あらすじ
恩田ワールド全開のスペクタクル巨編!
国家権力の及ばぬ〈途鎖国〉。特殊能力を持つ在色者たちがこの地の山深く集うとき、創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切って落とされる!
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Posted by ブクログ
下巻の登録忘れてた。
最後、意味がよくわからない。再読なのに。
きっと初めて読んだ時もわからなかったな。
葛城と実邦もなんなんだろうな。
みんなまとめてなんなんだろう・・・
Posted by ブクログ
極上エンターテイメント。圧巻の下巻でした♪あぁ恩田さん凄すぎます。面白かった。読み終わるの本当にもったいなくて大切に読みました。在色者の葛城と実邦が最後の最後でまっさらな人と人として気持ちを通わせたシーンで涙でした。なんだか凄く良かったな。この先の生き延びた登場人物の全ての人の結末的なのは想像してね、ってことかな?
Posted by ブクログ
怒涛の下巻。
ぐんぐん盛り上がって……残りページを見て焦るのもいつもの恩田節です(笑)
どうまとめるのかな?と思ったら……なるほどね。
つまりは、そして二人だけになった、って感じ?(笑)
イマイチな評価な下巻だけど、私的には恩田さんまぁまぁ(伏線)拾ってるやん、って感じでした(笑)
それなりに決着付いているような。
てか、あとがき読んでびびった。「イサオ・オサリヴァンを捜して」からの話か!!そりゃ面白いわ。
てか、早く「グリーンスリーブス」が早く読みたいです。
Posted by ブクログ
面白かった(笑)しかし後半になって一気に駆け足になってしまった感じですね。も少しページを割いて神山との対決とか少年との関係とかをやってほしかったかな~。ある程度こういった感じは覚悟していたしもっと残念な感じを予想していたのでかなり楽しめる結末ではありました(笑)でも久々に本を読む手がとまらないくらいの読書を楽しめた(笑)こういう作品をもっと読んでいきたいな(笑)
Posted by ブクログ
作者の恩田陸曰く、
始めは地獄の黙示録をやろうというとこから始まった小説らしい。
そんなダークファンタジー・サイキック大長編の下巻。
下巻は闇月を迎えた山へ、キーマン達が続々と入山していくとこから始まる。
復讐を胸に忌まわしき途鎖国に戻って来た実邦。
実邦に異常なまでに執着し、その後を追う隻眼の入国管理官・葛城。
その葛城の旧友で快楽殺人者の青柳。
屋島風塵を裁判の証言台に立たせる為に日本へやって来た黒塚などなど。
山に君臨する『ソク』と呼ばれる存在。
その現ソクである神山倖秀と山奥に隠された宝を巡って
物語は血なまぐさく一気に加速していく。
サイキック対決、頂上決戦といった感じで
もうどこもかしこも能力者達がすさまじい力を見せていく。
作者は違うが『新世界より』に似た雰囲気はある。
恩田陸作品によくある、結末含め収束地点の曖昧さ。
それがこの作品でも勿論垣間見える。
余白ではない、モヤモヤした終わり方。
中盤までは圧倒的な構成力と面白さに唸らされるんだが、
終盤に入ってきて、いつもこの展開にドキドキさせられる。
また、何もわからせずに終わってしまうのか、と。
今回の作品は難解な専門用語と設定が、最後まで尾を引いている様な気がした。
多分、少し気を緩めればすぐに離脱してしまう内容。
個人的にこういったサイキック路線が好みではあるので
けっこうラストまで楽しめたは楽しめたが、
読む人を選ぶ作品であることは間違いないだろう。
Posted by ブクログ
相変わらず上巻が素晴らしい。
「常野物語」を思い出す異能力と謎の大行進。下巻の前半に訪れるクライマックス。そして盛大に広げた風呂敷を放り投げて、いつものオープンエンド!…と思ったら、え、そんな?と、ゆるーく包んで結ばずに…終わったー! 大好き。
Posted by ブクログ
上巻からずっと、わからないことがいっぱいありながらも、そのわからないところがわかる場面を期待しながら読み進めるのが楽しかったのに、終わり方これか~って感じ。
終わりまでの引っ張り方はさすが恩田陸さん!ぐんぐん惹きつけられた。
敢えてのあの終わり方なんだろうけど、私的にはもうちょっと、推理小説で言うところの謎解き編みたいな部分が欲しかったな。期待通りの終わり方が用意されてたら間違いなく星5つけてたのにと思うとちょっと残念。
Posted by ブクログ
壮大なスケールで登場人物も個性的。スピーディな展開で飽きることなく読めたけど、最後はわからないことがいくつか。屋嶋とか黒塚とかどうなったの?
風呂敷広げすぎて、畳みきれなかったのか。笑
Posted by ブクログ
途鎖国という言葉だけで全然違うイメージで読んでいた。超能力者だけの集まりで感情もない人たちだけの中に放り込まれるイメージだったので、葛城は人間の感情がないと思ってた。
途鎖国でも能力のない人も住んでいて共存して生きている。
恩田陸の出している本全てを一緒にした世界のような気がした。
死者と出会う月があったり、能力があったり、オネェがいたり、
まだまだ恩田陸ワールドから抜け出せず読み進めていくんだろうなぁ。
Posted by ブクログ
恩田作品の最後はこういう感じが多いのかな。
あれ?これからじゃないの?どうなるの?って思った所で終わる感じが。
後味が悪い感じではない。
作中の中は一気読みしてしまうくらい、入り込むし、一人ひとりの背景に想像を膨らませるが、自然の描写には想像力か追いつかず、そらもまた作品の面白さなのかなと。
「ホトケ」ってそういうこと
「ソク」って
Posted by ブクログ
楽しかった。けど、最後の最後がびっくりするくらい未回収だらけ。でも、そこまでの描写がすごいので、回収できなかった、のではなく、回収しなかった、のは分かる。続編希望!
Posted by ブクログ
本作のタイトル「夜の底は柔らかな幻」はシンガーソングライター久保田早紀の最後のアルバムタイトルから引用したという。また、コッポラ監督の「地獄の黙示録」にインスパイアされて書かれたのだという。おどろおどろしい世界観はまさに地獄の黙示録の世界。救いようのない展開なのだが、最後になって救われる思いがしたのは私だけなのだろうか。また、土佐の国(高知)を舞台に書かれたわけだが、隣の伊予の国(愛媛)が故郷である私にはどこか腑に落ちるところがあった。
Posted by ブクログ
そういうことかぁ
これは恩田版『地獄の黙示録』であり、
『闇の奥』なんだ
もちろん、それらに匹敵するオモシロさ
ひたすらダークでホラー
鬱蒼としているけれど、鳥も動物も身を潜める
暗い森の中で繰り広げられるサイキックバトル
実写はキツそうなんでアニメで観たい!
Posted by ブクログ
設定が壮大。景色の描写が鮮やかなだけに余計怖い。
途鎖の山を目指す、殺しまくりの能力者たちが戦いまくる。
ホトケの意味、そう来る!?
死ぬ人、生き残る人、行く人それぞれが、落ち着くところに落ち着く感じだけど、ユウジが死んでしまった(たぶん)のは、悲しい。
テレビの旅行番組で、モデルの四国徳島県の大歩危·小歩危を見て2度楽しむ。
Posted by ブクログ
読むのが止まらなくて一日で駆け抜けた。
山が怖い。その怖さが伝染するかのように登場人物を襲っていくのがじわじわと蝕むようで、ずっと心臓がどきどきしていた。
勇司だけはどうか、と思っていたのに最後のあれは…期待しない方がいいんだろうか…(涙)
実邦の最後の行動、さらに葛城が実邦を好きになっちゃうよな。もういろんな意味で一生逃げられないよ…
初めて二人が通じ合えたのがとても良かった。憎悪ももちろんあるだろうが、ああ葛城はやっぱり実邦のことが好きなんだなと初めて温かい気持ちになった。
このシーンまで辿り着いたことだけでもこの物語を読む価値があったと思う。エモすぎて何度も読み返しちゃった。
多分この二人は生き残るのか?下山途中で死にそうな予感…伝説として語られるって、誰がそう語り始めたの?
というかみんなどこ行っちゃったの?ほとけに取り込まれて鎮めたってことでいいのか?
神山が本当に謎。彼自身がほとけになってしまったのか?息子を呼び寄せた理由もなんだかはっきりしない。そも、葛城と青柳が辿り着いた体育館にいたのは本当に神山本人だったのか?葛城曰く神山は正気であるというのだから、やっぱり本人なのか?なんだかもうほとけに取り込まれているような気がしてならない。
正直息子にも興味なさそうである。実邦と会話して欲しかったけど、隙をついて頭を撃つ実邦のガチ殺意は最高だった。
ほとけは名前の通りというわけではないのだろう。神ではない存在。死神とも違うけどそれに近い。最後までその全貌がわからなかったのは神秘を残すようでいいと思う。
闇月が死者の季節であり、神山の息子がソクになった。ソクは世界中にあり色んな人をソクにしようとしている、というのはやっぱり死神のようだ。死者の季節であるのなら尚更人間を死の国へ誘っているように思える。
というか最後が全然足りないので上中下巻にするべきだったのでは????
水晶の中にいたものは?湖まで辿り着いた登場人物達はどうなったのか?実邦のイロはどうなったのか?麻薬工場なくね?上巻で実邦を追いかけ勇司の店の前にいた謎の影は?藤代家とは?実邦は葛城と結ばれるか?(多分それはない)
その後を読者側に委ねる展開は嫌いじゃないけど、あまりにも何かが足りない気がする。それこそ実邦や葛城がずっと言っていた「違和感」が、私にとってはそれ…
Posted by ブクログ
闇月の山の奥深く。そこに待っていたのは、未知の存在。
得体のしれない力。それぞれの思惑で、山中深くに集まった在色者。超人的な彼らでさえ、抗うことのできない力の存在。
岸壁の割れ目を抜け、体育館に潜り、それが姿を現すまで。その瞬間にたどり着くまでの恐怖感と好奇心。相変わらず、恩田陸に引き込まされてしまいます。
それを見たらよくないことはわかってる、だけど見ないわけにはいかない。でも怖い。でも見たい。で、読み進まされてしまう。
エンディングは、集合的無意識になってしまいました。でいいのかな。夢違でも同じこと感じました。
Posted by ブクログ
再読2回目。
好きになれないまま終わっちゃったなぁ...。いろんな設定が飲み込めなくて、自分の中で消化しきれなかった。読書力、落ちたかなぁ。年取ったのかなぁ。。
久々に再読したら、心臓鷲掴みにされた。
Posted by ブクログ
終わりに近づくにつれてまたこんがらがっていく私の頭の中。
人間同士であっても持っている力も違うし、考え方…いや人として持っている基礎の部分が違いすぎると理解なんてできるはずもないよね。
相手を恐れたり軽んじたり憐れんだり、そういう空気がずーーっと流れている小説だったように思う。
Posted by ブクログ
特殊能力を持つ在色者達が国家権力が及ばない途鎖国に集う話。恩田陸さんのファンタジー読む度世界観好きって悶えてる気がする。この薄暗い感じが好き。めちゃくちゃ好みど真ん中。この時のこの人達サイドの話知りたい、彼らの今後は?と気になるところ、余白を想像するのも楽しい。
Posted by ブクログ
最後の最後の最後でいいシーンきちゃって、でも、実邦まだタミさんの事知らないよね、って思いながら、涙ほろり。ずっと、死の気配が漂っていた中で、最後のシーンはかろうじて生が感じられたように思います。
謎だらけのまま終わったけど、不思議と不完全燃焼感はない。なぜなら、最初から最後まで不思議だったから。
Posted by ブクログ
頑張って読みました。
設定されている世界独特の言葉や単語が多く、それを理解するのに時間がかかりました。
上巻は理解するために我慢して読み、下巻に期待していましたが、そこまで話がスリリングに進むことはありませんでした。
疲れた…。
Posted by ブクログ
面白くて、先を、先をと急くように読んでしまいました。でも最後の最後、え?これで終わり?という唐突な終了感。
あれだけ憎悪し合っていた二人のその後は?あれだけの傷を負って、生きて山から下りられた?先生は結局死にに行ったの?そもそもどういう意図で山に入った?子供を山に呼んだのは何のため?など、謎が多すぎます。
途中で放り出された感が強く、読者の想像に任せると言っても、もうちょっと書いてくれればよいのに・・・ということで、星3つ。面白くないわけではありません。
Posted by ブクログ
最初は独特の世界感に惹きこまれたが、読み進むうちに最後どうするのかなと思っていたら、予想通り、作者は何が書きたかったのかわからなかった。異能人と殺戮?
Posted by ブクログ
勝手な願いは届かず、超能力を残虐なシーンて多用し過ぎてホラーの領域に入ってしまっている。
途中でイロを使ってさんざん残虐な殺人シーンを繰り広げておいて、最後に能力の戦いを勝手に期待したののに、それもなく。。。
すごい作品だと思うものの、希望が見えないファンタジーは好みではない。
Posted by ブクログ
オールスターキャストと称されるだけあって、主人公が最早主人公じゃないくらい各キャラクターに焦点が当てられ、主観がめまぐるしく変わっていく。
そうすることで各キャラに愛着が湧いてくるし、全員死なずにいてほしいとさえ思えてしまう。
ただ、読み進める内に「これ残りのページで完結するの?」という疑問がわき始め、終対決の読み応えを期待していただけに、読んでも読んでもたどり着かないジレンマを感じてしまった。
やや消化不良なのは恩田さんの作品にありがちだけど、途中までスケールが大きかっただけに尻すぼみ感が否めない。
あとは余計なお世話だけど実邦と葛城がいい感じになるといいなという邪な願望が…w
Posted by ブクログ
この2人がこういう形で残ったのか。。。
という感じ。
ゆっくり走って物語を紡いできたのに最後で3倍速くらいのスピード感で終わりに向かった印象です。
2017.9.6
Posted by ブクログ
上巻の感想で書いたように相変わらずの恩田さんワールド。
ぐいぐい惹き込まれるのですが、今回は想像が追いつかない。
頭の中で映像化できない部分もあるまま、怒涛の展開とスケールの大きさに振り回されました。
読後は、とてつもなく大きなものが一瞬でブラックホールに呑まれたような感覚。
何だか凄いものを見た気がするのだけれど…。
主要な人物というか、かなり危険な人たちがニアミスしながら舞台に集結していく様にはハラハラゾクゾクしました。
面白かった。続編の過去編。楽しみです。
Posted by ブクログ
上巻からの緻密な心理描写が、下巻の首を絞めたのか。
三分の二くらいまではわりときちんと人物たちの心理描写が入るのに、ラストの場面での早回しのような書きっぷり。
落ちどころは分かったし、仏の描写も好きだったけれど、あと百ページ多ければ…いや、いっそ上中下にしていたら…素人が口を出すことじゃないのは分かっているのだけれど、面白かったし、好きな人物多いし、もう夢が現実に染み出してくる描写とかめっちゃ怖いし、もっと読みたかったというのが正直なところなのだけれど、最後の駆け足に振り落とされないように、そっちに気を取られすぎたことが自分的に残念だった。
神山さんがどんな気持ちで実邦と暮らしていたのかとか、善法のお母さんはなんで首なかったのかとか、アッパー系の手術をした人たちの見る幽霊の正体と役割とか、気になることはいっぱいあったけど…。
続編が発売になったから、そこらへんのことも少しは触れられるのかな。
Posted by ブクログ
再読。
この世界観が好きで読むのだが、心理の葛藤ばかりでほとんど内容はないので、記憶にあまりなく、新しい気持ちで読んだ。
登場人物が多い。
ほんの少しの役目の為に出てくる人物が多いように思う。
使い捨ての人物たち。
そして、話を散々膨らませるだけ膨らませておいて、エンディングはいまいち。
登場人物たちのほぼ全員が目指し捜していた『のっぺらぼう』の神山が、たいした活躍もせずにまさにのっぺらぼうのままエンディング。
納得がいかない人も多いのではないか。
ここまで酷評したけれど、私は恩田陸ファン。
締まらないことの多いエンディングと、結論着かない内容、すべて込みで楽しむので、無問題。
恩田陸の良さは、その文章にあると思う。