恩田陸のレビュー一覧

  • 珈琲怪談

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    塚崎多聞が出てきます。
    他に作曲家の尾上、外科医の水島、検事の黒田。
    この4人で、各地の喫茶店を巡りながら、それぞれの持ちネタ…ならぬ持ち怪談を披露する。
    京都、横浜、神田神保町、神戸、大阪、京都…
    尾上の「ようこそ、珈琲怪談へ」という宣言で始まる、怖いお話たち。
    幽霊がらみの本物怪談もあるけど、偶然?必然?みたいな巡り合わせの不思議なお話もあり。
    夜寝る前に読むと、ちょっと怖いかも…

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    2026年03月03日
  • 薔薇のなかの蛇

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    今回は、ラストに向けて理瀬シリーズのミステリーが開花した感じ。ヨハンの出番は少なかったけど、しっかり裏で絡んでくるという。理瀬とヨハン、どんな未来を歩んでいるんだろう。混沌とした現代、実在するような錯覚に陥る、そこが流石恩田ワールド。

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    2026年03月01日
  • 珈琲怪談

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    内容を聞かれたら「おっさん4人で喫茶店梯子しながら怪談話するお話だよ」という、相手の頭に「それはおもしろいのか?」という疑問でいっぱいにさせてしまいそうなあらすじなのに面白い。「夜のピクニック おっさんバージョン」的な。
    (主人公たちが訪れているのは、実在のお店がモデルになっているそう。今回出てきたどの土地に関しても土地勘がなく、「あぁ、あの店ね」みたいな楽しみ方ができないのが悔しい…笑)

    特に大きなオチがあるわけではないけれど、
    ちょっと不思議、ちょっと怖い、が詰まった作品でした。
    「すぐそこに怪異があっても、それは日常の顔をしていて。ただ気づかないだけ。」(本文より)

    大げさなものでは

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    2026年03月01日
  • 珈琲怪談

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    喫茶店巡りをしながら怪談話をするおじさん4人。
    地味にさくっと語られる怪談話だがよく考えてみるとじわじわと怖い。
    日常に潜む不思議な話は、正解なければないほどおもしろい

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    2026年03月01日
  • 月の裏側

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    九州の水郷地方都市で、三人の老女が相次いで行方不明になり、行方不明中の記憶を失くして数日後にひょっこり帰って来た事件の謎を解明するために、元大学教授の協一郎と、協一郎に呼ばれた教え子だった多聞、協一郎の娘の藍子、ジャーナリストの高安が奔走する。

    すごく久しぶりに恩田陸を読んだのだけど、ああそうだ、じわじわーっと気色悪いのが近づいてくるこの感じ・・・緊迫感とか、逃げ場のない不安感、寄る辺のない心もとなさが「これぞ恩田陸」なんだったなーと思いながら読んだ。

    「父には分からなかったのだろう。いつも独りぼっちでいるのが当然と思っていた私の中に、『誰か』に助けを求めるという選択肢がなかったということ

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    2026年02月28日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    ネタバレ

    第七章の運命では、表題のとおり聡子様の悲しい運命に涙を禁じえません。

    私は聡子様の感性が好きです。
    これからも、もっとたくさんのお話の中で出逢いたかったです。

    【好きなシーン】
    聡子様が椎名と永慶が描いた絵の感想を言う場面

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    2026年02月28日
  • ドミノ

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    ネタバレ

    かなり多くの登場人物のある一日の東京駅周辺を舞台に繰り広げられるとっても勢いのある話
    時代背景が出版当時2000年付近なのでちょっと古い(携帯とか社内便、元ヤンとか)けど、楽しい。その時代を知っている必要があるかもしれない。
    東京駅に訪れたことがある人は何となく情景も浮かびやす位と思う

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    2026年02月28日
  • 光の帝国 常野物語

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    おすすめされて読んだ本。
    簡潔な王道ストーリーではない、謎も多いから消化しきれないまま進んでいく。が!!読み進めてしまう魅力がある。日常の中に潜む非日常たち、もしかしたら自分もその一族の末裔だったりして…なんてワクワクした。

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    2026年02月28日
  • 三月は深き紅の淵を

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    《そう、自分もその過程に加わったに過ぎないのだ。物語が形成されていく過程に。》p.207。
    《誰かに見られている。》p.360。
    《この書き出しは、どうだろう?》p.431。

    >第一章、ミッションは超巨大な屋敷から一冊の謎の本『三月は深き紅の淵を』を探せ!!
    >第二章、出雲に向かう二人の女編集者はそれぞれ『三月』を読んでおり、その著者は誰であるかディスカッションする。
    >第三章、一緒に崖から落ちて死んだ二人の美少女の関係は人によって印象が異なっていた。二人の死は事故か自殺が殺人か。
    >第四章、この本を書こうとしている女性作家の話と、謎の学園に放り込まれた理瀬の話。
    >枠の外側と内側の境界がし

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    2026年03月02日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    物語の設定が良くわからないまま読み始めたが、最後はかなり衝撃的だった。
    わからない、をたくさん抱えて読み進めていった結果最後に怒涛の結び付きができて頭の中で完結する物語だと思う。
    ミステリーが好きな人は読みやすいかもしれない。

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    2026年02月26日
  • 麦の海に沈む果実

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    ラストに向けて、やや?な感じになったが、世界観は好きな感じ。理瀬シリーズというのも納得。きっとシリーズを読み進めるうちに、さらに理解が高まっていくのであろう。さ、次読まなくちゃ!

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    2026年02月25日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    登場人物全員が魅力的だった。
    クラシックやコンクールへの関心が薄い人生だったけれど初めて興味を持てたし、文章から演奏風景が頭に浮かんでくるようで素晴らしかった。

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    2026年02月25日
  • ドミノ

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    登場人物が多く、場面が変わるごとに人物紹介のページへ戻ったりしたが、最後一つに収束したときは、ある種の達成感のような満足感があった。

    最後、「ドミノ」はまだ倒れている途中に過ぎないような表現が印象的だった。

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    2026年02月25日
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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    恩田陸さんの短編集。初めての恩田陸作品の短編集をよんだが、ホラーからSF、ミステリーまで様々な短編でしたが、他の作品同様にテンポよく進みあっという間に全作品を読んでしまいました。

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    2026年02月23日
  • MAZE 新装版

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    シリーズのブラックベルベットよりも読み応えあり。もしかして、人を飲み込む遺跡?と思いきや、人為的なものとオチがつくと思いきや、超常現象なのかも、と流石、可能性を残して終わる。

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    2026年02月21日
  • 月の裏側

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    珈琲怪談を読んでからのこちらの作品。
    深い。とても深い。
    これが恩田陸ワールドか!
    好きなジャンルなのでとても興味深く読ませていただいた。

    じわじわと何かが忍び寄ってくる恐怖。
    真実は意外と隠され埋もれていることがあるかもしれない。

    確かに存在する月の裏側。
    裏側には何があるのか。誰も知らない。はず。
    この世の中には説明できないこと、説明しなくてもいいことがある。

    あらためてじっくりと再読したい一冊。

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    2026年02月21日
  • 珈琲怪談

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    不連続の世界みたいなシリアスさはなかったけれど、和気あいあいと進む会話劇と時々するりと入り込む恐怖のバランスがよかった。カフェ巡り&ただひたすらにおしゃべりしたくなる一冊。

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    2026年02月20日
  • 球形の季節

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    4つの学校と「谷津」という田舎町で起こる不思議な話。

    金平糖のおまじないや噂のようなものに別世界の話も混じり、ノスタルジックでファンタジーな世界観のお話でした

    田舎の良くも悪くも閉鎖的な雰囲気は田舎町で育った身としては共感!
    高校生の大人になりゆく過程の繊細な気持ちの変化や田舎の風景がとても丁寧に描写されていてよかったです!

    晋と仁の公園でのやり取りや静と裕美のシーン、結城の水泳授業のシーンなどのめり込むように読んでしまったシーンがいくつもありました!

    最後ははっきり伏線が回収される場面もあれば、読者に委ねる部分もありました。ラストはもっと続きがありそうな終わり方でしたが、この不思議な

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    2026年02月19日
  • チョコレートコスモス

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    「あなたへのおすすめ」に出てきて、このハイスコアだったので読んでみた。うーん、演劇の話を小説としてここまで掘り下げられるのか、と恩田陸さんの取材力と筆力の両方に驚いた。(自分の演劇鑑賞歴は、学生演劇3回、プロの一人芝居2回、だけなので、業界の重鎮が絡むような大作はまったく未体験)

    2006年の作品なので、当時の業界内位置付けで近そうな人として、以下の脳内イメージで読んだ。(かっこ内が本作での基本描写)

    ・東響子=松たか子(芸能一家、人気・実力とも若手No. 1)
    ・宗像葉月=寺島しのぶ(所謂美人ではないが独自の存在感と高い演技力)
    ・佐々木飛鳥=N/A (天才素人)

    それにしても、エチュ

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    2026年02月17日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    ネタバレ

    全体的に、物書きを生業とする女性の業を感じました。
    でも、国文学、文芸評論家、トマトと茄子のスパゲッティのくだりは笑いました(笑)
    個々の物書きに対する姿勢やプライドは十人十色、でも共通してみんな命を懸けて向き合っているからこそ、強かで格好良いです。
    また、おそらく本人も気付いていない(であろう)魅力や本質に、周囲が冷静に分析し受け入れている描写も素敵だなと思いました。

    作家さん一人一人が身を粉にして完成させた作品は、読者である私も真剣に向き合わなければ…!という気持ちになりました!

    解説にて最後の説明は納得です。
    詳細は省きますが、「小説書くのも読書も、個人的で後ろめたい恥ずかしい行為」

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    2026年02月17日