恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレ続きが気になり一気読み。牽引力はさすが。各章のタイトルを見ただけでも、想像力が目一杯掻き立てられた。掴みもすごい。
そして、敵の存在や「裏返す」という行為の抽象度も良い塩梅。「訳がわからない」までいかず、ひたすら不気味で気になる。だからこそ、ページをめくる手が止まらなかった。
ただ「風呂敷に包む」という能力の出現により、良い塩梅だった抽象度が一気に上がり、捉えにくくなった。結果、前半の疾走感に比べて終盤は失速気味。それでも、そもそも戦いは終わってた、アイデンティティの問題というラストは、流れとして不自然じゃない範囲のどんでん返しで良かったと思う。 -
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私にとっての男子高校生とかいう未知すぎる登場人物で空想が膨らむ感じだった!!!みんな複雑な家庭環境の中頑張っててすごいなあとか、あの四人全員いい男になりそうだよなあ、私は寛司がいいなあとか思った。子供を一人の対等な人間とみなさないで支配対象にしてるくせに、いざとなると一人の人間として親の気持ちをわかって、とかいうの普通にムカつくよなあと思った、私も一人の対等な人間として子供と接したいなと思った。あと寛司が言ってた、結婚はビジネスで自分がどこまで通用するか知りたいって言ってたの確かになって思ったけど、結婚生活はビジネスと割り切れるほどさっぱりしてなくて湿っぽいんだろうし、だから難しいんだよなあと思った
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Posted by ブクログ
ネタバレ人間は最初から圧倒的な謎を提示されると興味を持って読み進められるらしい。SNS中毒になる理由と一部同じでもある。なのでずっと気になりながら面白く読めた。
きちんとした結末があったのは満足。ただセリム1人を騙すためだけにここまでやるかというのは大いなるツッコミどころ。外交問題を避けるために彼を黙らせる方法はむしろこれ以外なら無限にあるだろう。セリムを「豆腐」に連れてこなければ、嘘をつかずに撤去作業ができる。いくら小説でもちょっと無理があると思った。何か他に理由があったっけ。
お姉キャラもいいかも。男主人公だったらのめり込めなかったかもしれない。次巻も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレピアノなどの楽器の演奏を聴きに行った経験はないが、歌詞がなくても音楽から情景を感じたり、何かが伝わってくるのだと改めて感じた。登場人物たちの演奏を文章で読んでいるだけなのに、それぞれの音楽や世界が伝わってくるようだった。
高い技術を持っていることはもちろんだが、それだけではない「本能」のようなものを、この天才たちから感じた。特に風間塵は、自分が素晴らしいだけでなく、周囲の天才たちにも大きな影響を与えていく存在で、その魅力に引き込まれた。もっと彼のことを知りたいと思わされる、特別な存在だった。
登場人物それぞれに物語があり、演奏される楽曲にもまた物語がある。音楽の楽しさや奥深さを感じ、実際に生の演奏を聴いてみたくなった。2次で落選した明石も、最後には報われて本当によかった。 -
Posted by ブクログ
2025.5.28
★3.8
無名劇団に現れた一人の少女。天性の勘で役を演じる飛鳥の才能は周囲を圧倒する。いっぽう若き女優
響子は、とある舞台への出演を切望していた。開催された奇妙なオーディション、二つの才能がぶつかりあう!
演技を言葉で表現するって難しいと思うけど、そんなことを感じさせないくらい、情景が想像しやすくて、飛鳥の演技力にすごくワクワクした。対象に、響子の葛藤や焦りも痛いくらい感じられた。オーディションで魅せた飛鳥の奇想天外な発想とそれに伴った演技力は毎回圧巻だったし、素人から見ても分かるものなのかなと気になった。何にも興味を示さない飛鳥が、お芝居に魅了される瞬間がすごく好きなシーン。何かにハマる瞬間って人それぞれ、タイミングも違えば、ハマるきっかけ、ハマる場所も違うから面白い。このオーディションを経て、チョコレートコスモスは一体どんなお話になるのか、飛鳥が怖がっている壁は乗り越えることができるのか。「この後」がすごく気になるお話だった。
#さとの本棚