あらすじ
学校の体育館で発見された餓死死体。高層アパートの屋上には、墜落したとしか思えない全身打撲死体。映画館の座席に腰掛けていた感電死体――コンクリートの堤防に囲まれた無機質な廃墟の島で見つかった、奇妙な遺体たち。しかも、死亡時刻も限りなく近い。偶然による事故なのか、殺人か?この謎に挑む二人の検事の、息詰まる攻防を描く驚愕のミステリー。
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Posted by ブクログ
「本当の自分はこんなものじゃない。ここは本当の自分の居場所ではない。みんなそう思いながら暮らしている。けれど、本当の居場所などどこにもないのだ」
なんとも不思議な小説
文字数も少なく読みやすいが、かえってそれが
謎を大きくする
モヤモヤが残る
何にも解決していない
Posted by ブクログ
冒頭に関連性のない文章が5つ、そして軍艦島がおそらくモデルとなっている島の不可解な記事。それらが見事にパズルのように組み合わさると全貌が見えて来る。
さすが恩田陸、全体のページ数が少ないこともあり一気に読めました。
読み終わったついでにもう一周もできちゃい、2回目も新たな発見があるとても面白い本でした。
軍艦島に行った際に感じたノスタルジックさや不気味さがちょっとずつですが蘇ってきて、失いかけていた感情が見つかった感じです。
Posted by ブクログ
廃墟好き、または軍艦島マニアにはたまらない一冊。
軍艦島を訪れた男二人が、瓦礫の廃墟を散策しながら島で起きた不可思議な変死事件を推理する。
恩田陸の描く場所や空間の魅力が好きなら必読。機知と皮肉に富んだ会話だけで充足感がある。
過去になった営みと過去にされた事件が交錯し、非日常と日常の境界線が曖昧になっていくノスタルジックな感覚がえもいえぬ。
Posted by ブクログ
廃墟の島で発見された餓死、墜落死、感電死した3人の死体。無人の島で死亡時刻も限りなく近い奇妙な遺体たち。偶然による事故か殺人か…
冒頭で提示される一見無関係の様に見える謎の記事。一体何を意味しているのか、導入から引き込まれてしまう。
そして、まさにパズルのピースが嵌っていくかの様な中盤の展開。
こんな面白い話をさらっと中編で書いてしまうなんて!もっと読みたかった!と少し物足りなく感じてしまった。
主人公は恩田作品に度々登場する関根家の長男の春。検事である彼の活躍をもっと見たかったと思ってしまう。
しかし、この少し物足りない様な余韻も恩田作品らしくて好み。
Posted by ブクログ
短いのですぐ読める。雰囲気を味わう小説で、好き嫌いありそうだけど個人的には結構好き。
現象の理由がちゃんと書かれているのは恩田陸っぽくないけど、根本の部分に触れてないのはやっぱり恩田陸っぽい。
Posted by ブクログ
恩田陸さんらしい独特な世界観。
他の方も仰っているように、短さゆえの不完全燃焼感はあると思います。真相が分かったときのスッキリ感みたいなものは少なめかも。
ですが、物語そのものは難しくないのでサクっと読み終えることができます。
Posted by ブクログ
最初は突然謎の説明文から始まったので、
訳がわからずこの本を選んだのを失敗したかと思ったが、
物語が進んでいくと、不可解な遺体の真相を早く知りたくなり、あっという間に読み終えた。
初めのあの説明文たちは、こういう伏線だったのかと感動した!
また、二人の刑事のやり取りも面白く、よみやすかった。
Posted by ブクログ
久々の小説。 不思議な体験って何かがリンクするのかな?
今年はあと何冊読めるかな。 雨の日の自宅の過ごし方は小説もありですね。 数時間で読める長さ良かったです。
Posted by ブクログ
雑誌の付録のような作品。もちろん、悪い意味では無い。
推理小説と謳っているだけに、冒頭の引用文が大きく関係しているのは勿論だが、熟読しなくとも、そのことを留意していれば答えは見えるだろう。
作品の長さも、短すぎず、長すぎず、普段読書をされない方にも手にとって頂きたい作品。
Posted by ブクログ
とても短くて、すぐに読み終わります。何かの待ち時間にちょうどいい感じ(私は耳鼻科の待ち時間で読み終えました)。
ストーリーが興味深く、かなりテンポよく進んで行くので、気楽に楽しめました。ただ、推理をするのを楽しむ方よりはお話自体を楽しむ方向けかも知れません。この話の真相を完璧に推理するのはかなり難しそう。
Posted by ブクログ
寒い日が続いており、お風呂が気持ち良いですね。そんなお風呂上りに読み始めた一冊です。
短かったけど、しっかりとしてミステリーでした。
謎の3つの死体、1人は餓死、1人は転落死、1人は感電死。ほぼ同時刻に死んでいた。登場人物が少ないので、この人怪しいなとすぐに思いましたが、それでも真相の内容は面白かったです。
<以下引用>
あなたはその瞬間を見たくはありませんか?あなたにもいつか訪れるその瞬間を?
私は、見たくないです・・・。いや、別に見たいか見たくないかの話じゃないのですが。私は怖いです。だから見たくないです。
ところで春という検事さん、別のお話で登場している人らしい。この春って人がどんな人なのか知りたいので、恩田さんの作品を順番に読んでいきたいなと思いました。
Posted by ブクログ
それほど、長い話ではないのだが、あまりにも真実が想像できないスタートからの展開、結末がすごい。もちろん都合よく書いているにしても無理のないオチなので読んでも不満は残らない。恩田さんは本当に先が読めないドキドキワクワクを書く天才。MAZEの方がワクワクしたけど、あちらの結末はちょっと残念だったかな。
Posted by ブクログ
廃墟マニアのあいだで有名なある島で、餓死死体、墜落死体、感電死体の3人の死体が発見され、二人の検事がその謎を追うという話です。
最初に羅列される、なんの脈絡もなさそうないくつもの記事や、3人の不可解な死体発見など、これから何が始まり、どう展開していくんだろうと、ぐいぐい引き込まれます。
一体この島で何があったのかと、先へ先へとページをめくる手が止まらないところなど、とてもワクワクしながら読みました。
それだけに、最後の解決編のような部分が、ちょっと拍子抜けで、真相が披露されて、「お、おぅ…」という感じで、面白かったんですけど、ちょっとあ、そういう感じなんだ…と。
Posted by ブクログ
「piece」を集めて「play」し、「picture」を作り上げるのが「puzzle」。
ある無人島の別々の場所で死んでいた3人の男。
身元不明でどんなつながりがあったかわからない彼らの死について、2人の判事が島を歩きながら何が起こったのかを推理する物語。
登場人物はその判事二人だけ。
ミッシングリンクに的を絞ってあって、テンポよく簡潔にまとまった中篇。
「像と耳鳴り」にも登場した主人公関根春のキャラクターもよく生かされている。
とにかく章タイトルのつけ方が素晴らしい!読み終えてとても納得。
ただ文庫として考えると同じボリュームの中篇がもう1篇くらい欲しいところ…。
Posted by ブクログ
あっという間に完読。関根春が登場したのは近親感がわいた。ラストに向けて、そうなるのかぁと。推理物は超初心者です。昭和世代の私ですが、光文事件は知らなかったので、へぇーでしたわ。
Posted by ブクログ
400円文庫のなかでもテーマ競作ってのがありまして、本作もそのひとつ。テーマは<無人島>。そして、これは関根ファミリーもの(というジャンルづけをしてしまってよいのか?)のひとつでもあるという贅沢さです。無人島で同日に不可解な死を遂げた複数の人物に共通していたのは……ということで、物語冒頭、これがどういうふうにつながるの、ってな無秩序な断片の数々。うーむ、本格ミステリですね。<さまよえるオランダ人>、<2001年宇宙の旅>、<昭和改元>、そしてなぜか料理のレシピ……。面白い、面白すぎますね。とりわけ昭和改元の記事なんかは、ぼくとしては眉村卓の「名残の雪」なんかを思い出すわけで。中編にここまでやっていいの、というほどの贅沢さを堪能させていただきました。
Posted by ブクログ
廃墟となった島で見つかった3体の遺体。いずれも身分証明書となるものは持っておらず、別々の場所で、それぞれ違う死因で、でも何故かほぼ同時刻に死んでいた。現場に踏み入れた同期の検事の2人が、事故現場を巡りつつ、この事件の真相に挑む。
とても短いのでさらりと読めます。
Posted by ブクログ
久しぶりの恩田作品。ホラーなのかと思っていたが、意外に筋が通っていて短いけど味わえました。このわけの分からない情報だけで、ほぼ真相を当ててしまった春さん凄い。もう少し志土さんと2人のやり取りを読みたかったですね。
Posted by ブクログ
恩田陸
新潮文庫の初期タイトルを3冊くらい読んで以来の作品
しかもどうやら間違えて買ってしまったらしい
読みたかったのは「ドミノ」だった
さて内容の方は3部構成
piece
脈絡のない引用の羅列
なんだこれは
play
なるほどpieceを絡めたストーリー展開になるのか
これは楽しみ
picture
playの補強と真相が
パッケージはとても面白いと思ったけど内容は薄いし謎解きも軽い
文字数が少なくて30分で読める作品だから仕方ないけど勿体無い気もする
恩田陸の味をほんのり思い出した感
★は甘めで3つです
はやく積読ドミノを探し出して読まなければ
Posted by ブクログ
2000年に発表されたちょっと古めの作品。幻想系スリラーとでも言った恩田氏らしい作品。
・・・
とある無人島で発見された3つの遺体。餓死、感電死、溺死とそれぞれ違う死因。3人の遺体に関連はあるのか。二人の刑事がこの疑問に取り組むが最後の結末は・・・。
・・・
基本ストーリは無人島で捜査する二人の刑事の掛け合いに終始します。その中でさまよえるオランダ人の伝承の解釈であったり、片方の刑事が高校時に属していたオカルト研究会の話であったりが挿入され、次第に状況が明らかになってきます。
因みにこの無人島を探すさまは、何となく長崎の軍艦島を想起させます。数十年前に打ち捨てられ、朽ちた住宅地。その人なき無機物の瓦礫の中を歩く様子に、軍艦島を見て感じた何とも寂しい様子を思い出しました。
・・・
ということで月いちローテになりかかっている恩田氏作品でした。
これはどちらかというとファン向けかなあという印象。一般向けに勧めるならもっと面白いものがあるかなあと思った次第です。
Posted by ブクログ
祥伝社文庫創刊15周年記念の特別書下ろし作品。150ページほどの中編作品なので、一気に読める。
タイトルの通り、一つ一つの繋がりが見えず、全体像を掴むのにやや苦労する。それぞれの章立てで、まずはパズルを解くためのピース、それを基に考えるプレイ、そして種明かしのような形で全体像を明らかにするピクチャーの3章から成る。
舞台が長崎県の廃墟ということで、何となく軍艦島を想像してしまう。
Posted by ブクログ
さくさく読めたけど一番最初にああいうの持ってくるのマジで内容頭に入ってこないな…
志土って聞いたらシドヴィシャスを連想したけど違った。春も志土も頭良すぎて置いてけぼりにされる。
これ短編集とかで出した方が良かったんじゃないかな。関根家シリーズで他の家族とかのも読みたい。
Posted by ブクログ
サッと読み終わりました。
少し不思議なミステリー小説。タイトルの通り最後にパズルのピースがハマっていくような様は良かったです。
本格的な推理小説ではありませんが気楽に読めます。
Posted by ブクログ
短い文量ですっきりまとまっている。
答えありきの一本道と言えなくもない。
すごく久しぶりの恩田陸だった。
10年近く前からの積ん読がやっと消化できた。
Posted by ブクログ
最後の方になって、以前読んだことがあったと気づく…。
みんなの共通点が何なのか探る部分が一番の面白いとこ。死因は逆にメタチックというか。
軍艦島行ってみたいなー。
Posted by ブクログ
序盤のpieceをもとに読めばなかなか面白いと思う。
展開的には結構強引な気がするけど、こんなもんかなとも。
何も解決しない超常現象モノや、意味不明なトリックを使われるよりマシ。
Posted by ブクログ
「puzzle」恩田陸
中編ミステリ。灰黒色。
関根春が探偵役の推理物。しかし社会的な事件とは無関係な進行。
読者をリードする小説の体裁は分かりやすいのだけれど少しく必然性が見つけられないかも。
ホラー性もミステリ性もちょっと中途半端で消化不良の感あり。
結局春は事件を解決してないんだよね?
とはいえ軽い読み心地と文章の洒脱さがよい。
書き下ろし中編だけれども、「象と耳鳴り」の中の一編としておかしくない雰囲気。舞台はかなり異常だけれど・・・。
恩田さんのミステリ志向が見られる作品ですが、読んだ人にこれで恩田ファンになってほしくはないな・・・という印象です。