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妻と別居中の多聞を、三人の友人が「夜行列車で怪談をやりながら、さぬきうどんを食べに行く旅」に誘う。車中、多聞の携帯に何度も無言電話が……。友人は言った。「俺さ、おまえの奥さん、もうこの世にいないと思う。おまえが殺したから」(「夜明けのガスパール」)――他四篇、『月の裏側』の塚崎多聞、再登場。恩田陸のトラベル・ミステリー!
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Posted by ブクログ
多聞の柔らかい雰囲気と繊細さが分かる一冊。 不思議な体験がちゃんと説明がつくのでどんどん止まらなくなる。 理瀬もいいけど多聞もシリーズで出して欲しい。
塚崎多聞が主人公の短編集。 目立つようなキャラではないけど、魅力的なキャラです。側にいたらいいなって印象です。 この短編集のうち気に入ってるのが下記の二編です。 「悪魔を憐れむ歌」:最後の拭いきれない後味の悪さは鳥肌ものです。そんなトラウマに残るような笑い方しないでと思いました。 「夜明けのガスパー...続きを読むル」:妻が別居中に3人の友人と夜行列車で怪談をやりながら讃岐うどんを食べに行くお話。中年男性が大学生のようなことをしているってところがこのお話のキーポイントになってる感じした。そして読み終えて思ったのは友人っていいものなのだなと思ったことです。いいな、なんか。
『月の裏側』ほどは怖くない。ほんのり、じわっと沁みてくる怖さがあった。「幻影キネマ」のお話と最終話の「夜明けのガスパール」が好きだった。特に「夜明けのガスパール」はひょうひょうとしている多聞さんの感情が大きく揺らぐ姿が新鮮。塚崎多聞ってなんなんだろう…
多聞がシリーズになっていることを「珈琲怪談」で知り、読んでみた。「月の裏側」はこれぞ恩田陸というぞっとする怖い話だった記憶。 今作も世界観を引き継ぎ、たくさんの不穏なことが起きる。時系列はバラバラの短編集。
「月の裏側」の続きではなく、時間が巻き戻って、多聞が変な出来事を引き寄せるような短編集。時間も巻き戻り色々で、「木守り男」「悪魔を憐れむ歌」の頃はまだ二十代後半過ぎくらいで、ジャンヌとも結婚していない。しかし、「幻影キネマ」ではもう、40代半ばになる。その辺のポーンと世界観が飛ぶところとか、内容的に...続きを読むも幻想と現実の境目軸の置き方をどうしたらいいか分かりにくいところとか、入り込みづらい人は多いかも、と思いました。 「木守り男」 国に災いの起こる時に出てくる、木上にいる亡霊のような木守り男。多聞と友人のロバートはそれを見る。 「悪魔を憐れむ歌」 死にたくなる歌というものがあるが、それについての一般的な考察から、多聞が調べたラジオで流れた死人のでた歌の正体は。 「幻影キネマ」 広島のO市は映画のロケ地に良くなる。そこ出身のアーティストをプロデュースすることになった多聞は、ミュージッククリップの撮影場所となったそこにアーティストとともにいたのだが、アーティストの1人、保は嬉しくなさそうなのだ。 「砂丘ピクニック」 技術翻訳を得意とする巴とともにT市の砂丘を訪れた多聞は、なぜ巴が砂丘に行ってみたかったのか、という話を聞く。訳している文章に砂丘が消えたような記述があるのだという。 「夜明けのガスパール」 多聞は細身で下手の良い服を着る黒田(東京地方検察庁検事)、でっぷりして、ボウズ頭に丸眼鏡の尾上(芸大作曲科卒のミュージシャン)、色付き眼鏡、黒Tシャツに白パンツ、赤くてライオンの鬣のような髪という夜世界ぽい出立ちの水島(外科医)とともに、夜行列車で讃岐うどん目指していた。道中は怪談話をして、帰りは飛行機で戻る酔狂な旅行。しかしこの旅行には多聞だけが知らない目的があった。
『珈琲怪談』の前に復習しておこうと手に取った1冊。 多聞が登場するのは2作目で、この前に『月の裏側』があるのね。読んでいるかもだけど、すっかり忘れている。 でも、まったく問題なく楽しむことができた。 なんともつかみどころのない音楽プロデューサーの多聞。 なぜか、いろんなところで不思議な出来事と出会う...続きを読む。 その不思議について、語りあう雰囲気がとらえどころがなくて目が離せない。 いったい、何が起こっているのか。 人の心は不思議で怖い。
私が好きな恩田さんのジャンルでした。 そこには登場する人物たちの日常があるのだけど、何かしら少しの違和感がある。 小説ゆえイベントや事件的な話題があるし、その話も不気味な要素をはらんでいたりするけど、喉に小骨が刺さっているような、そうでもないような…そんな、言葉にできない違和感、いや不安感が終始ある...続きを読むお話。
続編の「珈琲怪談」の前に再読。塚崎多聞を主人公とする五つの短編集。しっかりオチのある話からふわっと終わる話、ゾッとする話など恩田さんらしい短編集。この空気感がたまらなく好み。ふと旅行に行きたくなる一冊。「珈琲怪談」も楽しみ。
恩田陸さんの1冊目がこの本でよかったのか?はわかりませんが、まずはこの本から購入。 主人公・多聞の5話からなる本。 主人公は話毎に年齢を重ねていき、タイトル通り5話の内容のつながりはありません。 評判通り、情景描写の表現力が秀逸で実際にその場に居合わせているような感覚にさせられます。 表現が綺麗が故...続きを読むに恐怖も繊細なレースに包まれるようです。 恩田陸さんの作品は、ホラーだけでなくいろいろなジャンルの作品をこれから読んでいこうと思います。
受け身系主人公・塚崎多聞が振り回される不思議な中編4作。恩田陸先生にありがちな散らかしっぱなしのミステリではなく、きちんと片付く。
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