恩田陸のレビュー一覧

  • 夜のピクニック

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    夜のピクニック

    たまには男性作家の小説でも読もうと、本屋でたまたま手にして購入し読み始め、やけに繊細な流れだなと思ったら、女性作家だったのかぁ、と納得。

    80キロを歩き通す高校の歩行祭イベント。
    若者ならではの悩みや葛藤に加えて、そんなことあるんかぃという人間関係の複雑さが、長閑で豊かな自然に包まれた中を歩き続けることで、少しずつ解れていく様を、一緒に歩いている錯覚に陥りながら、読んだ。

    人は、肉体的な痛さや辛さで一杯になると、無口になり、バランスを保とうとして考え事に浸り心が豊かになる気がした。
    長い歩行会の終盤、二人はどちらからともなく並んで歩きだすシーン、「良いね」100個あげたい

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    2026年03月03日
  • 夜のピクニック

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    たった1日の物語だけど、主人公の人生が変わる1日になった夜のピクニック。リアルな青春物語。
    幸せになれる話です

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    2026年03月02日
  • 薔薇のなかの蛇

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    今回は、ラストに向けて理瀬シリーズのミステリーが開花した感じ。ヨハンの出番は少なかったけど、しっかり裏で絡んでくるという。理瀬とヨハン、どんな未来を歩んでいるんだろう。混沌とした現代、実在するような錯覚に陥る、そこが流石恩田ワールド。

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    2026年03月01日
  • spring another season

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    『Spring』で魅了された萬春にまた会いたいと思っていたので嬉しい。フランツとの恋愛エピソード多め。もしHALが女性だったら…フランツの家から手切れ金を渡された春が一人で息子KENを産んで…って二人とも妄想逞しすぎでしょ!学生時代、ヴァネッサやフランツ、ハッサンなど能力のある友人たちに「できるよね」と、押しかけ振り付け師のようなことをしていた春は、人気振付家となり、HALの作品だけを集めたスペシャルガラ2日間なんて絶対見に行きたいような魅力的な仕事をしている。
    フランツの引退公演は、HALの振り付けでデュオを踊る「石の花」。少し切なかった。
    唯一の師、ジャン・ジャメから数えて5代目の芸術監督

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    2026年03月01日
  • 珈琲怪談

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    内容を聞かれたら「おっさん4人で喫茶店梯子しながら怪談話するお話だよ」という、相手の頭に「それはおもしろいのか?」という疑問でいっぱいにさせてしまいそうなあらすじなのに面白い。「夜のピクニック おっさんバージョン」的な。
    (主人公たちが訪れているのは、実在のお店がモデルになっているそう。今回出てきたどの土地に関しても土地勘がなく、「あぁ、あの店ね」みたいな楽しみ方ができないのが悔しい…笑)

    特に大きなオチがあるわけではないけれど、
    ちょっと不思議、ちょっと怖い、が詰まった作品でした。
    「すぐそこに怪異があっても、それは日常の顔をしていて。ただ気づかないだけ。」(本文より)

    大げさなものでは

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    2026年03月01日
  • spring

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    1人の天才バレーダンサー兼振付師をそれぞれの人の視点で語っていく作品。人とは異なる感性を持った人として語られていくけど、本人は世界が広がりそれが自分だと納得できるまでは苦しいんだろうな。"人間は多面的な生き物だし、相手によってみせる顔が異なり、齟齬と矛盾がそこそこにある"というのを作品の中でも感じる。
    "蜜蜂と遠雷"の時と同じくバレー作品を観たくなる。

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    2026年03月01日
  • 珈琲怪談

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    喫茶店巡りをしながら怪談話をするおじさん4人。
    地味にさくっと語られる怪談話だがよく考えてみるとじわじわと怖い。
    日常に潜む不思議な話は、正解なければないほどおもしろい

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    2026年03月01日
  • 月の裏側

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    九州の水郷地方都市で、三人の老女が相次いで行方不明になり、行方不明中の記憶を失くして数日後にひょっこり帰って来た事件の謎を解明するために、元大学教授の協一郎と、協一郎に呼ばれた教え子だった多聞、協一郎の娘の藍子、ジャーナリストの高安が奔走する。

    すごく久しぶりに恩田陸を読んだのだけど、ああそうだ、じわじわーっと気色悪いのが近づいてくるこの感じ・・・緊迫感とか、逃げ場のない不安感、寄る辺のない心もとなさが「これぞ恩田陸」なんだったなーと思いながら読んだ。

    「父には分からなかったのだろう。いつも独りぼっちでいるのが当然と思っていた私の中に、『誰か』に助けを求めるという選択肢がなかったということ

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    2026年02月28日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    ネタバレ

    第七章の運命では、表題のとおり聡子様の悲しい運命に涙を禁じえません。

    私は聡子様の感性が好きです。
    これからも、もっとたくさんのお話の中で出逢いたかったです。

    【好きなシーン】
    聡子様が椎名と永慶が描いた絵の感想を言う場面

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    2026年02月28日
  • ドミノ

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    ネタバレ

    かなり多くの登場人物のある一日の東京駅周辺を舞台に繰り広げられるとっても勢いのある話
    時代背景が出版当時2000年付近なのでちょっと古い(携帯とか社内便、元ヤンとか)けど、楽しい。その時代を知っている必要があるかもしれない。
    東京駅に訪れたことがある人は何となく情景も浮かびやす位と思う

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    2026年02月28日
  • 光の帝国 常野物語

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    おすすめされて読んだ本。
    簡潔な王道ストーリーではない、謎も多いから消化しきれないまま進んでいく。が!!読み進めてしまう魅力がある。日常の中に潜む非日常たち、もしかしたら自分もその一族の末裔だったりして…なんてワクワクした。

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    2026年02月28日
  • 三月は深き紅の淵を

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    《そう、自分もその過程に加わったに過ぎないのだ。物語が形成されていく過程に。》p.207。
    《誰かに見られている。》p.360。
    《この書き出しは、どうだろう?》p.431。

    >第一章、ミッションは超巨大な屋敷から一冊の謎の本『三月は深き紅の淵を』を探せ!!
    >第二章、出雲に向かう二人の女編集者はそれぞれ『三月』を読んでおり、その著者は誰であるかディスカッションする。
    >第三章、一緒に崖から落ちて死んだ二人の美少女の関係は人によって印象が異なっていた。二人の死は事故か自殺が殺人か。
    >第四章、この本を書こうとしている女性作家の話と、謎の学園に放り込まれた理瀬の話。
    >枠の外側と内側の境界がし

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    2026年03月02日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    物語の設定が良くわからないまま読み始めたが、最後はかなり衝撃的だった。
    わからない、をたくさん抱えて読み進めていった結果最後に怒涛の結び付きができて頭の中で完結する物語だと思う。
    ミステリーが好きな人は読みやすいかもしれない。

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    2026年02月26日
  • 麦の海に沈む果実

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    ラストに向けて、やや?な感じになったが、世界観は好きな感じ。理瀬シリーズというのも納得。きっとシリーズを読み進めるうちに、さらに理解が高まっていくのであろう。さ、次読まなくちゃ!

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    2026年02月25日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    登場人物全員が魅力的だった。
    クラシックやコンクールへの関心が薄い人生だったけれど初めて興味を持てたし、文章から演奏風景が頭に浮かんでくるようで素晴らしかった。

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    2026年02月25日
  • ドミノ

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    登場人物が多く、場面が変わるごとに人物紹介のページへ戻ったりしたが、最後一つに収束したときは、ある種の達成感のような満足感があった。

    最後、「ドミノ」はまだ倒れている途中に過ぎないような表現が印象的だった。

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    2026年02月25日
  • spring another season

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    「spring」から約2年。バレエの話だったこと、HALとフランツのことは覚えてる。
    でも、その他の登場人物の記憶があやふやで、必死で記憶の糸を辿りながら読んだ。
    それぞれのアナザーストーリー。心情が深掘りされていて、なんならこちらの方が面白いかなと思うほど。芸術でもスポーツでも、何かに真剣に打ち込む人は美しい。自分には到底目指せない世界なので、羨ましいなぁと思いながら読んだ。
    2作を連続で読んだら、さらに楽しめた気がする。
    「spring」未読の方は続けて読むのがおすすめ。

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    2026年02月24日
  • spring

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    恩田陸。
    末恐ろしい。最初はこれ読み進められるかと不安に思って30分。気づいたら、色んな世界で、色んな音を景色を見て、最後に目の前で彼の公演をみた。

    これは実写化できない。本だから出来るのか。
    ずっと出てくる人が恩田陸の世界の住人である。それでいい。居心地がいい。天才を見つめていたい。
    才能を感じていたい。

    彼の名前が題名にあることを忘れていた。
    これは、春の本である。

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    2026年02月23日
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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    恩田陸さんの短編集。初めての恩田陸作品の短編集をよんだが、ホラーからSF、ミステリーまで様々な短編でしたが、他の作品同様にテンポよく進みあっという間に全作品を読んでしまいました。

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    2026年02月23日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    作者の発言として巻末の解説にあった『これ、面白いのかな。こんな音楽と演奏が延々、続くだけの話』・・・正直、途中で「曲の描写と、登場人物が演奏聴きながら思い浮かべるイメージ描写が多すぎる〜」とは思ったし、音楽とは、ってまとめに「うん?」だったりはするんだけど、ストーリーは面白かった。そして編集者による解説が興味深くて、もし生まれ変わったら編集者とは言わずとも、本作りに携わる仕事いいなあと改めて思ったりなんかして。

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    2026年02月23日