恩田陸のレビュー一覧

  • 黒と茶の幻想(下)

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    謎が蒔生→節子と増していくのかと思いきや、梶原憂理の存在も蒔生章で完結し、屋久島旅行の終わりを節子とともに眺める。

    4人とわたしの、楽しい旅行だった。

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    2026年08月03日
  • 夏の名残りの薔薇

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    ネタバレ

    導入は毎年開かれるお茶会、クラシックなホテル、作り話のリレーが習慣の三姉妹など、独特のミステリアスな雰囲気が感じられて良かった。

    姉弟の出生の秘密、
    両親の死の真相、
    顔が潰された謎の死体の真相など、
    姉弟の禁断の関係で序盤にプチ衝撃を受けていたのが馬鹿らしくなるくらいてんこ盛り。

    一番の隠し事をしていたのは丹伽子だったが、それにしたって施設を抜け出してなんとお騒がせな笑
    知られずに終わる形もあったかもしれないが、それまでにバレていた可能性もあるし、良くも悪くも区切りがついて良かったのではないか。

    巻末にて、著者のインタビュー
    子供時代や、社会人になってからのエピソードなど

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    2026年08月02日
  • 祝祭と予感

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    【短評】
    第156回直木賞及び第14回(2017年)本屋大賞を受賞した傑作『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ小説。六つの掌編からなる作品群と、作者による音楽エッセイで構成された一冊である。『祝祭と掃苔』『獅子と芍薬』『袈裟と鞦韆(ブランコ)』『竪琴と葦笛』『鈴蘭と階段』『伝説と予感』の六編が収録されている。

    本作は、風間塵や栄伝亜夜を始めとする数々との登場人物との再会を喜ぶ趣のお話と、これまでとは違う側面から「音楽」を描くお話に二分される。前者はファンサービス感が強く其処まで心躍るものではなかったが、後者は素直に面白かった。作者の「音楽」に対する造詣の深さが垣間見える。
    特に気に入ったのは『袈裟と鞦

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    2026年08月01日
  • チョコレートコスモス

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    ネタバレ

    演劇のオーディションもの。オーディション参加者を見つけ出すまでがちょっと長いけど、オーディション当たりからは特に面白い。コミックのガラスの仮面的。個人的には、オーディションものは、やはり蜂蜜と遠来の方が面白いかなー。

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    2026年08月01日
  • 八月は冷たい城

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    ネタバレ

    普通に話しているみどりおとこがなんだか新鮮。
    設定として若干グロテスクなところもあるが(別れ際の台詞など)、それも含めて、みどりおとこが人間とはいくらか異なる不気味な存在に余計感じる。

    今作は前作と異なり、城へ集まった4人全員が理由を知っている。その上での葛藤。
    なぜか殺されかけるのが一番の盛り上がりどころ。

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    2026年08月01日
  • 七月に流れる花

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    ネタバレ

    美術の授業にて、「夏の人を描きましょう」と先生に言われ、先週転校してきたミチルはなんのことやら?とにかく夏らしく、麦わら帽子をかぶった子供を描いたが、他のみんなは揃って全身緑色の人間を描いていた。隣の席に聞くと、「みどりおー」といいかけるも、夏の人としてみんな知っているという。
    帰宅後、習慣で全身鏡を覗くと小屋の影から、緑の影が見えた。「みどりおとこ」

    そして、なぜか夏の城への招待状を受け取り、計6人が林間学校に参加。食事当番、お参り、水路から流れてくる花の色と数の報告という、謎の業務。

    以上が導入。

    p168という短さながらも少しSFチックなはっきりした真相もあって、読後の満足度が高い

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    2026年08月01日
  • 珈琲怪談

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    "恩田陸"と"怪談"で購入
    但し、これまで読んだ恩田作品とはちょと違って…恩田風味は確かにあるんだけど物語性がそれほどなくて、なんて言っていいか言語化できない。
    いい年した男4人が喫茶店を巡って怪談のような怪談ではないような、日常にある怖い?話やそんなことある?といった話を披露し合う
    喫茶店の好みは作者と同じかも知れない

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    2026年08月01日
  • 麦の海に沈む果実

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    最後になってホラーかな?と思った。
    あるSNSで一生この学園生活に浸っていたいと書いていたが、
    私は一歩たりともこの場に足を踏み入れたくない。
    人ってそれぞれだなぁ。

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    2026年07月31日
  • 鈍色幻視行 下

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    すごく面白かった。恩田陸さんの本は独特な世界観で物語の中の空気感も好きです。上下巻と分かれてる少し長めのお話でしたが、スッと物語の中に入っていけたのであっという間に読めました。
    下巻のみんなそれぞれのインタビュー形式の場面では読者の前にそれぞれの人物がいて語ってくれているみたいでした。

    自分の中で気になった文章書きます。

    P11
    【肉体関係を持とうが持つまいが、他人は他人である。むしろ、他人でない人間と肉体関係を持つのはまずい。肉体関係は、あくまでも「他人」と持つべきもの。なのに、なぜ関係を持ったとたんに「他人ではない」ということになるのか】

    P156
    【世の中には、全く言葉の噛み合わな

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    2026年07月31日
  • ドミノ

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    東京駅のいろんな場所を想像しながら読めて楽しかった
    お気に入りは生命保険会社グループと修羅場3人グループ

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    2026年07月28日
  • ドミノ

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    東京駅を舞台に、たくさんの人たちの出来事が少しずつ繋がっていく展開が面白かった。

    一人ひとりは何気なく行動しているだけなのに、その小さな選択や偶然が誰かの人生に影響を与えていく。普段は気づかないけれど、私たちの毎日も、実は見えないところでたくさんの人との繋がりによって成り立っているのかもしれないと思った。

    自分自身も、これまでの人生でひとつでも違う選択をしていたら出会う人も環境も全く違っていたのかもしれない。そう考えると、不思議で面白い気持ちになった。

    人との縁やタイミングについてより深く考えさせられる作品だった。

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    2026年07月27日
  • 教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ

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    【あの名作たちの不穏で気になるその後】

    豪華メンバーによるパロディのアンソロジー!
    今回の一番のお目当てはあをにまるさん。
    『今昔奈良物語集』が最高にファンキーで面白かったので、期待値爆上がりで読みました。

    『髭』 あをにまる
    芥川の『鼻』のコンプレックスを現代風にアレンジしたハートフルコメディ。
    やっとの思いで髭のコンプレックスを克服したのに、周りの反応が意外にも……「おい、それかよ!」と唸らされた。
    そこで気づかされる、自分にとって髭が何だったのか。「俺の髭は観葉植物じゃない」と叫びながらも、どこか吹っ切れた感じの主人公にクスッと笑えます。原典をしっかりと踏襲しつつもユーモア溢れる作品

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    2026年07月27日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    シリーズものだけど、前作ががっつりホラーSFだったので、その系統かと思ったらガラッと雰囲気をかえてきた。
    神原恵弥は健在。双子の妹も含めて、登場人物全員のキャラが強すぎる。

    今作は、「クレオパトラ」とはなにか、を追っていくミステリー。メグミも妹を連れ戻しにきた、だけだと思いきや、メグミ本人の思惑もあり、いろんな人間のいろんな組織の存在が見え隠れする。
    誰が味方で誰が敵か、人間の騙しあい。
    誰が一番上手だったか?と考えると、MAZEではメグミが黒だったけど、今回はメグミではなさそう。

    このまま次も読む!

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    2026年07月26日
  • 教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ

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    きっと誰もが一度は教科書で読んだことがあったり、名前を聞いたことがあったりするであろう超有名どころの教科書掲載作品たち。
    この作品たちを土台として、それが作家の手にかかればあっという間に上質な別の物語の様相をあらわすようになる。
    換骨奪胎とはまさにこのこと。個人的には『ごんぎつね』と『山月記』が非常に好みに合っていた。
    どの作品も決してパロディなどと呼ばれる枠には収まらない魅力をたたえたものばかりであった。

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    2026年07月25日
  • 酒亭DARKNESS

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    帯余計だな笑
    前半と後半で雰囲気がちょっと変わるけれどしっとりめなホラーでなかなか面白かった。個人的には風を除けるとか三味線の音、ムーン・リヴァーが結構好きだった。モキュメンタリーとかにあるようなググッと違う怪異でもなく、日常のちょっとズレた怪異な感じも良かった。あと旅行はしたくなる。

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    2026年07月25日
  • 珈琲怪談

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    いい年のおじさんたちが、喫茶店やバーをハシゴしながら怪談話をするという短編集。何も知らずにこの作品を読んだが、どうやら主人公を塚崎多聞とするシリーズの3作品目らしい。シリーズは飛ばさず順番に読みたい自分としては悔しいが、この作品からでも十分楽しめる。

    全体的にはゆるっとした雰囲気。怪談もほとんどが怖くなく、どちらかというと仲良しのおじさんたちが話しているのをまったり見守る感じ。さらりと読める。

    ただ、たまにゾクっとくるエピソードがあるのと、多聞の何気ない一言が、友人の仕事のサポートになることがあり、いい刺激になっていた。

    おしゃれそうなお店が出てくるため、純喫茶に行きたくなる。ほんのりと

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    2026年07月24日
  • 鈍色幻視行 上

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    クルーズ船。
    紫煙。
    記者。
    いわくつきの映画。
    亡くなった前妻。
    弁護士。
    関係者。
    パーティ。
    コレクター。
    不能。
    火事。
    身元不明の遺体。
    予告。
    揚羽蝶と月、大きいのはどちら?
    色付きのガラス。
    帽子の女。
    いる。
    私家版。
    二人の脚本家。
    ユモレスク。
    外洋へ。
    必然性?

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    2026年07月24日
  • 光の帝国 常野物語

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    洗練された言葉たちが全編に広がっている小説だった。常野と言う不思議な世界に連れて行ってくれたのは無駄のない文章の力が強かったと思う。
    時に心躍らされ、時に深く悲しみを抱かせ、時に大いなる好奇心を刺激してくるようなお話だった。
    30年も前の作品と知りびっくりしているが、当時読んでいたら私はさらに自分の厨二が進んでいただろうなと思わざるを得ない笑

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    2026年07月23日
  • MAZE 新装版

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    辺境の地に立つ不思議な建物。
    そこに迷い込んだ人間は、消えてしまうという。
    建物に関する謎をとくのか、呪いなのか、魔法なのか
    はたまたトリックかあるのか?
    なにもわからないまま物語が進んでいく。

    わけわからん世界観を描かせたら天才だよね。
    そしてまた広げまくった風呂敷をすごい勢いで畳んでいく。いいぞ、これぞ恩田陸だぞ。
    ありがとうございました。
    メグミが良いキャラしている。続きも買ったので楽しみ!

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    2026年07月22日
  • ドミノin上海

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    ドミノin上海
    恩田陸

    前作のドミノよりもさらに、パワーアップしてましたね。相変わらず、恩田陸先生は流石だなぁと思ったのですよ。
    今回もバラバラな話が、最後は上手くひとつにまとまるという。
    これどうやってまとめるのと思いましたが、さすがの一言出した。
    これは期待を裏切らない1作ですよ。流石です。

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    2026年07月21日