恩田陸のレビュー一覧

  • 日曜日は青い蜥蜴

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    恩田陸ファン待望の新刊書が出たら当然の如く購入し、他の本を中断して最優先でじっくりと舐めるように読むよう努めている。

    土曜日から始まるこのエッセイシリーズ第二弾である日曜日、来年にも月曜日が出版されるとの事、本当に楽しみ。土曜日の文庫版は今年3月に出版されたが、書店でなかなか売っているところが無く、武蔵境の文教堂でようやく見つけた。単行本は10年前に出版されているものの、これも書店では見つけられず、しょうがないのでネットで中古の初版本を入手した。近いうちにじっくりと読むつもりで積読。

    さて、本書の内容について、一応エッセイ集という形をとっているが、基本的に読書感想文で、一つにつき1~3枚で

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    2020年12月15日
  • 夢違

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    最強に好きなタイプの恩田陸だった
    全編通して比較的時系列も前後しないし読みやすい部類に入ると思う、とはいえラストも安定の恩田陸だったが
    比較的まっすぐスッキリした終わり方だし、読者によって解釈の仕方も無限にありそうな描写で終わっているのもいい。夢や、結衣子の設定自体も相まってより一層幻想的でまさに夢のような物語だった

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    2020年12月06日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    恩田陸の作品で最も好きな本。関連のあの学園も合わせて読むと、登場人物のその後を見た気がしてなお楽しめる。前半からの特に何も大きなことは起こらない中で繰り広げられる会話劇が既に恩田陸ワールド全開で魅力的。どことなく不穏な空気もちらつかせつつ、物語は大きく急展開することもないまま登場人物それぞれが語り手としての役割を担い始まる。屋久島に行きたくなった。逆さ杉を私も見てみたいと思った。みんなどこか屈折しつつも、こんなに語り合える深い友人たちが居たとしたら楽しいだろうな。
    恩田陸好きの中でも大人にハマると感じる本。

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    2020年12月05日
  • ネクロポリス 上

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    面白かったです。
    ファンタジーでミステリーでちょっとサイコ。自分も初めてアナザーヒルにやってくるジュンと一緒に体験してるような気持ちになりました。
    早く、下が読みたい!

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    2020年11月29日
  • 夜のピクニック

    購入済み

    夜のピクニック

    ネットのおすすめに出てきたので読みましたが、とても面白かったです。

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    2020年10月31日
  • 麦の海に沈む果実

    mac

    ネタバレ 購入済み

    鏡のない宮殿

    一部ご紹介します。
    ・『鏡のない宮殿』:昔々、ある国で、王家に一人の娘が生まれた。娘は生まれた時から非常に抜きんでて美しかった。
    王は娘が自分の容姿に傲慢になるのではないかと恐れた。
    それ故、娘が自分の顔を見て自惚れることのないように、宮殿の中から鏡を全部取り去り、顔が映りそうな銀の食器も撤去し、池も潰してしまう。
    娘は大きくなるにつれ、自分の顔を見たいと周囲にせがむのだが、
    みんな『あなたは醜いのだから見なくていい』と言って誰も見せてくれない。
    娘もだんだん、自分があまりにも醜いから顔を見せてもらえないのだと考えるようになる。
    ところがある日、行商人に化けた魔女がやってきて、宮

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    2022年09月30日
  • 三月は深き紅の淵を

    mac

    ネタバレ 購入済み

    創作について

    一部ご紹介します。
    ・「人類の歴史は掃除の歴史なんだって。
    ちょっとでもさぼると、文明なんてすぐに埃に埋もれてしまう」
    ・「誰でも一生に一冊の本を書けるというのは本当よ。あたしたちは毎日書いているでしょう」
    「いいものを読むことは書くことよ。
    うんといい小説を読むとね、行間の奥の方に、自分がいつか書くはずのもう一つの小説が見えるような気がするってことない?
    それが見えると、あたし、ああ、あたしも読みながら書いてるんだなあって思う。」
    ・ヘンリー・ダーガーという人がいた。病院の清掃員を生涯の仕事にしていた。地味で目立たぬ男だった。
    彼の死後、彼が生前書いていたおびただしい小説が発

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    2022年09月30日
  • 跡継ぎの条件【文春e-Books】

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    怖いけど優しい

    短いけれど、情景が分かりやすいお話。怪談ではよくある話かもしれないけど、死んだ後まで通いたいお店があるのはうらやましい感じもします。この先ずっと、彼の席が用意されると良いですね。

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    2020年09月14日
  • 曇天の店【文春e-Books】

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    空気感がリアル

    東北の日本海側に住んでいるのでこの中に描かれているフェーン現象を身をもって感じています(特に今年は凄かった)確かにあの筆舌しがたい暑さは人間をおかしくさせる要因になりそうです。このお話を読んだ後はあの暑さがもっと重苦しく感じそうです。そして暑さが怖い‼‼‼

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    2020年09月11日
  • チョコレートコスモス

    購入済み

    すごい世界!!!

    演劇って元々すごい好きなんだけど、天才たちの共演(競演かも…)のすさまじさ。観て演じて楽しいとか、そういう話じゃなく、ひとつのセカイって感じで哲学みたい。

    こんな人生、素敵だな。大変だろうけど、憧れます✨

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    2020年09月22日
  • 隅の風景

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    「のんびり旅ができるというのは、なんてありがたいことなんだろう。確かな日常があって、明日も当たり前に世界があるからと思えるからこそ、旅に出ることができるのだ」(文庫版あとがきより)

    旅に出ることが容易ではない今日、旅エッセイや写真集をめくりながら少しでも旅気分を味わおうとしている。恩田さんのエッセイ、あまり読んだことなかったなあと思い、『隅の風景』を初読。
    小説でも、実在する場所であれ、実在しない場所であれ、情景描写が素晴らしく、いつも惹きこまれてしまうが、そんな恩田さんが書く旅のつれづれは、旅の発見・ハプニングなどなど自分も追体験しているようで面白い。
    情景と同じ位、お酒と料理の描写も。私

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    2020年08月27日
  • 蜜蜂と遠雷 (1)

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    皇なつきさんの絵でなかったら買わなかった漫画化。皇さんの人の描き方がすごく好きです。ひとコマから得られる情報量と密度が凄い!ぜひ最後まで読みたいです!

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    2020年07月12日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    ひねったアイデアと、その世界観を見事に描き切っている。
    細かい説明を上手く回避するテクニック。
    当時の日本のリアリティ。なかなか書けるものではない。
    ウイルスの蔓延など、今の状況とシンクロしすぎて怖かった。
    IF 今の世界も確定の最中だとすると…。

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    2020年06月11日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    ひねったアイデアと、その世界観を見事に描き切っている。
    細かい説明を上手く回避するテクニック。
    当時の日本のリアリティ。なかなか書けるものではない。
    ウイルスの蔓延など、今の状況とシンクロしすぎて怖かった。
    IF 今の世界も確定の最中だとすると…。

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    2020年06月11日
  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    抜群におもしろい!
    これ初刊2015年なのに「孤独な肺炎」ってのが
    あまりに今の新型コロナウィルスと酷似していて
    旋律が走った。
    久々に寝るのを惜しんで読みたいと思ったおもしろさ。
    下巻が楽しみ。

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    2020年05月30日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    タイトルに入る色は黒と茶という2色ですが、作品で細部に散りばめられたのは紫という色。そして、差し色のように使われる赤。

    恩田陸さんの表現するミステリーのようなリアルな世界が読んでいてとても心地よかったです。

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    2020年05月27日
  • 私と踊って

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    再読
    短編集。何度でも読み返してしまうくらい好き。
    「心変わり」と「少女界曼荼羅」はいつか長編化かシリーズ化して頂きたい。けどこの世界の不気味さをも含めた魅力が活きるのは突然に投げ出されて終わる短さ故なのも分かるのでもどかしい所。

    恩田陸作品はとにかく読者に何も説明しないまま独自の世界観がオープニングから最大速度で進むのが大好きで、其のスピードが衰えぬまま途中で投げ出されるこの感じこそが恩田作品の醍醐味だし、その良さが短編ではとにかく顕著だ。あらゆる断片が魅力的過ぎて、読者はあれこれ空想したり、続きやその過去の物語を夢想せずにはいられない。

    恩田さんのエッセイ(土曜日〜のやつ)で、彼女は小

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    2021年07月29日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    ネタバレ

    上巻の2人よりも何を考えてるかよくわからない蒔生と節子メインの下巻がやっぱり好き。
    読者からわりと嫌われてるけど蒔生の性格はちょっと羨ましいと思ってしまう。節子もメイン章になるまでわからなかった薄暗さのある強さに憧れてしまう。
    蒔生の51歳の誕生日版も出ないと思うけど読んでみたい。今度は潔込みの5人で屋久島に行って欲しい。あと蒔生は再婚しないで欲しい。

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    2020年05月16日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    久しぶりの再読。
    語り手が替わる事で視点が変わって面白い。
    細部を色々と忘れていて読み返してはっとする事が多かった。
    相談できる人とできない人のくだりが個人的に好き。自分はできない人だといつ読んでも思う。

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    2020年05月14日
  • 蜜蜂と遠雷 (1)

    購入済み

    面白かったです

    時系列の流れが原作からだいぶ変更されていますが、違和感無くまとめられていて面白かったです。絵が上手く読みやすい漫画だと思います。

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    2020年05月06日