恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本は20年近く前に読んだ。この中にある「曜変天目の夜」という話を読んで初めて曜変天目茶碗を知った。ブラックホールのような茶碗を見てみたいと思って調べると静嘉堂文庫美術館にあることがわかったがいつでも見られるわけではなかった。
それから、しばらくして初めて見ることができ、ブラックホールのような…「あたま山」を連想する茶碗という表現がピッタリだなと思った。
今日、また三菱一号館美術館で曜変天目を見た。
あれから何回か美術館で展示されるたびに見に行っては、この本を出してきて読み返す。今日も読み返した。自分が老いにより壊れていっても自分であることをやめずにいようというラストに救われる。 -
Posted by ブクログ
三月は深き紅の淵を に出てくる幻の本の、1話目に当たる話なのでしょうか?
ほんとに面白いですよね。
毎日の暮らしの中で遭遇する小さな謎(待ち合わせして、同じ時間に同じ場所にいたはずなのに会えないとか)から、一時期ニュースにもなった話題性のある謎まで、たくさんの美しい謎だらけ。解決するものもあれば有耶無耶になるものもあって、こんなにたくさん楽しんじゃっていいのー?!という感じ。
4人の登場人物がいて、それぞれが一章ずつ語っていくのだけど、この4人なら蒔生が最後なのかと思いきや、節子がトリというのもなんだか不穏だし。
恩田陸さんの作品の中では、これが1番好きです。 -
購入済み
文章がきれいで、ぐんぐん引き込まれる本。
音楽をよくここまで文章化できるのって、すごいと思う。読んでいるだけで、コンクールのその場にいないのに音楽を感じてしまうような臨場感を感じました。
音楽やピアノに興味ない私でも楽しめる本。 -
Posted by ブクログ
南米密林サバイバル・考古学ミステリー・家族もの・歴史政治もの…と、1つの作品にここまでジャンルを盛り込んでるはずなのに、ここまでラスト整然とストレートに収束させるなんて こんな恩田陸あったんだという心地
恩田陸といえば、風呂敷を拡げまくってそのまま終わることが多いけど、それがネックだったという人にはこの分量に怯えずぜひ手を出してほしい1冊です
ファンとしては風呂敷放り投げな終わりすら持ち味、くらいには愛していたのですが、今回は最後まで美しくストレートな終わり方だったのにも余計にびっくりしたし、やっぱこうやってちゃんと終わると物語としての面白さってここまで違うんだ…とか謎の感動も得てしまった