迫っていく物語。ショッピングセンターの中にいた人が一斉に逃げ出したにも関わらず、原因が分からず、ドキドキしながら読み進められました。良かった点は様々な謎が散りばめられ、考察しがいがあった所です。しかし、謎がはっきり回収されず、少しのもやもやと後半が失速気味だった印象です。

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2024年06月14日

Posted by ブクログ

僕の大好きな俳優の松岡茉優さんが
「生と死に関わる本というのは、印象深い」
と語り、その影響を受けた本のひとつとして『Q&A』を挙げていた。彼女が出演した映画『騙し絵の牙』公開時のインタビュー記事に記載されていた。

“災難”にまつわる“物語”。発災直後の“記憶”への“問いかけ”から始まり、後日譚へと展開してゆく。時間の経過に伴って、“災難”という具体的な事件そのものとは全く質の異なる不穏な空気が漂ってくる。
防犯カメラの映像という具体性が入り込む余地がほとんどなく、被災者の記憶の証言からのみ真相を得ようとしても、はたして記憶とは、当事者の主観がすべてだろう。問いかけという客観と、返答する主観のぶつかり合いがあるものの、それら落ち着く場所は、真相の如何に関わらず、思いがけないほど想像に違わない。

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2024年06月06日

Posted by ブクログ

都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。死者69名、負傷者116名。未だ原因を特定できず―多数の被害者。
「防犯ビデオに写っていたもの」
「異臭」
「ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女」
多数のQの行き着く先に見える答えとは...。

ショッピングセンターで起きた事故。
最初は火災発生、それから有毒ガスの発生、混乱状態のままに客が逃げて、死者のほとんどは逃げた客に巻き込まれ圧死した。

質問する人、答える人、それぞれの闇が垣間見えるお話でした。結局は、事故の原因は政府の陰謀だったんだろうと思う。

変な夢を見る人や、性被害から逃れる為に女子校に行きたいと言う子や、元妻を恨む弁護士や、売れっ子脚本家や、ぬいぐるみの少女の母親や、精神的に病んで家族を自分の手で殺した男性や、大学生やタクシー運転手やぬいぐるみの少女に話を聞いているが、モヤモヤが残る終わり方だったかな。

変な噂を流す人や、その事故に関わった人、写真を撮った人は、きっとみんな消されてしまったんだ。

タクシー運転手の時の騒音は関係なかったのか、ピンクの服を着ていた少女は誰だったのか、とか謎がいっぱいのまま終わった気がします。

最後、少女はきっと死への扉を開いてしまうんだね。
さようなら。

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

それぞれの視点で事件について語られるが、原因が分からない。
それこそが異質な恐怖を演出している。
ゾクゾクしましたが、スッキリはしないので人を選ぶ作品だと思います!!

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2024年05月20日

Posted by ブクログ

本当にQ&Aだった。質問と回答というやり取りだけで物語が進んでいくのがすごい。

事件の真相を聞いているうちに色んな人の日常が浮かび上がってくる。日常を不条理に踏みにじられるけど原因は特にない。それが怖いし有り得そうな気がした。

最後は…モヤモヤしなくもないけど中途半端に原因解明するよりはいいのかも?

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

大型商業施設で起こった死者69名を出した重大事故が発生。
目撃者へのインタビューのみで構成されたミステリー。
これだけの大事故なのに一向に要領を得ない証言、本筋とは違うところで起こる不穏な出来事…
大好物の設定と構成で一気読みでした

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2024年04月29日

ネタバレ 購入済み

怖かった

なんだかとても不気味だと感じた。会話だけで構成されているがやりとりがとにかく最後にはゾッとする。夜に読むと眠れなくなるくらいなんだか不気味だった。最後は少し意味がわからなかったけどそれもまた気味が悪い…。もう読まないと思う。

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2022年05月03日

ネタバレ 購入済み

最後以外は面白いけど

作品説明を読んで、「面白そう」と
思い、実際終盤までは楽しめたんですが、
オチでちょっと肩透かしを食らった感が
あり、そこはちょっとマイナスかな。

いやこの話をいれるにしても、順番を
一つ前と入れ換えるだけで大分違うと
思うんですが。

最後に胸糞悪さだけを優先されたような
になってしまいました

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2020年08月08日

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