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妻と別居中の多聞を、三人の友人が「夜行列車で怪談をやりながら、さぬきうどんを食べに行く旅」に誘う。車中、多聞の携帯に何度も無言電話が……。友人は言った。「俺さ、おまえの奥さん、もうこの世にいないと思う。おまえが殺したから」(「夜明けのガスパール」)――他四篇、『月の裏側』の塚崎多聞、再登場。恩田陸のトラベル・ミステリー!
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Posted by ブクログ
塚崎多聞シリーズの2作目です。 5作の短編集になります。 この本は紀行文としての一面もあり、私の好きな尾道が舞台になった『幻影キネマ』とても楽しめました(*´ω`*) 1番怖かったのは『悪魔を憐れむ歌』。 読んだ後、気味悪さに薄寒くなりました。 『夜明けのガスパール』を読み何に対しても動じない...続きを読む多聞さんの弱さに触れた様な気がしてますます彼に対して親しみが増しました。 このお話しにでてきた4人が登場する次作の『珈琲怪談』も楽しみです♪
食わず嫌いするなと言われそうだが、短編集となると伸ばした手を引っ込めてしまう。あくまで個人的な好みだから気にしないでほしいが、物語に続くテンションが一回ずつ上がっては下がり、上がっては下がりを続けるので疲れてしまう。 だが連作となると別だ。一話一話は完結しているように見えて実は、という仕掛けがたまら...続きを読むなく好きだ。予期せず手にした本がそれだと途端にやる気が漲ってくる。 『月の裏側』の多聞再びだが、シリーズではなく前作と繋がりもない。怖さとは違う不穏で、白昼夢のような世界観。起きてもまだ夢の中にいるような雰囲気がたまらなく好きである。
audibleにて。うすぼんやりと不気味なような怖いような、1作目ともつながっているようないないような、な連作短編集。1作目と3作目でそんな雰囲気にも慣れて、それをを味わいたくて読んだのでわりと満足。3作の中ではこれが一番好きかなあ。 死者の歌声の話がなんでそんなことするん…感が不気味で好み。サンラ...続きを読むイズはいつか乗りたい。鳥取砂丘を2年前に生まれて初めて訪れた時にちょうど能登半島の地震速報が来て、土産物屋では緊迫した様子のテレビのニュースが流れていたりして、なんだか記憶もわやわやしている。砂丘が舞台の作品のあいまいな感じはそういう個人的な記憶にしっくり馴染んだ。
「怖い話は、こんなふうに、エレガントに優しい声で語られるべきものなのだ」 地元の名士が語った山の話が恐ろしい「悪魔を憐れむ歌」この話は、その歌声を聞くと死にたくる歌「山の音」の謎を追う話で、その歌声の主の女性を『珈琲怪談』にも登場する塚崎多聞が追う。 多聞と友人との会話の中で、『山の音』と言えば...続きを読む、川端康成の小説だよね、という話が出てきて、そうそう私もそう思った。内容ほとんど覚えてないけど、山の音は死を予感する音だったような… 恩田陸さんの『不連続の世界』、『珈琲怪談』は小説や映画、音楽についての雑談が自然に織り込まれているところも素敵です。登場人物たちの会話を聞いていると、「それ読んだ」「懐かしい」とうなずきたくなりますし、そこからまた新しく読みたい本が増えていくのも楽しいです。 オムニバス形式のホラーというか、旅先の空気や土地の気配を味わうトラベルミステリーのようでもあり、読んでいるとその土地の風景や温度まで浮かんできます。旅先で読みたい本です。
恩田陸作品では珍しい キャラクターの共通するシリーズ 「塚崎多聞シリーズ」の2作目。 形式は短編集。 1作目の雰囲気から、 少し幻想的な、霧に包まれていくような謎体験が得られるかと思って読んだけれど、 想像よりもずっと明確な解答の用意された短編集だった。 同名のキャラクターが登場するシリーズも...続きを読むののような扱いだけれど、 世界観はパラレルで直接つながっているわけではないです。
月の裏側を先に読んでいたので、本書の世界観に入っていきやすかったです。ただ、世界線は全く同じではないのかなと思うほど、良い意味で月の裏側の話が全然感じられませんでした。本書だけで十分楽しめます。
『月の裏側』ほどは怖くない。ほんのり、じわっと沁みてくる怖さがあった。「幻影キネマ」のお話と最終話の「夜明けのガスパール」が好きだった。特に「夜明けのガスパール」はひょうひょうとしている多聞さんの感情が大きく揺らぐ姿が新鮮。塚崎多聞ってなんなんだろう…
多聞がシリーズになっていることを「珈琲怪談」で知り、読んでみた。「月の裏側」はこれぞ恩田陸というぞっとする怖い話だった記憶。 今作も世界観を引き継ぎ、たくさんの不穏なことが起きる。時系列はバラバラの短編集。
「月の裏側」の続きではなく、時間が巻き戻って、多聞が変な出来事を引き寄せるような短編集。時間も巻き戻り色々で、「木守り男」「悪魔を憐れむ歌」の頃はまだ二十代後半過ぎくらいで、ジャンヌとも結婚していない。しかし、「幻影キネマ」ではもう、40代半ばになる。その辺のポーンと世界観が飛ぶところとか、内容的に...続きを読むも幻想と現実の境目軸の置き方をどうしたらいいか分かりにくいところとか、入り込みづらい人は多いかも、と思いました。 「木守り男」 国に災いの起こる時に出てくる、木上にいる亡霊のような木守り男。多聞と友人のロバートはそれを見る。 「悪魔を憐れむ歌」 死にたくなる歌というものがあるが、それについての一般的な考察から、多聞が調べたラジオで流れた死人のでた歌の正体は。 「幻影キネマ」 広島のO市は映画のロケ地に良くなる。そこ出身のアーティストをプロデュースすることになった多聞は、ミュージッククリップの撮影場所となったそこにアーティストとともにいたのだが、アーティストの1人、保は嬉しくなさそうなのだ。 「砂丘ピクニック」 技術翻訳を得意とする巴とともにT市の砂丘を訪れた多聞は、なぜ巴が砂丘に行ってみたかったのか、という話を聞く。訳している文章に砂丘が消えたような記述があるのだという。 「夜明けのガスパール」 多聞は細身で下手の良い服を着る黒田(東京地方検察庁検事)、でっぷりして、ボウズ頭に丸眼鏡の尾上(芸大作曲科卒のミュージシャン)、色付き眼鏡、黒Tシャツに白パンツ、赤くてライオンの鬣のような髪という夜世界ぽい出立ちの水島(外科医)とともに、夜行列車で讃岐うどん目指していた。道中は怪談話をして、帰りは飛行機で戻る酔狂な旅行。しかしこの旅行には多聞だけが知らない目的があった。
『珈琲怪談』の前に復習しておこうと手に取った1冊。 多聞が登場するのは2作目で、この前に『月の裏側』があるのね。読んでいるかもだけど、すっかり忘れている。 でも、まったく問題なく楽しむことができた。 なんともつかみどころのない音楽プロデューサーの多聞。 なぜか、いろんなところで不思議な出来事と出会う...続きを読む。 その不思議について、語りあう雰囲気がとらえどころがなくて目が離せない。 いったい、何が起こっているのか。 人の心は不思議で怖い。
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