恩田陸のレビュー一覧

  • プレゼント(新潮文庫)

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    文庫書き下ろしの短編集。「プレゼント」というタイトルだが、内容のお題は「夏」とのことで、あまり「プレゼント」感はなかった。
    ……が、私にとってはどの作品もとても短編とは思えないくらい内容が濃く、それぞれの作家の味が存分に発揮されており、まさしく文庫本のお値段で単行本7冊分の濃さがある立派なプレゼントだなと感じた!

    どの作家さんも一度は目にしたことある方々だし、内容のまとめ方もさすがとしか言いようがなく、ベテラン陣が新潮文庫のために人肌脱ぎました感が半端なかった。
    あと個人的には新潮文庫のカバー剥がした下の丁装が好きなのでこのカバーも好みだった。

    思ったよりあっという間にどの作品も読めるので、忙しい、でもちゃんと感動したい人にオススメです!!

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    2026年10月04日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    特に、伊坂さん、恩田さん、米澤さんが好きでした伊坂さん、ファンタジーとスリリングとあったかさが同時に味わえるC
    恩田さんは、ふわっとした不思議な感覚
    米澤さんとは初めましてで、読みやすくてどんどん引き込まれて、深みに打ちひしがれるような感覚でした。

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    2026年10月04日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    ネタバレ

    7名の作者さんが書いた短編集。
    特に伊坂幸太郎さんの作品は現代にもあり得る不思議な話し、町田そのこさんの話しも初恋を思い出させてくれて、素敵な思わず最後は良かったって思える作品、宮部みゆきさんの話しも不思議な話しで引き込まれてしまう話しで、他の作品も気になり買いました。

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    2026年10月04日
  • spring

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    たまたま、地元のホールでロシアバレエ団の公演があると知り、一度は観てみたいなと思っていた矢先だった。多少の興味はあった私だったが、バレエに対するあまりの知識の無さに、途中途中で話について行けず、何度か休憩して日を跨ぎながら読み終えた。踊りも演奏も観劇も、どの世界も「芸術を感じ取る何か」が、今の私には圧倒的に足りていなかった(それこそ、月みたいなもの)。最終章の春本人の言葉は、1〜3章で人々が語り私の中に作られた春とのギャップが大きくて衝撃だった。名画を描いた巨匠たちも、実際に今話せたらこんな感じなのかな。

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    2026年10月03日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音楽のことは詳しくないため、入り込めるのか不安だったが、文字で音楽を表現するというのがすごい頭に入ってきて驚いた。

    塵の弾くピアノというのがどういうのかは想像も出来なかったが、とにかく楽しそうでキラキラしているようだった。
    それぞれの音楽の形というのがある中で、きっちり楽譜通り弾けるというのが最低ラインの中、どうやって個性のようなものを人に伝えるのかなという疑問もあった。

    このままコンクールは続くが、個人的には戦闘もののようにそれぞれがさらに一皮向けるような身になる話になってくれたら嬉しい。

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    2026年10月03日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    大好きな作家さんの作品がたくさん。伊坂さんや恩田さんの作品は学生時代たくさん読んだなあ…としみじみ思っていました。「夏」をテーマに、ヒヤッとする作品たち。
    個人的には、江國香織の「二つの宇宙」が好き。とてつもなく人見知りのおばあちゃん。彼女を連れて実家に帰る僕。直接顔を合わすことはないけど、僕にいろいろメールで知らせるおばあちゃん。でも、庭ん見せたら?とかいろいろ連絡していて、なんだかんだ気になってる様子がすこぶる可愛かったです。

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    2026年10月03日
  • 夜のピクニック

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    本屋大賞、第二回受賞作。
    ずっと読んでみたいと思っていた恩田陸さん。
    先日アンソロジーで初めてお目にかかり、積読の中から手にとった。

    進学校の伝統行事である歩行祭。
    全校生徒1,200名で朝8時から翌朝8時まで、
    休憩や仮眠をとりながら歩く。
    ひたすら歩く。
    この高校には修学旅行はなく、代わりなのか分からないが、毎年秋に行われる。
    上下真っ白のジャージの列は傍目から見ると異様かも。
    私なら「何あれ!?」って言いそう笑

    主人公である西脇融、甲田貴子は高校3年生。
    物語はこの2人の視点で交互に描かれる。

    大きな事件があるわけではなく、登場人物も多いので、最初はなかなか入り込めなかったが、中盤以降ぐんぐん読むペースがあがっていった。

    会話のやりとり、丁寧な心理描写、何度も限界を迎え悲鳴をあげる体の状態など痛いくらいに伝わってきて、読んでいるうちに一緒に彼らと歩いているような不思議な気持ちになってくる。

    友情と恋愛と青春、とても懐かしく当時のことを色々と思い起こされた。
    こんな行事は実際にはたくさん制約があり無理だと思うが、きっと一生の思い出になることだろう。

    子供達にも読んでほしいな、良作だと思う。


    追記
    恩田陸さんの母校である水戸一高で「歩く会」という伝統行事があり、一昼夜かけて70km完歩を目指すそう
    現在でも実施されていることに驚きました。

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    2026年10月04日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    ひとつひとつの話が短くて、読書途中で挫折しがちな私でもスイスイ読めた。
    ウッドペッカー荘事件みたいなコメディ?でちょっとドキドキして最後に涙ありみたいの好き!伊坂幸太郎さんの作品ほかも読んでみようかな。積読がある気がする。

    「王とサーカス」を読んだことがある米澤穂信さんの「無明」もよかった。臨場感のある文体で、色々な立場の人の焦りや不安、やるせなさを一気に感じた。ずーんと余韻が残って次の話読むまでに少し間が空いちゃった。

    夏の話ということで、ちょっと怪談?霊的な話もあり、夜に読んじゃってなんか不安な気持ちになった。。
    自分では選ばないような話も読めるのは、こういうオムニバス形式の面白いところかも。

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    2026年10月03日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    出会うべくして出会った3人の天才コンテスタント(ピアノコンクール出場者)のドラマ。作者の手で壮大な絵画を描くように鮮やかに高らかに謳い上げる作品です。審査員の理解の範疇を超える規格外の天才少年を1人送り込んで。

    演奏をする喜び、才能を聴く喜び、引き継がれていく音楽を、閉じた場所から森羅万象の世界へと大きくいざない、天才たちが見ている景色を読者に可視化する映像力が胸に迫ります。

    ホフマン先生が“仕掛けた罠”が清々しいです。
     
    ✎ ………………………………………………

    2016年 下期・直木賞受賞作
    2017年 本屋大賞受賞作
    2019年 映画化

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    2026年10月03日
  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    舞台化される(されている)と聞いて。
    存在は知っていたけれど未読だった本。

    名前の通り、夜通し歩き続ける歩行祭の話。場面転換はほぼない。
    それでも、読ませる。主人公達のメインストーリーだけでなく、周囲のサイドストーリー(?)がよく絡まっている。

    リアルタイムで読めば良かった!!!
    今の私はもう親目線。子ども達がぐるぐるしているのを空中から眺めている。
    貴子の視点で読みたかった。

    ・みんなで、夜歩く。ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう。

    ・女の子だけが持っている勘で、今の忍の台詞が本気だったことを感じ取っていたのだ。

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    2026年10月02日
  • 夜のピクニック

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    2026.10.02

    タイトルのかろやかさからは想像つかないくらい過酷な長距離歩行イベント「歩行祭」。
    それを通してひと組の男女それぞれの視点が交互に描かれる。

    2人を取り巻く友人たちとの友情や関係性。
    高校最後のビッグイベント。
    青春を感じずにはいられない条件に、自分の過去と重ねながら目を細めて読んだ。

    ああ、いいなあこういうの。
    読み終わった後はこの一言に尽きる。

    もう2度と戻れないけれど、自分にもそんな青春があったなと回顧しつつ浸りながら読めてよかった。

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    2026年10月02日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    文字で音楽を体験するという、新鮮な読書体験でした。

    音楽からこれほど豊かな情景や感情を受け取り、それを文章として表現できる作者の感受性と文章力に驚かされます。

    自分もヴァイオリンのコンクールに出た経験があるので、舞台上のほんの一瞬のために必死に努力を重ねる登場人物たちには、共感するところも多くありました。

    作中に登場する曲を実際に聴きながら読むと、文章から感じる音楽がより鮮明になり、この作品をさらに楽しめると思います。

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    2026年10月02日
  • ブラック・ベルベット

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    神原恵弥シリーズ3作目。
    今度はT共和国が舞台。
    前回出て来た多田からの依頼でT国へ。で、尾行していた人物のいきなりな…と、最初から飛ばしております。

    今回はMAZEのメイン登場人物の1人である満も出て来て、まさか高校の同級生も出てくるし。という。

    ミステリー要素高いけど、それ以上に観光要素強い気がして、読んでるだけでワクワク。
    T料理って美味しいんですよねー。行きたいよなあ。なんて思いながら楽しんでおりました。
    今年は家庭内都合で全然遠出が出来てないということもあり、旅情成分たっぷりいただきました。

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    2026年10月01日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    さすが。すべて面白く読めた!
    でもなんでこの順番になったのかが気になる。何か意図があったのかな。
    宮部さん、どきどきした。好き。
    町田さんは一瞬作者が町田さんだということを忘れちゃった。
    梨木さん、自分には合わないのかなと思ってたら今回のとても素敵だった!
    最後の恩田さんの作品がよく分からなくて、ほかの方の感想を見ると既存の作品のスピンオフ的な物語だったのかな?読んでなかったから楽しみきれなかったのが悔しい。

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    2026年09月30日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    豪華すぎるプレゼント。1番夏を感じたのは米澤穂信の「無明」息をするのも苦しいような酷暑の中で息もできないほどのやるせなさ。1番素敵だなと思ったのは江國香織の「2つの宇宙」夏の夕に咲く頼りなげな花のような世界観。そして1番面白かったのが伊坂幸太郎の「ウッドペッカー荘事件」夏空のようなアップテンポな読み口の後に残る切なさに、鳥肌モノの満足感。

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    2026年09月30日
  • 三月は深き紅の淵を

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    思いのほか展開が目まぐるしく、情報量が多いというか。
    第一話で、ああ、こういう展開ね、ってちょっと緩めのイメージを持ったところから、3話なんて随分と重たげな話になって、最終話ではもう訳分からんけど、途中で誰かが言ってたみたいに傑作じゃないけど妙に印象に残る話なんよなぁ。って狙い通りじゃん。
    自分的には3話の感じは暗くて好きなんだけどね。てか1話以外はけっこう暗いな。そして暗いと言えば日本海、島根かー、というこの偏見を持つ自分もまた堪らん。

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    2026年09月30日
  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    この作品もいいですね。
    なんと言っても読みやすいです。
    安心して読めると言いますか。

    とある高校のまる1日朝から次の朝まで歩き通すという過酷な全校行事のお話。
    その中で描かれる高校生たちの様子と、自分のその頃とが重なり、懐かしさと羨ましさを感じながら読んでました。
    重なると言っても、自分はまともに女子とは会話できない男子だったもんで、こんなに楽しそうではなかったですが。でも、高校生の時は体力ありましたよね。頑張ればなんとか歩き通せただろうな、とか想像するのも楽しかったです。もしかしたら1人で歩いてるかもですが…w
    色んなキャラが出てきて、それぞれいいとこもあれば良くない面もある、ちょっとしたきっかけで話したことのない人とも繋がれる、そこにも自分が苦手だった人がもしかしたらいいやつだったかもと思ったりして、この時代に少し戻ってみたいなとも思います。

    主人公の男の子と女の子が、ある家庭の事情を抱えて、お互いに変に意識してギクシャクしてたのが、この行事を通して、自分の凝り固まった気持ちを緩め、きちんと会話できるようになったのが清々しいです。こうした苦しい行事の賜物ですかね。少し大人になるというか。
    淡々と進むようで、ちゃんと成長を感じるお話に、ポジティブを心おきなく享受しました。

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    2026年09月30日
  • チョコレートコスモス

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    恩田陸の作品はなんでこんなに胸が高鳴るんだろう。
    中間部分の中だるみが一切なく読み進められます。
    それぞれの章を読み進めていくにあたって細かく散りばめられたヒントを掛け合わせていくのが非常に楽しい作品。
    舞台を拝見したことはないけど、目の前で繰り広げられる演技ってとんでもないエネルギーの塊なんだろうね〜見てみたいと思った。

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    2026年09月30日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    面白かった。
    ところどころに作者のナレーション?が入るのも楽しかった。誰目線での説明なのだろうと思って読んでいると、あっ恩田さん自身の説明だったのかと。
    作者本人も書いていましたが、最後が少し駆け足になっているので、読後感が少し微妙ではありましたが楽しめました。

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    2026年09月29日
  • 光の帝国 常野物語

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    不思議な力を持ちながら、目立つことなく普通の人々の中で暮らす常野一族。
    連作短編を通して少しずつ一族の姿が見えてくる構成が面白いです。
    特殊な能力は決して華やかなものではなく、むしろ孤独や別れを生むこともある。それでも静かに人を思い、受け継がれていく優しさが印象に残りました。
    幻想的なのにどこか現実味があり、読み終えた後も常野という存在が本当にどこかにいるような感覚が残る一冊です。

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    2026年09月29日