恩田陸のレビュー一覧

  • 珈琲怪談

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    4人の登場人物のキャラクターやバックグラウンドが見えてくると俄然面白くなってくる。ほんのりじっとりと怖くて後でジワジワくるのも良かった。良質なホラーです。
    塚崎多聞シリーズは知らなかったので遡ってみようかな。

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    2026年09月28日
  • 夜果つるところ

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    恩田さんの文庫の新刊かな、と読み始める。カバーが両面印刷で、途中から返してみると、昭和初期に遊郭で育てられた女の子の怒濤の経験を語る別の作品で、ページを捲る手が止まらない。『鈍色幻視行』へと続く。

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    2026年09月27日
  • 祝祭と予感

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    本編からやや時間があいてしまったが、読み出すと人物たちが思い起こされた。サクッと読めるが人物像もより深まる一冊でした。

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    2026年09月27日
  • 七月に流れる花

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    ネタバレ

    上下に分かれたミステリー小説風の青春小説?。上巻は、何も知らない主人公目線で物語が進んでいくため、物語後半に主人公たちが集められた理由について解き明かされるまでは、静かな不気味さが常に作中を覆っている。文章も静かで淡々と進んでいく様子に、どことなく背筋が寒くなるような印象を受ける。設定が明かされてからは、あの出来事はこう言うことだったのか、という伏線回収が一気になされるが、上巻だけでは謎は解明されない部分も多い。下巻は、最初から集められた理由を知らされた男の子たちの話を中心に進んでいくため、ある程度心構えを持ってこちらも読み進められるが、上巻と同様どこか静かな不気味さや不可解さを持ちながら話が進んでいく。人の生死について、重く、時には救いを与えるような表現で表されており、その儚さと哀しさを感じさせる作品。文量もそこまで多くないが、読み始め数ページで一気に世界観に引き込まれるのであっという間に読んでしまった作品。

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    2026年09月27日
  • 六番目の小夜子

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    作者のデビュー作。
    少し不気味だが、青春のみずみずしさ、儚さ、甘酸っぱさがないまぜになったような小説です。
    ドロドロしたところもあまりなく(ちょっとあった)、全体を通して飽きさせず、読後感も良かったです。
    高校時代って素晴らしいですよね…。

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    2026年09月27日
  • 三月は深き紅の淵を

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    謎が解けない系のミステリーでした。
    本は色んな世界線に存在していて、4つの世界線の話だったのかな?と。でもこれだと普通過ぎる考察なので……実はあの本は恩田陸が昔執筆した本なのか…という考察はどうでしょうか。
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    『彼等が大事に部屋に飾ってあるどの人形も、顔は目が大きくて幼女なのに、身体はやけにグラマラスで嫌らしいわけ。なんか悲しくなっちゃいましたよ。顔はあどけなくて、幼女のように素直で口答えしなくて、でも身体は大人っていうのは古くからの日本男性の悲願みたいなもんでしょ?』
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    『いいものを読むことは書くことよ。うんといい小説を読むとね、行間の奥の方に、自分がいつか書くはずのもう一つの小説が見えるような気がすることってない?』
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    『ワープロは不思議な機械だ。ワープロに向かっていると、思ってもいないことを書いてしまう。ぼんやりした陰でしかなかったものが、やたらとくっきりした形になってしまう。ワープロは嘘をつくのである。ワープロは、そういう意味では虚構にふさわしい。』
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    『飛行機というのは、人間の叡智と神の領域との狭間にあるのではないだろうか。なんとなく、人間の領域を1歩はみだしているところがあるような気がして、乗るのが恐ろしいのだ。』
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    『彼女は幼い頃から世界というものに対して漠然とした郷愁を抱いていた。郷愁という言葉が誤解を招くのならば、世界というものがぐるぐると大きな円を書いて、時間的にも空間的にも循環しているという感触である。』
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    『恐らく、人類には何種類もの物語がインプットされているのだろう。インプットされた物語と一致すると、ビンゴ(!)状態となる。なぜ?フィクションを求めるのは、人間の第四の欲望かもしれない。』

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    2026年09月27日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    上下巻、そして一冊ごとのボリュームに敬遠していた本作をついに手に取る。
    音楽には元来無頓着な一般大衆の端くれであるが、それでも引き込まれる物語性がある。特に演奏の曲目をスマホアプリで奏でながら読み進める時間は何ものにも変えがたい極上のコーヒータイムと化す。
    星5に至らずな点は読み手の教養、素地のなさ故。

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    2026年09月27日
  • 傾斜のマリア

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    読みながら、シリーズらしいのに気づく。
    ローマ字表記にされているが、長崎の街並みと軍艦島をモチーフにした小説
    であることは確か。おなじみの名産のお菓子の名前もたくさん出てきて、長崎に住んでる恩田陸のファンには、たまらない。

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    2026年09月26日
  • 象と耳鳴り

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    日常に蔓延る謎を、推理小説好きの元判事が独自に紐解く連作短編集。
    独自に紐解くだけなので、それが真実かどうかは分からないままで「スッキリ爽快ミステリー」とは程遠い。
    ただ、中途半端に放り出されたようなモヤモヤ感はまったく残らないから不思議。
    「謎を解決する」物語ではなくて、元判事さんが「どんな推理を展開するのか」を楽しむ物語だからかもしれない。
    サクッと読めて面白かった。

    こっそり言うなら…装丁とタイトルで損をしている気がしないでもない…笑

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    2026年09月26日
  • 私の家では何も起こらない

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    読み終わってから大分経ってしまったので、新鮮な感想が書けない(覚えてない)けど、印象にのこっているのは
    「恩田陸さんってこんな話もかくんだ」
    っていうびっくりと
    大工さんの話がすごく良かった
    という事でした。

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    2026年09月25日
  • ネバーランド

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    四人つて子供のときに人間関係作るの向いてる。高校生男子、集まって傷舐め合うなとか言う大人いるけど、本当の傷跡はなかなか見せれないよ。本作は男子高校生の友情、今風なんだろか秀逸に描いておられました。私、寮生活では無いけど親居ない家に集まって酒、タバコ、アダルトビデオ鑑賞したよな。最後は女子に電話して告白タイム、親父出てきて「うちの子にどのようなご用件で❓」「好きなんです」アホやわ、親父に告白した。息子よ。傷付いても良いんだよ。若いからまだ何にでもなれる。甘酸っぱい青春体験して欲しい。

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    2026年09月23日
  • 教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ

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    ネタバレ

    有名な作品のパロディ5編。五条紀夫さんのが気になって買ってみたけど他の作品も想像以上に面白かった。

    まず五条さんのごんぎつねのパロディ。ごんか人間に化けて兵十とともに謎を解いていくミステリーになっている。展開としてはまあまあな感じだったけどこれをごんぎつねに落とし込んでいるのがすごいと思った。有名なあのセリフもしっかり回収されていて気持ちいい。

    他の作品で好きだったのは、あをにまるさんの「髭」と斜線堂有紀さんの「偽史・山月記殺人事件」の二編。
    「髭」は、どんどん髭が伸びてしまうコンプレックスを抱える教師が、祈りを捧げることで翌日から髭が生えなくなる。それに喜ぶ主人公だが、インパクトのあるツッコミどころがなくなったことで、今まで隠れていた自分の欠点があらわになってしまう。コンプレックスとアイデンティティは裏表のような存在なのかもしれない。
    「偽史・山月記殺人事件」では、虎となった李徴が有名な詩人を殺して詩を奪うことで、詩人としての名を馳せていく。その裏では李徴に助言をしていた袁傪は自身の出世のために都合の悪い人間を消す計画を進めていた。ところどころで袁傪の裏切りを匂わすようなヒントが散りばめられていて、不穏な空気を感じながら読み進めていくことになる。その空気感とストーリーが面白かった。

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    2026年09月23日
  • スキマワラシ

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    古道具に残る「記憶」と廃ビルに現れる少女の都市伝説が交差する、恩田陸らしい不思議なファンタジーミステリーです。
    派手な怖さではなく、どこか懐かしくて不穏な空気がじわじわ広がっていくのが魅力的です。古い建物や物に残された記憶を通して失われていくものと受け継がれていくものを描いています。
    一方で謎がすべてスッキリ解決するタイプではないので、明確な答えを求める人には少し物足りないかもしれません。

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    2026年09月23日
  • 月曜日は水玉の犬

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    『半歩遅れの読書術』というエッセイが収録されている。
    幼いころから読書に親しんでいた著者が、ノンフィクションを読むようになったのは、社会人になってからだったそうだ。
    その伝で言うと、私なんぞは相当遅れた読書をしてきた。

    学校の図書室が私の読書の基本だったので、文学全集や伝記集、ミステリやSFの子ども向けのシリーズばかりを読んでいて、いわゆるノンジャンルの現代日本のエンタメ小説を読み始めたのは、子育てがひと段落着いた20年ほど前からだ。
    だから、彼女が紹介した本の大半を読んでいない体たらくである。
    読むべき本、まだまだあるなあ。

    私は順番をつけるのが苦手なので、マイベストを作ることができない。
    それなのに、『○○な本3冊』とお題を出されて3冊を選び出す著者に頭が下がる。
    私よりはるかに多い読書体験の中から、適切な3冊を選び出す才能。
    せめてそのくらいは、できるようになりたいものだけれど。

    ところで、3冊の選からは漏れたけど、「笑い」の3冊の中にコニー・ウィリスの『航路』が入っていたのに驚いた。
    私にとって『航路』は、タイタニックと脳死の話なので、どこに笑いの要素があったのか、まったくピンとこない。
    ああ、ここでも読みの浅さが悔やまれる。

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    2026年09月22日
  • 鈍色幻視行 下

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    ネタバレ

    豪華客船でのアジア旅行を舞台にした群像劇、その後編。
    後編では、蕗谷夫妻がそれぞれへのインタビューをもとに、物語の謎を解き明かしていきます。読んでいて感じたのは、本格ミステリーのように明確な答えへとたどり着く「完全な謎解き」ではなく、憶測と推理の狭間にあるような、考察に近いものでした。
    真相もいまひとつはっきりせず、難しく感じる部分も多かったです。それでも、タイトルにある「鈍色」のような、どこか曖昧ではっきりとしない真相と、「幻視行」のような朧げな記憶の中で繰り広げられる推理劇が、この作品そのものを表しているように感じました。
    真相が本当にその通りなのかは、最後まで分かりません。けれど、それでいいのかもしれません。
    この旅は、謎を解き明かすためだけのものではなく、登場人物たちがそれぞれ抱えていた迷いや心の枷から、少しずつ解放されていく旅だったのではないかと思いました。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    蕗谷梢:水樹奈々
    蕗谷雅春:中村悠一
    真鍋綾実:高山みなみ
    真鍋詩織:緒方恵美
    島崎四郎:大塚明夫
    島崎和歌子:坂本真綾
    角替正:大塚芳忠
    清水桂子:朴璐美
    進藤洋介:山寺宏一
    武井京太郎:菅生隆之
    九重光治郎:梅原裕一郎

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    2026年09月22日
  • spring

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    素敵な話だった! 優しくて読みやすいし、書かれていることもとっても綺麗。天才が孤独にならないのが素敵だった。

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    2026年09月22日
  • 薔薇のなかの蛇

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    単なる館ものかと思いきやそこは恩田陸、ただの館ものでありながらもそうではなかった。
    不吉で不穏な空気は導入部から感じ取れるし、様々な事件はミステリにして怪奇小説のような味わいがある。
    登場人物もまた良い。語り部はもちろん一人残らず「何かあるのだろうな」という雰囲気が立ち上っていた。
    終章では少々呆気なさを覚えたものの、このはっきりしない感じ、不穏さと不吉さが手を取り合ってダンスするような奇怪さが癖になる。事件を解決するだけが推理小説ではない。
    一筋縄ではいかないとはこの事である。

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    2026年09月22日
  • ブラック・ベルベット

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    神原恵弥シリーズ3作目。凄腕ウイルスハンターの神原恵弥が本作で向かうは、トルコ共和国。2作目は国内だったが、3作目は再び舞台は海外へ。1作目の主人公だった満とも再会し、かつての恋人もトルコにいる。高校の同窓生が中年になり異国で再開、隠れミッションを抱えた恵弥は殺人事件に巻き込まれる。

    イスタンブールの郊外で、黒い苔に覆われた死体が見つかるようになったらしいという謎。水の研究者の日系の女が殺される事件。顔色が悪く怪しい動きの元恋人。恵弥にミッションを依頼した友人は日本で事故に。満と恵弥はトルコ内を巡りながら謎を追う。

    刊行は2015年だが、本作のなかで恵弥は言う。いずれ近いうちに、世界は協力な感染症に見舞われるわ。昔よりも移動が容易になった今、1-2日で感染は世界に広がるはずよ。一説によると、増えすぎた人口を減らすための自然の自浄作用として時折こうした感染症が発生するとも言われているわ。…まるでコロナのパンデミックを予想するような本作の神原恵弥。出版当初はファンタジーとして読んでいたが、今読み返すと、むむむ…となる。これも、時をおいて読み返す楽しさ。

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    2026年09月21日
  • MAZE 新装版

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    MAZE。恩田陸の初期の名作にして、その後続く神原恵弥シリーズの第一作目。出版は2001年。当時中学生だった私は夢中で読んだのを覚えている。ミステリーともホラーともファンタジーとも取れる恩田陸特有のボーダレスなジャンルが、まだ目新しかった。この度このシリーズの最新作がめちゃくちゃ久しぶりに刊行されたとあり、久々に読み返さねばと手に取った。

    舞台は西アジアのとある国。地元の人間も立ち寄らない不気味な丘に、謎の巨大な白い立方体の構造物がある。この白い構造物の中は迷路のようになっており、複数人で入ると人が消失するという事件が長い歴史のなかでたびたび起きているらしい。

    この謎を1週間で解く、というのが本書内の登場人物のミッション。高校の級友だった神原恵弥に久しぶりに誘われ雇われて連れてこられた冴えないミッドサーティの男が主人公。神原恵弥は製薬会社に勤める謎多きイケメン(なのにオネエ言葉)。そしてお供するはローカルガイド的な現地人の男と、アメリカの軍人の男。

    4人はこの白い構造物を「トーフ」と呼びながら、過去の文献をひもとき、謎解きを試みる。この構造物は何のためにどうやってできたのか?何でできているのか?なぜ人が消失するのか?その間も日々不思議なことが起こり続ける。そして神原恵弥は本当は何者なのか?謎が謎を呼び、誰が信用できる人間なのか、ハラハラもする。なのに毎日4人は和やかに食卓を囲みながらしゃべり倒し、緩急が絶妙。

    刊行当初よりも読者として読書舌が肥えた私には、当時のワクワクは残念ながら再現されなかったが、恩田陸らしさが凝縮された初期作品に、感慨深い気持ちになりながら読み終えた。

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    2026年09月21日
  • 鈍色幻視行 上

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    ネタバレ

    恩田陸先生の長編小説。呪われた作品『夜果つるところ』の映画関係者たちが集まる豪華客船で作品の呪いの真相を解き明かそうとする物語。
    前編ということもあり、謎の提示と人物整理などが中心でやや説明的な印象を受けました。この後の展開はどうなるのか。事件の真相は?真相の見えないまさしく鈍色のようなこの作品。後編も読んでいきたいです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    蕗谷梢:水樹奈々
    蕗谷雅春:中村悠一
    真鍋綾実:高山みなみ
    真鍋詩織:緒方恵美
    島崎四郎:大塚明夫
    島崎和歌子:坂本真綾
    角替正:大塚芳忠
    清水桂子:朴璐美
    進藤洋介:山寺宏一
    武井京太郎:菅生隆之
    九重光治郎:梅原裕一郎

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    2026年09月21日