恩田陸のレビュー一覧

  • エンド・ゲーム 常野物語

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    ネタバレ

    続きが気になり一気読み。牽引力はさすが。各章のタイトルを見ただけでも、想像力が目一杯掻き立てられた。掴みもすごい。
    そして、敵の存在や「裏返す」という行為の抽象度も良い塩梅。「訳がわからない」までいかず、ひたすら不気味で気になる。だからこそ、ページをめくる手が止まらなかった。
    ただ「風呂敷に包む」という能力の出現により、良い塩梅だった抽象度が一気に上がり、捉えにくくなった。結果、前半の疾走感に比べて終盤は失速気味。それでも、そもそも戦いは終わってた、アイデンティティの問題というラストは、流れとして不自然じゃない範囲のどんでん返しで良かったと思う。

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    2026年09月01日
  • 麦の海に沈む果実

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    ネタバレ

    「三月以外にやってくる転入生は、学園を破滅に導くだろう」そんな言い伝えがある中2月末に転入してきた主人公…
    もうその設定から好き
    不思議な学園ミステリで、少し不穏な雰囲気がとても良いしサラッと読めて楽しかった
    なんとも言い難いもやっとラストだったけど理瀬シリーズは読んでみたい

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    2026年08月30日
  • ネバーランド

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    私にとっての男子高校生とかいう未知すぎる登場人物で空想が膨らむ感じだった!!!みんな複雑な家庭環境の中頑張っててすごいなあとか、あの四人全員いい男になりそうだよなあ、私は寛司がいいなあとか思った。子供を一人の対等な人間とみなさないで支配対象にしてるくせに、いざとなると一人の人間として親の気持ちをわかって、とかいうの普通にムカつくよなあと思った、私も一人の対等な人間として子供と接したいなと思った。あと寛司が言ってた、結婚はビジネスで自分がどこまで通用するか知りたいって言ってたの確かになって思ったけど、結婚生活はビジネスと割り切れるほどさっぱりしてなくて湿っぽいんだろうし、だから難しいんだよなあと思った

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    2026年08月29日
  • ドミノin上海

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    「前作の方が好きだったなあ」が大枠ではあるけど、変わらず後半の楽しさ半端なくていい

    1番好きだったフレーズは、「車を降りたパンダは、相当にイライラしているようであった。」です

    全然意味わかんなくて最高でした、
    1作目読んでからすぐ読んだ方がもっと楽しいな〜きっと

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    2026年08月29日
  • spring

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    凄まじかった……
    バレエを見つけて 見つけられて 魅入られてしまったので悦んで下僕になりましょう…というように陶酔している面と、周りを圧倒するプロとしての姿が織り交ざっていて、本当に苛烈。
    人並み外れたバレエの天才たちの世界でありながら、偶然出会った人と引き合って意気投合して才能が爆進するという、並みの人生っぽさがあったのもとても良かった。
    天才の滾る心の内と傍から見たレベルの高さがぐんぐん押し寄せてきて、凄い読書体験。

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    2026年08月28日
  • 夜果つるところ

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    『鈍色幻視行』に登場した小説『夜果つるところ』。作中に登場した本を、まるまる1冊新しい物語として書いてしまう大胆さに脱帽。ブックカバーの仕掛けも素敵。

    この作品はすらすらと読みやすく、読後感もすっきり。耽美で残酷、ホラー要素も入った世界観、好きだなぁ。『鈍色幻視行』の中では映像化しようとすると事故が起きる曰く付きの作品として登場するけど、確かに映像化したら美しいんだろうな・・・。観てみたいと思いました。

    『鈍色幻視行』→『夜果つるところ』→『鈍色幻視行』とループしたくなります。

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    2026年08月28日
  • ユージニア

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    最初、誰視点で何について話しているのか全く説明がないまま始まったため、ついて行けずに混乱しましたがちょうど事件についての語りが始まったくらいから徐々に掴めてきて、第2章に入る頃には惹き込まれていきました。こういう、ひとつの事件に対していろんな人の視点が描かれているものが好きなのもあって、とても読みやすかったです。終わりが、なんとなくわかるようなわからないような。私の想像力が拙いだけかもしせませんが。もやもやが残る感じでそういう感じなのも好きなのでこれはこれでいい感じでした。

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    2026年08月27日
  • ネバーランド

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    男子寮で年末に帰省しなかった4人の男子高校生のお話。
    酒盛りをするなど、少し昭和ちっくなのがとても良い。高校生ならではの秘密の告白などがあって、それも懐かしさを感じでとても良い。
    4人共、恩田さん独特こ個性的な高校生で7日間の物語だけでなく、彼が主役の続編も期待したい。
    ただ、文庫版あとがきで恩田さんが今はもう書けないと言っているので続編は難しいそうですね

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    2026年08月27日
  • MAZE 新装版

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    ネタバレ

    人間は最初から圧倒的な謎を提示されると興味を持って読み進められるらしい。SNS中毒になる理由と一部同じでもある。なのでずっと気になりながら面白く読めた。

    きちんとした結末があったのは満足。ただセリム1人を騙すためだけにここまでやるかというのは大いなるツッコミどころ。外交問題を避けるために彼を黙らせる方法はむしろこれ以外なら無限にあるだろう。セリムを「豆腐」に連れてこなければ、嘘をつかずに撤去作業ができる。いくら小説でもちょっと無理があると思った。何か他に理由があったっけ。

    お姉キャラもいいかも。男主人公だったらのめり込めなかったかもしれない。次巻も読んでみたい。

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    2026年08月27日
  • 鈍色幻視行 下

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    「真実があるのは虚構の中だけだ」名言!
    全てが投影される一冊。一人称になり当事者としてストーリーの中に入る感覚。どんな旅をしてたか?その先の航路は?ミステリー?ヒューマンドラマ?映画や舞台を見る感覚でどうぞ!

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    2026年08月27日
  • チョコレートコスモス

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    最初の方は、一体これはなんの話なんだ?と思っていたが、読み進めていくうちにどんどん引き込まれていき、ある場面では心臓がバクバクッと。飛鳥はなにを見せてくれるの?と、自分自身もオーディションに参加している感覚に陥り、楽しむことができた。

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    2026年08月26日
  • 鈍色幻視行 上

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    「夜果つるところ」この小説を映像化を試みると事故や死者が、頓挫しつつある作品に頭を悩ますスタッフ達が豪華客船で一堂に会す、様々な憶測や思惑、「飯合梓」の存在、そして船は航海に
    上巻は謎の種まき!

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    2026年08月27日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ネタバレ

    ピアノなどの楽器の演奏を聴きに行った経験はないが、歌詞がなくても音楽から情景を感じたり、何かが伝わってくるのだと改めて感じた。登場人物たちの演奏を文章で読んでいるだけなのに、それぞれの音楽や世界が伝わってくるようだった。

    高い技術を持っていることはもちろんだが、それだけではない「本能」のようなものを、この天才たちから感じた。特に風間塵は、自分が素晴らしいだけでなく、周囲の天才たちにも大きな影響を与えていく存在で、その魅力に引き込まれた。もっと彼のことを知りたいと思わされる、特別な存在だった。

    登場人物それぞれに物語があり、演奏される楽曲にもまた物語がある。音楽の楽しさや奥深さを感じ、実際に生の演奏を聴いてみたくなった。2次で落選した明石も、最後には報われて本当によかった。

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    2026年08月26日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    それぞれ異なる個性や経歴を持つ4人の天才たちが、国際ピアノコンクールに挑む物語。

    自分の演奏だけでなく、他のコンテスタントの演奏を聴き、彼らが何を感じ、どう評価しているのかが描かれることで、それぞれの演奏や才能のすごさがより伝わってくるのが面白かった。

    コンテスタントたちは常に自分の技術と向き合いながらも、他の演奏者を認め、ライバルでありながら互いの音楽を尊敬している。その姿から、みんなが本当に音楽を愛していることが伝わってきて、とても素晴らしいと感じた。

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    2026年08月26日
  • 蛇行する川のほとり

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    恩田陸さんの小説は、何作品か読んだことがあるのですが、共通して言えることがありまして、、
    それが、「読みやすさ」です。文章が読みやすく、物語の世界にあっという間に引き込まれていきます。それに加えて、構成やストーリー展開も素晴らしく、先が気になって仕方ない感じでした。少女ミステリーでしたが、驚くようなこともあって、この作品を読もうかどうしようか迷っておりましたが、読んで正解でした。これは、おすすめです!

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    2026年08月24日
  • 傾斜のマリア

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    これは第4作続けて読むのが正しいなあ。

    その才能と才覚をそこに使うんだ!????って最後本当にびっくりした!

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    2026年08月24日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    コンクールが進むとページのほとんどを演奏シーンが占めており、少し食傷気味に……。同じような表現が続き、ところどころ退屈を感じた。下巻は玄人の方が楽しめるんだろうな。とはいえ、1つの作品としては文句なく圧巻だった。

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    2026年08月23日
  • チョコレートコスモス

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    2025.5.28
    ★3.8

    無名劇団に現れた一人の少女。天性の勘で役を演じる飛鳥の才能は周囲を圧倒する。いっぽう若き女優
    響子は、とある舞台への出演を切望していた。開催された奇妙なオーディション、二つの才能がぶつかりあう!

    演技を言葉で表現するって難しいと思うけど、そんなことを感じさせないくらい、情景が想像しやすくて、飛鳥の演技力にすごくワクワクした。対象に、響子の葛藤や焦りも痛いくらい感じられた。オーディションで魅せた飛鳥の奇想天外な発想とそれに伴った演技力は毎回圧巻だったし、素人から見ても分かるものなのかなと気になった。何にも興味を示さない飛鳥が、お芝居に魅了される瞬間がすごく好きなシーン。何かにハマる瞬間って人それぞれ、タイミングも違えば、ハマるきっかけ、ハマる場所も違うから面白い。このオーディションを経て、チョコレートコスモスは一体どんなお話になるのか、飛鳥が怖がっている壁は乗り越えることができるのか。「この後」がすごく気になるお話だった。

    #さとの本棚

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    2026年08月21日
  • spring

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    ある天才バレエダンサーを周囲の人物から描く作品。
    フィクションなんだけど、実際にいるような質感で描いており、文章にしずらいバレエが題材なのに、全然知識がない自分が読んでもイメージできて、描写が本当に上手い。
    恩田陸ってやっぱり読ませる力がすごいです。
    成り上がり物語でも、成長物語でも無く、大きな山場も無いのに、なぜか没入させてくれる稀有な小説。私小説と伝記が混じったような後味の作品でした。

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    2026年08月21日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    恩田陸同作品で比べると、
    蜜蜂と遠雷ほどの感動はないけれど
    夜のピクニックほどの感情描写の多い綺麗な世界観ではない
    現実の延長にほど近い世界観が想像を掻き立てやすく面白かった

    かなり引き込まれた

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    2026年08月19日