【感想・ネタバレ】消滅 VANISHING POINTのレビュー

あらすじ

202x年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近もあり離着陸は混乱、さらには通信障害が発生し、あらゆる端末上での通信が不可能になった。そして入国審査で止められた11人が、「別室」に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起こすテロリストがいるというのだ。世間から孤絶した大空港内で、緊迫の「テロリスト探し」が始まる!

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Posted by ブクログ

登場人物がたくさんいたが、それぞれ個性があり、視点が移り変わりながら物語が進んでいくので、読んでいてとても楽しかった!

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2025年04月06日

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日本に帰国する為、入国審査を待っていた人達がテロリストの容疑で足止めされる。
ばたばたで緊張感の溢れるなか、個性豊かな人達が右往左往する様子がおもしろかった!
キャスリンの癖のある日本語にくすっと笑いながら読んだ。

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2024年08月06日

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最後で、怒涛のように繋がっていった。
細かく読み返すと、まだ自分の中で疑問が解決されない部分もあったけど、伏線回収はおもしろい。
だれも傷つかないラストは好みだった。

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2023年11月20日

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行き先もどこに向かっているかわからない。普段の暮らしも世の中すさまじいスピードで加速している。豊かになりたいという欲望だけが地球をおおいつくしている。
豊かさという幻想。どこに向かっているか最終的にはどうしたいのか豊かという言葉だけに向かって。


考えさせられる内容と人の心理状態や観察眼が詳細に書いてあり500ページ全てが1日の出来事。会話で成り立っているのを感じさせない転回で惹きつけられる内容だった。
人の頭の中を覗くのが好きなのでこの消滅は読み応えがあった。

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2022年07月29日

Posted by ブクログ

最後まで目の離せない展開でした。
いわゆる人狼ゲームですね。
誰がテロリストなのか、読者である自分も登場人物たちの言動から推測しながら読んでいくため、臨場感を感じました。読んでいない時も「あの人は〇〇と言っていたし、、、」などと考えてしまっていました。
読書の新しい体験をした一冊でして。

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2022年04月30日

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面白かった!
登場人物がたくさん出てきてわけわかんなくなりそうだったので、コメントの中に相関図を書いた方がいて同じようにさせてもらいました。本の厚さに不安に思っていましたが全くそんな心配は必要無かったです。会話や思考から誰だろうと考える時間の楽しかったこと…。
「消滅」の意味が今一つではありましたが
魅力的な登場人物の皆さんのスピンオフがあったら読みたいです。

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2021年03月08日

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再読。「ドミノ in 上海」のあと「ドミノ」を読み返すつもりだったが、なぜかこっちが読みたくなった。読み出してからもビーディックコーヒーがこっちにも出ていたからだ、と気づく。今の時期に読み返したのはタイムリーだったかも。

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2020年03月01日

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ネタバレ

いろんな登場人物が入れ代わり立ち代わり登場し、推理小説を読むようにこの中にいるスリーパーは誰だろうと考えながら楽しく読んだ。成瀬の咳がひどくなった時は、騙された。これが推理小説なら、探偵役になる十時の独特で愛嬌のあるキャラクターが好きだ。小津のワンタンへの執着心、気の毒な大島凪人、飛行機好きの岡本喜良、ロボットを欲しいと思う三隅渓など変わり者ばかりだ。SFっぽさを感じさせてくれる、黒澤親子の存在は恩田陸ならでは。そして、題名の「消滅」の意味するものはなかなか深い。ベンジャミンの作り上げた、人と人との間の壁を壊し、双方を繋ぐものが日常的に使う生活用品であるところなんかが微笑ましい。この物語のキーマンであるキャスリンは、皆に好奇心と恐怖心をいだかせる。一般庶民の知らないところで彼女のような未知の存在が誰かによって動かされている、SFによくある話だが、近いようなことは現実にありそうで怖い。いろいろな要素が詰まっていて、スリルもありとても満足だ。

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2019年08月06日

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最後はそうなったかーーー。

後半ちょっと飽きてきたけど、最後はやっぱり面白かった!!

キャスリンに会ってみたーーい!!

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2018年12月07日

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小津康久 オヅヤスヒサ ラーメン好き
「日焼け男」大企業タツタ製作所のエンジニア

伊丹十時イタミトトキ グリニッジ標準時
195センチ天然パーマで丸い

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2018年10月05日

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好きなタイプの恩田陸作品に出会えて嬉しい!
ドミノが好きな方はハマると思います
楽しくて一気読みしちゃいました

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2024年09月07日

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面白かった!!

密室での犯人探しと謎と脱出。好きな作品の漫画「11人いる!」やゲーム「善人シボウデス」を思い出してわくわくした。あと犬が可愛い。

気になるところもあるけど読後、面白かった~!で終われるので気持ちいい。

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2021年02月16日

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空港、災害などで取り残された空間でのテロリスト探し。推理、議題、口には出さない考え、などが当たってそうで、踊らされっぱなしだった。頭を覗く少年や、ほぼ人間なロボットなど奇妙な部分が物語をより面白くしたと思う。うんちくも沢山でてきて興味深かったし、理解が難しいところも多く、何回読んでも楽しめる。ラストもいい。

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2020年12月24日

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恩田陸の新聞連載小説の書籍化
多くの登場人物が出てきて「ドミノ」を思い出させる
感染症のくだりが、少し現在進行中の新型コロナを彷彿させる
キャサリンが魅力的
映画化しても面白いかも

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2020年05月09日

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久しぶりにガッツリ厚い本を読み、しかも相関図を書きながら読みました。
登場人物が多い+名前ではなく外見の特徴での表現があったので、たまたま作った相関図があってよかったです。
テロリストがいると脅かしたわりには、結末は…ですが、これはこれで良い感じもしました。

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2020年02月21日

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空港でテロリストの疑いから拘束された10人.AIのキャサリンや紛れ込んだ犬を含めて,それぞれの人物のいろいろな事情がユーモラスに展開されていく.軟禁という状況の中で,テロやら大型台風やら新型の肺炎などのトラブルを抱えながらの犯人探し.面白かった.

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2019年05月03日

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ネタバレ

飛行機で空港に降り立った小津康久は早く淡々軒の肉ワンタンを食べたかった。入国審査の列に並んだが、列の進み具合は遅かった。超大型の台風が近づいてくるとの情報もあり、早く空港を出たかった。ほかにも多くの人が早く空港を出たかったと思う。台風接近のなか、大規模な通信障害も起きている、そんな中で、入国審査で別室に呼ばれた11人の中に小津も入っていた。なんでこの11人は別室に呼ばれたのだろうか…。盛り上がっていくのだが、最後がどうかな、という感じ、

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2018年10月19日

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ドミノ系のお話。導入部分が読むの大変だけど、キャラの特徴が掴めたらあとはグイグイと引き込まれた。

いやー。いいエンディングだな。
ラスト数ページで回収されてない伏線が多くてハラハラしたけど(恩田さんやし(笑))このお話は恩田さんの作品の中ではきちんとまとまりあるタイプのお話でした。

スッキリ!!
名前が出てこない面子もラストにはきちんと名乗ったしね。


てか、少年、君は在色者かい?(笑)←「終わりなき〜」読んでからこれ読んだからめちゃ途鎖国が浮かんだわ(笑)

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2018年09月08日

Posted by ブクログ

恩田さんらしいSF要素のある小説だが、結末があっけなかったのと、違和感を覚える設定もあった。
空港での入国前のタイミングという設定は面白いなと思った。

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2025年11月04日

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ネタバレ

恩田氏の2010年代の作目。2013-2014年に新聞小説として掲載され、2015年に出版。ちなみに新聞小説は以前の『夢違』に続き、二作目。

アフターコロナ後に本作を読むと、恩田氏の未来感(未来勘!?)がかなり鋭いことを感じます。AIロボットや未知のウイルスなど、まるでコロナを経験したかのような筆ぶりでした。

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超大型台風に見舞われたとある日本の国際空港。

入管で足止めされ『別室』に連れてこられた年齢性別もバラバラな男女10名。彼らを迎える謎の若い女(実はAIロボットだった)から命じられるのは『この中にテロリストがいる。そして10人の使命はそのテロリストを見つけ出すこと』とのこと。

果たして10人はミッションを成功裏に収め、家路につくことが出来るか。

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本作、群像劇なんです。

で、群像劇というと、やはり複数のキャラをキチンとキャラ立ちさせることが必要だと個人的には思います。

本作では10人+AIロボットの計11名がキャラとして登場しますが、いささか人数が多いというのが印象です。故に、私は数人誰がだれだか分からなくなるという状況に…。

・・・
それでもやはり、恩田氏もキャラの設定・作りこみが素晴らしいですね。

なかでもAIロボットのキャサリン。当然感情がないロボットという設定なので、外からの印象で描くわけですが、これがなかなか絶妙。

まず、人間と機械のはざまの存在を、どこまで・どう表現するか。本作ではぱっと見は判断がつかないという設定でした。肌の質感ももう人間と分からないという設定。

そこに、判断が難しい問題への対応として「間」を持つという設定にしてあるというくだり。また嘘はつかないという基本設計から、喋ると影響がある質問にたいしては「無言」を貫くというくだり。こうした描写に、逆に人間らしい行為というものが浮かび上がってくるわけですね。「間」とか「無言の承認」とか。

この「間」を演算処理が重くて追いつかない、と登場人物に推理させたり、実は一部で「当局」が反応に介入していると推察するのもなかなか面白い解釈でした。

でも、外見上判別不能なロボットが出てきたら、世の男性などは美しいロボットで(が)いいと、いっそう先進諸国で出生率が下がりそうな気がしました笑

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それ以外にも、世界で散発的に発生する病原菌の保持者が10人の中にいるのでは、というくだりがありました。

作中ではこの病原菌が実はテロ道具ではないかと疑われ、さらには原因とみられることへも登場人物から推理が提出されました。

これなども、5年前に読んだら単なるスリラー小説の味付け程度にしか思えないかもしれませんが、コロナ当時の飛行機移動時の入国の厳しさを思い出すと、実にリアル(小説をリアルっていうのもあれですが)に感じた次第です。

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ということで恩田氏の群像劇系スリラーでした。

ちょっとキャラが多いのですが、幾人かは際立っていて、面白く読めました。

一週間ほどお休みが取れてしかも何もやることがない、というときは試しに読んでみても良いかもしれません。3-4日あれば読めるかな。

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2024年12月04日

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2015年9月の刊行。コロナ前だが、文中で出てくる「孤独な肺炎」という未知のウィルス性感染症の描写(世界で同時流行、感染者の隔離、検査結果陰性など)が、数年後に訪れる大惨禍を予言しているようでもある。

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2024年09月27日

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途中の感染症のくだりは、まるで新型コロナの話のようだった。コロナ禍の前に書かれた作品なのに…と鳥肌が立った。
総じて面白かったけど、前半、話が動き出すまでが長かった。

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2024年04月29日

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どこか今の世相と重なる、パンデミックとAIと。2篇連続で新聞小説を読んだけれど、こちらの方が引きが強いというか、あすどうなるのだろう、と読ませ続ける力がある気がする。

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2021年04月30日

Posted by ブクログ

2020.03.22

新型肺炎とかコロナウイルスとかタイムリーな単語が出てきてびっくり!
思わず発行年月日を確かめてしまった。

分厚い本の中身はほとんど登場人物たちの雑談。本題からは何度も脱線するわ長いわで途中何度もコックリコックリ船を漕ぎながら意地で読み終えた。
広げに広げた風呂敷を畳まないままアッサリと終わっちゃう恩田陸節が変わってなくて懐かしい。
匂わせに匂わせたスーパーロボットのキャスリンやら子供の特殊能力やら親父とおばさん、親子の名前が最後まで出てこないことやら伏線だらけだったけど結局それはそれ。結末にはなーんの関係もない。逆に潔い!笑

恩田陸の小説は物語のオチを期待して読むのは厳禁で、読み進める行為と雑学を楽しむ小説と思って読まないといけないことを思い出させてくれた。
それでも恩田作品にしてはまあまあうまく終われたほうの小説だと思う。笑

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2020年03月24日

Posted by ブクログ

空港という非日常空間での物語。
考えるということ、自分が何者かをどう証明するか、
実は深遠な課題なのかも。

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2020年01月05日

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ミステリかと思えば、ちょっとコメディのようでもあり、ひやっとする場面とのんびりした場面がそれぞれ面白かった。

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2019年07月21日

Posted by ブクログ

前半とても面白かったが、オチがイマイチ。。
もっとどんでん返しを期待してたが、予想通りというか、想定内というか。。

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2019年01月06日

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ありそうでまだ実現できていない人間型ヒューマノイド。見かけや動作が人間と全く同じで、人と見間違うほど完璧なヒューマノイド。しかし近い内に実現されるだろう。グローバル化された社会の言葉の壁を消滅させるバベルと言うソフトと耳栓とデンタルフロス。これもすでに実現しつつある。耳栓とデンタルフロスも必要ではないが。しかし長いひたすら長い。話しの展開も遅い。しかし長い。長すぎる。

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2018年12月30日

Posted by ブクログ

厚いが一気に読ませる。さすが恩田さん。
途中で少し登場人物を取り違えたりしたのは、自分の集中力が落ちているせいだと思う。

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2018年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

近未来の空港密室劇的ミステリー。

恩田さん得意の会話による謎の周りをぐるぐる回る感じが、11人という登場人物によって長編に仕上がっています。
冒頭のつかみ、展開は非常に面白く、「消滅」って台風のこと?と的はずれな推理もしてしまいました。
大型台風接近、大規模通信障害、空港内爆発事故、に加えて国際手配レベルの情報操作犯、テロリスト、ヒューマノイドと盛り沢山なので、着地ができないかと思いきや、恩田さんらしくもなく、きれいにでも残念ながらこじんまりとまとめてしまいました。
結末が衝撃的だったり大どんでん返しの連続だったりしたら大傑作になっていたかもしれないだけに惜しいです。

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2025年05月25日

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