恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本屋大賞に選出されているだけあって、読みやすい。
尚且つ、高校生の青春を言語化した作品でもあったことが面白かった。
読んでみて思った感想として真っ先に思い浮かんだのは、犯人目線の推理小説みたいだということだった。
ずっと主人公である甲田さんと西脇くんは、異母兄弟だということを黙っていた。それをほとんど知らない周囲の目ではなく、知っている2人目線の話だったことがとても新鮮だった。
愛のかたちについて、ずっと悩んでいた。
嫉妬も、愛おしさも、敬う気持ちも、全部愛だとわかっていて、愛に疑問を抱いていた。
その疑問というか、概念というか、相手を思うことこそが愛なのではないかと直感で教えてくれる作品でも -
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七瀬とHALが即興でコンテンポラリーを再現しているくだりでやっと気がついた。
「蜜蜂と遠雷」の作者じゃん!
亜夜とマサルじゃん!
いや、別の話だし、
こちらはこちらで素晴らしかったけれど。
バレエは娘が12年やってた。
ロシア留学なんて言い出したら費用は?
なんてバカ親炸裂させていたけど、
娘が楽しかったのはバレエ以上に友達と一緒にいる事だったらしく、この発表会が終わったら受験生、というタイミングであっさり未練もなくやめて、トゥシューズも捨ててしまった。
送迎に、役員の押し付け合いに、発表会の裏方に、振り回された日々は何だったんだ、という気もするけど、娘は楽しい時間を過ごせたのだろうし、私 -
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たぶん『蜜蜂』以来の恩田作品。前回は音楽家、今回は役者。恩田さんは「天才」たちを描くのが本当に上手。それぞれキャラクターの魅せ方も巧いし、言うことないわ!笑。こういう作品を読むたび、作家もまた「天才」なんだなと尊敬するよホント。星四つ半。
追記。
(個人的に思うこと)これから一番面白くなってくる分岐点があるとするなら、ここだと思う。p385。まさに前フリだ。あと、p494〜495にかけて。『蜜蜂』のときも感じたが、ゾーンの表現が本当に巧いなぁホント。これは一体なんの涙なの?別に嬉しいわけでもなく、ましてや悲しいわけでもないのに…。こんなよくわからない感情は初めてだ。嗚呼。 -
Posted by ブクログ
「必然性?」
そう書き残して自死した脚本家の前妻をいつまでも消化しきれない夫と再婚した小説家の妻が、いわくつきで未完成の映画の原作の謎について、いわくに関わった人たちと2週間の船旅に出る。
「鈍色幻視行」
そのまま読めば“色のはっきりしないまぼろしを視つつ行く”
そんな空気感を漂わせながら船上で問題の小説とその作者の真相、映画化が頓挫したわけを話し合う。
それぞれの過去を映し出した感じ方が、互いに少しづつ表に流れ出す。
いつのまにか登場人物たちの流れ出た物語に引きずられてのめり込むように読んでしまった。
「真実はパレードで降ってくる金色の紙吹雪 落ちてしまえばただの安っぽい紙切れ」
表 -
Posted by ブクログ
「蜜蜂と遠雷」「なんとかしなくちゃ。」以来の恩田さんの作品でした。今回、他作家の別作品2冊と同時進行で読むということをやってみました。
本作の『跳ねる→芽吹く→湧き出す→春になる』のそれぞれの間に、2作品の一編ずつを挟んで読み繋ぐという荒技。すると、自分自身飽きっぽい性格なのですが興味関心が薄れることなく、むしろ、まるで好きな連続ドラマを1週間毎に観るような感覚になり、次の順番が回ってくるのが待ち遠しくなるんですね。
結果4日で完走。ちなみに他2作というのは、永井紗耶子さんと髙田郁さんの作品でした。そのどちらも次に回ってくるのが楽しみで仕方がないという…。
で、本作ですが(笑)。
主人公