恩田陸のレビュー一覧

  • 夜の底は柔らかな幻(上)

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    ネタバレ

    異なる世界軸の日本が舞台。途鎖、闇月、在色者といった土俗的なイメージをもった言葉の数々がねっとりと暗く、重いホラーな雰囲気を醸し出し、ゾクゾクさせられる。

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    2016年12月14日
  • 夜のピクニック

    購入済み

    爽やかな青春を満喫

    以前から気になっていて、やっと読みました!
    恋愛ものと思っていたけど友情だったり、青春真っ只中の複雑な気持ちだったり、どれも興味がわいて続きが気になりあっという間に読んでしまいました。
    ただ、登場人物ひとりひとりが素晴らしい人間で、輝いていて…現実はそううまくいかないぞとも思いましたね。素晴らしい友達に囲まれ、青春時代を過ごしている貴子は幸せですね。

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    2016年05月13日
  • 象と耳鳴り

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    再読。

    引退した裁判官、関根多佳雄を主人公にした短編集。

    でも、短編ごとに関根さんの印象が変わっていく。
    大柄らしいんだけど、わたしには今ひとつ映像として浮かんでこない…

    曜変天目茶碗はこの本で覚えました。いつか実物を見たい。

    息子の春が好きです。

    あとがきによると、本格推理小説への憧れから本書が出来上がったそうです。
    本格推理小説にうといので、その観点からはなにも言えませんが、読み物としてとてもおもしろい。

    「推理」を楽しんでいる、そんな話。

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    2016年05月12日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    ネタバレ

    予備知識が無く読んでいて、途中であれ?って思って書棚へ。
    「三月は深き紅の淵を」と「麦の海に沈む果実」の関連本でした。
    明確に続編とあるわけではないのだけれど、『黒と茶~』を読む場合はこの2冊必須かも。
    あとは物語にぐいぐい引き込まれて一気読み。
    相変わらずこのシリーズは読み終わったあとも濃厚な気配が残っているような、そんな本でした。満腹。

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    2025年05月28日
  • 私と踊って

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    恩田陸の引き出しの多さが遺憾なく発揮されたお得な短編集。お気に入りは「思い違い」と「二人でお茶を」。恩田陸本人による作品解説が面白い。

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    2015年11月09日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    疾走感溢れる学園モノSF。
    思考をどっぷりドリップさせてくれる。
    今でさえ懐かしいお菓子や雑誌や歌や映画、実在のものをパロった施設や台詞が登場し、そこここに哀愁と切なさが入り交じってなぜか終始そこはかとない不安が付きまとう。
    でもだからこそ時々垣間見せる期待と高揚感が気持ち良く、わりと分厚い1冊をさくさく読めた。
    下巻が楽しみ。

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    2015年10月20日
  • 朝日のようにさわやかに

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    恩田ワールド全開!!という感じ
    一篇は、数分から数十分で読めるような短さながら
    内容は濃く。

    ホラーあり、ふんわりあり、クラリとした展開あり。
    楽しめます!

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    2015年06月13日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    間違いなくSFなのだけれど、よくよく考えると、これって一種の歴史観を示してもいるのかもしれない。
    私がそれを感じるのは、「登場人物たちは『正史』通りに確定しようとしている」という部分。
    つまり、「正史」って、「勝者の記した『正しい史実』」だから。
    恩田先生がどこまで「正史」に意味を込めたかは分からないのだけれど、この話のオチ(あまりに衝撃的な展開)を思い出すに、「歴史」ではなく「正史」としたのは、やっぱりそういう考え方が根っこにあってのものな気がする。

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    2015年06月10日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    うーん、再読なので面白いのは知っていたけれど、やっぱり面白い。
    前回読んだのは高校の時で、二・二六事件やその周辺の時代背景をそこまで知っていたわけではなかった。
    今だってそう詳しくはないけれど、多少知識が増えたことで、より深く読むことができたような気がする。
    栗原たちや国連の行動が招きかねない「未来」、これって現代日本に生きる私たちにとって、すごく、恐ろしいものなんだよなぁ…

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    2015年06月09日
  • 劫尽童女

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    まったく予備知識を持たずに読んでたので、一章の終りにああ!ってなってしまいましたが、その後も各章でおお!となり、一章ずつ一気に読んでました。
    移動時間とかで読むことが多いので、こう集中して読めたのは久しぶりで、連休だったからこその贅沢でしたが、すごく引き込まれる内容だったことは確か。
    途中でやめられないストーリー力がありました。
    最後はちょっとうるうるしそうになってしまいました。
    こんな終わりは痛いというか、切なすぎる。
    ルカが可愛そうで仕方なかった。

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    2015年05月10日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    こんな結末だったっけ(°_°)fragmentがこんな形で伏線になっていたとは。

    結末をわかった上で“歴史を再生”するのはどれほどもどかしく苦しいものなんだろう。歴史が変われば違った未来があったかもしれないと、安藤も栗原も石原も感じていたんじゃないかなぁ。特に安藤に感情移入してしまった。

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    2015年03月10日
  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    「自意識過剰なのにコンプレックスの塊で、やっとプライバシーを手に入れたのに人恋しく、何者かになりたくてたまらないのに、足を踏み出すのは恐ろしかった。」

    「愛のために何もしなかった。だから、いけなかったんです。」

    女性的「気まぐれで、感情的で、強烈な自尊心があるくせに非常に小心者で、とても嫉妬深い上に異常なほど猜疑心が強いのである。」

    「未来は決して劇的なものでも新鮮なものでもなく、こんなふうにだらだらと変わりばえのしないものかもしれない。」

    オズマバンドと先輩早瀬さんとがセッションする場面、頭の中で音楽が流れてきてにやにやした。

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    2014年09月27日
  • 黄昏の百合の骨

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    2023.11.09 再読。
    薔薇のなかの蛇が読みたくなった〜。


    *°×.*°×.*°×.*°×.*°×.*

    小高い丘の上にある古びた洋館。
    百合の花とその香。
    魔女が住むという噂。
    そして、続く住人の不審な死。

    謎に包まれた物語。
    その中で際立つ主人公理瀬の素直さと冷静さ。

    でも、こっち側って何???
    ヨハンって何者???
    暗示って???
    なぜ、あなたが???

    予想外な展開にぐんぐん引き込まれます。

    物語は解決しても、わからないことが沢山。
    でも、そんな恩田さんの世界が止められない!

    理瀬の謎を紐解くカギは、『麦の海に沈む果実』。
    もっとヒントにな

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    2023年11月09日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    久しぶりの恩田作品で当たりでしたー。でもラストはやっぱり恩田先生。展開がいいのに最終的には結構アッサリ。いつも通りw
    トータル的に見てかなり楽しみました。やっぱり学園モノが好き。

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    2014年01月14日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    ネタバレ

    ★上下巻のレビューになります★

    いやあ、秀逸!
    掘り出し物みつけたー!って気分でいっぱい。

    汚染物質でいっぱいになった地球から新地球へ人類は移住。
    残った汚染物質の片付け処理班として日本だけが置き去りに。
    そんな、夢も希望もない地球で育つ若者の唯一の希望…
    それは、「大東京学園」に入学し、卒業総代となること!

    そうしなければ、汚染された身体では子供を作ることも許されず、
    過酷な労働に安い賃金。
    卒業できれば官僚への道は決まり!

    ただ、入学してみるとそこは、死と隣り合わせのキチガイ授業、
    夜には前世代のサブカルの塊の秘密基地。

    そんなおかしな世界に飛び込んだシゲルとアキラ。
    彼らは無事

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    2013年11月06日
  • 劫尽童女

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    続けて恩田陸の作品を手に取りました。
    【超能力を与えられた少女・・・】なんだかSFチックなストーリーなのでしょうか?

    読後:
    超・能力少女のSFストーリーでした!恩田陸さんがこんな感じのSF系が好きだったなんて。なんだか短編でその後を書いてもらいたいと思いました。

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    2013年06月23日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    私はこの本で恩田さんが好きになりました。恩田さんは作品ごとに雰囲気がかなり違う作家さんだと思うんですが、私はスピード感がある作品が好きです。
    あと、二二六事件についてまったく知識がなかったのですが、この本をきっかけに興味を持つことができました。

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    2012年09月27日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    再読。時々思い出したように読みたくなる。
    飛行機嫌いの恩田陸さんが、初めて海外へ取材旅行に行った時のことをまとめたエッセイ。
    著者の人柄がよく現れていておもしろい。
    理瀬シリーズの最新作『薔薇のなかの蛇』の為の取材だったらしい。早く単行本にならないかな…。

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    2012年06月02日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    極端でわかりやすいSF設定。星新一のようだともちらっと思いました。文のセンスがちょっと古風、しかし面白かったです。

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    2012年05月19日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    世界観が凄く好きです。
    この小説の世界のような未来が来ちゃうのかもしれない、と思ってしまったり、登場人物と同じように緊張感を持てたりしてとても楽しく読めました。

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    2012年03月05日