恩田陸のレビュー一覧
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三月は深き紅の淵を に出てくる幻の本の、1話目に当たる話なのでしょうか?
ほんとに面白いですよね。
毎日の暮らしの中で遭遇する小さな謎(待ち合わせして、同じ時間に同じ場所にいたはずなのに会えないとか)から、一時期ニュースにもなった話題性のある謎まで、たくさんの美しい謎だらけ。解決するものもあれば有耶無耶になるものもあって、こんなにたくさん楽しんじゃっていいのー?!という感じ。
4人の登場人物がいて、それぞれが一章ずつ語っていくのだけど、この4人なら蒔生が最後なのかと思いきや、節子がトリというのもなんだか不穏だし。
恩田陸さんの作品の中では、これが1番好きです。 -
Posted by ブクログ
塚崎多聞が主人公の短編集。
目立つようなキャラではないけど、魅力的なキャラです。側にいたらいいなって印象です。
この短編集のうち気に入ってるのが下記の二編です。
「悪魔を憐れむ歌」:最後の拭いきれない後味の悪さは鳥肌ものです。そんなトラウマに残るような笑い方しないでと思いました。
「夜明けのガスパール」:妻が別居中に3人の友人と夜行列車で怪談をやりながら讃岐うどんを食べに行くお話。中年男性が大学生のようなことをしているってところがこのお話のキーポイントになってる感じした。そして読み終えて思ったのは友人っていいものなのだなと思ったことです。いいな、なんか。 -
購入済み
文章がきれいで、ぐんぐん引き込まれる本。
音楽をよくここまで文章化できるのって、すごいと思う。読んでいるだけで、コンクールのその場にいないのに音楽を感じてしまうような臨場感を感じました。
音楽やピアノに興味ない私でも楽しめる本。 -
Posted by ブクログ
南米密林サバイバル・考古学ミステリー・家族もの・歴史政治もの…と、1つの作品にここまでジャンルを盛り込んでるはずなのに、ここまでラスト整然とストレートに収束させるなんて こんな恩田陸あったんだという心地
恩田陸といえば、風呂敷を拡げまくってそのまま終わることが多いけど、それがネックだったという人にはこの分量に怯えずぜひ手を出してほしい1冊です
ファンとしては風呂敷放り投げな終わりすら持ち味、くらいには愛していたのですが、今回は最後まで美しくストレートな終わり方だったのにも余計にびっくりしたし、やっぱこうやってちゃんと終わると物語としての面白さってここまで違うんだ…とか謎の感動も得てしまった -
Posted by ブクログ
恩田陸ファン待望の新刊書が出たら当然の如く購入し、他の本を中断して最優先でじっくりと舐めるように読むよう努めている。
土曜日から始まるこのエッセイシリーズ第二弾である日曜日、来年にも月曜日が出版されるとの事、本当に楽しみ。土曜日の文庫版は今年3月に出版されたが、書店でなかなか売っているところが無く、武蔵境の文教堂でようやく見つけた。単行本は10年前に出版されているものの、これも書店では見つけられず、しょうがないのでネットで中古の初版本を入手した。近いうちにじっくりと読むつもりで積読。
さて、本書の内容について、一応エッセイ集という形をとっているが、基本的に読書感想文で、一つにつき1~3枚で -
ネタバレ 購入済み
鏡のない宮殿
一部ご紹介します。
・『鏡のない宮殿』:昔々、ある国で、王家に一人の娘が生まれた。娘は生まれた時から非常に抜きんでて美しかった。
王は娘が自分の容姿に傲慢になるのではないかと恐れた。
それ故、娘が自分の顔を見て自惚れることのないように、宮殿の中から鏡を全部取り去り、顔が映りそうな銀の食器も撤去し、池も潰してしまう。
娘は大きくなるにつれ、自分の顔を見たいと周囲にせがむのだが、
みんな『あなたは醜いのだから見なくていい』と言って誰も見せてくれない。
娘もだんだん、自分があまりにも醜いから顔を見せてもらえないのだと考えるようになる。
ところがある日、行商人に化けた魔女がやってきて、宮 -
ネタバレ 購入済み
創作について
一部ご紹介します。
・「人類の歴史は掃除の歴史なんだって。
ちょっとでもさぼると、文明なんてすぐに埃に埋もれてしまう」
・「誰でも一生に一冊の本を書けるというのは本当よ。あたしたちは毎日書いているでしょう」
「いいものを読むことは書くことよ。
うんといい小説を読むとね、行間の奥の方に、自分がいつか書くはずのもう一つの小説が見えるような気がするってことない?
それが見えると、あたし、ああ、あたしも読みながら書いてるんだなあって思う。」
・ヘンリー・ダーガーという人がいた。病院の清掃員を生涯の仕事にしていた。地味で目立たぬ男だった。
彼の死後、彼が生前書いていたおびただしい小説が発