恩田陸のレビュー一覧
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audibleにて。うすぼんやりと不気味なような怖いような、1作目ともつながっているようないないような、な連作短編集。1作目と3作目でそんな雰囲気にも慣れて、それをを味わいたくて読んだのでわりと満足。3作の中ではこれが一番好きかなあ。
死者の歌声の話がなんでそんなことするん…感が不気味で好み。サンライズはいつか乗りたい。鳥取砂丘を2年前に生まれて初めて訪れた時にちょうど能登半島の地震速報が来て、土産物屋では緊迫した様子のテレビのニュースが流れていたりして、なんだか記憶もわやわやしている。砂丘が舞台の作品のあいまいな感じはそういう個人的な記憶にしっくり馴染んだ。 -
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「怖い話は、こんなふうに、エレガントに優しい声で語られるべきものなのだ」
地元の名士が語った山の話が恐ろしい「悪魔を憐れむ歌」この話は、その歌声を聞くと死にたくる歌「山の音」の謎を追う話で、その歌声の主の女性を『珈琲怪談』にも登場する塚崎多聞が追う。
多聞と友人との会話の中で、『山の音』と言えば、川端康成の小説だよね、という話が出てきて、そうそう私もそう思った。内容ほとんど覚えてないけど、山の音は死を予感する音だったような…
恩田陸さんの『不連続の世界』、『珈琲怪談』は小説や映画、音楽についての雑談が自然に織り込まれているところも素敵です。登場人物たちの会話を聞いていると、「それ読んだ」 -
Posted by ブクログ
とあるショッピングモールで起きた大人数の死傷事件。その発生原因には謎が多く、事故なのか犯罪なのかもよく分からない。その事件の被害者及び関係者に対するQ&Aだけで構成された小説。
読み進めるにつれて群集心理の愚かさやグロテスクさがこれでもかと出てくる展開に、嫌気がさしつつも引き込まれずにはいられない。
結局この事件の真相は何だったのか?タクシー運転手の彼が言っていたことが真実なのだろうか?分からないまま小説は意外なラストを迎える。
全体的にスッキリしない。胸につっかえた嫌な感覚が残る。しかし決して駄作ではない。
好きではないが、つまらなくもない評価が難しい作品だった。 -
Posted by ブクログ
天才バレエダンサーにして振付家である萬春(よろず・はる)のバレエ人生を、共に日本からドイツのバレエ学校に入ったダンサーの純、叔父の稔、作曲家の七瀬、そして本人の視点から語るという構成。
主人公の春だけでなく、純をはじめとした他のダンサーたちのバレエにストイックに向き合う姿は、とても厳しい世界なはずなのに、読んでいてなぜか心地よく感じてしまう。それはバレエに対する苦悩よりも、純粋にバレエが好きで仕方ないという彼らの気持ちを全面的に感じることができる作品だからなのだろう。
本を開く度に、必ず頁下のパラパラマンガをパラパラして、毎回お〜と思ってから読み始めてました。