恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレ目次
・錦糸町コマンド
・川崎コンフィデンシャル
・上野ブラッディ
・大阪アンタッチャブル
・呉スクランブル
・横須賀バビロン
・六本木クライシス
かつて軍都があったところに現れる「裂け目」。
放置しておくと「グンカ」が湧き出し、大惨事の引き金ともなる。
鮎観(あゆみ)や遼平は、それを人知れず封じ込める能力を持つ一族の一員だ。
最初これは「常野物語」のような話かと思ったけど、主眼が一族にあるのか「グンカ」にあるのかよくわからなかった。
最後に鮎観と遼平の息子に現れた能力の兆し。
オープンエンドになっているのだけど、それにしては書き込みが足りない。
私は「横須賀バビロン」で、封じ込める側の -
Posted by ブクログ
面白かったです。
テロリストが消滅させたのはそれか〜!!となりました。予想は外れたけどこんな消滅なら…とも、競争は世界規模で激しくなるかも、とも思いました。
疑心暗鬼の渦巻く極限状態でも、正しい人たちが多くて良かったです。それを思うと、事態が動くきっかけを中年女にした当局の判断は正しいです。他の人ならこうはいかない。。
イレギュラーはサイコメトラーな少年だけど、記憶どころか未来まで視えるって凄いな。証人保護プログラムで保護されても、彼のその後ってどうなんだろ?キャスリン同様、彼もトップシークレットだと思いました。
キャスリンみたいなヒューマノイドって極秘で実用化されてたりするのかな。話し方とこ -
Posted by ブクログ
面白いです。空港の入管で突然別室に集められ、「当局はこの中に敬称なしのテロリストがいると見ているので、皆さんで話し合って見つけ出してください」とヒューマノイドに言われる人々…外界は超大型台風接近中で、通信機器も全てダウン。
ヒューマノイドがぶっちゃけ過ぎるけれど、本当に上はこういうこと考えそうだな…というリアルさがあります。
集められている11人(とコーギー。かわいい)も、観察力や思考能力が高い気がするので、少しずつ情報を明らかにしていくのにワクワクします。
キーパーソンは触れたら相手の思考が読める少年だな。。
続きも楽しみです。
てか、テロリストが消滅させたいの、台風では…?って思ったりし -
Posted by ブクログ
恩田陸は物語という大風呂敷を広げるだけ広げて、そのまま畳まずに終わることが多々あります。今回もそのパターン、というか広げきる前に風呂敷をひっくり返してしまったみたいな物語でした。
ナショナリズムに象徴されるきな臭いアレコレを具象化した物語なのでしょう。わらわらと出てくる「グンカ」を封じ、グンカが出てくる「裂け目」を縫い閉じる。
人知れず何かと戦うヒーローもののようであり、何かわからぬものが跋扈する薄ら寒さをもたらすホラーでもあり。カバーには幻想ファンタジーとありますが、結局はよくわからないものです。物語の全体図を見せず、登場人物の行動と含みのあるセリフから推測するしかない。
そういう物語構 -
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『夜の底は柔らかな幻』の前日譚というべき短編集。
特殊な能力をもって生まれたゆえに、普通には生きられない。
それぞれが、それぞれのベストを模索していくのだけど…。
結局、人間は環境と運によって形成されるのか? (性格もそうではあるけれど、性格の形成も環境に左右されるのでここは環境として)
物語の中で、もしここがこうなら、と思わないでもないけれど、でも多分それは無理で、やっぱり最後は「夜の底」の世界にいってしまうのだろう。
って、それは絶望だね。
結局、何も変えられない世界を創ったのは、悲しいことなのだと思う。
うん。
これは、ただ、悲しい淋しい物語なのだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいて思ったのは、「恩田陸って、やっぱりプロの作家なんだなー」って(爆)
なんて、そんな失礼なこと言ったら、間違いなく怒られそうだけどw
でも、発想の豊かさだったり、読んでいてビシッと決まる表現にハッとさせられたり。あと、作家だけに人生の場面場面において、鋭く目を光らせていたりしているんだなーとか。
冗談抜きで、これは上手いと思った(全部じゃないけどw)。
「おみそれしました。はぁはぁー!」って感じ。
ただ。恩田陸の小説の魅力って、必ずしも「上手い小説」ではないんだよね。
自分は、最初に「六番目の小夜子」を読んで。その煮え切らない結末に不満を抱きつつも、ストーリーが醸し出す謎めいた雰囲気