恩田陸のレビュー一覧
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購入済み
舞台化希望
面白い!
密室劇の要素を踏まえ、登場人物も限られているので、舞台化したら面白そう。
登場人物が個性派揃いなので、舞台映えしそう!
恩田陸の作品の中ではサクサク読める部類なので、コロナ禍で暇を持て余す中、
一気読みしてしまった。近未来設定ではあるが、今般のコロナ禍を思わせる話題
も入っており、ある意味先見の明があったのだろう。 -
Posted by ブクログ
『海外旅行処女』??? なんでしょ、この怪しい言葉。『私の仲のよい友人たちは、しょっちゅう海外旅行に行っている』という彼らから、こんな『ありがたくない異名』を2003年9月まで頂戴していたという恩田陸さん。『これまでに飛行機に乗ったのは生涯でたった一回。そのたった一回乗った飛行機が、それはそれは恐ろしかった。お陰さまでますます飛行機が怖くなってしまった』という恩田さん。これはそんな恩田さんがイギリスとアイルランドに取材旅に行くことになったドタバタ旅をまとめた初の紀行文、いやいや、旅行エッセイであります!いや〜これ、たまらなく面白い本です。レビュー冒頭ですが、もうとってもおすすめーって言わせてく
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Posted by ブクログ
美しき謎と過去への思索の旅
圧巻だった
上下巻およそ750超Pあるが、特別なことは起こら
ず、学生時代の親友4人が数日間をともにしたY島
旅行での会話で綴られた物語
各章ごとにストーリーテラーが代わるのがポイント
ほぼ4人+1人の登場人物は下記で当ててみた
利枝子…黒木華
彰彦…加瀬亮
蒔生…豊川悦司
節子…木村佳乃
憂理…蒼井優
『三月は〜』の第一章と同じタイトル
四人の親友が非日常の旅にきて、それぞれが心に
引っかかっていた過去と対面し、ときに美しく、
ときに残酷に謎を明かしていく
利枝子は、親友の憂理の死の事実と最愛の蒔生が
突然去った理由を…彰彦は、親友の死の真相と姉の
歪 -
Posted by ブクログ
リオデジャネイロ五輪、その閉会式のスクリーンを席巻した日本発のキャラクター達。日本人が胸を張った瞬間。その中央にいたのがドラえもん。ある調査では日本人の認知度97%とされる日本人の共通認識。
もし、仕事で大失敗をした時、あの時、あの瞬間にこうしていたら、あれを見過ごさなかったら、人は誰でもそんな経験はあると思います。そんな時にもう一度あの時間に戻れたら、これもよく思うことです。でも思えばそんな発想がすぐできるのは、ドラえもんを知っているから、タイムマシンを知っているからなのかもしれません。でも同じ日本人でもドラえもん以前の時代の人だったらどうでしょうか。しかもあの時間に戻っても同じことを忠実に -
Posted by ブクログ
スピンオフ短編集から読んでしまった。
途鎖って土佐とかけてる?土佐犬とか…
現実的なのに途鎖は異国というか異世界のようだ。実邦のイロが気になって仕方ない。
葛城のクソデカ感情に興奮してしまった。本当に横恋慕か?と思うけど愛憎入り混じってそうだし他にも何かありそう。捕まえたとしてお前は一体何をする気なんだよ。
第一部の実邦の最後の言葉、スピンオフ短編集のあの場面そういうことかーーーー!!!!えっ、神山それは犯罪では…?(今更感)
藤代家の人間が全く登場しなかったけど、後半で出てくるんだろうか。従兄弟の有一のキャラがいまいち想像できない。
誰かが死ぬのかなと思うけど、そして死んだ人もいたけどち -
素晴らしいが
まず、めちゃくちゃ面白いです。
それだけは確かです。
ただ個人的な好みとして不満なのは、
決して悪い点というわけではなく、
女性の作家さんの傾向かもしれませんが、
ラストに絶頂感はありませんね。
盛り上げて、なだらかに下がっていくというか。
絶頂を求めるなら、主人公に最後演奏して、
思い切り震えるほど感動を追い求めてしめますよね。
ただ、それができなかった。
作品的に失敗しても作家としては挑戦して欲しかったな、と思いますが、
これがいいと作者としては思ったのかもしれませんね。
これって、のだめのラストにも通じるんですよね。
思いきり盛り上げて終わるなら千秋のオケで演奏 -
Posted by ブクログ
恩田さんと英国というのはとても相性が良いと感じました。コーヒーと紅茶では文化が違うというのもよくわかります。同じ職場で食事をした後コーヒーか紅茶となった時もいつもなるほどと感じることも多いです。
そして、この作品では、日本文化が他国に受容されるとしたら、何が、どのように、どのような形で受け入れられてゆくだろうかという恩田さんなりの考察を見ることができるように思います。それは図らずも恩田さんがそれぞれの文化をどのように見ているかに触れることでもあり、とても興味深いです。
中でも一番興味深いと感じたのは、『向こう』に行く という考え方です。現代の日本でも未だこの言葉は神秘性を纏っていると思いま