恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレ恩田陸を読んだ〜って感じがした。
とにかく真相を知りたい性質の私は、他の人の物語ならこういう終わり方は全然スッキリしない…となりそうだが、恩田さんのはそうならなくて何故かとても良い気分になる。描き方なのかキャラなのか文章力なのか分からないけれど…。たぶんキャラというか人間の描き方かもしれない。分かるものも分からないものも含めてなんだか納得してしまうのだ。物語にふんわりと包まれて、余韻が優しい。不思議だ。
最近は小説はあまり読んでなかったのだけど、一度恩田さんを読むともっと物語に溺れたくて、この後しばらく恩田さんの未読作品を読むと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレある高校で、3年ごとに引き継がれるサヨコの話。
3年ごとということは、その高校の生徒が一新されるということだ。
それなのにその伝統は、奇妙なまでに引き継がれていく。
一体どんな力が働いているのか。サヨコとはなんなのか!
サスペンス青春物語。
やはりなんといっても、文化祭の体育館のシーンですよね、、。あのシーンのための物語と言っても良いと思う。読んでて鳥肌が立ちました。
自分も体育館にいるんじゃないかという臨場感。なにか恐ろしいことが起こるのではないかという緊張感。みんなが騒ぎ出して、先生が「あかりをつけろ!」と叫んだときの焦燥感。全部が体験として刺激的だった。
ところどころわからないことが -
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『黒と茶の幻想』(上) 恩田陸
『黒と茶の幻想』(下) “
読み手を引き込み一瞬も気を逸らせない凝った構成の物語だ。登場人物の微妙な心の動きはキレよく丁寧な文章で迫ってくる。自分の一回り後の世代が人生半ばにして棚卸しの中間総括をする話だ。
仲の良い男女4人の同期生が大学卒業後、仕事も家庭も一段落したところで、一緒に屋久島(小説上は架空の島)に3泊4日の旅行をするという設定である。
樹齢千年の古代杉など島の自然の息吹に触発されて、彼らが体験し交差した学生時代までを反芻する。
四人がそれぞれ章ごとに主語で回想を巡らす。
利枝子は小さい頃から美人で聡明、皆の憧れの的であった。今 -
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遊郭「墜月荘」に暮らす「私」には、名前も、生年月日も、そして自分が男なのか女なのかさえ分からない。
三人の「母」に囲まれながら、「交流部」や「料理部」など、館の中で繰り広げられる異様でおぞましい出来事を目にし、経験していく「私」。その無垢ともいえる視線を通して描かれる人間の欲望や狂気、そして少しずつ揺れ動いていく感情が、何とも不気味で、それでいて美しい。
読み進めるほどに、「私はいったい何者なのか」という疑問が膨らんでいく。そして最後に明かされる、その正体――。ここで物語の景色が一変する。思わず「そういうことだったのか」と唸らされる衝撃の結末だった。
本作が『鈍色幻視行』の中に登場す -
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上巻では、ピアノコンクールを文章で味わう体感に新鮮さと驚きを感じたが、後半戦になるとやや中だるみ感が否めず、読みながら何度も眠気を感じた部分があった。
本戦の前のリハーサルのエピソードなどは物語のアクセントになっていて良かった。
ホフマンのメッセージと、弟子に課した課題は、作中で消化されたような、やや腹落ち感が欠けるような感覚ものこった。
登場人物については、本当によく考えられ、厳選され、一人ひとりの感性までもよく掘り下げられており、作品に厚みを与えてくれている。
また、解説を読んでもわかる通り、音楽を文学に落とし込むというのは相当な工夫と努力が必要だったはずで、その点は、すごいのひと言に尽