恩田陸のレビュー一覧
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鏡のない宮殿
一部ご紹介します。
・『鏡のない宮殿』:昔々、ある国で、王家に一人の娘が生まれた。娘は生まれた時から非常に抜きんでて美しかった。
王は娘が自分の容姿に傲慢になるのではないかと恐れた。
それ故、娘が自分の顔を見て自惚れることのないように、宮殿の中から鏡を全部取り去り、顔が映りそうな銀の食器も撤去し、池も潰してしまう。
娘は大きくなるにつれ、自分の顔を見たいと周囲にせがむのだが、
みんな『あなたは醜いのだから見なくていい』と言って誰も見せてくれない。
娘もだんだん、自分があまりにも醜いから顔を見せてもらえないのだと考えるようになる。
ところがある日、行商人に化けた魔女がやってきて、宮 -
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創作について
一部ご紹介します。
・「人類の歴史は掃除の歴史なんだって。
ちょっとでもさぼると、文明なんてすぐに埃に埋もれてしまう」
・「誰でも一生に一冊の本を書けるというのは本当よ。あたしたちは毎日書いているでしょう」
「いいものを読むことは書くことよ。
うんといい小説を読むとね、行間の奥の方に、自分がいつか書くはずのもう一つの小説が見えるような気がするってことない?
それが見えると、あたし、ああ、あたしも読みながら書いてるんだなあって思う。」
・ヘンリー・ダーガーという人がいた。病院の清掃員を生涯の仕事にしていた。地味で目立たぬ男だった。
彼の死後、彼が生前書いていたおびただしい小説が発 -
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怖いけど優しい
短いけれど、情景が分かりやすいお話。怪談ではよくある話かもしれないけど、死んだ後まで通いたいお店があるのはうらやましい感じもします。この先ずっと、彼の席が用意されると良いですね。
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空気感がリアル
東北の日本海側に住んでいるのでこの中に描かれているフェーン現象を身をもって感じています(特に今年は凄かった)確かにあの筆舌しがたい暑さは人間をおかしくさせる要因になりそうです。このお話を読んだ後はあの暑さがもっと重苦しく感じそうです。そして暑さが怖い‼‼‼
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すごい世界!!!
演劇って元々すごい好きなんだけど、天才たちの共演(競演かも…)のすさまじさ。観て演じて楽しいとか、そういう話じゃなく、ひとつのセカイって感じで哲学みたい。
こんな人生、素敵だな。大変だろうけど、憧れます✨ -
Posted by ブクログ
「のんびり旅ができるというのは、なんてありがたいことなんだろう。確かな日常があって、明日も当たり前に世界があるからと思えるからこそ、旅に出ることができるのだ」(文庫版あとがきより)
旅に出ることが容易ではない今日、旅エッセイや写真集をめくりながら少しでも旅気分を味わおうとしている。恩田さんのエッセイ、あまり読んだことなかったなあと思い、『隅の風景』を初読。
小説でも、実在する場所であれ、実在しない場所であれ、情景描写が素晴らしく、いつも惹きこまれてしまうが、そんな恩田さんが書く旅のつれづれは、旅の発見・ハプニングなどなど自分も追体験しているようで面白い。
情景と同じ位、お酒と料理の描写も。私 -
Posted by ブクログ
再読
短編集。何度でも読み返してしまうくらい好き。
「心変わり」と「少女界曼荼羅」はいつか長編化かシリーズ化して頂きたい。けどこの世界の不気味さをも含めた魅力が活きるのは突然に投げ出されて終わる短さ故なのも分かるのでもどかしい所。
恩田陸作品はとにかく読者に何も説明しないまま独自の世界観がオープニングから最大速度で進むのが大好きで、其のスピードが衰えぬまま途中で投げ出されるこの感じこそが恩田作品の醍醐味だし、その良さが短編ではとにかく顕著だ。あらゆる断片が魅力的過ぎて、読者はあれこれ空想したり、続きやその過去の物語を夢想せずにはいられない。
恩田さんのエッセイ(土曜日〜のやつ)で、彼女は小 -
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舞台化希望
面白い!
密室劇の要素を踏まえ、登場人物も限られているので、舞台化したら面白そう。
登場人物が個性派揃いなので、舞台映えしそう!
恩田陸の作品の中ではサクサク読める部類なので、コロナ禍で暇を持て余す中、
一気読みしてしまった。近未来設定ではあるが、今般のコロナ禍を思わせる話題
も入っており、ある意味先見の明があったのだろう。