恩田陸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
4つの学校と「谷津」という田舎町で起こる不思議な話。
金平糖のおまじないや噂のようなものに別世界の話も混じり、ノスタルジックでファンタジーな世界観のお話でした
田舎の良くも悪くも閉鎖的な雰囲気は田舎町で育った身としては共感!
高校生の大人になりゆく過程の繊細な気持ちの変化や田舎の風景がとても丁寧に描写されていてよかったです!
晋と仁の公園でのやり取りや静と裕美のシーン、結城の水泳授業のシーンなどのめり込むように読んでしまったシーンがいくつもありました!
最後ははっきり伏線が回収される場面もあれば、読者に委ねる部分もありました。ラストはもっと続きがありそうな終わり方でしたが、この不思議な -
Posted by ブクログ
「あなたへのおすすめ」に出てきて、このハイスコアだったので読んでみた。うーん、演劇の話を小説としてここまで掘り下げられるのか、と恩田陸さんの取材力と筆力の両方に驚いた。(自分の演劇鑑賞歴は、学生演劇3回、プロの一人芝居2回、だけなので、業界の重鎮が絡むような大作はまったく未体験)
2006年の作品なので、当時の業界内位置付けで近そうな人として、以下の脳内イメージで読んだ。(かっこ内が本作での基本描写)
・東響子=松たか子(芸能一家、人気・実力とも若手No. 1)
・宗像葉月=寺島しのぶ(所謂美人ではないが独自の存在感と高い演技力)
・佐々木飛鳥=N/A (天才素人)
それにしても、エチュ -
Posted by ブクログ
ネタバレ全体的に、物書きを生業とする女性の業を感じました。
でも、国文学、文芸評論家、トマトと茄子のスパゲッティのくだりは笑いました(笑)
個々の物書きに対する姿勢やプライドは十人十色、でも共通してみんな命を懸けて向き合っているからこそ、強かで格好良いです。
また、おそらく本人も気付いていない(であろう)魅力や本質に、周囲が冷静に分析し受け入れている描写も素敵だなと思いました。
作家さん一人一人が身を粉にして完成させた作品は、読者である私も真剣に向き合わなければ…!という気持ちになりました!
解説にて最後の説明は納得です。
詳細は省きますが、「小説書くのも読書も、個人的で後ろめたい恥ずかしい行為」 -
Posted by ブクログ
とある高校でずっと受け継がれてたゲーム。
サヨコと呼ばれる生徒が見えざる手によって選ばれ、サヨコは誰にも正体をばれないように、学園祭までやり遂げなければならない。
そして今年、六番目のサヨコが誕生する年に、神戸から津村沙世子という、美人で頭のいい転校生がやってきて…
現代ホラーを知るための100冊に選ばれていたので、恩田陸がホラー?と思いながら読んだら、
デビュー作とは思えないくらいの引き込まれる文章と、謎の提示と展開にはさすがだなーと思ったが、
これはホラーなのかな?
読後感は「夜のピクニック」と同様。
個人的には藤子不二雄の言うSF、少し不思議、が一番しっくりくるような。
ま、ジャン -
Posted by ブクログ
今なおこんなにも瑞々しい小説を紡ぐことができる、恩田陸は本当にすごい小説家です。
いつかの短編集あとがきで言及されていた「春の祭典」を、こうして読むことができ嬉しい。
萬春について語る1〜3章、萬春自身が語る4章の四部構成になっています。
私は『Q&A』とか、明かされていない何かについて語らせたら恩田陸ほど上手い人はいないと思っているので、1章で深津純が語る萬春の底知れない雰囲気が大好きです。
4章はこれまでの3章に対するアンサーだと思っていますが、春自身から種明かしされても、彼のミステリアスな魅力は衰えませんでした。
いつかバレエを生で鑑賞したいです。